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2019.11.29
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※あらすじには過激な内容や表現が含まれています、ご注意ください


扶摇 Legend Of FuYao
最終話「最後の封印」

九天の頂…。
弑神釘(シシンテイ)で懲罰を受ける長孫無極(チョウソンムキョク)は太妍(タイケン)が持っていた師祖・長青子(チョウセイシ)の鏡でついに扶揺(フーヤオ)と五州を生かす方法にたどり着いた。
『…私に始まり、私によって生き…私によって生きて、私に終わる…』
全て最初から定められていたことなら、もし変えられぬ天意なら、扶揺と共に行くまで…。
無極の選択を聞いた太妍は、ならば自分は最後まで無極を助けると言った。
驚いた無極はすぐここを離れるよう必死に訴えるが、太妍の決意は変わらない。
「だめだ!太妍!…だめだ!太妍ーーーっ!」


一方、桟橋にひとり残った小七(ショウシチ)は縄を切り、橋の片側に細工を施した。
やがて弟子たちが小七に気づいて橋を渡り始め、その途端、縄が切れて橋と共に落下してしまう。
小七は追っ手の足止めに成功し、皆の後を追うことにしたが、その時、落ちたはずの弟子の1人が舞い戻って来た。
「お前を止めなきゃ、男がすたる…」
何者も恐れず、屈強な男に立ち向かう小七、しかし力の差は歴然だった。
「フーヤオ姐…俺はここまでだ…」
小七は刀を全身で受け止めながら最後の力を振り絞り、男を巻き添えにして谷底へ消えた。

天機(テンキ)上師と長老たちが待ち構えているとも知らず、扶揺はついに無極の元へたどり着いた。

気を失っていた無極は扶揺の呼びかけで目を覚まし、愛しい人の姿に思わず笑みがこぼれる。
しかしすぐ現実に引き戻され、扶揺を追い返した。
「ここを離れろ!すぐにだ!師尊は君を許しはしない、行け!早く行けっ!」

「逃がそうとしても無駄だ」
すると扶揺は覚悟を決め、天機上師と対峙した。



扶揺は無極を解放するなら自分を好きにすればいいと条件を出した。
すると天機は無極が手を下せないなら自分たちが妖女を封ずるまでと言い放つ。
「やめてくれー!やめろ!師尊!お願いです!こんなことはやめてくれぇぇぇ~!」

「お前は義に厚い女子だが、しょせんは災いをもたらす妖女、五州天下のため死んでくれ!」
ついに妖女を封じるため放たれた天機上師たちの神気…。
扶揺は激しい衝撃を受け、その場にばったりと倒れてしまう。
「やーとうーっ(丫头)!うわあああああああーーーっ!」
虚しく響く無極の悲痛な叫び…。
その時、非煙(ヒエン)の一撃が天機上師たちを襲い、危機一髪のところで扶揺を救った。

天機上師たちはちょうど気を巡らす隙を突かれ、思いがけず深手を負った。
そこへ非煙と太妍が現れる。
「幻生(ゲンショウ)殿はそもそも帝非天(テイヒテン)のもの、我は帝非天の唯一の血族
 かつて捲土重来(ケンドチョウライ)を期して、お前たちが帝非天を封印するのを見逃してやった
 そして千百年の間、妖女の出現を待った」
天機はようやく非煙の目的を知ることになった。
まさか非煙の真意が帝非天の復活だったとは…。
「扶揺を封印石に生贄として捧げ、囚われの帝非天を再び降臨させる
 その時、妖女の体内の邪火が帝非天に戻る、邪火さえ戻れば帝非天は昔日の力を取り戻す
 まもなくこの五州は我らのものになる…ウェ~ハッハッハッハ!」
天機上師は非煙に謀られたと気づいて激高し戦いを挑んだが、あっけなく敗れてしまう。

無極は目の前の惨劇になす術なく、放心状態だった。
すると非煙は太妍に邪魔者の無極を殺せと命じる。
太妍は拝命したが、ふいをついて背後から非煙に襲いかかった。
しかし非煙は瞬時に剣先をつかみ、自分の言いつけに背いた太妍を吹き飛ばしてしまう。

実は太妍の企みなどお見通しだった。
非煙は太妍が幾度も独断で動き、任務を装って無極に会っていたと知っている。
「太妍よ、お前は実に単純だ、無極がお前を愛するとでも?あり得ぬのになぜ無極を助ける?
 言ったはずだ、お前の剣は情を断ち切れば無敵と…何度も教えたのに、なぜ聞いてくれぬ?」
挑発された太妍は敵うはずのない非煙に突撃し、無残にも散って行った。

非煙は倒れている扶揺に近づいた。
その時、無極が急に高笑いし、非煙の死期が近いと教える。
驚いた非煙は無極の前にやって来た。
「お前の脈は乱れ、呼吸も弱い、どうやら幻生殿の殿主にも昇天の時が来たな?」
「でたらめを…」
「でたらめじゃない、確かな見立てだ、死が迫っている…
 その美しい顔(カンバセ)を保っているのはすべて他人の寿命を奪ったからだ!
 幻術で維持した命は天寿が来たなら、一瞬のうちに衰え、崩れ去る!」
「黙れ!」
非煙は恐れていたことを指摘され、激高して無極を殺そうとした。
その時、倒れていた扶揺の意識が戻る。
無極は扶揺を守るため全神経を集中させ弑神釘を抜き出すと、鎖を引きちぎって非煙に頭突きした。

非煙は無極に吹き飛ばされ、ちょうど目を覚ました扶揺にまで切りつけられた。
そこへちょうど宗越(ソウエツ)、戦北野(センホクヤ)、雅蘭珠(ガランジュ)が駆けつける。
非煙は身の程知らずの凡愚(ボング)どもと蔑むが、3人は扶揺と無極を守るため戦いを挑んだ。

3人は次々と非煙の前に倒れて行った。
扶揺は仲間を救うため無極を置いて加勢、しかし圧倒的な力に対抗できるはずもない。
扶揺が吹き飛ばされると、無極は咄嗟に非煙に襲い掛かった。
しかしあっけなく殴り飛ばされてしまう。
その時だった。
非煙が無極に気を取られているその一瞬の隙をつき、扶揺の剣が非煙の身体を突き刺す。
すると非煙は不敵な笑みを浮かべた。
「クックックッ…幻生殿を見くびるな、ただでは逝かぬ
 この命をもってお前の最後の封印を解き、我が宿願を成就せん!あはははは~!」
非煙は不気味な黒い煙に姿を変えると、あっという間に扶揺の身体へ侵入してしまう。

宙に舞い上がった扶揺は絶叫、すると両目が赤く妖しく光った。
無極は扶揺が着地すると急いで駆けつけたが、すでに最後の封印を解かれた扶揺は妖女に変貌し、無極の声は届かない。
宗越は扶揺が妖女に変化(ヘンゲ)したと気づき、もはや帝非天の復活は阻止できないと嘆いた。
すると妖女が目の前の無極の首をつかみ、2人で姿を消してしまう。

妖女は無極を連れて長青殿にやって来た。
導かれるように封印石に近づいていく妖女、すると無極が必死に扶揺を引き止める。
すると妖女は苛立ち、振り向きざまにいきなり無極を刺した。
「うっ…最初に刺したのも…ここだったな…」
無極は太淵(タイエン)の奴闘場でも扶揺が胸を刺したことを持ち出し、扶揺の心に訴えかけた。
その時、妖女に扶揺の記憶が断片的に蘇る。
妖女は混乱し、無極と扶揺の情を振り払うかのように再び無極に斬りかかって行った。

しかし無極をいたぶればいたぶる程、妖女は無極と扶揺の絆に苦しめられてしまう。
そしてついに扶揺の心が妖女を凌駕、扶揺は自ら腹を刺して邪火を抑え込むと、封印石は爆発した。

傷だらけでその場に倒れこんだ扶揺と無極…。
無極は精一杯、腕を伸ばして扶揺の手を握ると、2人は安堵の涙を流す。
「無極…ついにやったわ」
扶揺は全ての元凶が自分だったことから、自分で終わらせたかったと言った。
自分1人が死ぬことで人々を生かしたかったのだと…。
しかしこの世にはもはや妖女などいない、扶揺がいるだけだ。
「私たちついに勝ったのね…運命の鎖を断ち切った…」
「天地に仁なくも蒼天に道はある…心に天下を抱けば、死への命でも決して後悔などしない…」
「私は願ってた、この世から殺戮がなくなればいいと…」
「君の言う通りだ、私もこの世が平和でいて欲しい…そうしたら私は君を…
 五州天権の皇后にする…幸せな皇后に…」
無極は扶揺の手を精一杯握りしめると、扶揺は満面の笑みを浮かべた。
「私たち…もう十分、浮き世の苦しみをなめ尽くした…
 これからはあらゆる喜びを味わうの…いいわね?」
「もちろん」
「私たち…これからは永遠に一緒よ…」
「…私は…とても幸せだ…この人生で君に巡り会えた」
「私もよ…」

庭園で仲睦まじく過ごす無極と扶揺
「なぜ苦難の道を?」
「君のためなら、世界を敵に回しても苦しみを跳ね返せる」
2人の眼下には平和な五州天権国が広がっていた。





終わった~っ!‹‹\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/››‹‹\( ´ω`)/››
本国放送でさっぱり意味が分からずw答え合わせ視聴でしたが、どちらにしても解決できませんでした(笑
設定なんてどうでもよくなったのか、え?結局、自害でもいいんだ?みたいなw
そうそう、太妍=漣児のはずだけど、ネタバレはありませんでしたね~違うのかな?
そう言えばBSで十里桃花が再放送です、立ち直るためにもまた視聴しようっとwww

問題のラストシーン
当時は本国でも扶揺と無極は死んだのか、ここはどこなのか、話題でした
本国の方の書き込みで2人は死んでない設定と確認、本当ならこの後に2人の婚儀のシーンがあったはずだったとか(…あ、中文なので定かではありませんw)
そのためあらすじでは天権で終わったことにしましたが、最後に管理人の解釈を追記して終わりにしたいと思います(←勝手にw

【ラストシーン考察】
まずはラストシーンの解釈
無極と扶揺は死亡→歴劫を終えて天界へ
天界に戻った2人は俗世での無極と扶揺から長青子と帝非天に戻っています

管理人的考察
その1:無極→長青子、扶揺→帝非天
無極が璇璣で再び師尊に召喚された時のことを覚えていますか?
無極は千年前に師祖・長青子が修行したという穹蒼の禁忌の地に連れて行かれました
すると蓮の花に師祖の姿が現れ、それが自分だと知って驚きます
この時、師尊が当時、長青子も無極と同じように苦しんだはずだが決断したのだー!みたいなことを言ってました
つまり長青子も愛する人を封印するのは辛かったけどやり遂げたという意味だと予想
同様に蓮の花の中にいた妖女=扶揺=帝非天で

その2:鏡からのヒント
『…私に始まり、私によって生き…私によって生きて、私に終わる…』
俗世を妖女から救うのが天界の仙人である長青子の天劫とだと予想

その3:三十三宮で離恨天が最高
扶揺が隠れ家で見た無極が書き残していた詩を最後にもう一度、持ち出しています
実は管理人にとってこれが最大のヒントでした
扶揺の顔が「あ~そう言えば俗世で書いてたわね~」と言った表情にも見えます
離恨天と言えば道教でいう太一君と言う神様
セリフにあった通り、今回の歴劫が一番辛いと言われる情の劫だったのでは?

その4:たー?
中文に造詣ゼロの管理人が困ったのが無極のセリフ
字幕では「″君″が俗世に行くなら僕も行くよ~」とありますが、中文では「君=她」つまり「彼女が」と言っています
無極=長青子だと仮定すれば「彼女=扶揺」がまた俗世に行くなら自分も行くことになる、と解釈できます
ただその3に示した通り、その際は情とは違う歴劫で…
この流れなら最後に扶揺が「(今回)なぜ苦難の道を選んだの?」と聞いたのも理解できますがどうでしょうか

終わり





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最終更新日  2021.07.27 10:38:22
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