2003年07月18日
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U田さんは、カラー印刷されたA4の用紙を一枚づつ、みんなに配ってくれる。それは「GISによる一筆圃場診断システムの開発」のレジメで、7つの画像と細かい字がびっしり並んでいるものだった。

あまりに細かい字なので裸眼ではとても読めそうにない。tetywestは急いで老眼鏡を取り出す。それでも、印刷された字が小さすぎて所々判読できない。

帰宅して、拡大鏡を使ってようやく全部が解った。

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GISとは何か?

GISとは地図情報システムの略称で、解り易く言えばカーナビゲーションの高度化したようなものをイメージしていただいて結構でしょう。簡単にその構造を下図に紹介しています。

つまり、電子地図(デジタルデータ地図)上に任意の情報(住宅、水道、商圏、生息圏などの属性データ)を重ね合わせたものであります。地図に重ねることで、視覚的に情報を捉えることが可能になり、わかりやすく表示、検索できるようになります。

さらに、複雑な情報を何階層にも重ねることができることから、各種情報をリレーションでき、複雑なデータの分析や抽出が地図上から検索・抽出が可能となります。

電子地図データ←←←←目的の情報(任意の属性データ)写真は、光センサー選果機からの荷口ごとの測定データ

電子地図上での一筆毎に、園地コード(共通キー)でリンクさせることで、膨大な情報が圃場毎に管理できる。

一筆圃場カルテの作成

近年、消費者のカンキツに対する嗜好(特に味)は、より高度なものとなり、生産者はより高品質な果実の生産を要求されています。常緑果樹であるカンキツでは、他の果実以上に各種の環境・栽培要因が複雑に絡み合うため、安定した高品質化は容易ではありません。



このようなミカン産地における情報インフラの整備は、産地全体の産地保証にも寄与できると考えています。

光センサー選果機→→→→栽培情報台帳(平成○年度)
光センサー選果機からの果実1個毎の品質情報を基に、一筆毎に情報の集計・分析を行う

栽培情報台帳(平成○年度)→→→→一筆圃場カルテ(平成○年度)
園地一筆毎(且つ品種ごと)のカルテの提示

GISに取り込む各種データ→→→→GISを活用した園地カルテシステム
気象条件・土壌条件・栽培管理履歴・生育診断・農地貸借希望・作業受委託

一筆圃場カルテ(平成○年度)→→→→GISを活用した園地カルテシステム
光センサー選果データおよび各種データを全てGISでリンクさせることにより、ミカン園を総合的に情報管理できる

GISを活用した園地カルテシステム→→→→現地の圃場
一筆ごとの処方箋の作成・提示

○処方箋に基づく生産指導への活用
  JA営農指導員、農業改良普及センターなど
○高品質果実生産園地の要因分析
○低位生産園に対する集中した生産指導
○生産者の高齢化対策
  優良園地の有効活用(農地流動化促進)
  作業受委託システムの構築


現地の圃場→→→→光センサー選果機
生産技術へフィードバック
農家の所得向上

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最終更新日  2003年07月18日 13時28分10秒
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