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sasama_tea

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2007.01.06
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カテゴリ: 植物礼賛
パソコンの調子が悪くなったのを調整していましたが、その間操作が利かなくなってしまいまして、待っている間に少し寝てしまいました。
さぁ、これから更新しますよ。


今日も前日から受けて、正月の縁起物の植物の話になります。

万両・千両と続いて、 百両 の別名を有する カラタチバナ (唐橘・ ヤブコウジ科ヤブコウジ属 )が本日の主役です。

前日にも少々触れましたが、マンリョウなどの一連の縁起のいい名前の元となった植物が、中国名で 『百両金』 と呼ばれるこのカラタチバナのようです。






元々は一連の名前を有する『~両』シリーズの植物は本来別の名前で呼ばれていましたが
あることがきっかけで姿を似たものを系列化して、験を担いだ縁起のいいお金の単位で表したことが、
歴史上の出来事のようです。
ただし、どのような順序で名づけられたのかについては、今のところ不明です。

全体の見た目や、冬に赤い実をつけることが、関連付けられた要因のようです。

ちなみに縁起物扱いされる以前には、
 マンリョウは 『万量』
 センリョウは 『仙蓼(せんれう)』 などと表記されていたようです。
 (他にも幾つかの呼び名があります。)


とりあえず今のところは、おもしろさを独り占めしてしまいます。



カラタチバナ(11/05)
さて、カラタチバナのついて詳しく見てみましょう。

この写真は、竹林と杉植林が入り混じった場所で撮影しました。
明るい日陰で、周囲には草本植物はあまりなく、
小低木が疎らに生えるような少し陰気な印象の場所になります。


葉の様子はマンリョウの丸い感じよりも、寧ろ、他人のセンリョウの尖った葉のほうに似ています。
つまり、私が感じるその感覚こそが、
『百両』のカラタチバナから『千両』の名前がつけられたきっかけになったのだと、
事情を知った今ではそう感じます。

『両』の前につく漢数字が多いほど実のつき方が多くなると表現されいているとおり、
カラタチバナにはあまり多くの実はつかないようです。
そして、マンリョウと同様に葉の下側に実がつきますから、目立たず、豪華な印象からは縁遠いですね。


ただ、葉に表れる斑模様や形の変異などが豊富だったようで、
江戸時代には園芸品種が多く栽培されていました。

中国名の百両金がそのままカラタチバナの園芸品種の呼び名となり、
今でも古典園芸植物として珍重される品種もあるようです。

その当時の熱狂したブームの中で、
「カラタチバナの取引価格が百両以下にはならなかったために『百両』と呼ばれることになった」
との記述もありました。


書き始めるときりがないほど、興味深い話の宝庫でした。
これらの話の元となった文献に関しては、前述したとおり、
また別の機会に書くことにしますので、それまでしばしお待ちください。

カラタチバナ 赤実 1,500円 カラタチバナ 白実 1,500円
縁起の樹 11,111両 9,800円


あぁ、もうこんな時間になってしまいました。
とりあえず、今日のところはこのあたりで打ち切らせていただきます。

皆さんへの訪問も、遅れてしまいますがご了承願います。
では、おやすみなさい。


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☆★ マンリョウやセンリョウなどの名前の由来に関する
情報を集めた頁はこちらです。
★☆





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最終更新日  2007.01.06 03:14:32
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