青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2018年01月28日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆今回は、エピフォンPR-150VS K2ギターファクトリー風味でセッティングのご依頼です。
 K2へご依頼頂くエピフォンは、現在のところまで良く鳴る個体ばかりで、これは
 購入される際にシビアに吟味された結果と思います。
  ギターオナー様は、HN/ビックブリッジ様です。

◆画像から確認して見ましょう。

●新品同様で弾き込みはこれからですが良く鳴るギターです・・・が・・・
 コードストロークを捌くのは少し苦手かな?試奏した第一印象です。






●6E/12Fが2mmです。低すぎる訳では有りませんが、1E2B3Gの6~8フレットと
 ローポジションでも少しビビりが出ます。





◆それではセッティングを開始して行きます

●サドルをエボニー【黒檀】に交換します。

●既存のサドルを外しましたら、サドル底辺の水平が出て無いのと、
 隙間が有る1弦側に高さ調整のスペーサーが咬まされてました。
 スペーサがサドル底辺を水平にするように調整されて無く、約1mm厚の
 プラスチックなので、サドル中央部分は隙間が開き放題だったと思います
  サドルの材質はタスクと思ってましたが、製造時の底面に開いた穴を見ると
 タスクでは無い様です。実は暫くタスクを使ってませんので、タスクサドルの
 底面に穴が3か所開いてたかの記憶が有りません。

◆スペーサーを考慮してフィンガーボードのR350のに合わせて、切出して
 マウントして見ます。

ピッタリ収まりました。
 綺麗なギターでブリッジのキズは気になりますので、修正しないとクール
 では有りません。

◆弦との接点はシビアに削って行きませんと、オクターブが合わず作り直しに
 なりますので、完全コピーして削ります


●オリジナルのサドルが有る時には、サドルの削り出しは簡単です
 無い時はSM社の専用工具の出番ですが、細心の注意が必要なのでオリジナル
 サドルは必ず保管しておきましょう。

◆蜜蝋ワックスをサドルとブリッジに塗って完成です


◆サドルを交換した時点で試奏しましたが、K2風味に近くなりましたが、納得出来る


●サドルと同じ材質のナットですが、タスクかと思ってましたがタスクでは
 無い様なので、躊躇する事無くナットも交換します。
 K2定番のオイル漬けの水牛ボーンで製作します

◆ナットを外す前に、画像上面のマスキングテープ部分のナットとヘッドの境目に
 切出しナイフでクリア塗装を切断しておきませんと面倒な事になる可能性が有ります



●外したナットとオイル漬けの水牛ボーンです


●ナットは隙間なくベタ付けで無いと駄目です、隙間が無い事を確認しましたので
 削り出して行きます


●0.1mmオーバーサイズで削り出しました

●念のためマウントして反対側からライトを当てて光が漏れない事を確認しておきます

●弦を乗せて・・・1弦も切れてしまいましたので有りません


●ピンを銀メッキのブラスにしますとこんな感じになります


ディーン・マークレーの、 0.10~のEXライトゲージを張ります

~メーカーサイトの解説より~
■Dean Markleyが送る元祖クライオジェニック弦です。製造段階において一度冷却した後、通常温度まで自然に戻すことにより、分子配列の歪を取り除き、物質をより完全な結晶体に近づけます。その結果、弦振動がより正確になり、安定したピッチとクリーン&ロングサステインを実現しました。
■湿度や温度の影響を受けにくく、製造時のフレッシュな状態を長時間キープするシールドパッケージを 採用。

 だそうです。

◆セッテングの続きです
 試奏して見ましたら、1E2Bの6~8フレットがビビリまくってます・・・ありゃまぁ~です
 ビビらないポジションまでロッド調整しますと6E/12Fが限界値を少し超えるのと、数値より
 も弦高が高く感じられます。
 このセッテングでこうなる原因は単純明快で、順ゾリの数値が限界を超えてるのと、1E2B
 のフレットかフィンガーボードに問題が有るからです。



◆1E2Bの5フレットが極端に低いからで、フレットの高さを測定すると減っている訳では無く
 フィンガーボードが乾燥する事によってこの部分だけ痩せてしまってます。
 1E2B弦だけ擦り合わせして、フレットの高さを合わせれば簡単に解消されます。

●5フレットに0.1mmのシクネスゲージが入ってしまいます。

◆上から、弦を張ったままで擦り合わせ出来る 工房オリジナル 工具と、
 フレットクラウンを整形する工具です 

●フレットの擦り合わせとクラウン整形の画像は省略します

◆1フレットに0.5mmのスペサーを入れて、カポで押さえて試奏して見ましたら
 ビビリは解消されましたので、1フレットを調整します。
 ナット溝調整は最後の最後にしないと後で面倒な事に成ります。

●0.5mmのスペーサが少し引っかって入るクリアランスです

◆試奏してみますが、・・・微妙です??なんかちょっとイメージと合いません
 エピフォンにはエボニーサドルがベストと思ってましたが、オイル漬けの
 水牛ボーンを削り出してマウントして見ます。

●削り出しました

◆ブリッジのキズを除去してから、水牛ボーンサドルをマウントしました。

●クールですね!

◆第三弾の試奏タイムです。
 やっぱりこれでしょう! 98%イメージ通りに仕上りました。
 エボニーか水牛ボーンかは、たぶん 好みの問題だと思いますが、K2は水牛ボーンに
 軍配を上げました。 
 ただ、張る弦との組み合わせによっては、エボニーに軍配が上がる可能性が有りますので
 ダダリオを張る時には先にエボニーサドルで試して見るのも面白いと思います。



◆仕上がりの画像です!








◆明日の夜、セグスさんでリハーサルされる時にお届けさせて頂きます。

🌸たいへんよくできました🌸

PS、サドルをエボニーに交換して弦高調整で完了と軽く思ってましたが、1E2B/5フレット
  のトラブルで久しぶりにエキサイティングなセッテングになりました。
  湿度が上がる季節に1E2B/5フレットが出っ張って来る様でしたら、フィンガーボード自体に
  手を加える必要が有ると思いますが、夏場になって見ないと現段階では予測不能です。

   アコースティックギターは生きてますので、コンディションは日々変化して参ります、
  気になる事が有りましたら、何時でもご連絡下さい。





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最終更新日  2019年08月13日 19時53分15秒
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