青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2023年04月11日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆VG Guitar VG-00 セッティングです
ギターオーナー様は、Hat様です
  前回は、 Rickenbacker 同時に台のリペアでしたが今回はハイエンド・アコギ3台の
 ご依頼を頂きました。
  セッティングと同時に音質改善のオーダーも有りますが、ハイエンドギターは完成度が高く、
 要するに改善する余地が少ないですが、ご要望の音に改善出来る様に進めて行きます
  このギターは出演されるライブ会場のオーナー様から、是非、弾いていて欲しいと
 お預かりいているギターです。

◆画像から確認して行きます




●ボディサイズに合わせて小振りなヘッドストックです


●オールソリッドです


●製作技術の高さは流石です




●トップにラッカー塗装特有のウェザーチェックが入ってます
 👇

●ラッカー仕上げのギターにビニール系の養生は厳禁で、キター保護では無くダメージを与えてます
  理由は、ラッカーに含まれているシンナーは永久に塗装から抜ける事は無く、ラッカーが
 塗装として機能している間は残り続ける事になり、そのシンナー成分が密着してるビニールを
 溶かしてボディを変質させてしまいます。ラッカーに対しては綿100%の布地に変えて下さい。


◆リペア前の点検をします



 原因はサドルの向きが逆にセットされてます。弦との接点が全弦でセンターでしたら
 弦高がチグハグデで済みますが、2Eがズレているタイプなのでオクターブチューニングが
 合わないので、弾いていて違和感を感じる訳です


◆リペア開始して行きます

●先にフレットボード&フレットをクリーニングしました



 無いように思われますので、チューニングが合う位置を割り出して行こうと思ったのですが

●数年ぶりに専用治具を出して来たのですが、エンドピンタイプでは無いためセットする
 事が出来ません


●オーナー様がサドル&ナットを交換した様です・・・を思い出してハードケース内を確認
 しますと、オリジナと思われるナット&サドルが入ってました


●弦接点を鉛筆でマーキングしますと、予想通りオリジナルはセンターのストレート接点でした
 既存のサドルを正しい向きにセットしてもオクターブと言うか普通のチューニングも微妙に
 合わないはずです。


●サドルを削り出す前にフレットボードを確認しますと300Rでした
 エボニーで削り出して、最初は弦接点を加工しないで、そのままセットしてチューニングが合う事を
 確認してから、弦接点を出して行きます
 自分で確認しないでリペアを進めるな!は師匠からの教えです


●○形状のピエゾはどの程度沈むのか判らないので、取り合えずセットして有ったサドルの
 6E&1Eの高さを基準に削り出します


●エボニーサドルを迷わず選択した根拠は、OEMで製作された寺田楽器さんの
 他のブランドのギターが、エボニーサドルとの相性が良かったからです


●弦接点を出さずに弦をセッティング用の弦を張ります
 この形状のサドルでチューニングが合う事を確認しました、弦高調整前で弾き難かったのですが
 YouTubeで確認した音よりも改善された様に聴こえて来ます
 VGとエボニーの相性も良い事を経験してましたので、この方向でセッティングして行きます



●チューニングをしてギターを抱えますと、凄く弦高が高く感じる理由は7フレット付近がマックスで 
 0.23mmの順ゾリが有ります


●ロッド調整前の弦高は、6Eで2.80mm有りますが、体感的にはもっと高く感じます

●1Eも2.50mm有ります


●ロッドに余裕が有る事を確認して、締め方向に調整しますとストレートに近い状態まで
 修正出来ました


●6Eで2.50mmまで修正出来ましたが、Hat様には凄く高く感じる弦高ですから
 0.25mm下げなければ成りません


●サドルは粗削りなので6E側を0.5mm下げれば簡単に解決しますが、画像の通り6E側に
 余裕が有りません
 サドルの余裕を確認した時に1E側に余裕が有って、6E側に余裕が無いのが不思議で
 しかも、サドルは1E側の方が低いので尚更です
 ブリッジを確認しますと、6E側よりも1E側が薄い事が原因でした


●ロッドに余裕がありましたので、12時から3時の方向まで更に締めて見ます


●6E/12Fが、予定の2.25mmまで下がりました


●1E/12Fも、1.75mmまで下がりましたが


●1E&2B弦が1フレットにベタ付きになってしまいます


●フレットにベタ付きになっている事が確認出来ると思います
 解決方法は、ナットを交換する、ブリッジを削ってサドルの出を増やして調整する、
 1フレットから擦り合わせて行く。
 3種類の方法から最もギターに負担を掛けないナットを交換する方法を選択します
  オリジナルと思われるナットをセットしましたが、セットされていたナットよりも低くて
 再利用する事は出来ませんでしたので、新しいナットを削り出して行きます


●オイル漬けでボディカラーに合った着色具合のナットを選びました


●ビッタリ密着している事を確認します


●調整前のナットです


●弦接点の位置が確認出来ましたので、先にサドルを仕上げておきます


●E/12Fは予定通り2.25mmです


●1E/12Fは、1.75mmの仕上がりです



●ナットの角を面取りして形を整えました


●弦を張り戻して音出しテストをしますと、1E&2B弦の1~5フレットの音がクリアではない
 滲んだ様な音に聴こえて来ます
 弦を押さえた時に出て、6フレットより上のポジションでは出ませんので、原因はフレットの
 エクボで間違い無いのですが、経験上この程度のエクボで出る音では無いと思うのですが
 他に原因は見つからないので、エクボを取り除きます


●フレットファイルを使わずに、サンディングだけで取除きました
 エクボを取り除き改めて試奏しますと、正常な音に戻りました

◆改めてセッティングを確認します

●1フレットのクリアランスはOKです


●6E/12Fは、2.10mmにセットしました


●1E/12Fは1.75mmです


●オイル漬けのナットもギターの景色に完全に馴染んでます


●弦交換の際にサドルがピエゾピックアップに押されて簡単に外れます。
 サドルに、1 6 と鉛筆書きして有りますのと、画像の様にサドルの出が6E側が低く
 これは逆じゃない?が正しい方向ですからお間違い無いようにして下さい


●リペアの完了です



🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998       
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2023年04月19日 07時37分31秒
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