ギターオーナーは、ミック青木 様です。
ミック青木様はK2がギターの神と崇めてます、クリエーションの竹田和夫氏のスタッフを
されてまして、音楽業界の交友関係が凄い方です。
このストラトはバースデーライブで、ファンの方からプレゼントで頂いたそうです
【ライブで使って下さい!】で、ファンの方のお気持ちに応える様に、プロのライブで
使える様にセッティングして参ります
◆画像から確認して行きます
●バスウッドボディで非常に軽いギターです、腰●持ちのミックさんにピッタリのギターです
●ネックの形状からエンブレムチューンの様です
●フレットエッジのバリがバリバリ出てます
●バリ虎のネックですが、ボディとは出何処が違う様です
●ナットが欠損してます
◆リペア開始して行きます
●ネックが右に2mm捻じれてます、無駄とは判っていてもネックヒーターを掛けて
修正して見ます。無駄とお知らせするために敢えて掛けて見ました
ネックヒター万能説は、ただのガセねたですが、
効果が有る場合は限られてまして、マホガニーネックで、フレットボードとの接着に
ニカワが使われているケースでは効果が期待出来る事も有ります
◆ハードメイプルネック捻じれ修正は不可能ですから、早々に違う方法に切り替えます
●エッジのバリを取り除いて行きます
●ベベリングファイルで角度を一定に修正します
仕上げは工房非公開工法で仕上げて行きます
●フレットのエッジが丸みを帯びて、滑らかな仕上がりで15分程度で簡単に仕上がります
●フレットボード・コンディションがこの通り暴れてますが、ミック氏はK2では高いと感じる
弦高でも難なく弾きこなされますので、ミック氏の許容範囲内で好みの弦高にセッティング
可能です
◆ネックが捻じれた状態を前提に演奏出来る様修正を加えて行きます
●ストラトのブリッジ駒は水平になり難いので、画像の治具を置いて基準として撮影します
●基準の治具の左側は見え無いですが、左側はしっかり見えてます
ネックの6E側が捻じれいる事が確認出来ると思います【多少見え難いですが】
右に2mm捻じれている影響で1E側の15フレットから上が窪んでます、ストラトのネックは
ストレートの状態でも、チョーキングするとフレットに接触する事が有りますので、今回の
ネックの状態で、上のポジションのフレットに接触しない様にするには、気合と経験とアイディア
をフル稼働する必要が有ります。
●2ミリの捻じれが有りますのでネックポケットに、エゾ松材のスペーサーを差し込みます
●6E側2ミリ厚で1E側は0.1mmにしたいのですが、1E側はサンディンする途中で砕けてしまうと
思います
●予想通りに1E側は0.1mmに削る前に砕けてしまいましたが、隙間に薄く削ったエゾ松を
差し込んで隙間は無くします
●修正したネックのセット角度です、このレベルでしたら充分に演奏可能なセッティングに
セットする事は可能です
薄っすら青いマスキングテープが平均の高さで見えると思います
●リアピックアップのトーンコントロールは、ミック様とご相談の上で、フロントピックアップと
共用に接続しました
●ウレタン系のクリアが塗られてますが、仕上げが荒いのでコンパウンドでネック全体を
滑らかに仕上げて置きます

●画像では??ですが、手触りはスベスベになってます
●フレットワイヤーのバリも完全に取り除いて、ワックスを掛けてフレットボードの仕上がりです
◆いよいよ弦を張ってセッティングに移りますが、捻じれたネックのセットが簡単に済めば
良いのですが、素直に行かない予感がしますが、ここまで来れば何てこと無いと思いたいです
◆セッティングして行きます
◆チューニングして1フレットに0.5mmのスペサーを挟んで全フレットの音出しテストします
●ロッド調整で可能な限りストレートに調整します

●マーキングしたポジションがネックの捻じれの影響で擦り合わせが必要です
●必要最小限で擦り合わせして行きます
●工房オリジナルのピンポイント擦り合わせ治具を使い分けて、擦り合わせする事60分
各ポジションで音詰まり【上のフレットに接触しない】まで改善しました
更にチョーキングしてもOKな様に調整して行きます
◆チョーキングをして接触するポジションにマーキングします
●1Eをチョーキングすると3Gの位置でフレットに殆どのポジションで接触します
●全体を均せる治具を使って全体を擦り合わせますが、1Eから上がって来た弦が接触しない
角度で治具を当てて行きます
擦り合わせては調整を繰り返して何とか使えるレベルに成りましたが、仕上がったフレットの
形を見て【フレットボードの捻じれの凄さを認識しました】普通なら此処までしないのですが
捻じれたネックを弾けるようにする!が第一ですから、その為には手段を選びません
●フレットクラウンを修正して行きますが、絶対に元通りには成りません。
ちょっと見では判らない様にするのが限界です



●6E~4D弦の位置のフレットは元の高さに近いのですが、1E~3G弦の位置が低くなってます
のでこれが限界です。ちょっと見ただけでは判ら無いと思いたいです

●オイル漬けのボーンで削り出したナットをセットします
●目視でもネックが???が確認出来ると思いますが、演奏には支障が無い様にセットして
有ります
●1フレットのクリアランスもOKです
◆リペアの完了です
●今回の擦り合わせは、少し大変でしたが【大胆かつ慎重/目的が明確で他に手段が無い場合】
何とかファンの方のお気持ちに応える事が出来ました
●際どいリペアでしたが何とかオーダーにお答えする事が出来ました
◆試奏タイムです
ファーストコンタクトの試奏で【音自体はライブで使えるレベル】と判断しましたので
気合を入れてリペアを進めて来たかいが有りました。
ミック氏のチョーキングレベルとK2のレベルでは違いが有りますので、お渡しの時に
微調整が必要になる可能性は有りますが、何とかお渡し出来るレベルに仕上がりました
🌸たいへんよくできました🌸
◆追加リペアのオーダーを頂きました
①日に焼けてるピックアップカバーの交換
②ピックガードの交換
①ピックアップカバーの交換➡結論から書きますと、ピッタリ合うカバーが有りません
●フロント/センター/リアのピックアップカバーのサイズが、1Eto6Eの巾が48mm/50mm/52mm
全部違ってまして、サイズの確認をしましたら適合する商品を見つける事が出来ませんでした
②ピックガードの交換➡完了してます
●新品の真っ白を使いますと、日焼けしたボディから浮いた存在に成りますので、工房の
ストック品を仮置きしてみたら、いけるんじゃね?で交換しましたら、予想通りに
ボディカラーのイメージにピッタリフィットしてます
●画像では良く判らないかも知れませんが、ボディカラーにも合ってピックアップカバーの
日焼けも交換前よりも目立たなくなったと思います
🌻MICK AOKI様に入念な完成検査試奏をして頂きました
to be