フライブルク日記

2018/01/25
XML
カテゴリ: opinion
この冬はまったく冬じゃあないみたい。
ふつは、ドイツで一番暖かい当地でも、11月には零下になる日があるし、12月、1月ともなれば、氷点下はふつう、ときには零下15度などという日だってあるというのに、この冬は、これまで外に氷が張った日は1日か2日だけ。
先週は、他の地域は雪や嵐があったけれど、当地は雪はふらなかった。
そして、2、3日前から、もっとポカポカ暖かくなり、
昨日は日中は17度になった。
野鳥も花も、春がきたのかとまちがえているようで、
シジュウカラがさえずり、ブラックバードも小声で歌っていた。一瞬、ヨーロッパコマドリもさえずった。
バラは剪定もしない内に、なんと新芽を吹いてしまった。秋に残っていたバラの花もいまだに残っている。
このまま冬なしで春になってしまうとは思えないから、いつかしっぺ返しがくるんだろうな。


地球の反対側では大雪になったり、気温が下がっていると聞く。
そうなると、地球温暖化なんてない、と性急に思ってしまいがちだけれど、事はそう簡単じゃない。
地球全体の気温が年々、上昇していて、北極の氷が融けているのは確かだから。
氷がとけると、海水の温度が下がって、海流の状態も変わって、これまで寒くなかった地域が寒くなったり、天候の動きも大きく変わっていく。
この先、どうなるのだろう。
アフリカの干ばつがますますひどくなっている。この状態が続けば、政治状況や社会状況の悪さも手伝って、難民はますます増えるだろう。
そうなったとき、ヨーロッパを始め、豊かな国はどう反応するのだろう。
自分たちが享受している富を、飢えている人と分け合う気構えがあるのかしら。
まず、自分に問うてみるほかないね。
さあ、どうする?って。
そのときには、「自分が飢え死にしている側の人間だったら、どうする?」と自問せざるを得ない。


わたしは大戦後に生まれ、次なるカタストロフや戦争が起こる前にたぶん、消えているはずだ。
それに、アフリカとか、シリアやイラクに生まれてわけでもなく、インドの道ばたに生まれたわけでもなかった。
そう、とても運が良かった。ノホホンと生きてきた自分は、上の引用文に照らせば、まだ本当の自分、もっとも大切な自分を知らないのかもしれない。

ホロコーストの記録や戦争のドキュメンタリーなどを読むと、どんな人間もおかれた状況しだいでは、想像できないほど残忍、卑怯になる可能性を抱えていることがわかる。
個人の生活ではやさしい人間が、他の人間にどれほどひどい仕打ちができるかを知ると、人ごとではない気がする。ナチの時代に、強制収容所の監視員になっていたら、収容所に連れてこられ、仕分けされてガス室送りになる人を、身の危険をおかしてでも助ける勇気があっただろうか、それとも、他の監視員やナチといっしょになって、ひどい仕打ちをしていただろうか、、、。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018/01/25 11:48:17 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

solar08

solar08

Freepage List

Calendar

Comments

solar08 @ ameliaさんへ 終了する必要もなかったかな、なんて今頃…
amelia@ Re:終了、引っ越し(10/14) solarさん この記事を拝見して、とても悲…
solar08 @ 服部 充さんへRe:ワーキングホリディについて(04/07) すみません、お手数をおかけしまして。 メ…
服部 充@ ワーキングホリディについて 今泉みね子 様 お世話様です。 たぶんこ…
Solar08@ It's さんへ 拙い文を読んでくださって、ありがとうご…

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: