アンティークな琥珀堂

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「愛と哀しみの果て」




☆ 「愛と哀しみの果て」☆

引越し荷物を作る時、必ず、思い出す映画のシーンがある。

「愛と哀しみの果て」のメリル・ストリープが、ケニアでコーヒー園の経営に失敗。

家財道具をヤードセールし、その、僅かな残りの品々の間にすわって、タバコを吸っている。

そこへ、元亭主が、彼女の恋人、レッドフォードの死を告げに来る。

うなづきながら、「こうして暮らせばよかった。」と、つぶやく。

メリル・ストリ-プほどではないが、2-3年ごとの引越しのたびに、生活用品を整理しなくてはならない。特に厄介なのは、電化製品で、日本とアメリカは、100V.それ以外の国は、ほとんど、200Vであること。

引越し貧乏とは、我が家のことだなあと、いつも思う。
ああ、こんなに荷物を増やさなければよかった。
また、引っ越すのに、なんで、いろいろ買ってしまったんだろう。
と、後悔するわけ。

そして、ようやく梱包が終わり、運送やさんが全てを運んで行ってしまうと、部屋は、がらんと広々とし、私はまた、つぶやくのだ。
「ああ。こうやって暮らせばよかった。」っと。

それは、ともかく、私は、この映画が好きで、ケニアに行ったとき、彼女の家を訪れた。
「カレン」と、今でも、親しく呼ばれている彼女の家は、ナイロビの高級住宅街となった地域に、当時のまま保存されている。

ただし、コーヒー園はなくなっているので、敷地の面積はずっと小さくなっている。

当時、アフリカに農園を持つことが一種の流行というか、ステータスだったようで、植民地に華やかなヨーロッパ文明を持ち込み、贅沢に暮らしたようだった。

もちろん、彼女は、おびただしい陶磁器を運び込み、ワインを飲み、お茶の時間を守り、レースに囲まれて生活していたのね。

それらも、みんな残っていて、映画でレッドフォードが立っていた場所まで特定できるほど。
古い映画なので、見た人はもう少ないかもしれないけど。
ニュージーランドも、今でこそ、先進国だが、植民地時代は、マオリ族との攻防もあった。
何故、ニュージーは、発展し、アフリカは、いまだに苦しんでいるのか、不思議。

ニュージーも、オーストラリアも、アフリカと同じ条件だったはずなのに。こちらは、何かが成功し、向こうは、何かにつまずいている。

そういえば、ニュージーは、美男は多いが、美人は少ない。と、いう話を聞いたことがある。

ここは、女性の流刑地だったので、というのだが、ほんとかしら。
しかし、街を見ると、確かに、女性は太め、頑丈が多く、いわゆる美人とはちょっと違うかなあ。

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これも、いいよね。

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メリル・ストリープは、演技派すぎて、好きな女優さんとは言いがたいです。
見たくないことまで、見せてくれるから。

「フランス軍中尉の女」
「ソフィーの選択」

なども、怖かった。
「クレイマーvsクレイマー」も、実は、怖い映画だったのだ。


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