エロい作者の笑えるバリュー投資

エロい作者の笑えるバリュー投資

PR

Profile

MGT Love

MGT Love

Free Space

【twitter】@MGTLOVE



【メディア出演一覧】



zai
↑ダイヤモンドZAI【「異色投資家に密着」セキララ投資家日記】に掲載させていただきました。
宝島
↑月刊宝島【著名個人投資家の「ワザと私生活」】に掲載させていただきました。
spa
↑SPA!【小心者のための「安心投資」】に掲載させていただきました。

Favorite Blog

確定拠出年金の新ル… New! おひげ☆ぼーぼーさん

DOW 44296.51 +426.1… New! どらりん0206さん

2年で2倍 New! MEANINGさん

2021~24PF概況493位… New! みきまるファンドさん

征野ファンドの運用… New! 征野三朗さん

ポケポケセルラン New! fuzzo728さん

最新病院業界の動向… New! おらがおじさんさん

2024 株主総会 ビッ… mkd5569さん

【10月運用成績】… かぶ1000さん

3322アルファグルー… Night0878さん

Calendar

Comments

便サン!@ Re:「CROCKS」と「便所サンダル」(02/04) こんにちは! 記事読ませていただきました…
M.Turnerfield@ Re:四季報に掲載されるには?(11/26) 気になったのでググってたどり着きました…
マイコ3703 @ コメント失礼します(* >ω<) ふむふむ!と私にもあるある!と感じてし…

Keyword Search

▼キーワード検索

2014.09.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「最強ヘッジファンドLTCMの興亡」

という本をブックオフで100円で買って読んだヨ。



オレはこの本が好きだ。

面白いと思う点は3つある。


例えば2000年前後に出版されているのだが、その中に、
S&P採用銘柄の先回り買いという投資法がでてきたりする。

TOPIX先物買いのJCOFFEさんと同じよううな手法が、1990年代後半にはすでにアメリカではメジャーな投資法であったことがわかる。
これと同じような買い方は、日本では難しいが、例えば新興国指数銘柄への組み込み前ではまだ通じるかもしれないと投資アイデアを与えてくれるという 実質的な楽しさが一つ。


それから、作者が、まるで、この一連のドラマの舞台にいたような臨場感で語られる。
作者の表現もうまい。
JM(主人公の一人、ジョンメリウウェザー)は、こういったのだ
「君を雇ったことがすべてだ。説明などいらない。」(このセリフのシチュエーションまでは書かないが、震えるほどカッコイイ)
臨場感あふれ、まるで見てきたかのようにストーリーが展開する。
作者は、また、決して、自分の口調で「この時、私は~と思った」などという主観を語らない。
ただ、事実あったことと、後にそのストーリーに関わった人間の言葉を引用する。
モルガンスタンレーのトレーダー「あの時は、それが、全てでした。事実、LTCMのまばゆい輝きの前に、この取引を断ることは愚かとしか考えることはできなかったのです。」
といった具合だ。

作風が、後世からの観察の作りになっていて、
文体が銀河英雄伝説を思わせる。

あの、終わってしまうのがもったいないと思わせるような、巧みな文章の構成力なのである。
さらに、翻訳にありがちなぎこちない日本語も無い。
あなたは、きっと、LTCMの最後を知っていることだろう。


事実、オレもLTCMについては、ある程度は知っていた。
しかし、その細部、細かい人間の心理的攻防と、成功と没落。しかし、この没落までもが、矜持をもったJMらしい没落の仕方なのだが。
銀河英雄伝説でいえば、ヤンによって落とされたイゼルローン要塞を攻略する、帝国軍のような一時的な勝利と、その後の大敗の ページをめくるのに指先が震えるようなあの感情を思い出すのだ。

ワクワクせずにはいられないし、最後に進むにつれ、終わってしまうのが惜しいとすら思える。

中学生の学校生活が退屈でさっさと卒業したかったオレだけど、
恋していた、小鷹さんとのわかれが寂しく、
「あ~、なんだ、これ、早く時間が進んでほしいけど、決して終わってほしくね~!」
そんな感情でむきあえるストーリー展開だ。


もう一つ。

投資家であれば、だれもが経験するであろう、マーケットと向き合うあのヒリヒリする感覚。
完璧だと思ったものが意図しない方向に動く恐怖との向き合い方。
例えば
「もはや、目の前で何がおこっているのかわからなかった。ポジションを決済しようにも、その売り手がいないのだ。あれほど緻密に組み立てられリスクを分散したこのトレードに一部の隙もなかったはずである。それなのに・・・。この一連の出来事では実はゴールドマンが画策していたとする見方もある。しかし、のちにゴールドマンのトレーダーがいうには「我々は何一つ知らなかった」のであった。」
投資しているものでなければわからない心情が客観的に、しかし、リアルに描かれる。
そして、LTCMに、あるいはメリウウェザーの回りを彩る華やかな出演者たち。
バフェット、ソロス、グリーンスパン、ライトバウン、彼らが物語に華を添えている。

なんだか、これだけでも、
「なるほど~、君、わかるわ~」
っと思わずつぶやきたくなるし、
登場するスターの血が通った発言をみるにつけ、
「おお~、そういうこと、言うかもね~。バフェット呑気だよ。」

などと思わずにはいられない。

文句なく、オレは、かなり楽しめる100円の本であった。

みんな、この本、ロングだぜ~♪


んじゃね~♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.09.12 19:46:51 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: