アフガンにて殺害された伊藤和也さんのご冥福をお祈りします。
私も今年は数多くの地域のボランティア活動に参加する機会が非常に多いので彼のボランティア活動に対しての志の高さ、その行動力は素晴らしい限りだと思います。
但し、このボランティア活動の主催者であるペシャワール会の中村哲氏には、自身の思想・主観による現状認識の甘さ、危機管理というものを疎かにし、若者の命が失われた事を重大に受け止め深く考えてもらいたい。
そう言えば、雑誌『SIGHT』(07年1月)のインタビューで、「9条がリアルで大きな力だったという現実。これはもっと知られるべきなんじゃないか」とおっしゃっていましたね。
中村
そうなんですよ。ほんとうにそうなんです。僕は憲法9条なんて、特に意識したことはなかった。でもね、向こうに行って、9条がバックボーンとして僕らの活動を支えていてくれる、これが我々を守ってきてくれたんだな、という実感がありますよ。体で感じた想いですよ。
武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。
http://www.magazine9.jp/interv/tetsu/tetsu.php
【バンコク27日時事】アフガニスタンで拉致された伊藤和也さん(31)が所属する非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)の中村哲代表(61)は27日、新バンコク国際空港で取材に応じ、アフガン東部で発見された日本人らしい遺体について、「村人とうちの職員は顔を知っているので、(伊藤さんで)間違いない」と述べ、「伊藤君だけは大丈夫だと思っていた。認識が甘かった」と悔いた。
中村代表が現地のアフガン人職員から得た情報によると、遺体は東部のナンガルハル州ジャララバードの北北東約40キロの山中で村人らが見つけた。乱射に近い撃ち方で、足と頭を撃たれていたという。
中村代表は「犯人が村人に追われて逃げる途中、(伊藤さんは)撃たれて死亡したようだ。単なる強盗、身代金目当てで、政治的なものではないと思う。われわれの治安悪化に対する認識が甘かった。伊藤君をここまで(現地に)滞在させたわたしが悪い」と声を落とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000170-jij-int
【カブール=高野弦】「無防備だった」。アフガニスタンの軍用ヘリコプターでカブールへ運ばれた伊藤和也さんのひつぎに付き添った中村医師は、28日夜の記者会見で、事件についてそう話した。
「護衛をつけても、プロテクションにならない。警察官がねらわれ、かえって犯行に巻き込まれる可能性がある。私は(安全のために)数十人のグループの中にいることと、トランシーバーか携帯を持つことの2点を強調しておいた」
しかし、結果的には守り切ることができなかった。「(安全な地域なので)安心していたが、山を越えて犯人がやってくることには無防備だった」とくやんだ。
一昨年から活動に対して脅迫めいたものも続き、日本大使館からは極力用心するように言われていたという。「昨年が一番多かった。日本人を拉致する計画があるとの内容だった。荒唐無稽(こうとうむけい)な内容で、韓国人の拉致事件を模倣したいたずらだと考えていた」
この日、遺体と顔を合わせたときは「責任者として(伊藤さんの)両親に申し訳ないという気持ちだった」。両親と連絡をとった際、父正之さんから「本人の堅い意思で出かけたことですから迷惑をかけてすみません」と言われ、「謝るのはこちらです」と答えたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000170-jij-int
アフガニスタンで非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が拉致され死亡した事件で、拘束された実行犯が地元警察の調べに対し「犯行前日、(実行犯)全員で伊藤さんに会いに行った」と供述していることが29日、分かった。
また、同会の中村哲現地代表によると、伊藤さんが拉致される直前、現場近くの路上に並べられていた石をどけるため、伊藤さんと運転手が1度、車から降りたという。犯行グループが事前に下見して拉致対象を特定し、当日朝も伊藤さん本人と確認した上で実行した計画的犯行だった可能性が高まった。
実行犯は警察に対し「前日に伊藤さんを訪れ、握手してあいさつした。とても親切な人だと思った」と供述しているという。
中村氏によると、伊藤さんとともに拉致され、自力で逃げたと話していた運転手も警察に身柄を拘束され、犯行グループの1人と疑われて取り調べられているという。中村氏は運転手について「4、5年付き合いのある人。恐らく冤罪(えんざい)だ」と話している。
29日午前9時(日本時間午後1時半)からカブールの日本大使館でお別れ会を開いた後、伊藤さんの遺体は中村氏らに付き添われ、午後2時ごろの便でアラブ首長国連邦のドバイに移動。伊藤さんの静岡県の実家に近い中部国際空港に30日夕方に到着する予定。
[2008年8月29日8時42分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20080829-402385.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000106-jij-int
後はこちら
http://obiekt.seesaa.net/article/105658453.html
これらを見て戴いても分かる通り、中村哲氏のタリバンに対する崇拝に近いぐらいの信奉ぶりには危機管理における現状認識不足としか言いようがない。
タリバンに自身の主催する団体の身内が殺されたワケである。タリバンを憎めとまでは言わないが、タリバンにも様々な考えを持つ者が居て、中には危険な行為に及ぶ輩も存在するとの認識ぐらいは示した上で考え、行動してもらいたい。危険な国であるがゆえに数多の生活に困窮する者が存在し、それらの人の手助けを行う。しかしながら大使館や地域の情報には耳を傾け、広い目線を持ち、危険と思われるならば活動を自粛、撤退も視野に入れるぐらいでないといけない。トップに立つ者が真っ先に考えるべきは仲間の身体こそが一番大事であり、それを疎かにしての活動などしてはいけない事だ。結果的に危機管理をもっと徹底していれば、伊藤さんのお陰で更に多くの人の生活が救えたのでは無かろうかと思う。
伊藤さんが地域の住民に慕われていた事が分かる記事がこれだ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080827-4066805/news/20080829-OYT1T00106.htm
事件が発生した26日午前6時半ごろ、車で井戸の見回りに来ていた伊藤さんは、アフガン人運転手と共に4人の武装グループにブディアライ村で拉致された。犯人らは、拉致現場の手前に石を並べて車の通行を妨害。伊藤さんは、石を取り除き、車で少し走った場所で待ち伏せされた。
その約10分後、井戸の中で作業していた人や付近の住民らが、坂道を上っていく伊藤さんらを発見。村中が大騒ぎとなり、最初は数百人、最後は1000人前後の村民が犯人グループを追いかけ、山狩りをした。
村中の人が駆け付け、伊藤さんの為に山狩りを行っている。これ程地域住民の信頼を得た人物の死は惜しむべき事である。残念だ。
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