2003年08月20日
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7月13日(日)
京都は朝から雨だった。晴れていれば二条城付近を散策しようと考えていたのだが、急きょ予定を変更して雨に濡れない場所へ行くことにする。

tetywestが10時過ぎに到着したのは京都文化博物館だった。南側にある赤レンガの由緒ある建物は別館で、そこからは入れなかった。この建物は旧日本銀行京都支店だったのだそうで、国の重要文化財に指定されている。博物館の入り口は近代的な鉄筋コンクリートの建物にあった。

tetywestはどんな展示があるのかぜんぜん予習していなかったのだが、ちょうど昨日から「安倍清明と陰陽道展」が始まったところだった。安倍清明がどんな人だったのかはまったく知らなかったので、この展示を見ることにした。

休日だったからか結構大勢の人がいた。展示会場の入り口で「解説マシーン」を貸し出していたので、それを借りる。展示品に表示してある番号と同じ番号を押せば、イヤホーンから説明が流れてくる仕組みになっている。何度でも同じ説明を聞くことも出来る。おかげで、会場を出るころにはすっかり「安倍清明と陰陽道」のエキスパートになったような気分だった(笑)。

「陰陽道」は中国の「風水」の日本版と言って差し支えないだろう。平安時代には貴族だけが独占していたが、江戸時代になると庶民の間にもかなり普及したようだ。安倍清明は「今昔物語」や「宇治拾遺物語」にも登場していて、確かに陰陽師として活躍した人物だったのだが、平安時代には他にも陰陽師はたくさんいたのだ。それでは何故彼一人が脚光を浴びるようになったのかと言うと、江戸時代の庶民に大受けした「安倍清明物語」や「しのだつまつりぎつね(付あべノ清明出生)」などに、いわゆるスーパーマンとして取り上げられたからだそうだ。

平安時代といえば遥か1200年以上昔なのだが、この陰陽道が今も日本人の習慣の中に根付いているのには驚かされた。たとえば「仏滅」とか「大安」というのも、節分・雛祭・七五三・七夕等の行事ももともとは陰陽道なのだそうだ。

展示の最後の方は、岡野玲子のマンガの原画や夢枕獏の本の挿絵、果ては今度封切られた(?)映画のポスターまであってちょっと興ざめだった。

しかし、全部見終えるのにたっぷり2時間かかってしまった。



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最終更新日  2003年08月20日 14時07分06秒
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