青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2021年08月22日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆YASUMA 1000 オールマホガニー 再生リペア
 ギターオーナーは、k2ギターファクトリーです
  数年前に神戸の【HN/薪ひろい爺さん】様から、同型のモデルのリペアをご依頼い頂いてから
 すっと同じモデルを探していたのですが、タイミングが合わずに入手する事が出来ませんでしたが、
 今回ようやくご縁に恵まれ入手する事が出来ました
  リペアの合間に仕上げて行きますので、時間が掛かる事は承知の上です

◆画像から確認して行きます

●ボディに深刻な破壊が無い以外は、他の状態は問いませんでした
 サビ錆の弦でペグがちゃんと回らないので、アバウトなチューニングですが音出ししましたら



●YASUMA 1000のエンブレムです
 ボディ内部の埃等が、トップ側にも付いてますので相当長い時間に渡って倉庫?に
 入っていたと思います


●ヘッドデカールは消えてます・・・少し残念です
 本家ロゴと酷似してまして、チョット見と出音を聴いたら本家と勘違いされます


●フレットボードとフレットの状態は想定の範囲内よりもずっと良いです
 フレットボードの弾いた形跡が、1フレット以外は有りません


●ペグは交換します


●ネック裏も良い感じです


●ボディの表面のクリアラッカーのクスミも殆ど有りません
 コンパウンドで行けそうです





●6弦を指で下げて見ると、工房標準セッティングにセット出来る事を確認しました


●ブリッジの剥がれは迷うレベルです
 前回はブリッジを剥がしましたが、今回は剥がすか、そのまま接着固定するかのボーダーライン
 ど真ん中に有ります
 ボディ隆起の修正具合を確認してから判断します



 恐らく多分ですが、50年以上倉庫かな?で眠りに付いていたのだと思います


●弦とペグを外して順ゾリのレベルを確認します
 0.5mmのスペーサーが楽々スルーします


●ネックヒールに剥がれが有りますが、前回はヒール自体が割れていましたので良い状態です
 スクレパーが入るだけの僅かな剥離でも、ネック元起きに対する効果は絶大です
 これでけで推定5mmは元起きに貢献します

◆状態をチェックしながら再生リペアを進めて行きます

●ネックヒーターを掛けていきます、100℃で30分でOKと思います 
 フレットボードの接着にニカワが使われてますので、ヒーターの効果が期待出来ます



●フレットボードにスペーサーを咬ませ無いでクランプ固定します


●半日でここまで修正出来ました
 僅かな順ゾリが残ってますが、セッティングに支障が出るレベルでは有りません


●ボディの状態を確認します
 サウンドホールの周囲の、とても厄介なトップ落ちが全く有りませんのでラッキーな事です


●ブリッジが剥がれてますので、ブリッジ周りの隆起はお約束事項でしょう


●ペグを外す時にネジ折れが1本も有りませんでした


●交換するペグのブッシュを打ち込んでおきます


●ペグはビンテージを意識してオープンバックタイプにします
 アリアのペグですが、精度・回し心地もグロバーと変わらない感じで、コストパフォーマンスが
 高いペグです


●ブリッジ周りの隆起を矯正して行きますが、ボディクランプを掛ける前処理工程は
 工房㊙で公開は見合わせます、と言うか、経験が必要なためゲスト様が参考にされて
 お手持ちのギターに問題が起こる事を防ぐためです


●乾き切ったフレットボードは、2種類のオイルで潤いを復活させます


●ボディのクスミをと取除くテストをしました
 クリアラッカーが残ってますので、この感じがビンテージ感が有って良いと判断しました


●ブリッジを外してブリッジ周囲の隆起を修正します

●伸びたトップ材を完全に戻す事は出来ませんが、ここまで戻ればOKです

●ボディの補強材としての機能も有るブリッジを張り戻します
 クランプを掛ける前の位置決めのピンは【ダーツ】の先端を使ってます
 ピンホールが斜めに開けられてる事が判りますね、時代を感じる瞬間です

●クランプを掛けて固定を待ちます

●ブリッジの両端が極端に薄いので、締め付けトルクに注意します

●締め付けトルクを加減してましたが、隙間なく接着固定が出来ました
 オイル分が完全に抜けて真っ白になってます、これでクラックが入ら無い方が不思議です

◆セッティングに入ります

●Fタイプのギターですが、マーチンと同じネックスケールには驚きました

●このままですとK2ギターファクトリー仕様には厳しそうなので、気分転換にペグをセットします


●ペグの穴が直線上に開いてませんがこれも時代ですね


●ネックヒールの剥離を接着して行きます
 ネックの元起きが7.00mm有りましたが、接着固定する事によって殆ど解消するはずです

●ネックヒールの固定には超ロングのクランプを使います
 トルクを掛ける際にボディのテールを破壊しない様に注意が必要です

●タイトボンドⅢを流し込んで3分放置した後に、徐々に締め付けトルクを上げて行き【むにゅ~】と
 ボンドが出て来なければ隙間が無くなった事の確認になります
 このまま半日放置します


●半日経ちましたのでクランプを外します、問題無く接着固定できましたが 
 前回の様に15分後に【ピッキ!】と割れて剥離しない様に願うだけです


●ネックヒールを接着固定しましたので、この状態で弦高を確認しますと、2.00mmを下回ってます
 これで工房標準セッティングに持って行けます


●ペグを取り付けます
 セッティングが始まると言う事です


●捨てサドルをセットして弦高を確認します


●7フレット以上の上のポジションの順ゾリが残っていて、12Fは低いのですが弾き難いので
 2度目のネックヒーターを掛けて修正します


●ネックの修正が済みましたので、捨てサドルを使って弦高をセットして行きます 

●6E/12Fは、2.25mmでOKです

●1E/12Fは、1.75mmでOKです
 仮のサドルでしたが、弦高がピッタリでしたので整形し直して本サドルに格上げします 


●弦高を優先してセットしますと、1Eの1フレットがベタ付きしますので、
 ナットを交換する必要が有ります

●初めての現象で、軽くドライヤーで温めたら自然に外れました


●ナットを含むヘッドストックの仕上がりです


●オープンバックのペグに交換しました


●ネックの問題も全て解決して有ります


●バックに有りがちなベルトのバックル傷も無く大切に弾かれた事が判ります


●ボディ全体のくすみも除去しましたので、遠目で見ると本家00-17と見分けが付かないと思います



to be





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最終更新日  2022年09月18日 08時38分32秒
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