2003年04月24日
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テーマ: 中国旅行(478)
カテゴリ: カテゴリ未分類
崇武古城(1)

程なく車は「崇武古城」という門をくぐり、大きな双龍璧のレリーフの前で停車した。高さ5m、長さは20mはあるだろう。彫られた龍も躍動感がある素晴らしいものだ。金色の字で「石彫工芸博覧園」と書かれている。


大きな龍の壁画


「崇武古城」へ入場するとき、「恵安女子」の特徴的な衣装を着た女性が入場券を切ってくれた。冬なのでさすがにヘソは出ていなかったのだが、丈の短いチョッキのような上着を着て、太いパンタロン風のズボンを穿いている。頭から頬は綺麗な花柄のスカーフで覆い、竹製の笠を被っている。
「なるほど、これだったのか」
やっぱり「百聞は一見に如かず」なのだ。

昨日どこから「恵安女子」の話題が始まったのかは忘れてしまったのだが、cjjさんが、
「恵安の女性の服装は『ヘソ出し』でとても特徴があります。それに顔を頭巾で覆っています」
それを聞いたtetywestは、アラビアンナイトに出てくる女性を想像してしまった。
「じゃ、恵安の人は回族(イスラム教)みたいな少数民族なの?」
「いいえ、漢族です。でも中国ではその服装は有名です。そして『恵安女性』は『勤勉』でも有名です。この地方は昔、人口が多くて土地が狭く、男は恵安の外へ働きに出て行きました。ですから、残った女性だけで畑仕事をしたり漁に出て家族を守ったのです」

「そうですよ」
「じゃ、みんな結婚するなら恵安の女性がいいと思うんじゃないの?tetywestはそういう女性がいいなあ」
cjjさんは服装のことをもう少し詳しく説明しようとしたのだが、どうも言葉だけではその様子がうまく理解できなかったのだ。

「崇武古城」で最初に見たのも「恵安女子」の石像だった。李さんが、
「この頭巾は『封建的・頭』です。このヘソは『民主的・腹』です。この上着は『節約的・衣』です。そしてこのスカートは『浪費的・袴』です」
と説明してくれる。
「しかし、『恵安女子』は勤勉なことで有名です。この『浪費的・袴』も実は海で仕事をするとき、すぐに捲り上げて濡れないためです」

なるほど、そうきますか・・・・しかし女性の服装が「矛盾」の宝庫なのは、今も昔も中国も日本も同じなのだ。それにしても海を背景にして立っているこの石像はなかなか魅力的だ。そのときtetywestは西安の華清池で見た 「楊貴妃」 の裸像を思い出したのだが、この「恵安女子」の方がはるかに色っぽい。


恵安女子


そういえば、以前に「ウルルン」で持田真樹が福建省の女性と姉妹関係になるのを見たような気がする。あれは確か恵安だったのでは・・・

※帰って調べてみるとやっぱりそうでした。「恵安女子」に興味のある方はここからどうぞ。 「ウルルン滞在記」






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最終更新日  2003年04月26日 00時49分40秒
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