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2013/02/02
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カテゴリ: 『・・・・・』
~第7話「ガンブレード」~



(「とは言え…どうしたものか…おそらくあの武器はチャクラム型の武器…破壊力では格段にこっちが有利…あとはタイミングか」)

クラウドはそう心でつぶやいて相手の動向をうかがう
しかし相手もそんなクラウドを読んでいるのか一向に動く気配はない

(「なるほど…足止めが主体の目的か…ならば…」)

クラウドは意を決し相手に向かって真っ向から距離を詰める

(「動け…動け…」)

クラウドは走りながら剣を下段に…そうまるで剣の刃先で地面を斬るかのごとく
当然この構えでは正面からの攻撃に対しては無防備である

クラウドは進路を変えることなく相手に対しての最短距離となる正面をなお突き進む
そしてクラウドは武器が命中するその瞬間…体を落としてギリギリで放たれた武器を躱す
踏み込んだ脚にかかった重心を蹴る力に変えてクラウドは一気にスピードを上げる
おそらく相手はクラウドが回避するか歩みを止めて防御に入ると思っていたのだろう
放った武器を最小の動きで避けてそのまま突き進んできたクラウドに対し防御の姿勢をとる
だがクラウドの持つ大剣とその武器とでは破壊力が違いすぎるため
振り上げられたクラウドの大剣を受け流すことすらできなかった
武器を吹き飛ばされて攻撃のすべを失った相手は覚悟を決める…
しかしクラウドは相手に対して止めの追撃を加えることなくコートの男追走のためにその場を駆け抜けた

そして小道が分離した後の合流地点…コートの男が飛び出すとほぼ同時にザックスが飛び出してきた
その姿を確認した時、一瞬驚いた表情をしたもののすぐに表情を戻しザックスと対峙する

ザックスはというと構えをとる事無く剣を肩に乗せると左手を付きだし
中指だけを「かかってこいよ」と言わんばかりに動かして挑発する
コートの男はもう一度来た道をチラッと見てからザックスめがけて攻撃を仕掛ける
上段から振り下ろされた剣をザックスはヒラリと躱し足払いを掛ける
コートの男は跳躍で避ける



ザックスは身を翻すと跳躍したコートの男に剣を振う
どんなに手練れの戦士でも跳躍中には動きが取れない
あっけない幕引きとなる…はずだった
コートの男は剣を誰もいない地面に向かって振り下ろす
切先が地面についたと思われた瞬間…コートの男はさらに高く跳ね上がる

「なに!」

ザックスの剣は大きく空をかく

(「なるほど…ガンブレードはそういう使い道もあるのかよ」)

ザックスは反撃に備え電波塔を背にするように距離をとる
コートの男は着地をすると先ほどのザックスを真似て剣を担ぎ左手で「かかってこいよ」とザックスを挑発した

「ほぉ…ナメてくれるね…しかしそれにノルほどガキじゃないんでねw」

ザックスはコートの男にそう言い放った


『電波塔…崖』

「まさか演習に来て崖のぼりするとは思わなかったぜ」

「ここが最短ルートだ」

「いや…それはわかってるが…向こうだって気づくだろ…頭を押さえられたら『THE END』だぜ?」

「サイファーはそんな簡単には倒れない」

「・・・・・・」

(「仲が良いのか悪いのかわからねえ…」)

「で、オマケは大丈夫か?」

「なんとか大丈夫…ってオマケじゃないよ!」

「なら遅れるなよ」

「ふぇ…」

「スコール…相手は女の子だぜ?…もう少し他に言いようあるだろ」

「ならお前が面倒見ろ…それについてくるって言ったのはあっちだ」

「だってよ…チームだぜ?ついてくるしかないだろ…試験だしよ」

「わかったよ」

スコールと呼ばれた男は登る手を止めて遅れ気味の女子を待った
そして並んだところでまた昇り始めた…崖の残りは3分の1を切ろうとしていた


『分岐点…上』

ザックスとコートの男のにらみ合いが続く

「さて…俺はかまわないがそっちはそうも言ってられないんじゃない?」

ザックスがそう声をかけるとコートの男は初めて表情を変えた
そこへクラウドが追い付いてくる

「よっしゃ…2対1だ降参するか?」

ザックスのそんな声にコートの男は唾を吐いて答えた

「するわけないか…」

ザックスはそう言って剣を構えなおす

『崖ルートの奴らは3分の1を切った…』

そこにヴィンセントからの無線が入る
クラウドはザックスと目で合図を取り合い1人電波塔へと戻った

「フッ…見かけないと思ったらあいつは崖から上がってたのか」

コートの男はそう言うとザックスに向かって走り高く跳躍した
ザックスは後退してその攻撃をかわす

「俺に攻撃を受け流させて、さっきみたいにそこから跳躍して抜き去ろうってならそうはさせないぜ」

ザックスのそんな声にコートの男は舌打ちをするもニヤッと笑って

「見破られてるならそれでもいい…俺はこれを繰り返す!アンタはどうする?退がり続けたら結果は同じだと思うが」

そう言い放った

「なるほど…それもそうだな」

ザックスはそう答えながらも構を崩す事はなかった
コートの男は一呼吸置いたのちさっきと同じ攻撃を加える
ザックスもそれを後退して避けるこれを繰り返すうちにコートの男に電波塔の頂上が目に入った

「あーあ…ここまで来させちまったか…」

ザックスはため息をついた


『電波塔…崖上』

「ふぅ…やっと登り切った…って…やっぱり待ち伏せされてるよ」

前髪を立てた金髪の男が崖から這い上がりながらため息まじりにつぶやく

「しかし…1人だ…」

スコールは登りきると崖下に手を差し出して一緒に登ってきた女子を引っ張り上げる

「さて…ゆっくり休むのはお預けか」

金髪の男はそう言うと身構えてスコールを見る

「俺が正面から行く…ゼルは右から…で、オマケは左からだ」

「オマケじゃない!セルフィだってば!」

「・・・・行くぞ!」

「ちょ!聞いてないし!」

スコールが飛び出すのと同時にゼルとセルフィが走り出し3方向からクラウドを挟み込む
しかしクラウドは正面から向かってくるスコールだけを見つめる
ほぼ同時にクラウドに対して攻撃を仕掛けようとした時…数発の銃声がゼルとセルフィの動きを止めた

「上からかよ!」

「1人じゃないじゃん!」

スコールはそんな状況に動じる事無くクラウドに剣を振り下ろす
クラウドは重心を落しバスターソードの平面を向け空いた手でその面を押さえるようにして受ける
そしてスコールがガンブレードのトリガーを引いた瞬間…その反動で逆にスコールがバランスを崩した
それを見たクラウドはぶ厚い剣の峰をスコールの腹に叩きつける

「さっき経験してなければ受け流せなかっただろうな…」

クラウドはうつ伏せに倒れたスコールの頭に剣を突き付けてそう言った
そこにヴィンセントが電波塔の頂上部から飛び降りてくる

「さて…向こうも片付いたみたいだしこっちもそろそろ終わらせないとな」

ザックスのそんな言葉を聞いたコートの男が身構える…しかし次の瞬間視界からザックスが消える
何かが真横を通過した…そうコートの男が気がついた時

「思ったよりも楽しかったぜ…」

背後でそんなザックスの声が聞こえた
そしてコートの男はその場に崩れ落ちる

「チェックメイト…かな?」

クラウドはザックスの様子を横目で見てスコールにそう聞く
ゼルとセルフィは目を合わせながらゆっくりと両手を上げる…
ヴィンセントは「フッ…」と鼻で笑い銃を下ろす
それをクラウドが確認しているのを見たスコールはうつ伏せのままその場で回転し足払いを掛ける
同時にゼルとセルフィがクラウドに襲いかかった

「!!!」

しかし…スコールの足払いは空振りに終わり
ゼルの目の前にクラウドが現れ峰打ちの洗礼を浴びる
次の瞬間…セルフィは背後から剣の柄を打ち込まれその場に崩れる
そして呆然としているスコールの目の前にバスターソードが突き刺さる
スコールはため息をついて両手を上げて負けを認めた
そこにザックスがコートの男を担ぎ上げてやってきてスコールの横に放り投げる

「終わったな」

「そうだな…」

ザックスとクラウドが拳をぶつけ合った

「本部へ…こちら守備隊…たった今、すべての攻撃部隊を殲滅させた…」

ヴィンセントが無線でそう伝える

『ザザザザザ………ザッ…ザザザザッ…ザザザザザ…ザザッザッザザザ…』

しかしノイズだけが帰ってくるだけだった

「ひでぇ電波障害だな…」

ザックスが肩をすくめてそうつぶやく
その時…何とも言えない大きな殺気が辺りを包み込む

「ザックス!」

「わかってる…中だな」

クラウドとザックスは電波塔の入り口に駆け寄った
クラウドが目で合図を送るとヴィンセントは電波塔から少し離れて身構える
2人は入口のノブに手をかけると同時に扉を開けて身構えた

「グウォォォォォォ!」

そんな咆哮が聞こえたと思うと
入口を突き破って何か大きなものが飛び出してきた

「わぉ…ベヒーモス」

「なるほどな…首尾よく俺たちを倒してもコレが出てくるって事か…」

クラウドとザックスはヴィンセントの位置まで一気に下がってそう言った
その場にいたスコールたちも中から出てきたソレを見て呆然とする

「しかしなんだな…俺たちならともかく生徒にはちっとキツくねぇかコレ…」

「無茶だろ…ガーデンは何考えてるんだ?」

クラウドはため息まじりにスコールたちにそう聞いた
スコールたちも守備部隊を倒した後こんなのを相手にする羽目になっていたと気が付いて困惑する

「じゃあ…ちゃちゃっと片付けますか」

「よし…行くぞ!」

『鮮やか』言葉で表すとそれだけで終わってしまうほど見事な連携攻撃だった
クラウドとザックスは会話や合図をしてるそぶりもなく連携を取りながら波状攻撃を仕掛け
それに対する迎撃をヴィンセントが銃撃で確実に止めていた
さっきザックスが口にした『俺たちならともかく…』この言葉の意味をスコールたちは実感していた

「お、おい…俺たちあんなスゲー人たちに勝とうとしてたのか?」

「上には上がいるって事か…」

「チッ…」

「あの黒髪の人…カッコいい…」

スコールたちがそれぞれの思いでクラウドたちの戦いを見ていた
そして数分後…ザックスのトドメの一撃が入りベヒーモスの巨体が崩れ落ちた

「しゃあぁぁぁ!」

ザックスはバスターソードを片手で軽々と頭上で回して拳を突き上げる

「クラウド…」

「解ってる…これはガーデンのシナリオなんかじゃない」

クラウドはそう言って真っ暗で見えない電波塔の中を見つめた



…『To Be Continued♪』





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Last updated  2013/03/20 10:54:32 PM
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