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2013/03/24
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~



『ヴィネル島行 定期船』

(「へぇ…噂には聞いていたけど…ホントに他国の人といっしょなんだ…」)

「そうだね…なんか不思議だよね」

(「昨日の今日だからってわけじゃないけど…気を引き締めましょう」)

「うん…」

アイナはそう答えて唇をキュッと噛んだ

ヴィネル島とは…メルファリアの世界において独特の文化を持った場所である

そしてどの国もこの島には一切手を出す事がなく…独立自治区となっている
一説にはこの島の統治者が恐ろしい悪魔である為どの国の王も手が出せない…とか
はるか昔からの神聖な場所で神が住み…侵した者には恐ろしい罰が下されるなどと言われている
また、この島は自由に入国する事が出来る
そのためここにはそれぞれの国から名のある職人や芸術家たちが自由を求めその身を置いている
いつしか独自の通貨を生み…独自の装備品や道具を作り
それがこの島の文化となった
そしてそれらの品を求め各国から人が集まる
当然、戦争という渦中であるために時として揉め事が起こる事もあるが
『不可侵』という大義名分の下に島は守られて問題を起こした者は重い罰を受ける事となる
そう…このヴィネル島だけが乱世のメルファリアの中で唯一…平和を保っている場所である




『ヴィネル島 ガルム遊技場』

ヴィネル島にある街の1つ…ここには遊技場があり日夜人が訪れてヴィネル製の装備を狙う…
この遊技場で手に入る装備品は同じヴィネル製でも店に卸されている物とは違い
期間限定でレアリティー度が高いため特に人気が高く…
その装備欲しさに身を滅ぼす者すら出てくるという


「うわぁ…おっきな建物だね…これが遊技場かなぁ…」

(「おそらくね…じゃあ換金所を探しましょ…早く依頼が済めば…ちょっとくらい見て歩けるだろうしねw」)

「でも…お金ないよ…」

(「見るだけよ…まぁ、見たら欲しくなるだろうけど…あ!アレじゃないの?ほら…銀行の隣」)

「お…きっとそうだね♪」

そしてアイナは無事に換金所に革袋を届ける依頼を成功させた
換金所に居た男はアイナから受け取った中身から手紙のような紙を取り出すと読み始める
そして数回うなずくと中身を数えはじめた

「確かに…お預かりいたしました…」

そう言って男は頭を下げた
アイナもお辞儀をして返す

「さて…申し遅れました…私、この街で換金所を任されております…リブートと申します以後お見知りおきを…」

換金所の青年はアイナにそう名乗ってお辞儀をした

「え、えっと…アイナと申します…よろしくお願いします」

アイナも自己紹介をしてお辞儀をする

「それで、受け取りを用意しなくてはいけないのですが…少々お時間を頂きますのでその間にちょっと配達のお手伝いをお願いしたいのですが…良いですかね?」

リブートはアイナにそう言ってきた

「はい♪」

アイナは笑顔でそう返事をした

「良かった…ちょっと急ぎの物だったので…あ、ついでなので紹介しておきますね…私の隣にいるのがこの街の銀行担当のキーシュです」

リブートはそう言って右隣に居る男を紹介した

「おいおい…ついでかよ…まぁ良いけどね…私がこの街で銀行を担当させていただいてますキーシュです…お見知りおきを…」

キーシュはそう言って丁寧にお辞儀をする
アイナもお辞儀でおい札を返す

「そしてその隣にいるのが…宅配便受け取り窓口のシームです」

リブートは次にキーシュの隣のシームという女性をアイナに紹介した

「宅配便の受け取り担当をしています…シームです。」

シームはそう言ってお辞儀をする

「宅配便?」

アイナはシームにお辞儀をしたあと…そう聞き返す

「あ…申し訳ありません…説明不足でしたね…当方ではアイナ様の知人や国家から届いたお荷物を預からせて頂きますのでよろしくお願いいたします」

シームはそう言って補足する
アイナは数回うなずいて返事をする

「あとは…そうですね…こちらがエクストラバンク担当のリキュルです」

リブートは左隣の女性を示してそう紹介した

「アイナさんね…私がエクストラバンク担当のリキュル…ヨロシクね♪」

リキュルは軽いノリでそう自己紹介した
アイナは挨拶をしたのち

「エクストラ…バンク?」

リキュルに聞き返した

「エクストラ…通称EXバンクとは…まだあなたは開設してないけど…通常の銀行では預かりきれなくなった物を預かってるのよ♪…まぁ開設したり、利用枠を増やすにはお金がかかるけどね…必要な時が来たらよろしくね♪」

リキュルはニコやかな笑顔でそう答えた

「さて…自己紹介が終わったところで…この手紙を南通りにあるソーサラーのお店の人に届けて下さい…よろしくお願いします」

リブートはそう言ってアイナに一通の手紙を手渡した
アイナはその手紙を受け取るとペコリとお辞儀をしてソーサラーの店に向かった

「えっと…南通りって事は…こっちか…」

(「そっちは北!…まったく…」)

「あはははは…ゴメン」

そしてアイナは南通りにでる…

「ソーサラーのお店…は…アレかな?」

アイナは南通り沿いにあるお店を覗き込む

「いらっしゃいませ…ソーサラーの店へようこそ♪」

「えっと…リブートさんから手紙を預かってきました」

アイナはそう言って声をかけてきた店員に手紙を渡す

「リブートから?…なんだろ…」

受け取った店員はそう言って訝しげな表情で手紙を読む

「なるほどねぇ…そういう事ね…はいはい」

そう言いながら手紙に何か書き込むと隣にいる男の店員に手紙を渡す
渡された男の店員も手紙を見て数回うなずくと手紙に何かを書き込む

「えっと…私がこのソーサラーのお店で防具を担当してるポプリです」

「武器担当しているジークルと申します」

ポプリとジークルはそう言って頭を下げた
アイナはそれに対して深々と頭を下げる

(「ね、ねぇ…ちょっと見てっていい?」)

そんな声にアイナは数回うなずいて

「あのぉ…少し見せてもらってもいいですか?」

「どうぞどうぞ…ゆっくり見て行ってください♪」

ポプリはそう言ってニコッと微笑む

「見たところソーサラーの方では無さそうですがぁぁぁぁぁぁあ!」

ジークルはそんな声を上げて苦悶の表情を浮かべる

「ジークル!クラスなんかどうでもいいのよ!もしかしたら贈り物で買うかもだし…見た目のかわいさだけでボケかまして買うかもでしょ!」

「な…なるほど………ってそんなボケた奴いないだろ…」

「わからないわよ…っていうか見るからにそんなタイプじゃん…」

「なるほど…そう言われてみれば…確かにボケてそうだな…」

ポプリとジークルはそんな事を小声で話してる

「あ、あのぉ…聞こえちゃってるんですけど…あはははは」

(「まぁ…言い得て妙だけどね…方向音痴だし」)

アイナはもう1人の自分にそう言われて頬を膨らめてむくれる

「ほらぁ!お客さんのご機嫌取り損ねたでしょ!」

「いや…お前がボケた客とか言うからだろぅ」

「まったく!アンタ商売向いてないんじゃないの?」

「そりゃあこっちのセリフだよ!」

ポプリとジークルは店内でケンカを始めた

(「はぁ…どっちもどっちね…これじゃゆっくり見れないわね…」)

アイナはそんな声にうなずいて

「あのぉ…おじゃましました…また来ますので…」

そう2人に声をかけるとぺこりと頭を下げた

「え?あ!帰っちゃうの?…ちょっと待って…ほらぁ早くしてよ!」

「はいはい…それじゃ…これを東通りのスカウトの店に届けてくれないかなぁ」

「あ…はい…お預かりします…では失礼しましたぁ」

アイナはジークルから手紙を受け取ってソーサラーの店を後にした
少し離れるとまたポプリとジークルがケンカを始めたらしく賑やかな声が響き渡る

(「あれで商売になるのかね…」)

「さ、さぁ?」

アイナは苦笑いを浮かべて東通への角を曲がる
そしてその後スカウトの店に行き「バッガ」と「フルーニア」から紹介を受ける
この2人ははまたこの2人で夫婦漫才というかボケとツッコミの息がばっちりな対応だった
アイナは変わった人ばかりだなぁ…なんて思いつつ挨拶をするとまた手紙を預かる事になった
今度は北通りのウォリアーのお店らしい

(「ねぇ…手紙を届けるのはいいけど…どんだけまわればいいのよ…」)

「だよねぇ…」

ウォリアーの店に着くとまた紹介を受ける…
武器担当の「セスタ」さんに防具担当の「クァーフ」さんらしい
そして帰りがけにまた手紙を預かることになる
次は遊技場の方に戻ってすぐの所にある道具屋さんらしい
アイナが道具屋の前に差し掛かった時最初に来た遊技場の前の広場に戻ってきた事を理解した

(「なんか…この街一周したようね…」)

「そうだね…」

(「なんだったのかしら…この数時間…そうだ!もう書類とか用意できたんじゃないの?」)

「うん…ここで終わりだといいね…」

そんな事をつぶやきながら道具屋を訪ねた

「いらっしゃいませ!カジノのコインも置いてありますよ!」

そんな軽快声が返ってきた

「スミマセン…お客じゃなくて…これをウォリアーのお店から預かってきました」

アイナは申し訳なさそうに店員に手紙を渡した
店員は笑顔で手紙を受け取るとうなずきながら目を通し何やらその手紙に書きこんでいるようだった
そう言えばソーサラーのお店のジークルさんも同じような事をしていたし
スカウト、ウォリアーの店員も同じように何かを書き込んでいた気がする

「さて…申し遅れました…私は道具屋のノイルと申します御用の際はよろしくお願いいたします」

「あ、アイナと申します…今日はお客じゃなくてごめんなさい」

「では…申し訳ないのですがこの手紙を遊技場の中…入ってすぐの所にいる大きなリボンをつけたシーナさんに届けてください」

ノイルはそう言って手紙を差し出した
アイナはやっぱり…と思いながら手紙を受け取り道具屋を後にした
そして広場に出て正面に見える遊技場の大きな建物を見上げた


…『To Be Continued♪』





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Last updated  2013/03/24 05:28:21 AM
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