フライブルク日記

2017/12/31
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テーマ: 海外生活(7795)
カテゴリ: ドイツの習慣
昨日は日本からのお客様に、お餅や干しえび、そしてなんとなんと数の子をいただいた。
こちらでは手に入らないから、実に30年ぶりの数の子。
いま、塩抜き中。

こちらではクリスマスを長々と祝うかわりに、正月はほとんど祝わない。
祝うのは今日、大晦日だけ。スーパーで一昨日、昨日と打ち上げ花火が売り出されていた。
今日は日曜日なのですべて店は閉店。

夜中の零時に国中の路上や屋上で、花火が打ち上がる。
たしかにきれいで感動的ではあるけれど、市民が毎年おおみそかに打ち上げるこ花火によって出る粒子状物質や有害ガスは、ディーゼル車からの排ガスに勝るとも劣らないという。
そのほかに火事、火傷などの事故もものすごいらしい。

実際、十年以上前、たまたまベランダで花火をながめていた人が、ピストルで撃たれた事件だってあった。
花火をひそかに買いためておいて、あとで爆発物に使おうとする人だってあるだろう。

もうこういう習慣はやめて、大晦日の花火は公的な機関や大きな催し物だけに許可して、個人の誰もが空に打ち上げることは禁止すればよいのにと思う。実際に、大気汚染の問題やおおみそかの消防にかかる大金を理由に、個人に対して禁止しようとした自治体もあるそうだが、大きな反発を買うらしい。

おおみそかには、町のあちらこちらでおおみそかパーティーが開催されている。
ダンス学校のダンスパーティー、おおみそかディナー、飲み屋のパーティーなどなど。
今年はふんぱつして、市立劇場の観劇+パーティーの券を買った。
まず晩の早めに音楽劇を観賞したあと、10時からパーティーがはじまり、真夜中すぎまで劇場内のいくつものホールがダンス会場になって、さまざまな音楽で踊ることができる。
そして、夜中の零時になったら、劇場前で花火を打ち上げるつもりなんだろうな。

怖いのはその後。家に帰る(徒歩で15分)までの路上で、かんしゃく玉を投げる輩がきっといるから。
零時がとっくに終わっても、花火をとっておいて、ずっと後になって打ち上げるバカなヤツもいるだろうし。町中が花火の排気ガスやけむりで充満する中を歩くのは、たしかにいやだな。

今年もこうやって終わっていく。あと何年、おおみそかを経験することができるのだろうか。命は加速度的に最終地点に近づいていく。


来年はどうなることかわかりませんが、よろしくお願いします。





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Last updated  2017/12/31 08:45:15 PM
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