2003年03月21日
XML
テーマ: 中国旅行(478)
カテゴリ: カテゴリ未分類
2つのハプニング



実は我々にとって大変な事態が発生していたのだ。cjjさんから、明日の夜には故郷へ帰らなくてはならないと聞かされたときのtetywestの驚きは大変なものだった。今回の研修旅行のキーパーソンは誰が何と言ってもcjjさんなのだが、今日の午後になってどうしても出席しなければならない仕事が入ったのだ。cjjさんは何度も、
「すみません、とても残念です。私を友人との約束の守れない人間だと思わないで下さい」
と謝っていたが、こればっかりは仕方がない。むしろここまでの段取りをしてもらった我々の方がcjjさんの好意に甘えすぎているのだ。

それに、一番の目的である永春県へのポンカンの視察にはcjjさんも同行してくれるのだし、李さんや謝さんは最後まで我々と一緒にいてくれるのだ。旅行にハプニングは付き物だが、これが最悪と言うほどではない。

ただ、李さんも謝さんも英語は少し話せるのだが日本語は全く喋れない。そうすると後半の通訳をどうやって確保するかを考えなくてはならないことになる。

ところが、やっぱり旅行中にハプニングは付き物なのだ。tetywestはshmさんが明日の夕方厦門にやって来ることも今日の午後に知ったのだった。shmさんはcjjさんと一緒に1年間日本で研修をした同期生で、もちろんtetywestも一緒に仕事をしたことがある。しかしtetywestは今回の旅行のことはshmさんに知らせていなかった。

shmさんは広東省に住んでいるので、同じ中国と言っても直線距離で香川県と東京くらい離れているのだ。鉄道を使って厦門に来るには、直行する路線がないので、いったん湖南省の長沙を経由しなければならない。そのまま上海へ行ったほうが近いくらいなのだ。飛行機を使えば1時間足らずだが、値段が高すぎる。それにshmさんも公務員なので、時間の都合がつくかどうかはわからない。もし旅行のことを知らせればshmさんにプレッシャーをかけることになると考えたからだった。shmさんはおそらく我々の旅行のことをcjjさんから聞いたのだろう。

2つのハプニングが重なった結果、明日の夕方cjjさんとshmさんがバトンタッチするということで事態は落ち着いたわけだ。通訳の問題もこれで解決して、tetywestや園芸部長や販売課長にとっては、shmさんに再会できるというおまけが付いたことになる。



ところが、こんなときに限って足りない時間をもっと足りなくする邪魔者が出現する。強いて言えば3つ目のハプニングだ。販売課長が自分の部屋に入れないと、フロントからcjjさんに電話が入る。cjjさんは急いで部屋を出て行く。しばらくして帰ってきたので何だったのかと訊くと、酔っ払って鍵を紛失したらしく、本人を確認するためだったそうだ。

それからしばらくして、又フロントから電話があった。今度は販売課長がホテルの前の道路を一人で歩いているとのことだった。
園芸部長やtetywestは、
「車に轢かれても自業自得なんだから、放っとけば」
と冷たかったのだが、
「酔っ払って、車の通る道を歩くのは 中国人でも 危ないです」
とcjjさんは大慌てで部屋を出て行った。しばらくして帰ってきたので、
「どうだった?」
と訊くと、
「部屋まで連れて帰って、寝かせてきました」








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年03月24日 00時07分26秒
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:果樹部会中国へ行く(31)(3/21)  
cjj さん
二年前から、広東省から福建省まで、直行する鉄道が通行しました。それまでは、湖南省と江西省を経由しなければならなかったのです。 (2003年03月21日 18時01分27秒)

Re:果樹部会中国へ行く(31)(3/21)  
cjj さん
shmさんは最初、皆さんの旅行のことを弟さんから聞いたのですが、詳しい情報はわたしから聞きました。
shmさんは飛行機を使って、アモイへ来ました。中国では、飛行機の切符の値段が高すぎる。福州から青島までの値段は私の一ヶ月の給料。 (2003年03月21日 18時14分40秒)

Re:果樹部会中国へ行く(31)(3/21)  
tetywest  さん
tetywestさん
>cjjさん
>二年前から、広東省から福建省まで、直行する鉄道が通行しました。それまでは、湖南省と江西省を経由しなければならなかったのです。
-----
それは知りませんでした。インフラの整備が凄い速度で進んでいますね。今アモイ大橋のことをインターネットで調べていたら、瀬戸大橋(1988年)とほぼ同じ頃に造られたんですね。ところで、上海-北京の高速鉄道はどこの国のシステムを導入するかもう決まったのでしょうか?


-----
(2003年03月23日 12時38分32秒)

Re:Re:果樹部会中国へ行く(31)(3/21)  
cjj さん
上海-北京の高速鉄道はどこの国のシステムを導入するか、まだ決まりません。技術者の中で、日本のシステムを支持する人が多いそうです。ドイツのシステムの建設費用が高すぎる。上海では、もう30キロのドイツのシステムの高速鉄道が出来ました。最高時速は430キロ。
(2003年03月23日 14時56分09秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

鶴亀彰@ Re:50年前のビデオ(2)(08/08) 突然のメールで失礼致します。私はカリフ…

バックナンバー

2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: