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お変わりになられたのでしょうか?フーン、映画ですか? まあ、そういう気分で読みました。
現在でも、わたしは毎週のTSUTAYA通いがやめられない。おもしろそうな新作が入っていると、すこしうれしくなる。本と映画はわたしの趣味の両輪である。どちらか、ひとつだけになってしまうと、わたしは気持的に不完全になるような気がするのである。なにかお互いが補完しあっているようなのだ。 まあ、お暇なようですが、映画館というわけではなくて、 TSUTAYA通い というところが、ボクとは違いますね。ボクの場合は映画館の人混みが好きというわけではないのですが、自宅で、まあ、大きかろうが、小さかろうが、テレビ画面の映画を一人でじっと見ているという姿を想像することが耐えられないのですね。その点、読書とセットであるらしい著者とは、多分、性格というか、性分というかが違うのでしょうね。
本書で、わたしがひとまず推薦している映画は一三〇本である。その他、無番号のおススメ映画のタイトル(三六本)と、文章のなかだけで触れただけのタイトル(一五〇本)まで入れると、総数は三一六本になる。 と、いうことなのですが、上でも言いましたが、 一九四七年 生まれの 著者 は、現在 77歳 、おそらく、
15年間くらいのサンデー毎日暮らし の中でのお楽しみでしょうから、ボクより10年ほど長いわけです。 毎週5本 の借り出しとして、年間50週くらいとして、250本。で、15年ですから、適当に概算すれば 3800本 くらいご覧になっているようで、その数が多いか少ないかはともかくとして、紹介のラインアップ作品は、下に写したのでご覧いただけばお分かりだと思いますが、
案外、古い! ですね。 130本 のうち、ほぼ、半分が20年以上昔、1900年代の作品です。 「定年後」 を意識した選択なのかなとも思いますが、ボクが映画館に行くわけの一つは、こうなることを、ちょっと、オソレテいるからですね。そこは、まあ、人それぞれですがね。
《79》『Z』(1969・127分) まあ、当たらず触らずの、こういう紹介ですが、ボクにとっては、ここで紹介されている 三部作 は イブ・モンタン という俳優を覚えただけでなく、たとえば、 「Z」のエンドロール あたりだったと思いますが、
コスタ・ガブラス監督。イブ・モンタン、ジャック・ペラン、ジャン・ルイ・トランティニャン。もう絶版で見られないかと思っていたら、TUTAYAで取り寄せができた。
映画では明示されないが、舞台は1963年、軍政下のギリシャの五十万人の地方都市。思想の病害をまき散らす人間として、Zと呼ばれる医師で大学教授でもある国会議員が街にやってくることになり、かれの暗殺計画が進行する。実行犯は街の選挙民たちだ。Zの仲間たちは広場での集会を中止するよう勧めるが、Zは強行し、実行犯たちに殴打され死亡する。憲兵隊も警察も一体になった街の上層部は、ただの交通事故として事件を隠蔽しようとするが、新聞記者(ジャック・ペラン)が取材をし、若き予備判事を動かす。しかしそれも次席検事によりもみ消される。それでも記者はあきらめず報道に成功する。検事総長まで事実が伝えられ、関係者は裁判で裁かれる。俊逸な政治サスペンス。
「現実の事件や人物との類似は意図的である」との文章が出る。当時、この映画を見たヨーロッパの観客たちは、これがギリシャで起きたあの事件だとわかっただろう。コスタ・ガブラスは他に、おなじイブ・モンタンを主演に据えた「告白」と「戒厳令」(合わせて政治三部作)がある。しかしレンタルの扱いはない。買うには高すぎる。アマゾンで2万4890円の値が付いている。(それもいまでは品切れ)。そこまで価値はない。(P168~P169)
「Z、彼は生きている。」 という、多分、 ギリシア文字Z が含意していることばが流れた映画として、印象深く記憶している作品で、今、映画館でレトロなんとか企画で上映されれば必ず見るでしょうね。要するに、始まりの映画の1本というわけで、 六甲道の勤労会館 (今はもうありませんが)だったかで、 自主上映 を見た記憶がありますね。50年前のことです(笑)。思い出させていただいてありがとうという気分ですね(笑)。
目次
第1章 人間ドラマは映画の王道
1「摩天楼を夢みて」 2「アメリカン・ビューティー」 3「カンパニー・メン」 4「ファミリー・ツリー」 5「ジャージー・ボーイズ」 6「TED」 7「追いつめられて」 8「オーケストラ」 9「ニューオリンズ・トライアル」 10「ライフ」 11「アルゴ」 12「イントゥ・ザ・ワールド」 13「バートン・フェイク」 14「イエスタデイ」
第2章 なんでもできる人間ドラマ
15「ベンハー」 16「アルジェの戦い」 17「シービスケット」 18「サイダーハウス・ルール」 19「ターミナル」 20「チェンジリング」 21「ザ・ハリケーン」 22「ニュー・シネマ・パラダイス」 23「女神の見えざる手」 24「セッション」 25「ラスト・サムライ」 26「ドリーム」 27「ライト・スタッフ」 28「ブレイブハート」 29「JFK」 30「セブン・イヤーズ・イン・チベット」 31「フリーソロ」
第3章 映画は凡作だけど、個人的に好きだ
32「あゝ江田島」 33「エレキの若大将」 34「キック・アス」 35「エルビス・オン・ステージ」 36「燃えよドラゴン」
第4章 わたしの一番好きなアクション&ミステリー映画
37「アンタッチャブル」 38「ボディガード」 39「キングスマン」 40「トレーニングデイ」 41「タクシードライバー」 42「ダイ・ハード」 43「ブリット」 44「スピード」 45「ザ・ロック」 46「レオン」 47「欲望のバージニア」 48「パルプ・フィクション」 49「ザ・シークレットマン」 50「グッドフェローズ」 51「ミザリー」 52「デトロイト」 53「ノーカントリー」 54「96時間」 55「真実に彼方」 56「ファーゴ」 57「暗数殺人」
第5章 日本映画の光と影
58「用心棒」 59「椿三十郎」 60「上意討ち」 61「たそがれ清兵衛」 62「蝉しぐれ」63「最後の忠臣蔵」 64「殿、利息でござる!」 65「無法松の一生」 66「秋刀魚の味」 67「砂の器」 68「冬の華」 69「異人たちとの夏」 70「キッズ・リターン」 71「Shallwe ダンス?」 72「はやぶさHAYABUSA」 73「泣き虫しょったんの奇跡」
第6章 社会派映画はリアルさが命
74「弁護人」 75「1987、ある闘いの真実」 76「光州5・18」 77「ミシシッピー・バーニング」 78「ブラック・クランズマン」 79「Z」 80「顔のないヒトラーたち」 81「不都合な真実」 82「オフィシャル・シークレット」 83「コリー二事件」
第7章 スポーツ映画があまりヒットしない理由
84「ロッキー特別編」 85「フィールド・オブ・ドリームス」 86「マネー・ボール」 87「エニ・ギブン・サンデー」 88「しあわせの隠れ場所」 89「コンカッション」 90「タイタンズを忘れない」 91「コーチ・カーター」 92「炎のランナー」
第8章 人間の業と戦争映画
93「レッド・オクトーバーを追え!」 94「ア・フュー・グッドメン」 95「ブラックホーク・ダウン」 96「トラ・トラ・トラ」 97「プラトーン」 98「太陽の帝国」 99「イングロリアス・バスターズ」 100「フルメタル・ジャケット」 101「ホテル・ルワンダ」 102「ハート・ロッカー」 103「カジュアリティーズ」 104「アメリカン・スナイパー」 105「プライベート・ライアン」 106「アルキメデスの対戦」
第9章 定年・老年映画が心に沁みる
107「アバウト・シュミット」 108「わたしは、ダニエル・ブレイク」 109「ジョーブラックをよろしく」 110「クレイジー・ハード」 111「グラン・トリノ」 112「日の名残り」 113「世界最強のインディアン」 114「最高の人生のはじめ方」 115「ストレイト・ストーリー」
第10章 これは傑作だ!わたしのベスト15
116「七人の侍」 117「切腹」 118「逃亡地帯」 119「夜の台走査線」 120「セント・オブ・ウーマン」 121「カリートの路」 122「アポロ13」 123「ブラス!」 124「グリーンマイル」 125「リトル・ダンサー」 126「アトランティスのこころ」 127「冒険者たち」 128「ワールド・オブ・ライズ」 129「ジャンゴ」 130「ラ・ラ・ランド」
追記
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