青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2026年06月18日
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カテゴリ: ギターリぺアー
②Ceniza by T&K オクターブ合わせ【重症】
 ウクレレオーナー様は、ピタゴラスイッチ オープニングテーマ/栗コーダーカルテットの 
 川口様です。
 オクターブチューニングが合っていないので、何とかして欲しいとお持ちくださいました


◆画像から確認します

●弦が張って有る状態で、ブリッジを貼る位置を決める専用スケールで確認しますと
 ブリッジを貼る位置が、1.5mm程度、前にズレて貼られてました。
 結果、12フレットからサドルまでの長さが短くなるので、12フレット押さえると
 音が高くなります







●解放弦は440Hzに合わせてから、12フレットを押さえて各弦が何Hzになっているかのメモです
 各弦の上の線はサドルと弦の接点位置です。
 1A弦は調整の余地が有りますが、4G弦はギリギリに接点が有るため440Hzまで下げる事が出来ません
 オクターブチューニングを合わせるパーツの【SOS】で対応出来ない場合は、牛骨でSOSを削り出して
 ナットの前に貼付けます


●ブリッジが正しい位置から約1.50mm前に接着されているため、12フレットを押さえると
 1~12フレットよりも短くなりますので、音程が上がってしまいます


●弦との接点を下げると、結果的に弦が長くなる事になり音程を下げる事が出来まが、
 3弦&4弦は弦との接点を下げる余地が全く有りません。


◆リペア開始します

●お問い合わせ頂いたピックアップの確認を先にします


●ボディをノックすると僅かに反応します


●旧モデルのLR-バックのピックアップです。
 ボディのどの位置に置いてもアンプから出力される事は有りませんので、
 再利用は出来ません。
 このタイプのピックアップでパッシブでは無理が有ると思います




●弦高を確認します
 1フレットのクリアランスに問題は有りません


●4弦/12Fは1.85mmで問題は有りません


●1弦/12Fも2.0mmでオクターブが合わない原因では有りません


◆ブリッジが接着されている位置を確認します

●ナットの際から12フレットの位置をマスキングテープを貼ります⇓

●12フレットからサドルの位置を比べると、ブリッジが短い位置に接着されてます
 弦の全長に対して、12フレットが中央に来る位置にブリッジを接着しないとオクターブが
 合わなくなります


●サドルの位置が1.80mm短く接着されてます



●SOSと同じ原理でナットの際に削り出したスペーサーセットして見ます


●オクターブを確認すると、1A&2E弦はサドルの弦接点位置で合わせるレベルに改善しましたが、
 3C&4G弦の位置はスペーサーの厚みが足りませんでした⇓

●3C&4G弦はこれ以上弦を長くする事が出来ない位置に弦接点が有ります


◆オクターブを合わせる手段が3種類有ります
 ①ナットに際にスペーサーをセットする➡1フレットが短くなるので押さえた時の音程に問題が出る?
 ②ナットをスペーサーと一体に削り出す➡同上  
  ①&②の方法はSOSと同じ原理なので問題が無い様にも感じますが、過去に経験が有りませんので
  考えるよりもチューナーで確認する必要が有ります

 ③ブリッジを正しい位置に貼りなおす➡跡が残ります
 ④サドル溝を2mm後ろに下げて12フレットからの弦長を長くする


◆スペーサーをセットした状態で1フレットを押さえると、GCEAでチューニングの
 CCEは正しく音程が上がりますが、1弦のAだけチューニングが全く安定しませんので、
 新しい弦に交換してオクターブチェックをやり直します。
  スペーサーで1フレットの長さが短くなっても、押さえれば1フレットからサドルまでの
 長さは変わらないので問題が無い事に気が付きました。


◆商品名S.O.Sが入荷しましたので、早速テストしてみます

●最初は取説の通りにセットして、オクターブチューニングがどれだけ改善されたか確認します。
 ブリッジの接着位置が合って無いので、SOSで解決するとは思ってませんがアシストは
 してくれると考えてます↓

●↑の画像は先日のお渡しの際に試奏された、栗原様のMANAにもセットされていたSOSです。
 試奏された時に、弾き難さを感じ無い様にお見受けしましたので、問題は無いかと思います。


●SOSを本来とは逆向きにセットして、既存のサドルで改めて12フレットの音程を測定します
 2E弦以外はサドルの弦接点位置はOKでしたので、1Hz高い2弦の弦接点を4弦と同じ位置まで
 下げればオクターブが全て合う事が確認出来ました


●ブリッジが前に接着されているので、本来の使い方とは逆向きにセットします


●オイル漬けのサドルを削り出します


●削り出したサドルをセットします


●SOSに弦が密着している事を確認します


●ハイポジションの音詰まりするフレットを先に擦り合わせておきます

●ナットの弦溝を深くして、弦のテンションがSOSに掛かる様にします
 ナットは弦の振れ止めの役割だけにします


●1フレットは0.50mmで、0.02mm下げたいのですが、SOSの底面を0.02mm均一&正確に
 削る事はリスク大と判断して0.50mmで行きます


●4弦/12フレット2.00mmにセットしました


●1弦/12Fは1.80mmにセットしました


●削り出したサドルでオクターブが合っている事を確認しました


●SOSは両面テープで固定して有ります


●リペアの完了です



🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に 67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2026年06月29日 00時56分26秒
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