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2004年10月08日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay


 わたしは、とても懐かしい思いで、その場所を歩いてみた。

 秋の夕暮れは、人恋しい。
 誰かと肌触れ合わせたいような切なさがある。
 そんな時、日本庭園を見下ろすラウンジの窓際に陣取って、たったひとりでマティーニを飲んだ。
 灯りの中に浮かぶ庭を見下ろして、ただグラスを傾けた。
 あまりに寂しくて、景色はたちまち滲むんだけど、大好きなわたしの時間だった。

 結婚してからは一度も行かなかったけれど、そんな話をしたら、

 でも、誰も近付いては来なかった。
 そんな雰囲気は、きっと持ってなかったのだろう。

 たった一杯のマティーニで、わたしは素敵な時間を過ごせた。
 もう四半世紀も過ぎてしまったけれど、わたしの大切な思い出だった。





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最終更新日  2004年10月08日 00時20分24秒 コメント(8) | コメントを書く
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