青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2026年03月12日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Gibson J-50 フルリペア
 ギターオーナー様は、Mizuno様です。
 秩父市から工房まではとても遠いのですが、起こしくださいました。


◆画像から確認します

●外見は良い状態に見えますが、全オーナーがセルフリペアされた様で、エポキシの
 接着剤を思い切りはみ出して使わてます。
 ギターリペアにはエポキシは使ったらNGです


●ヘッドの左右が接着材の強度が落ちて外れ掛かってます


◆リペアが必要な個所を確認しておきます




●サウンドホールの不完全なリペア箇所は、エゾ松材を差し込んでリペアをやり直します


●ピックガード横のクラックも、エゾ松材を差し込んでやり直します


●サドルは交換します




●ネックヒールが剥離してますので接着固定します


●トップ側のバインディングがボロボロなので全周交換します


●トップ側もバインディングがボロボロなので全周交換します


●2番右のブレーシングが剝離してます


●3番右のブレーシングが剥離してます


●4番右のブレーシングが剥離してます


●3番左のブレーシングが剝離してます


●4番左のブレーシングが剝離してます



 トップのクリアーにはノーダメージで、エポキシだけを取除く事は不可能なので、
 今回は見なかった&無かった事にして、華麗にスルーする事で意見が一致しました。


◆待ち時間が必要な部分からリペアして行きます

●バック2番のブレーシングを接着固定します


●ペグを外してたらヘッドが簡単に外れました、特に力を加えた訳では有りません。



●取れてしまったヘッドを接着固定します
 下に分厚い塩ビ板を付けてズレない様にクランプで固定します。
 クランプで締めて行くと、タイトボンドの影響でズレて来るので思たよりも手間が掛かりました


●バック2番左のブレーシングが割れてましたので、忘れないうちに接着固定しておきます

●バック2番左の割れたブレーシングを接着固定します


●バック3番右のブレーシングを接着する前に、サンドペーパーで余計な接着剤を取除いておきます

●バック3番右のブレーシングを接着固定します


●バック3番左のブレーシングを接着固定します


●密着性を高めるためにクランプで固定します


●バック4番の右を接着固定します


●バック4番の左を接着固定します



●剥離しているヒールエンドをラチェット式のクランプで接着固定します。


●1弦側の割れを接着固定します。
 不用意に割れに力を加えない様に、タイトボンドを流し込みクランプで固定します



●サウンドホール際に盛られていた、エポキシ接着材をスクレーパーで取り除きました


●サウンドホールを挟んで、左右のクラックに盛られていたエポキシを取り除きました


●型紙を作って3ミリ厚のマホガニー材で補強します


●クラックの左右に段差が出来ない様に抑え込んでから接着します


●ギタースタンドのゴムに反応して変質したと思われるネック裏を綺麗にします。
 色落ちした部分は着色後につや消しクリアで仕上げます。
 ラッカーの溶剤のシンナー成分は永久に抜ける事がないため、ゴムに接触しているとシンナー成分が
 ゴムを溶かしてこの様な事になります。これを防ぐには綿100パーセントの布で養生しないと
 悲惨な事になりますので注意が必要です。


●ビンテージのイメージを損なわない様に着色しました
 クリアを吹くと更に馴染んで来ます


●サイドバインディングを除去しましたが、ピンポイントで接着材が特盛に塗って有り
 パキパキと簡単に外れてくれません、半周外すのに3時間程掛かりました


●原型を留めているのはごく僅かです


●サンディングしているとバック板が外れている箇所が有りましたので忘れないうちに
 接着固定しておきます↓

●タイトボンドを入れ込んでクランプ固定します

◆バック側のバインディングの除去が済みました





●バインディングを取付ける前にサンドペーパーで接着面を整える必要が有ります
 バック側で1日掛かりました



●サウンドホール際のクラックにエゾ松材を差し込んで補修します

↑仕上がりの画像忘れ







●ウッドパテでヘッドのクラックを埋めます


●サンディングして表面を均します
 木材の接着した部分は塗装直後は平らに仕上がりますが、時間が経過すると必ずと言って
 良いほど、継ぎ目の段差が出て来ます



●トップ側のバインディングの外しが半分済みました
 こびりついて取れない残骸はサンディングで取り除きます


●トップ左のバインディングの除去が済みました

●トップ右のバインディングの除去が済みました

●バック右のバインディングの除去が済みました

●バック左のバインディングの除去が済みました

◆バインディングを溶かして密着させる接着剤が使われているので、除去にこれだけ
 工数か掛かりました。
  新しいバインディングを接着する前に、接着箇所を仕上げのサンディングをして
 貼り付けて行きます


●サイドバインディング取付の下地処理が済みましたので、バック側から接着固定して行きます
 使用する接着剤はタイトボンドを使います。


●マスキングテープを剥がして正しく接着固定されている事を確認します


●右半分のバインディングを接着固定します


●トップ左のバインディングを接着固定します


●マスキングテープを剥がして正しく接着固定されている事を確認します


●トップ右のバインディングを接着固定します

◆バインディングをボディに合わせて削って行きます

●工房オリジナルの治具で削ります


●セルロイド板と小型スクレーパーを組み合わせ、削る幅に合わせて調整して削ります
 非常に地味な作業ですが集中力と根気が必要です


●サイド側のバインディングと木部をパテ埋で段差を無くしておきます


●ヘッド裏クラックの塗装段差にパテを塗ります
 殆どはペグに隠れますので目立たないです


●ヘッド表のクラックをエアーブラシで塗装します


●ヘッド裏を着色します


●トップ板にはクリアを吹きませんので養生をします


●ネックにクリアを吹く準備が整いました


●クリアを吹く準備が整いました


●クリアを吹く準備が整いました


●ヘッドから吹いて行きます


●ヘッドから吹いて行きます


●バックにクリアを吹きます


●サイドにクリアを吹きます


●サイドにクリアを吹きます


●ブリッジのトップが弦高を下げるためサンディングされてましたが、側面のクリアが残って
 いるので全周クリアを取除きます。
 サドルを外すと紙のスペーサーが入ってましたので取り除きます


●表面のサンディングムラを整えて全周サンディングしました。
 この一手間で見栄えが全く違ってきます


●ジャック用の12mmの穴を開けます


●バフを掛をけました


●1Eペグの弦穴のバリを取除いてからペグをセットします




●ネック裏の仕上がりです


●バックの仕上がりです


●サイドの仕上がりです


●サイドの仕上がりです


●既存のサドルをセットしてセッティングして見ます


●弦を張り戻すとギターに戻って来たように感じます


●ネック調整前の弦高を測定します
 6E/12Fの2.25mmはMizuno様には低すぎます


●1E/12Fも1.75mmはMizuno様には低すぎます


●ネックスケールで確認すると、1フレットに隙間が有りローポジションが音詰まりするので
 ロッドを緩めて調整します


●パイプレンチが素直に入らないので、ロッドナットの周囲のバリを取除いて有ります。
 ロッドの反応が良くないので対応する必要が有ります。
 ナットの交換も視野に入れる可能性が出て来ました


●フレットボードはレスポールと同じ250Rです


●既存のサドルは全く合ってませんでした


●アンセムのアンダーサドル・ピエゾの厚み0.8mmを入れてサドルの高さを決めます


●磁石でブレーシングの位置を確認して、ピエゾを通す穴がブレーシングに干渉しない様に、
 6E弦側からピエゾを通します。

●ブリッジトップが削られている関係で、ピエゾの厚み分、溝が浅くなるのでサドル溝を
 深くしておきます


●1.5mm掘り下げてサドルの食い込みを確保しておきます


●ピエゾをセットして既存のサドルで弦高を確認します


●予定の弦高になるようにサドルを削り出します


●アンセムを取付けました


●フェンダータイプのストラップピンはストラップから抜けやすいので
 Gibsonタイプのピンに交換します


●ヘッドの仕上がりです


●ヘッド裏の仕上がりです


●ネックの仕上がりです


●バック右の仕上がりです


●バック左の仕上がりです


●6E/12Fは2.50mmにセットして有ります


●1E/12Fは2.00mmにセットして有ります


●リペアの完了です




🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に 67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2026年05月26日 03時04分31秒
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Re:◆Gibson J-50 フルリペア(03/12)  
水野晋太郎 さん
バインディングの除去、そんなに時間がかかるとは、、
それって素人補修の方法が悪いからですよね?
以前のオーナーにタイムマシンで会いに行ってそんなやり方をしては絶対にダメだ!とアドバイスしたいです、、。
引き続きよろしくお願いします。 (2026年03月26日 05時58分36秒)

Re[1]:◆Gibson J-50 フルリペア(03/12)  
水野晋太郎さんへ

お世話になります。

 今回難儀しているバインディングには、クリアラッカーがボディと
段差無く吹かれれてますので、製作段階で強固な接着剤が所々盛られて
いる事と、バインディング自体が経年劣化でボロボロになってしまい
スクレーパーを入れると砕けてしまう事が原因です。
ボディなので、パワー技で押し通す訳に行きませんので無理せず
外している事も時間が掛かる原因です。

トップは3層の化粧バインディングが入ってますので、更に時間が
掛かるかも知れません

出来ればGibson社の制作担当者様に、教育的指導をして頂けますと助かります
接着剤は均一に塗りましょう! (2026年03月26日 09時22分51秒)

Re:◆Gibson J-50 フルリペア(03/12)  
水野晋太郎 さん
長旅のゴールがついに見えてきている気がします!

トラスロッドは回しきりですか?サビっぽい感じですか?対応、どんな感じが必要なんでしょう、、。
ナット交換で解決する内容でしたらやってもらって大丈夫です! (2026年05月25日 12時36分23秒)

Re[1]:◆Gibson J-50 フルリペア(03/12)  
K2ギターファクトリー さん
水野晋太郎さんへ


お世話になります。

時間が掛かりましたがリペア完了しました。

トラストロッドはロッドフリーから軽くトルクを掛けている程度です。
レポートにアップして無い通り、ナットの交換は不要でした。
ロッドは普通に回りますので、水野様が対応する事は有りませんので
ご安心ください。 (2026年05月26日 17時51分54秒)

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