青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2022年09月30日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Kansas W-150 ジャンクからの再生です。ギターオーナー様は、匿名希望です
 ご自宅の納戸に数十年仕舞っていて、超久しぶりに弾こうと思ったら、大変な状態になって
 いたので、元通り弾ける様に成りますか?と ご相談頂いたのがきっかけです
 K2ギターファクトリーのサブタイトルの、【青春のギターリペア】ですから、
 青春時代を相棒として過ごして来たギターを、ご機嫌に弾ける様にする事はお任せ下さい

◆リペア開始して行きます

●この画像ですと、何処にも問題が無い様に見えます、外見から伝わって来る事は
 大切に弾かれて来た事です


●ペグがチューニング出来る状態では無かったので、既に交換をして有ります



 W-150で間違いが無いと思います
 初心者の方にKansasをお勧めする楽器店様の対応に関心します。Kansasをリペアさせて頂いて
 良く鳴るギターが殆どでしたので、好印象を持っているメーカーです
 工房のお客様で、最初に手に入れたギターが現在では名機と呼ばれるギターを購入された時の
 説明に共通している事は、【これを買っておけば間違いないから!】です。
 男気を感じます

◆画像から確認して行きます

●スケールを使わなくても目視で判るほど、10フレットから強度の逆ゾリが有ります


●逆ゾリの頂点にマーキングをしておきます


●11フレットにスペーサーを咬ませて、ネックヒーターで逆ゾリを矯正して行きます
 今回は素直な逆ゾリでしたので、問題無くストレートに戻せると思います



 ロッドフリーで、1フレットもネックスケールにピッタリ付いてます


●途中も問題有りません

◆サクサクと再生して行きます

●ネックヒールに隙間が有りましたので、タイトボンドⅢを流し込んでクランプで固定します

●ラチェット式のクランプは真っすぐにトルクが掛かりますので、こう言った時には使い易いです




◆ネック裏はオイルフィニッシュに変更がご希望でしたので、塗装を剥がして行きます

●ここまでは手作業ですが、この先は機械の力を借りて剥がしますので簡単です



●今回はワトコを使わず、ウレタン系のオイルフィニュッシ仕上げにしました
 画像は仕上げの蜜蝋ワックスを掛ける前ですが、手触りと滑り具合はリード弾き
 プレーヤーには最高です【個人的な好みです】
 オーナー様のプレースタイルから滑りが良い方法をご提案しました
 アコギもエレキも同じプレースタイルの同志ですから、その辺は良く判る積りです

◆セッティングして行きます

●仮のナットですから、フレットに0.45mmのスペーサーをセットします


●手持ちの合いそうなサドルをセットしてセッティングして行きます


●仮のサドルでしたが、6E側の高さはピッタリでした

●1E側は0.5mm下げる必要が有ります


●クリアを塗って有るブリッジはキズが付くと見栄えが宜しく有りませんので
 クリアを剥がして、エボニーのステインで着色します


●フレットボードもエボニーステインで着色します
 元のローズウッドの木目がエボニーに見えましたので着色しました


●ボディ全体にワックスを掛けますと、ビンテージギターにしか出ない、何とも言えない
 風格が出て来ます
 お渡しの際に【これが俺のギター?】と信じられないと言うか、惚れ直したって事が多いです


●バックのクリアを見ますと、ラッカー仕上げ?の様な感じです。年代から違うとは思うのですが
 もしそうだったらと考えて、ラッカー対応の扱いをした方が良いと思います


●過去のデータからサドルはエボニーにします


●フレットボードの350Rに合わせてサドルを削り出します


●ナットはオイル漬けですが、弦溝はセッティングが決まってから調整しますので
 1フレットにスペーサーをセットします


●6E/12Fは、2.25mmでOKです


●1E側は、0.5mmサドルの削りが足りなかった様です

🌻仮の試奏タイムです
 セッティング前の仮のナットがタスクで、サドルがプラスチックでしたが、K2の耳には
 最初の組合せの方が圧倒的に出音が良いです。
 エボニーサドルとの相性が良くない3例目になりそうですが、ナットの相性を見るために
 サドルを戻して出音を確認し、満足が行かない時はタスクナットに交換します
 組合せの種類は,前者がナットで後者がサドルです
  ①ボーン+ボーン
  ②タスク+ボーン
  ③タスク+プラスチック➡プラスチックのブランクサドルは使った事が無いので情報不足です



●何時ものオイル漬けのナットをセットします
 ピッタリ収まっているのですが、1E側のバインディングセルが縮んで隙間が出来てます
 タスクナットに交換する可能性も借りますので、現時点では接着はしてません


●上からの見た画像を先にアップしたのは、バインディングが縮んでますと隙間が有る様に
 見えるからです


●ナットはオイル漬けで行きますので、1フレットの調整を済ませました


●ナットを整形して1フレットのクリアランスを、0.47mmで有る事を確認します



●12フレットの弦高は決まってますので、この先はサドルの素材を決めれば良いだけです
 エボニーとの相性も好みの問題で特に宜しくない訳では有りませんので、タスクを用意して
 3種類のサドルで最も好みに合う素材に決めて頂く事になりました


●ヘッドストックの仕上がりです

●フレットボードも良い感じです


●ウレタン系のオイルステインの手触りも良い感じです


●バックも綺麗な状態です

●仕上がりました

🌻工房に展示しておりましたら、商談を頂きましたのでリペア記事が直ぐに判る様に
 トップページに移動させました





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最終更新日  2022年11月22日 21時09分34秒
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