アンティークな琥珀堂

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ナポレオン



ニュージーでも、歴史の番組や、アートの番組はあるのですが、なんと言っても日本語で解説してくれるこの番組のおかげで、いろいろな情報が得られ楽しみです。

で、この間の「ナポレオンの特集」ご覧になりましたか?

面白かったあ。

ビデオにとっておけばよかった。残念無念。

今、神戸市民美術館で「ナポレオンとヴェルサイユ展」というのをやっているそうですね。

で、ナポレオンの特集でした。

正直、ナポレオンは、名前だけ、
なんだか有名すぎて、関心を持ったことがなかったのです。

しかし、彼の若き日の肖像画を見て、ワーオ!!
一目惚れしちゃいました。



きっと、当時のフランス人も一目惚れしちゃったんだろうなあ。

というような、お話だったのですが、納得。

しかし、ナポレオンといい、ヒットラーといい、何故、小柄な男が英雄になりやすいのかしら。

これは、大いなる疑問です。

日本では、源義経でしょうか。

いいえ、多分、豊臣秀吉が、タイプですよね。
成り上がり的だし。

ああ、行ってみたいなあ。
ナポレオン展。

公式サイトは、下記です。

ナポレオンとヴェルサイユ展

神戸空港開港記念  皇帝戴冠200年記念  ヴェルサイユ宮殿美術館所蔵 「ナポレオンとヴェルサイユ展 」

2005年12月3日(土)~2006年3月19日(日)
   午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

※ルミナリエ期間中(12月9日~22日)及び金・土曜日は午後7時まで
 (入館は午後6時30分まで)


日曜美術館では、このダヴィッドという画家に焦点を当てていました。



ダヴィッドによる若き日のナポレオン 

内容は、次回アップします。
私の覚え書きのために。


ところで、ナポレオンのこと、私たちはどの程度知っているかしら。

案外、知りませんよね。

何故、ナポレオンが皇帝ににまでなったのか。
そんな基本的なことすら、はっきりしません。

それで、まず、時代背景から。

時は、フランス革命の真っ最中。

かの、ルイ16世とマリー・アントワネットがギロチンで斬首されたのは、1793年でした。
この年、初めてナポレオンは、トゥーロン港にて、功績をあげます。

国王夫妻の処刑にショックを受けたイギリス、オランダなどの列強が、革命の影響をおそれてフランスに進軍。
その連合軍を、奇襲砲撃で撤退させたのでした。

もちろん、フランス国民は大喜び。

ナポレオンは、革命に乗じてフランスを侵略しようとする外敵から祖国を守ったのですから。

ナポレオンは、祖国フランスの守護神であり、英雄であり、更に領土拡大を目指す、希望となったのでした。


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さて、ここに、一人の画家がいます。
ダヴィッドという、新古典主義、ロココの巨匠です。

新古典主義というのは、古代ギリシャや古代ローマの美しくロマンチックな絵を描いたんですね。
天使が飛んでいるような。

ほら、マリーアントワネットの時代、なんだか、装飾過剰のきらびやかな様式が流行しましたよね。
まさに、あれです。

しかし、そんなまやかしの古代ロマンは、ダヴィッドの目の前で崩壊してしまいました。

革命は、天使の手にはよらず、人民の手でなされたわけです。

彼は、革命の様子を絵に描きました。
ピューリッツァ賞を狙う、報道カメラマンみたいに、劇的に描きました。

それは、”やらせ”といえるくらい、演出効果を狙ったものでした。

彼は、激動の歴史に参加していたのです。

そんなダヴィッドの絵に目をつけたのが、ナポレオンだったのでした。


ブランディー・ナポレオン

愛しいかわいいナポレオン、
彼は、どんな男の子だったのかしら。

彼は、ご存知のように、生粋のフランス人ではありません。1769年、コルシカ島の貧乏貴族の家に生まれました。

従って、フランス革命が勃発した時、20歳。
若かったですねえ。

陸軍幼年学校出身。
成績は、数学以外ペケ。
しかし、当時から、3時間睡眠のがり勉クンだったらしい。

ナポレオンさくらんぼ緑茶 ナポレオンさくらんぼ緑茶

一方、画家ダヴィッドは、早くから天才と言われ、はじめは、王室の華やかな絵を描き、次に請われてフランス革命の、重要な瞬間を描きます。

たとえば、「テニスコートの誓い」みたいな。

そう、”報道”の重要性が認識され始めたのです。

フランス革命は、市民革命なので、より多くの市民を味方につけなくちゃね。

でも、彼らは、ほとんど字も読めないのでした。演説しても、むずかしいことはわからない。

視覚に訴えるのだ!!!
ダヴィッドに描いてもらおう。
我々の栄光と目的を!!!!!!!!!

で、まあ、いろいろありましたが、要するに、ナポレオンも、ダヴィッドにカッコよく描いてもらったのでした。

例の、アルプス越の絵。
極寒の”厚着&ロバ”を、白馬に乗ったヒーローに変えてもらったり、

戴冠式の巨大画に、いやがるローマ教皇の賛辞する姿を入れたり・・・

《人間は少数派だ》  ナポレオン 《人間は少数派だ》  ナポレオン

そして、ナポレオンのすごい所は、
これらの絵を展示する会場を作り上げたことですね。

それが、ルーブル美術館。

もともと、宮殿だから、みんな、中に入ってみたいのです。
でも、ナポレオンの偉そうな絵があるだけでは、人が集まらないでしょ?

よし、目玉商品はないか?

エジプト遠征で、オリエンタルな珍しいものを持ち帰り、それを公開しよう。
みんな、見たがるぞ!

そこに、それら、戦利品をもたらした英雄として、余の肖像画や、功績を展示するのだ。

ナポレオンは、エジプト遠征になんと、200人もの学者を同行しています。

頭のいい男だったのだ。

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しかも、

世の中は、ギリシャ・ローマの古典時代に憧れていましたよね。

だからこその、エジプト土産なんだけど、
ナポレオンの顔も一役買っていたらしい。

その顔は、フランス人の顔ではなかった!!!

遠くはるけき、ローマ人の顔・・・・・
だって、コルシカ島出身だもん。

人々は、ナポレオンの顔を見て、ローマ神話の神が現れたか、または、シーザーの生まれ変わりかっと、噂し合った。

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ダヴィッド
「ナポ様、こうなったら、私にひとつ、提案がございます。」

ナポレオン
「なんだ、ダヴィッド、申してみよ。」

ダヴィッド
「もう、カツラの時代じゃありません。
もっと、人身にアピールする髪型にしなければ。
シーザー・カットこそ、ナポ様の魅力を十分に引き出すことでしょう。」

ナポレオン
「オウ、ロン毛は、もう、流行らないのか・」

と、髪を切り、戴冠式の絵では、月桂樹の冠をかぶったのでした。

あーあ、余は、人気者だなあ。









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