恋におちたら~僕の成功の秘密~

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http://www.fujitv.co.jp/koiochi/index2.html

第一話「ずっと探していた人」

東京の下町の小さなねじ工場で働く鈴木島男( )は、父親が6年前に他界して以来、大学を中退して工場を継いでいる。経営状況は決して楽ではないが、母親の藍子(高林由紀子)、OLの妹・まり子(木村佳乃)の家族3人の暮らし、そして幼なじみで鮮魚店を営む安藤龍太(山本耕史)が毎晩持って来てくれる刺身で晩酌するという生活にささやかな幸せを感じていた。その日も、龍太が来て、夕食を食べていた。居間のテレビでは、ITベンチャービジネスの若き起業家、高柳徹(堤真一)のサッカーチーム買収記者発表のニュースが流れている。ニュースを見ながら、まり子と龍太は自分たちとは違う世界のこととため息をつくのだった。

ある日、島男は商店街の福引で特賞を射止め、藍子とハワイ旅行に出かける。初めての海外ではしゃぎまくる母子は、超高級ホテルのプールサイドへ。そこで島男は、白いサマードレスの女性・白川香織(松下奈緒)とぶつかり、2人ともプールに落下。藍子はお詫びにとポリネシアン・ディナーショーに香織を誘う。気さくで優しい香織に、島男はすっかり心を奪われてしまう。

翌朝、島男は香織が忘れた手帳を届けにホテルへ行った。香織の部屋は、最上階のスイートルーム。しかし、部屋の中には香織と共に男がいた。少しがっかりの島男。帰りがけに男は、「困ったことがあったらいつでも訪ねておいで」と名刺を渡す。そこで初めて、島男は男が高柳だと知った。

翌日、島男は意を決して高柳の会社『フロンティア』のオフィスがある六本木ヒルズの前に立つ。しかし、高柳社長に面会を求めるが、取締役の神谷陸(谷原章介)や宮沢修(鈴木浩介)を始めとする社員たちにまったく取り合ってもらえない。

どうしても高柳に近づきたい島男は、ビルの警備員になる。そして、六本木のスペインバルで、先輩警備員の豊田久(金田明夫)と飲んでいると、経営事業部長の桐野七海(和久井映見)や社長秘書の藤井裕美(滝沢沙織)ら、フロンティアの面々がやって来た。マスターの星野守子(佐藤江梨子)から「あなたとは住む世界が違う」と言われ、落ち込む島男。

 そんな時、『フロンティア』は自社サイトでサッカー中継のリアルタイムストリーミングを全世界に配信する一大イベントを企画していた。

中継を記念して、試合後は同サイトのネットショップで記念セールも行う。
 しかし、配信の直前、サイトの映像が乱れだした。陣頭指揮を執る七海以下、経営事業部はパニックに陥る。

 そんな騒動の中、島男が巡回に現れた。画面を見た島男は、キーボードを打ち始める。島男を追い出そうとする宮沢を七海が止めた。七海は、島男に「出来るのね?」と確認する。七海は、島男が何者かを知っていて期待している様子だ。

「楽勝」と請け負った島男は、ものすごい速さでキーボードをたたき出す。そして…試合開始直前の復旧を成功させた。歓喜に沸く経営事業部。しかし、すでに島男の姿はなく…。

 翌日、七海はサイトを復帰させたのは島男だと高柳に報告。さらに、七海は古い新聞記事を見せる。島男は、かつて天才プログラマーと騒がれた男で、学生起業家としても取り沙汰されていた。



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第二話「憧れのヒルズへ」

鈴木島男( )は、高柳徹(堤真一)が経営するフロンティアの入った六本木ヒルズのビル警備員になった。幼なじみの安藤龍太(山本耕史)は島男が無理をしているのではないかと心配だ。そしてまり子(木村佳乃)は一カ月後に自宅が競売にかけられることを嘆いた。

 朝、島男が豊田久(金田明夫)とロビーの警備に立っていると高柳が来た。島男に気づいた高柳は、社長室に来るよう告げる。高柳と再会した島男は金持ちになる方法を教えて欲しいと頭を下げた。そんな島男を高柳はある場所へと連れて行く。

高柳は、島男と白川香織(松下奈緒)を伴って、とある会社へ。高柳は、社長の茂田克彦(大鷹明良)に会うと、契約の更新をしないと通告。土下座をしてまで契約更新を嘆願する茂田を高柳は相手にもせず、島男と香織を促し、その会社を後にした。

その後三人は高級レストランへ。動揺している島男に、高柳は茂田が可愛そうだと思うかと問いかけた。島男は、家業の倒産と母の死を語る。すると高柳は、島男の母が死んだ本当の原因は貧乏だったからだと言い放つ。島男は頷くことしか出来ない。だからこそ金持ちになりたいと、島男はSE(システムエンジニア)としての腕を売り込む。

すると高柳は、6年前に島男が立ち上げた会社を買ったのは自分だと打ち明けた。島男が経営を友人任せにしていなければ会社を失うこともなく、今のように貧乏になり母親も亡くさずに済んだのではないかと言う。そして高柳は、世の中には2種類の人間がいると続ける。使う者と使われる者、それは貴族と奴隷の関係だと。島男は高柳からどちらを選ぶのかと突きつけられた。

翌朝、スーツ姿となった島男は、フロンティアへ行き、経営事業部で働くことになった。

その頃、社長室では桐野七海(和久井映見)が、高柳に島男を雇用した真意を尋ねていた。すると高柳は、金持ちになる方法を教えてほしいという島男が面白いと思ったと言う。そして高柳は、神谷陸(谷原章介)に島男に例のおもちゃ屋の件をやらせるよう命じる。

島男に与えられた仕事は、フロンティアのインターネットショッピングモールに契約している『おもちゃの亀や』との契約を打ち切ること。翌日までに契約破棄書を取り付けるよう言われた島男は、早速『亀や』へ。契約打ち切りを告げる島男に、店主の亀井昭吉(田山涼成)は茂田と同様、勘弁して欲しいと土下座する。明日までに書類を準備しておくよう言って島男は『亀や』を出た。

 そして翌日。島男は契約破棄書を取りに行くのだが、亀井はまだサインを渋っていた。

妻の静子(唐木ちえみ)に促され、ようやくサインを始める亀井。
 そして、亀井が最後に印鑑をつこうとした時、島男は家の奥のあるものに気づいた。島男は、亀井のために出来ることを思いつき、会社に戻ると神谷に報告。

 『亀や』には、先代が扱っていた古いおもちゃが残されていた。島男は、それをオークションで売ろうと思い立ったのだ。神谷の反対を七海が止める。七海は、島男がオークションシステムの構築をすれば、会社にもメリットがあると言うのだ。島男に与えられたのは、48時間。さっそく、島男は作業にとりかかる。

島男が残業していると、香織が現れた。島男から仕事の内容を聞いた香織は手伝うことに。2人は、与えられた期限での作業に成功する。

 『亀や』のオークションは好評。1日で、500万円の売り上げを記録する。しかし、島男は七海から高柳が『亀や』との契約を打ち切る意思に変わりがないことを知らされる。納得のいかない島男は、七海に高柳のマンションへと連れて行ってもらう。



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