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2008/06/15
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


アリーナ当日、悲魔達SSDのメンバーはギルドセンターに集まっていた

「…であるからしてギルドとは何のための組織でどうあるべきか…」

すべてのギルドを束ねるデンキチの訓示が静まりかえったホールに響き渡る

「お話長いね…」

「眠くなったです…」

「もうちょっとの我慢ね^^;」

訓示に飽きたアイナと白狐をアルテミスがなだめる



そこに集合時間に遅れたグロが入ってくる

「いかんなぁ…非常にいかん!なって無いぞ貴様!罰としてカイヌ山頂までダッシュ往復15本だ走ってこい!」

「ええええ!マヂっすか?」

「当然である!」

グロはデンキチに怒鳴られてしぶしぶホールを出て行く

「間が悪い奴だな」

エースがボソッとつぶやく

「外で待ってれば良いのに…」

「うむ」

悲魔と藁人形もため息をつく

「とにかくだ!貴様達は仕事を任されたからには死んでも死守遂行をしてもらう!…以上だ!解散!」


早朝に集合してすでに昼を過ぎていた

「もう時間ないなぁ…いっぱいお店を見たかったのに」

「いい物は売れちゃったかな」

アイナとアルテミスが辺りを見回して言う

「アジトの引越しもあるから2時間くらいなら自由にして良いよ」



「じゃあ…アイナちゃんと白狐ちゃん服を見に行こうか♪」

アルテミスの言葉にアイナと白狐がはしゃぐ

「悲魔コンはどうする?」

「俺も店を見て回りたいが…やる事もたまってるからね」

「せっかくのアリーナだし見て回りましょうよできる事は俺も手伝うし」

「エースの言うとおりだ何もかも1人でやる事は無い」

「じゃあお言葉に甘えるか」

藁人形とエースに悲魔が頭を下げる

「俺は書物が見たいんでまた後で」

悲魔はそう言うと雑踏の中に消えていく

「なんか掘り出し物でもあればいいんだが…」

藁人形は雑貨の店が並ぶ方をみて言う

「武器とかは無いんですかね?」

エースは辺りを見回して藁人形に聞く

「基本的に大陸外から武具の持ち込みは禁じられてるからな…せいぜい服くらいだな」

「じゃあ俺は服でも見て来ます」

エースは服の店が並ぶ方に向かって行った
いっぽうアルテミス達は服を探して店をはしごしていた

「やっぱりシグナさんの店は無いのかぁ…」

アイナはため息混じりにつぶやく

「そのメイド服もかなり着込んだしね^^」

「うん」

そんな会話をしていると

「あら…こんな大陸でシグナブランドを着てる人に出会うなんて」

アイナを見て1人の女性がそう声をかけてくる

「Σ(´ロ`;)」

その女性を見てアイナとアルテミスの動きが止まる
女性はレースとフリルをふんだんに使ったドレスを着ていた

「うわぁ…すごい服ですね」

白狐が目を丸くして見入る

「この大陸の人達にはこのデザインの良さが理解できないのかしら…と思っていたけどシグナブランドを着てるあなたなら話ができそうね」

女性はそう言うとアイナの手を引き自分の店の中に連れこむ
その店は女性が着ている様ようなものすごい服が何点も飾られていた

「だいぶ傷んできてるわね…あら…しかもこのメイド服はプロトタイプかしら…細かい点が市場品と違うわね」

女性はアイナの周りをぐるぐる回りながら来ているメイド服をチェックする
アイナはただ呆然と立ち尽くす

「いい感じね…胸はちょっと小ぶりだけどスタイルも良いし…お顔も私好み…モデルとしては申し分ないわね」

「ちょ…ダメ…あっ…」

女性はアイナの体を触りながら不敵な笑みを浮かべる

「よし…イメージができてきたわ…これなんかどう?」

女性はそう言うと店に飾られた女性が着ている物といい勝負のドレスを出してくる

「あ…でもなんか動きにくそうだし…ちょっと目立ちすぎかも」

「そう?似合うと思うけど…じゃあ…ココをこうして…こうかな…でココをこんな感じに…」

女性は手際よく服の丈を針で仮止めして調整する

「さっきよりは動きやすくなったけど…^^;」

アイナは店員に苦笑いで答える

「なるほど…じゃあいっそココをこうして…」

店員は潔く服にはさみを入れる

「あ、あのぅ…そんな事しちゃって大丈夫ですか?」

アイナは心配そうに店員に聞く

「いいのよ♪あなたのための服なんだからw」

「Σ(´ロ`;)…まだ買うと言ってないのに…」

「できた♪これならどうかしら?」

店員はアイナを全身が映る鏡の前に立たせる
ドレスの丈は短くなり袖は肩からはずされ
もはや原型がわからないほど形が変わっていた

「ステキ…でも私予算が…」

「最初に言ったでしょ♪あなたはモデルなんだからお金の事は心配しなくていいわよ♪」

「いいなぁ…アイナちゃんすごく似合ってるしかわいいよ」

「似合ってるです♪」

「ありがと…^^;」

「じゃあ…この形で仕上げちゃうので脱いでちょうだい♪」

アイナは元着ていた服に着替え直す

「で…次はあなたよ」

店員はそう言ってアルテミスを手招きする
アルテミスは苦笑いを浮かべる

「そのチャイナもシグナブランドね…さすがいいデザインね」

店員はそう言うとダンボールから純白のチャイナ服を引っ張り出す

「このチャイナなんだけどさ…作ってみたんだけどなかなかいいモデルに会えなくてね…着て見ない?」

アルテミスは店員の勢いに押され出されたチャイナに着替える

「ちょ…このスリット腰まであるんだけど^^;」

アルテミスは着てみたもののあまりのスリットの深さに恥ずかしそうに言う

「いいわぁ…ステキねぇ…あなたは足が長くてキレイだからそのくらいは出さないと♪」

店員はそう言ってアルテミスの太ももを撫でる
アルテミスは思わずのけぞる

「ステキなんだけど…これじゃ下着が確実に…」

アルテミスはスリットから見える下着部分を手で隠す

「そうよ♪…だからこういう見せる下着を着ければOK♪」

店員はダンボールから下着を取り出してアルテミスに見せる

「わぁ…えっち」

出された下着を見て白狐が思わず声に出す
アルテミスは苦笑いを浮かべる

「さて…ココからが私の真骨頂よ…モデルである以上あなた達には常にこの服を着てもらいたいの」

「常に…ですか?」

「そうよ…出かける時はそ当然…そして戦う時もね」

「そ、それは無理ですよ…ねぇ」

「う、うん…それは無理ね」

「という事で…服を仕上げている間に普段使ってる装備を持って来て欲しいの…OK?」

店員はアイナとアルテミスの意見も聞かず話を進める

「僕はここで待ってるです♪」

2人はしかたなく装備を取りに戻る事にした

「じゃあ取り掛かるわよ♪お手伝い頼めるかしら?^^」

「はい♪がんばるです^^」

そこからの作業は常人を超えたレベルの早さであった
白狐も懸命に言われた道具を用意して手伝う

「完成♪久しぶりにいい仕事をしたわぁ」

「す、すごいです…」

ちょうど服が仕上がった時、アイナとアルテミスが装備を持って現れる

「これが今使ってる装備ね…な、なによこのデザインひどすぎるわねナンセンスだわ…」

店員は2人の持ってきた装備を見てため息を漏らす
アイナとアルテミスは苦笑いを浮かべる

「こんな装備に重ねるのも嫌だけど…仕方がないわね…」

「重ねる?」

アイナとアルテミスは店員のそんな一言に首をかしげる
しかし店員には聞こえてないのか…2人の装備を机に並べると
その上に今作り上げたそれぞれの服を重ねる

「やっぱりあなたはブーツよね…頭の装備はこのレースのリボンかしら…」

店員は一人でそんな事をつぶやきながらアイナの鎧に服を着せ…兜にリボンをかける

「あなたは…そうねぇ…このピンヒールなんかが似合うかなぁ」

店員はアルテミスの服を見ながら合わせる靴を選ぶ

「これでOKかな…そうだ!下着どうするの?せっかくセクシーなスリットなんで着けないって手もあるけど^^」

「着けます!…じゃあこの白いので…」

「いいセンスね…このスリットからこの結び目が見えたらステキでしょ♪」

「^^;」

店員は一通り2人の装備に服を合わせるとその上に黒い布をかける
さらに上から怪しげな液体をかけ…粉のような物をふりかける…
3人はそんな店員の行動を黙って見つめる
そして店員がなにやら呪文のような言葉をつぶやく…すると

「ボンッ!」

という音と共に辺りに煙が立ちこめる

「ゲホッ…ゲホッ…」

3人は思いっきり煙を吸い込み咽る
辺りの煙が晴れた時…机の上にはさっきの服や靴やブーツが消え2人の装備だけが並んでいた

「消えちゃったです」

白狐が机の上を覗き込んでつぶやく

「ぱ~璧♪」

店員はアイナの装備を手に取るとそう満面の笑みでいう
アイナとアルテミスには状況が理解できず…ただ呆然としている

「ささ…お2人さん装備をつけてみて^^」

店員はそう言って2人に装備を渡す
2人は首をかしげながら装備を身に着ける

「Σ(´ロ`;)…あ、アルさん…」

「Σ(´ロ`;)…あ、アイナちゃん」

アイナとアルテミスはお互いを指で指して絶句する

「うわぁ~不思議です♪…すごいです~♪」

白狐は2人の周りを回りながらはしゃぐ

「驚いたでしょ♪…これが師匠と私にしかできない見た目合成という技よ♪」

アイナとアルテミスは未だに信じられず…口を開けたまま止まっている

「そうだ…自己紹介してなかったわね…私は凛…アクロニアから来た合成師よ♪これからは毎回このアリーナに顔を出すので宣伝よろしくね♪」

店員は動きの止まった2人に名乗るとウインクをする

「あ…エースさんに悲魔さんと藁さんが来たです♪」

白狐がそう言うとアルテミスは突然我にかえり物陰に隠れる

「白狐はここに居たのか…ってすごい服ばかりの店だなぁ」

「うん…って…アイナさんそれにしたの?今度…」

「う、うん…変かなぁ?」

「イイっすねぇ…可愛いのにどこか妖しくていい感じっすよ」

「うん…大丈夫だよ似合ってる」

「よかった…」

「で…アルはいっしょじゃないのか?」

「えっと…」

アイナはそう聞かれてアルテミスの隠れた方を見る
アルテミスは物陰からちょっとだけ顔を出す

「なんだ居るのか…まさかお前もこういう服着せられたとか?見せてみろよ!」

藁人形はそう言って物陰からアルテミスを引っ張り出す

「ちょ!ダメ!ダメだってば!」

「あ、姐さん…スゲー…」

「う、うん…凄いね…それ」

「へ、変じゃない?」

アルテミスはスリットを気にしながらモジモジとそう聞く

「う、うん…変ではないけど…」

悲魔はそう答え、やや顔を赤らめて目線をはずす

「イイっす!」

逆にエースは目を輝かす

「だが…犯罪の域に限りなく近いな…」

「Σ(´ロ`;)」

藁人形の一言にアルテミスの動きが止まる

「上々の反応ねぇ…いいモデルに出会えたわ…アリガト♪」

凛はそう言ってアイナとアルテミスに微笑む

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2008/06/15 05:15:55 PM
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