2003年06月09日
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我が母校

tetywestがそんな会に参加したのは、別に年寄りだからではありません(汗) 「高校の同窓会」 で司会の大役を務めたT田さんが、「43年以降現在まで」の同窓会理事になったのです。その就任祝いを兼ねて、幹事会のメンバーが6人集まりました。

この同窓会、お世話をする年代があらかじめ決まっています。総会を仕切るのは還暦を迎えた年度の卒業生で、懇親会の方は45歳になった年度の卒業生です。

懇親会では、毎年それぞれに工夫を凝らしたお楽しみを用意しているのですが、今年は「おそるべき讃岐うどん」ですっかり有名になった田尾和俊君の学年でしたので、「うどんクイズ」で盛り上がりました。

さて、その前の総会を担当した学年には凄い人がいました。 「現在日本の科学者の中で、ノーベル賞に最も近い一人」 と言われている玉尾皓平氏です。プロフィールによれば、「京都大学工学研究科博士課程終了。京大工学部助手、助教授を経て、93年から京大化学研究所教授。00年4月から2年間は同所長。現在、京大COE「元素科学研究拠点」のプロジェクトリーダーも務めている。昨春、有機ケイ素化学研究の功績で米化学会のキッピング賞を受賞」されたのだそうです。

総会の後でわざわざ本人が登場され、専門的な話題や高校時代の思い出も交えながらの講演がありました。tetywestにとっては、全然違う分野なのですが、最先端の話はなかなか興味深いものです。しかし専門的過ぎて全部理解する事はできませんでしたので、その時配布された2003年1月1日付けの朝日新聞記事を掲載します。

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「新反応、日本のお家芸に」



最初の代表的業績となった研究の発端は、京大助手になったとき、同じ講座の熊田誠教授(現名誉教授)から「遷移金属化学をやりなさい」と言われたこと。

「遷移金属」は、鉄、ニッケル、マンガン、チタン、パラジウムなどのグループ。多様な化合物になったり、化学反応を促す触媒の働きを示したりと、多くの特異な性質を備えている。それまでは「ややこしそう」とかかわりを避けていたが、論文を読みあさり、のめり込んでいった。

研究室の大学院生と論議や実験を重ね、72年、狙った2つの有機化合物の炭素の骨格を、ニッケルの助けを借りてつないだ。そのままではうまくつなげない炭素同士を遷移金属を触媒として結びつける「クロスカップリング反応」の誕生だ。

「最後は拍子抜けするほど簡単で、本当に未発見の反応なのか不安になったほど。実際、ほぼ同時にフランスから似た反応が報告され、研究の進歩が並行して起こることを実感しました」

この成果をもとに、ほかの遷移金属を利用して反応効率を高めるなど、多方面の研究が日本を中心に進んだ。クロスカップリング反応は、医薬品や導電性高分子など幅広い物質の合成に使われ、「日本のお家芸」に育っている。

新しい結合を生み出す反応に対し、「安定した結合を何とか切りたい」という思いも玉尾さんにはあった。ターゲットは極めて安定と考えられ、シリコン産業の隆盛につながっている炭素とケイ素の結合だった。

83年、有機ケイ素化合物にちょっと仕掛けをして、過酸化水素による酸化で結合を切断できた。

これにより、有機ケイ素化合物をさまざまに「加工」することが可能になった。「皆が心待ちにしている時に登場した反応だった」。今では世界中で使われ、「玉尾酸化」と呼ばれている。

「結合」「切断」の次は、環状分子の合成を目指し、ケイ素を含む「シロール」と呼ばれる五角形の分子の新しい合成法を、94年に発表した。現在、この物質からは多様な化合物が作られ、大画面化に向いたEL発光素子など、エレクトロニクス分野での利用が研究されている。

「化学=公害と言われた時代の中で、長く仕事をした。化学の負の側面は否定しないが、新しい物質を作り出す役割を認識し直してもらえるよう努めたい」
―――――――――――――――――――――――――――――――――



「ノーベル賞に最も近い候補」については、
「ノーベル賞候補はものすごくたくさんいます。候補のまま終わってしまう人の方が多いんです。でも、皆さんにそういう話題を提供できて、それで皆さんが楽しんでいただければ十分です」
とおっしゃられていました。

さて、講演を聴いてすっかり化学に触発されたtetywestたち・・・二次会でガラにもなく「化学」の話題になりました。
「何とかして『金』の合成ができんもんやろか?」

「もう、ロシアで出来とるで。ただし原料は『白金』やけどな」
「な~んや、それやったら全然儲けにならんやないか」
庶民の化学は、やっぱり下世話になってしまうようです。






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最終更新日  2003年06月09日 14時27分09秒コメント(0) | コメントを書く


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