青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2022年01月28日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Ovation セッティングのご依頼を頂きました
ギターオーナー様は、ジョニー様です
 ジョニー様は、マルチプレヤー&マルチワーカーで正に多芸多才です。
 その中で特に驚いたのは【津軽三味線の名取】でいらっしゃることです
 また、千葉県香取市小見川で、麗屋 弘鈴庵【らいや こうりんあん】と言う
 Cafe Bar 雑貨、Music Aet のお店を経営されております
 ホームページも開設されてますので、御覧ください不思議ワールドに迷い込んだ
 感じになりますから・・・

◆画像から確認して行きます

●コーションラベルが有りませんので、製作された年代が特定出来ませんがビンテージと
 呼べる年代のギターの様です


●ペグの金属クスミはギターのルックスを下げますので、浮いた赤っぽいサビは取除きます


●トラストロッド調整の六角レンチがミリスケールですからUSA製の様です

◆リペアを開始して行きます

●9V電池をセットしてピックアップシステムが生きているか確認しました、最初は無反応でしたが

●Ovation=ボルトオン・ネックだからセット角度の調整も簡単!お預かりの時点では軽く
 考えてましたが・・・どこ見てもボルトが有りません・・・セットネックでした
 Ovationのネック取付にバリエーション、が有る事は承知してましたがセットネックとは・・・


●弦高が高く楽しく弾ける範囲を軽く超えてますので、とにかく弦高を下げて行きますが
 フレットボードとブリッジの高さ関係が変と言うか、一体どうなってるの?です
 👆フレットボードにスケールを当てて見ます


●フレットの延長線上がこの位置に来ます・・・一般的にはフレットボードトップと
 ブリッジトップが同じ高さになり、サドルで弦高を調整するのが一般的なのですが・・・
 製作直後のセッティングがどうなってたのか不思議です
 弦高を工房標準にセットするにはどうしたら良いか、時間が掛かる予感がします





●まず先にネックをストレートに修正する事から始めます


●クランプを掛ける位置も工夫が必要です


●ブリッジトップとナット溝を削って下げる事は必須の様です


●セッティングに支障が無いレベルまでストレートに戻りました


●予定の弦高まで下げられる様に、ブリッジトップとサドル溝を限界一歩手前間まで、

 シケインの役割を果たしてます


●【011~のカスタムライト弦】を前提にセッティングして行きます
 初回のセッティングにしては予想以上の、6E/12Fが2.00mmになってますが
 低さを全く感じません


●1E側は、まあまあ低さを感じるレベルです


●ロッド調整でのネックの調整具合を確認しながら調整して行きます



●ネックをストレートに調整しますと、工房標準セットに成りますが 👇

●ギターを抱えるとこの様な風景になります
 視覚から来る感覚で、これでは駄目な事が確定しました

🌻選択肢は2つの工法が有りますが、どっちにするか決めかねてますので、気分転換と工法が
 決まるまで、フレットを磨く事にします
 迷ったらリペアを進めてはいけない!師匠からの教えです


●マスキングをして最近では何故か入手困難になってる、ピカール・ケアで磨きます


●ヘッドストックとペグも磨き戻します


●ヘッドストックとフレットボードの仕上がりです

🌻工法が決まりましたのでセッティングして行きます

●1フレットを限界ギリギリまでロッドで調整します

●6E/12Fは、2.10mmにセットしました

●1E/12Fは、1.60mmにセットしました

●6E側を上から見ると、フレットボードの上で弦が暴れてます
 この原因はフレットボードのRとサドルのRが一致して無い事が原因です

●フレットボードは250Rです

●サドルが250Rとは一致してません
 何故に最初に確認しなかったかは【Ovation 】だからですが、
 師匠の【人の仕事は信用するな!自分で必ず確認しなさい】です


●更に底面が水平に削られてませんので斜めってます
 原因はサドル自体が、底面と上面が垂直になってないので、治具を当てて削ると斜めに
 なってしまう事が原因です
 低面を水平にすると弦高が下がり過ぎますので、サドルを差し替える必要が有るかも知れません

🌻セッティングのラストで、アンダーサドルに対して平均に圧が掛からず1E/5A/6Eが
 アンプから普通に音が出ないため、サドルを差し替えました


●トップを250Rに修正しました


●弦にテンションを掛ける前は、1フレット~5フレットは逆ゾリさせて、テンションが掛かると
 僅かに逆ゾリが残ると言う、ギリギリのセッティング方法を選択しましたが、もう一つの選択肢は
 ネックリセットでした、リセットは最後に残された選択肢と思ってますので、今回の選択肢を
 選んだ訳です
◆抑えると接触する2~4フレットを揃えて行けば簡単に解決しますので、ネックリセットよりも
 手軽でギターへの負荷が少なくて済みます


●1~4フレットを擦り合わせます

●フレットクラウンを修復しピカールで磨き上げました


●250R、底面が水平のBoonオイル漬けサドルを削り出しました


●弦がサドルを押さえるトルクを上げるため、ブリッジトップとサドル溝に再度手を入れます


●既存のサドルよりも高さが確保出来ました


●ダークオークカラーのオイルフィニュッシュ仕上げにしました


●予定の弦高2.15mmにセットしました


●1Eは1.80mmで0.50mm予定オーバーですが、特に問題は無いレベルです



●ブリッジ&サドルの仕上がりです


●ヘッドストックもビンテージ感を残した仕上がりになってます


●フレットボードの仕上がりです


●リペアの完了です

◆試奏タイムです
 Ovation はアンプ通してナンボのギターですから、生音での勝負は流石に無理が有りますが
 アンプを通した音はご機嫌です。
 セットネック&ネックの元起き状態から、ここまで良く戻せたなぁ!って感じてます
  Ovation のネックポケットは、普通のアコギと違ってネックヒールが短く、他のアコギと
 違って角度調整は簡単では無く、フェンダー系の様にシムを噛ませば簡単に角度調整が出来る
 構造でもないので、ネックリセットだけは避けたかったのです

🌸ネックリセット無しでOvation の元起きを、ここまで戻せた自分を褒めて上げても良いかな?🌸





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最終更新日  2022年02月12日 09時04分38秒
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