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2011/08/21
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~
第二章・第6話「ベインワット」


『ネツァワル王国・首都ベインワット 商業区』

「うわぁ…大きな橋…であれがこの国のお城かぁ…」

(「ま、私たちには縁遠い場所ね」)

「えっと…一段下にソーサラーのお店…そこがウォリアーさんの店で…そっちがスカウトさんのお店…道具屋さんに…隣は何屋さんなんだろ…で、銀行があって…宅配屋さんかぁ」

(「ホント…一等地ね…ここは」)

「うん♪…良かったね♪」

アイナはそうつぶやいて自分たちが生活を始めたバーを見上げた



「うん?…うん、いいよ♪」

アイナは…なぜソーサラーのお店?と一瞬思ったが特に追求せず市民街へ向かった

「なんか…平和だよねぇ…」

(「どうしたの?…急に」)

「いや…戦争中なのに…なんかそんな気配を感じないっていうか…なんとなく」

(「ここが首都だからじゃないの?この街中が慌ただしくなった時は…アウト!そういう事じゃないのかなぁ」)

「そうなのかなぁ…」

アイナはそんな会話をしながら市民街に続く道を歩く
そんなアイナを物陰から見つめる複数の影があった
そして斧のモニュメントをくぐって市民街に入る

「ここがセスタスのお店だね…」



「いらっしゃい…今日はどうするかね?」

店内を眺めていたアイナに店主と思われる白髪の男性が声をかけてきた

「え、えっと…見に来ただけで…ごめんなさい」

アイナはそう言って男性に頭を下げた

「ふぉっふぉっふぉ…気にする事はないその様子だと新人さんかね?ワシはセスタス専門店の店主をしておるロンじゃ」


アイナはペコリとお辞儀をしてロンの手を握る

「おぉぉぉ…若い娘さんの手は柔らかいのぉ…」

ロンのそんな言葉にアイナは思わず慌てて手を振り払った

「じゃあ…簡単に説明しようかのぉ…」

「お、お願いします」

ロンはそう言って深々と頭を下げるアイナを見て細い目をうっすら見開いてにこやかに笑う

「まずは通貨からじゃな…生活をするのに通常我々が使っているのがこれじゃ」

そう言ってロンはコインとお札をカウンターに出して見せる

「コレがゴールドじゃ…まぁ銀貨と紙幣だが…なぜにゴールドなのか…それは…」

「それは?」

「それはな…」

アイナはロンの取る間につばを飲み込む

「ワシも知らんwふぉっふぉっふぉっw」

アイナはそう言って笑うロンを見て苦笑いを浮かべる

「そして一般的に流通している通貨の1つがリングじゃ」

そう言って今度はさっきの銀貨よりひとまわり大きい金貨をカウンターに出す

「このリングはじゃ…王国が兵士に対して与えてる通貨じゃな」

「さて…この金貨がなぜ輪っかではないのにリングと呼ばれるか知っているか?」

「いいえ…」

アイナは首を横に振って返事をする

「そうか…知らんのか…ふぉっふぉっふぉっ」

ロンは口元を手で触りながら意味ありげに笑う

「何でですか?」

「うん?…ワシも知らんw」

アイナは苦笑いを引きつらせる

「で…最後はこれじゃ…」

ロンはカウンターにカードを置く

「コレもお金なんですか?」

「いや…これ自体はただのカードでなぁ…この中にオーブと呼ばれる通貨の金額が書き込まれるんじゃよ」

「へぇ…で、オーブって?」

「オーブとはな…ヴィネル島の通貨でな…ヴィネル産の武器、防具、アイテム…カジノ等で使える専用の特殊なお金じゃな」

アイナはいまいち理解できず首をかしげる

「このカードはヴィネル島に行けば作ってもらえてな…そこの換金所に金を預けるとその金額に見合ったオーブをカードに書き込んでくれるのじゃよ」

「へぇ…」

「ジャラジャラせんからな便利じゃぞ」

「そうですね…」

「ただし…無くしたら全額水の泡じゃからな…気を付けねばならんな」

「そ、そうですね…」

「さて…なぜヴィネル島の通貨なのにヴィネルではなくオーブと呼ぶのか…聞きたくはないか?」

ロンはそう言ってニヤリと笑う

「し、知らないんですよね?」

アイナは恐る恐るそう聞き返す

「・・・・・・つまらんのぉ」

ロンは残念そうにうなだれた

(「通貨の情報はありがたかったけど…無駄な時間な気がしてきたわね…」)

アイナはそんな声に苦笑いを浮かべるしかなかった

「さてと…では商品の話をするかのぉ…お主は新人だからおそらくリングもたいして持ってないだろうし…オーブもないからしばらくはゴールドで買える商品を選ぶほかあるまい」

アイナはうなずいて返事をする

「手甲はそうじゃな…このメガセファラムを目指すとして21,680ゴールドじゃな」

アイナは提示された金額に目を見開く

「防具じゃが…このラダピスシリーズを目指すとして全部買うと51,756ゴールドじゃな」

アイナは苦笑いを浮かべた

「そんなにビックリする金額ではない…街の人たちと話をするとな色々な依頼や儲け話が転がっておるし…そうじゃ!広場のとこのバーに行ってみるといい…あそこには色々な情報や依頼が舞い込むからなきっとお主のようなヒヨっこでもできる仕事があろうて」

ロンは腕組みをして何度も首を縦に振り満足げに笑う

「ありがとうございました…今度バーに行って相談してみます」

(「灯台下暗し…ね…」)

「うんうん勤労は尊い物じゃからな…まだ時間はあるかな?…武器と防具の重要な話をしておかねばならんのだが…」

「えっと…じゃあお願いします」

アイナはそう言って頭を下げる
ロンは満足そうに何度もうなずくとカウンターに2つの手甲を並べた

「こっちがゴールドで買えるメガセファラム…で、こっちのスゴイのが…オーブで買えるベヒーモスじゃ」

(「な、なにこれ…やっぱり私の趣味じゃないわね…この職の装備は」)

「あはははは…」

アイナは苦笑いで答える

「で…この2つ…どっちの方が性能が高いと思う?」

ロンは不敵な笑みでそう質問してきた

(「どう見ても…こっちでしょ…」)

アイナはうなずくとベヒーモスの方を指さした

「正解じゃな…ただしこのメガセファラムも手を加える事で同じ性能に上げる事が出来る」

「へぇ…」

アイナがそう答えると

「ここがポイントでな…戦場に赴くためにはどんな装備でも性能を最大限に上げる…コレが重要なんじゃよ…これに関しては防具も同じじゃ」

「そうなんですか?」

「うむ…やはり性能が低い装備や武器では受けるダメージも与えるダメージも違う…まぁ絶対とは言わないが…極力そうする事が求められるんじゃよ」

「なるほど…」

「手を加えるために必要な物は道具屋に売ってるので…その時が来たら相談するといい」

「わかりました♪」

「うむ、良い返事じゃな…これにてワシの講義は修了じゃ…いつでも気軽に遊びに来るとよい」

ロンはそう言ってアイナの頭をなでる
アイナはロンに深々と頭を下げて店を後にした

(「期待はしてなかったけど…この職の装備…すごいデザインの物ばかりね…」)

「そっか…やっぱり嫌かぁ…」

アイナはそんな声にしょんぼりする

(「あ…悪気があって言ってるんじゃないわよ…あくまでもセンスの話だから」)

「そうだ!ソーサラーのお店見るんだっけ?」

アイナは思い出したかのようにそう言って手を叩く

(「ああ…うん、そうしてもらえるとありがたいけど…寝る時間とか大丈夫?」)

「うん平気だよ♪」

そしてアイナは商業区を目指して歩く
しばらく歩いた時

(「ねぇ…」)

「うん?」

(「気にならないの?」)

「なにが?」

(「だから…その…ソーサラーのお店が見たいっていった事」)

「ああ…気になったけど…なんかきっと理由があるんだろうし…そのうちちゃんと説明してくれるかなぁ…ってね」

(「うん…実はね…!!!!」)

アイナの中のアイナがそう言いかけた時…アイナは背後から誰かに口をふさがれ抑え込まれた
振りほどこうともがいてはみたが、それ以上の力で抑え込まれてどうする事も出来なかった
そしてそのまま建物の間の細い路地に引き込まれる
そこには数人の男たちがたむろしていた

「ヘッ…新人って奴は本当に無警戒だなw」

「街の中も安全ではないって事を俺たちがたっぷり教えてやるよw」

「俺たちゃ親切だからさ…授業料とかは無料にしといてやるよ…その代りボロボロになるまで楽しませてもらうけどなw」

男たちはそう言ってニヤニヤと笑う

「へぇ…上玉じゃねぇかよ…売り飛ばすのがもったいないな…って事でじっとしてれば怪我する事もないし…すぐに気持ちよくしてやるよw」

そう言って男は目の前にナイフもチラつかせる
アイナは口を塞がれているというのもあるが
そうでなくても恐怖で叫ぶことすらできなかった

「そうそう…すぐだぜw…この前の奴なんか最後には自分からしがみついてきてたもんなww」

「そうだったなぁ…ありゃたまらなかったなww」

「それにしても金持ちの奴等はいい客だよな…俺たちが散々楽しんだお古を高額で買ってくれるんだからよ」

「ホントだぜ…お前もそういう金持ちの所で暮らせるんだからよ…運が良かったって事だぜw」

「まぁ金持ってるってだけのヒヒ爺のナニを毎晩相手にさせられるけどな…それでもイイ暮らしはできるぜ」

「さっさと犯っちまおうぜ!俺は我慢できねぇよ」

「そう急かすな…じっくり楽しもうぜ恐怖にひきつった顔が快楽に溺れてく様とか…たまらねぇ」

男の1人がアイナを押し倒し上に乗るとアイナの顔を覗き込んで薄ら笑みを浮かべる
周りにいる男たちも下品な笑い声をあげる

「それにしても新人の装備はいいねぇ…作りが簡単だからナイフでバラす事が出来る」

ナイフがアイナの胸装備の紐部分を切り裂き装備が外されてしまう
男は手に持ったナイフをアイナの顔の横の地面に突き刺すと
シャツのボタンを1つづつ下の方から引きちぎっていく
心の中でもう1人のアイナが何度も叫ぶが
アイナは恐怖が頂点に達して抵抗する気力すら失っていた

「へぇ…胸の大きさは俺好みではないが…まぁこういった貧乳を好む奴は喜ぶだろうなw」

男はアイナを見下ろしながら下衆な笑いを浮かべた



…『To Be Continued♪』





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Last updated  2011/08/21 06:19:58 PM
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あとがき…  
えっと…危うく曜日を間違えるところでしたw
という事で…ギリギリセーフでUP完了です♪

さて…お話の中で出てきた通貨ですが
実際も複雑ですw
ゴールドはゲーム内の通貨でトレード可能な物
リングは戦争に参戦することで手に入ったり
課金アイテムをリサイクルする事で手に入る物でトレードできません
オーブは…課金の金銭です
とうぜんトレードはできませんが課金のアイテムはプレゼント購入で人に贈る事はできます
(普通に購入した後の物はトレードできません)
複雑ではありますが…色々な制限がそれぞれにある結果
不正を防ぐ事につながります…たぶんw
(する価値がないとも言う)

そして…お話後半…大変なことになっちゃいましたね
この後どうなっちゃうんでしょうか ><

まぁ大変なのは執筆の方も同様で
現在はストックがなくなり
締め切りのある状態で執筆してるわけですが
久しぶりに…しんどいですw

現在、7話が60%…どうなるんでしょうw


…『To Be Continued♪』 (2011/08/21 06:33:55 PM)

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