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2006/08/07
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~
第二章・第8話『-モネ-』

「悲魔さんおはよう…」

モネはダイニングに入り悲魔にそう声をかけてイスに座る

「うん?あぁ…おはよう」

悲魔は本から目を離しモネにそう答える

「あれ?アイナさんは?」

モネは周りを見渡して悲魔にそう聞いた

「アイナさんはもう狩りに行ったよ…朝食は用意してあるから食べて…って言ってた」


テーブルにはサラダとパンとスクランブルエッグが置いてある
モネは皿にサラダとスクランブルエッグを取りパンをかじる

「あ、スープが鍋にあるから暖めて…だって」

悲魔はそう付け加えてコーヒーを飲む
モネは鍋を火にかけながら

「あのさ…この前の飲み会の日…悲魔さんとアイナさんあの後どこに行ってたの?帰ってきたのが…明け方だったし…」

そう悲魔に聞く

「気になる?」

悲魔がそうモネに聞き返す

「いや…気になるって言うか…どこ行ってたのかな?って…気になってるのか…」

モネは苦笑いを浮かべてそう言う



悲魔はそう言ってまた本を読み始める
モネは黙って数回頷いた

「悲魔さんって…政府の役人の人と会ったことってある?」

モネは唐突にそう質問した

「まぁ…ギルマスだからね…数回はあるけど…なんで?」



「いや…なんとなく…どんな人達かな?って…」

モネは悲魔にそう答えた

「そうだな…現場の事を考えてなくて…そのくせ偉そうで…あまり好きにはなれない人種だね」

悲魔は簡潔にそう答えた

「ふーん…そうなんだ…じゃあ…僕もこれで狩りに出るけど…今日なんか用事ってある?」

モネはイスから立ち上がって悲魔にそう聞く

「う~ん…今日は特にないな…今週の巡回はタロさんとこのダークフレイムだしね」

悲魔はそう言った
モネはうなずきながらダイニングを出る
そして狩の準備をしてアジトを出ようとした時

「そうだ…アイナさんの事だけちょっと頭の隅においておいてよ…この前の感じだとよほど何かない限り大丈夫だとは思うけど…念のためね…」

と悲魔が言った
モネは『了解!』と合図をしてアジトを出る
アジトの外でモネはチャットを取り出す

「9:00…狩りに出発、ギルドレポート…先月はギルドの食費が底尽き…一周間ほどジャガイモをメインとして生活する…久々に食事で悲しい思いをした…今月から悲魔さんが資金の徹底管理をしているため無駄遣いが出来ず今の所は安全に暮らせそうだ…まぁ無駄使いの大半はアルさんの酒代と思われる…」

モネはチャットにそう言ってまた懐にしまう

「はぁ…結構めんどくさいな…こんな事なら引き受けなきゃよかったな…」

モネはため息をついて昨日の出来事を思い出しながらそう言った


『-昨日 20:30-』

「いやー…今日の狩りは充実してたな…かなり疲れたよ…」

とつぶやきながらフレドリック経由でアジトに向かうモネ
フレドリックの店を出て橋をくぐった時

「SSDのモネさんですね?」

不意に背後から声をかけられる
モネはとっさに持っているルゥに手をかける

「安心して下さい…政府の者です…武器から手を離されても大丈夫ですよ」

と声の主は言った
モネも誰にでもわかるようなアクションで武器に手をかけた訳ではない
一瞬で『出来る…』と判断したモネは警戒しつつ振り向く
そこには真っ黒いケープを着たいかにも怪しげな男が立っていた

「実は…あなたに頼みたい事がありましてね…」

政府の者…と名乗った男はそう言った

「はぁ…なんでしょう?」

モネはそう言う

「取材の協力をして頂きたいんですが」

そう男はモネに言う
モネは首をかしげる

「我々は政府の広報係でして…その広報誌にあなた方SSDの特集を組みたいんです」

男は淡々とそう言う

「広報誌…って、もしかしてクロノス通信?!」

モネはそう男に聞き返した

「そ、そうです!クロノス通信ですよw」
(ホントにあったのか…広報誌…^^;)

男はそう言った

「すっげ~!クロノス通信で特集されたらもうメジャーじゃん!」

モネはそう叫ぶ
男は苦笑いを浮べる

「で…ギルドについいて取材したいんですが…我々もなにかと多忙で」

男はモネにそう言う

「毎月楽しみにしてるんですよ♪…大変なお仕事ですもんね」

モネはうなずきながらそう答えた

「そこであなたに取材をして欲しいんです…ギルドの事はギルドの者に聞けってことわざもありますから」

男はそう言った
モネは少し考え

「で…具体的に何をしたらいいんですか?」

そう男に聞いた

「とりあえず明日一日…ギルドについての情報…メンバーの事やギルドの現状…あとは自慢できるような事や弱みや悩み…そう言った事をこのチャットに録音してくれればいいんです」

男はそう言って懐からチャットを取り出す

「録音?」

モネはチャットを受け取ってそう聞き返す

「それは我々広報部専用のチャットで取材内容を記録できるようになってるんです」

男はそう言った

「へぇ~」

モネはさすが政府の人の持ち物は違うな~って顔をしてそうつぶやく

「では…お願いします。と、その前に注意事項です…正式に採用されるかは決まっていないので内密にお願いしますよ…」

男はそう言ってモネにチャットの使い方を教える
モネは頷いてチャットを懐にしまい男にお辞儀をする
そしてその場を去ろうとした時

「ちょっと待ってくださいモネさん…肝心な報酬の話がまだですよ」

男がそう言ってモネの足を止める

「報酬って…何かもらえるの?」

モネは少し嬉しそうにそう聞く

「無論です…極秘とはいえ、政府の仕事ですから…そうですね…これでどうですか?」

男はそう言ってケープの中から手を出して指を1本突き立てる

(「1?…1Mか…そうだよな時間はかかりそうだけど命にかかわるような仕事じゃないし…そんなもんか…」)

「1G…ですがいかがですか?」

男はボソッとそう言う

「1Gね…そんなとこが相場なのかな…別に金額はいいです・・・・・・・・・1G?1Gって1Gの1G?」

モネが声を荒立たせてそう言う
男は突き出した指をそのまま口元に持って行き

「そんなに声を大きくしないで…当然の金額です…では、コレが前金の500M…残りは仕事が終わった後で…」

男はそう言ってモネの手にクロが入った布袋を渡す
モネは袋を受け取り重さに驚く…

「いいんですか?こんなにもらって…」

とモネがそう言いながら顔を上げると辺りにはすでに誰もいなかった…

と…これが昨日モネにおこった予期せぬ出来事である…


「9:30…アルさんから頼まれた『結界の書』入手のためにターラに到着…自分で探せばいいんだよな…あ、アルさんというのはアルテミスさんで…うちのギルドのメンバー…綺麗な顔立ちと犯罪的な胸の割に…大飯ぐらいの酒豪でガサツさらに性格は極悪…すぐに暴力に訴える…でも面倒見はいいんだよな…バゥルを所持していて装備はキラキラ…と」

モネはそうチャットに吹き込んだ
その後モネは集中的にギガントを狩り
めでたく結界の所を入手

「11:30…ギガントから無事に結界の書を入手…ついでにギルドレポート、うちのメンバーは変わった人が多い…どこもこうなのだろうか?…というかまともな人は僕だけな気がする、メンバーと話をしているとまともである事の幸せを感じる」

そしてモネは昼食をとるためにいったんテラに戻る
昼食をとった後…またチャットを開く

「12:30…メンバーについて、ギルドマスターは悲魔さんいつも家計簿とにらめっこをしている。サブマスターは藁人形さん最近トールを使うようになる…時折、街の片隅でギターを弾いている。」

モネはチャットに向かってそう録音した
そして思い出したように

「アイナさん今どこ?」

とアイナに連絡を取る

「モネさんおはよう♪…今、神殿3Fでお弁当食べてます♪」

とアイナから返事が返ってくる

「そっか…神殿か…え?神殿って…モンタヌース神殿?」

モネが慌ててそう聞き返す

「うん♪」

アイナは余裕と言わんばかりにそう返事をする

「だ、大丈夫なの?」

モネはそう聞く

「うん…逃げ回れば…平気かな?」

アイナはそう言った

(「逃げ回ってどうするよ…しかもそこで弁当か…」)
「3Fだね…そこに居るんだよ!」

モネはそう言ってゲートに走りマエルに連絡を取って3Fに移動する

「たぶん…あそこだろ…」

モネはそうつぶやいて敵を蹴散らしながら移動する
アイナはモネの想像通り安全地帯が2つある部屋で食事をしていた

「アイナさん…この前銀装備になったばっかなんだから…無茶したらダメだよ…」

モネは息を切らしながらそう言った

「う~ん…そうなのかな?ジャルさんはここなら大丈夫って言ってたよ♪」

アイナはニコニコとそう言いながらお弁当を片付ける
そして、その場で軽く準備運動をして狩場に飛び出る
モンスターがアイナに気付き一斉に襲い掛かる
アイナは器用に攻撃をかわしながら逃げ回る

「ほ、ホントに逃げ回ってるし…」

モネはそうつぶやく

(「うん?…甲羅?…なぜ甲羅を背負ってるの?」)
「ねぇ…アイナさんなんで甲羅背負ってるの?」

モネは苦笑いでアイナにそう聞いた

「ジャルさんから借りてるの♪トレーニング♪」

アイナはそう言いながら部屋の中を走り回っている

(「アイナさんまで壊れかけてる…」)
「じゃあ…危なくなったらすぐにゲスクするんだよ!」

モネはそう言ってその場を離れた
そしてその後も色々な場所を歩きながら
思いついたままチャットにギルドの事を録音した

「焔さんに言われた通り…重要な事を避けて録音したけど…これでよかったのかな?」

モネはチャットを見つめそうつぶやいた
実はモネは昨日このチャットを受け取った後…倉庫前で焔にある事を言われていた


『-昨日 21:00-』

モネは先ほど受け取った前金を預けるために倉庫に来ていた
お金を倉庫に預け終えた時…モネの横に焔が来る

「モネ…こっちを見ないで俺の話を聞け…さっきの男…役人じゃない可能性がある…理由は解らないがSSDの事を知りたいらしいな…だからすごく重要な事は絶対に録音するなよ…」

焔はそれだけ言うと自分のアジトの方に歩いて行った

夕方…街に戻ったモネは…昨日の役人を探して街を歩き回った

「そういえば…どうやってこれを渡すか聞くの忘れたな…」

そうつぶやいた時

「録音はして頂けましたか?」

と…モネの背後で昨日の男の声がする
モネは無言で頷く

「ありがとうございました…それでは残りの褒賞と交換しましょう…」

男はそう言って背後から布袋を差し出す
モネはそれを受け取って…振り向かずにチャットを背後の男に渡し
一呼吸置いた後…振り返る
やはりもう男は消えていた

「いったいなんだったんだ?…でも今日一日…録音してみてつくづく思ったけど…まともなのってホント僕だけだよな…」

そうモネはしみじみと思った
こうしてモネの奇妙な一日が終わった
しかし…モネの身に災いがすぐそこまで迫っている事を
知るよしも無かった…

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2006/08/07 04:11:18 PM
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あとがき♪  
第二章もついに第8話♪
今回はモネさんでした♪
でも…モネさんはすでにSSDにいないとか…^^;
し、知らなかった…
このエピソードも完成してからかなり違和感があったので
少しばかり手直しをしてあります♪ (2006/08/07 04:17:07 PM)

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