愛犬シルキー、クッキーとお花の小部屋

January 17, 2007

あれから１２年

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表面的には神戸の街は復興を遂げ、まるで大震災の爪痕など感じられないようにも見えるのであるが、大切な家族を失った人々。　住み慣れた家を失った人。　可愛がっていたペットとも別れ別れになってしまった人・・・今なお多くの心に傷を背負っておられる方々を思うとお気の毒であると共に、何の被害もなかった私達は幸せであると感じるのである。

自然災害とは本当に罪作りなものである。　私達の努力や備えに対してまるであざ笑うかのように勝手にやって来てしまうのである。　地震国日本ではあれから中越地震も起こり多くの被害を与えられてしまったのである。

災害後１２年というと仏教で言う１３回忌にあたる。
直接被害を受けられた方々には忘れることが出来ないだろうが、一般の人の脳裏からは徐々にあの日の事が薄れつつあることも事実である。
また被害に遭われた方々の高齢化も進んでいる。
あの日に生まれた子供は小学校６年生になっているのである。
震災を知らない子供達も徐々に増えてくることだろう～

あの震災が起こった時に次男はまだ大学生だったのである。
期末試験が終わったと同時に寝袋を担いでボランティアとして神戸に向かったのである。
今迄に神戸へは行ったこともなかったのだが、大垣夜行に乗って友達と神戸へと出かけたのである。　勿論私が行くように勧めたわけでもない。　何か手伝えることは無いか、小さな力でも役立つだろうと現地へ向け出発した次男を、立派に成長してくれたな～と眩しく感じたのである。

どの位の期間行っていたかは覚えていないのだが、確か春休みの間中神戸に留まっていたように記憶している。
家に戻ってから神戸の惨状を聞き次男の力も大いにお役に立ったのだな～と感じたのである。
それまでは勉強もしないし、エレキギターをかき鳴らすばかりの困った息子だと思っていたが、彼はこの事を期に大いに成長してくれたようである。
ボランティアに目覚めた次男はそれから夏休みも冬休みにもまた神戸を訪れ、被災された方々のお手伝いをしたのである。　それだけはない。　自ら大学にボランティアグループを立ち上げて初代委員長となったのである。　卒業までの間神戸だけではなく老人ホームなどへ出向いたり、身障者の子供達の世話をしたり、彼等のためのイベントを行ったりと少なからず活躍をして表彰されたり新聞に名前が載ったこともあったのである。
私がたまたま犬に関するボランティアをしていたのでそちらの方も少しだけ手伝ってくれたのである。

大きな災害が起こった時には国やお役所を頼るより、まずは身近な人々がお互いに手を貸し合う事がいかに大切かをあの震災の時に多くの若者達が実感したに違いない。
あの震災を期に世の中ではボランティアの大切さが多くの人々の間に浸透し、今に続いているのだと思う。　
狭い日本列島も地震だけではない。　台風による洪水や津波、竜巻と次々と災害に襲われているのである。　そんな時に一寸した助け合いがどれ程大切か、１２年目に当たる震災の日に多くの人々が考えて欲しいものである。

今日のお花はパンジー『ラブリームーン・リカ』(リカちゃんシリーズ)