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2011/05/15
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~



『ネツァワル王国・駐屯地』

「…であるからして、我々はこの戦乱の世を平定するために日々戦っているわけだが、戦況は膠着状態…故に君達のような勇猛な新人を我々は歓迎する!」

鎧で身を固めた戦士がまだ装備もろくに整っていない数人の新米兵士にそんな訓示を飛ばしていた

「諸君らはこれから訓練を受けてもらい、いずれは戦場に向かう事になるのだが…その前に自分に合ったクラスを見つけるという職務がある!まずはこの駐屯地内にいるそれぞれのクラスマスターから話を聞き己が進む道を決めてもらいたい!それでは明日の同時刻にこの場に集合!以上解散!」

戦士の訓示が終り聞いていた新米兵士達は解散した
その中に1人の少女がいた…少女の名前は『アイナ』この話の中心的な人物となる
そしてこのアイナという少女は他の人にはない変わった能力を有していた



(「なに言ってるのよ!ようは戦場に行って敵を端から殺ればいいんでしょ?簡単じゃない♪」)

「ち、ちょっと…殺るとかそんな物騒な…」

(「はぁ?物騒ってなによw殺らなきゃ殺られちゃうのよ?…アンタが死ぬと私も死ぬんだからシャキっとしてよね!」)

「う、うん…が、がんばる…」

(「さぁ、マスター達の話を聞いてサクッと決めちゃいましょ!」)

そう…つまりこのアイナという少女はもう1人の人格を持っていたのだった
多重人格といってしまえばそれまでなのだが…
なんと今のように別の人格と会話できてしまう
ただし、中の人格の声は他人には聞こえないが
アイナは中の人格と会話するためには声に出さないといけないため
時と場合によっては独り言をつぶやくあやしい少女ととらえられてしまう事もある



アイナがそうつぶやいて辺りを見回してると

(「私的には乙女のロマンの魔法少女ね♪…という事でとうぜんソーサラーのマスターからよ」)

アイナは比較的に中の人格に押し切られる事が多く流される事が多い
という事で今回も流されるままソーサラーのマスターの元に向かった

「おおお!そこ行く娘よ待たれよ!」



「Σ(´ロ`;)」

(「ちょっと…なにアレ…品性の欠片も感じられない」)

「う、うん…」

声をかけてきたのは筋肉質のおっさんだった
しかも、確かに「品性の欠片もない…」と言われてもしかたがないような格好だった
加えて頭の上には小さなサルが乗っかっている

(「な、なんで頭にサルを乗せてるんだろう…この人」)

「うん!見れば見るほど君からは才能を感じる!まさにセスタスになる運命を背負って生まれてきた!そう言っても過言ではない!」

声をかけて来たおっさんはそう言ってアイナの両肩をつかんだ

「は、はぁ…」

(「はぁ…じゃないでしょ!あんなの勧誘の上等文句よ!鵜呑みにしちゃダメよ!」)

「う、うん…」

「申し遅れた!私の名前はボルクス…この地にてセスタスの奥義を伝えている者だ…お前さんの名前は?」

「あ、アイナです…」

(「ちょっと!なに名乗ってんのよ!こんなの適当にあしらって他にに行くわよ!」)

「う、うん…」

「ところで…アイナ殿、君は…戦争をどう思う?」

ボルクスは突然そう質問してきた

「え、えっと…」

アイナが答えに迷っていると

「不毛だとは思わんか?人同士が争い殺し合う…これほどの悲しみはない」

ボルクスはそう言ってため息をついた

「よく聞いてくれ…我らセスタスは確かに人に対する技もある…が、それ以上に建築物を操り戦況を変える技も持っている…これの意味する事がわかるか?」

アイナは首を横に振って返事をした

「数あるクラスの中でセスタスだけが平和を作り上げる事ができる…この戦乱の世において必要不可欠なクラスなのだよ」

「へぇ…そうなんですか?」

(「コラ!のまれちゃダメでしょ!」)

「そうだ…セスタスは真の意味でこの戦乱の世を収める役目を啓示されたクラスなんだ…そして君からは私でも羨むほどの素質がにじみ出ている」

(「おっさん!いい加減にしろ!この子を惑わさないでよ!」)

「そういえば…最初にコレを見ていたな?」

ボルクスはそう言って頭の上のサルを指差した
アイナは黙ってうなずく

「こいつは私の相棒…常に頭の上にいる…こいつはどんな過酷な戦場でも私の頭の上から降りる事はない…なぜなら私の頭の上が安全だと知っているから降りん…つまり生き物を愛し守る事…全ての生命に敬意を払い尊む…コレだ!他のクラスでは絶対に到達できない崇高な領域!」

ボルクスは熱い視線でアイナに語りかけた

(「とりあえず断りなさい!また来ます!そう言えばイイのよ!」)

「あ、あのぅ…他のマスターのお話を聞いてみたいので…」

アイナがそう言いかけると

「そうか!やる気があるのか!私の目は間違ってはいなかったようだな!ガハハハハハハハ!」

(「なにがガハハハハハ!よ…人の話聞いてるの?」)

「い、いや…そんな事は一言も…」

「そうだな…その意思を尊重しなければいかんなぁ…さすがにこのサルはやれんが…おおお!代りにコレをあげよう!」

ボルクスはそう言うと足元の袋をあさり何かを取り出してアイナに手渡す

「か、かわいい…」

「だろ?これはな伝説のデザイナーのカイ氏が生んだ『ナイトくん』だ!セスタスとなった君にはよく似合う!乗せてやろうw」

ボルクスはそう言ってアイナの頭にナイト君を乗せた

(「ち、ちょっと!早く返しなさいよ!このままじゃこのワケワカンナイおっさんの言いなりになっちゃうじゃない!」)

「あ、ありがとうございます♪」

(「はぁ?アンタねぇなにお礼言ってるのよ!」)

「でも…これ気に入ったもん…かわいいし…」

(「そういう問題じゃないでしょ!」)

「いいの…私はたぶんこのクラスで戦うのが向いてるんだと思う…だって戦争嫌いだし…」

(「あっそ…もういい…好きにしなさいな…」)

「よぉし!ではここにサインを…そうそう…うぅむ!これで君は今日からセスタスだ…明日の訓練では堂々と胸を張って答えるが良い!」

ボルクスはアイナの両手を強く握り何度も大きくうなずいた

「あ、ありがとうございました」

アイナはそう言ってボルクスに頭を下げた

「うむ…何かあったら私のところに来なさい!」

ボルクスはそう言ってアイナの背中を叩いた


こうしてアイナはセスタスとなり、1人の戦士として戦乱の世に飛び込んでいく事になる


…『To Be Continued♪』





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Last updated  2011/05/16 01:13:04 AM
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