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盛り場をうろついていた美少女、酔って歩いていた大工国松に「私を抱いてください」と一両出して頼む。男は???となりながら据え膳を頂くが、相手は狐でも狸でもなくてしかも素人の小娘だった。一体何が目的だったのか?と思ったら、貰った小判は偽小判……じゃなかった。甲府勤番から盗み出された曰く月の小判。ひそかに振れが回っていて、国松は小判の出所を明らかにしないと重罪となってしまう。その娘は中々の品の良さだったが、小料理屋なんぞやっていて景気のいい母には何か言いたげ。むしろ妾奉公が気に食わないのか?母は自分はそんなだが娘の素行は信用している。盗んだのは黒弁天の一味。使えもしない金を盗んでしまったと腐ることしきり。眺めてちゃかちゃかするくらいしかできない。毎晩狩場を徘徊する新十郎、遂に娘に声をかけられる。お前のせいで国松が番屋に捕まったきりなんだぞ、と言われた娘は自分の子供時代を話し始めるのだった。身持ちの悪い母親のあてつけ?しかし小判は何処から出てきた。事情を聞いた母、小判の出所を吐かないまま、国松のことは何とかすると請合う。翌朝、甲州小判が詰まった千両箱が大川から引き上げられた。旦那に小判の出所を尋ねる母だが、尋問にはなれておらず言い逃れられる。悪い人間じゃないんだが、男でずるずると食ってきたせいか性根が甘い。男漁りを世間に公表するかどうか母娘が話し合っている間に戻ってきた旦那は、包丁を抜いて二人に襲い掛かった。
2010年08月20日
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凶賊により、大和屋が一家皆殺しの憂き目に。若旦那の骸に取りすがろうとする若い女は、何事もなければその嫁になるはずだったお絹。。それから五年、凶行が再開する。無残な被害者の姿をみつめる女、お絹はもうお上に愛想を尽かしていた。どうも侍の仕業らしいというので、隠密たちにおはちが回ってくる。くまごろう親分、時勢が悪いってんで強い仲間を集めてくる。まずはちんぴら退治。皆ボクサーなんで迫力は満点です。旗本殺人事件。だがそいつを殺すつもりで出会い茶屋に連れ込んだお絹は、自分が殺す前に死んでたので大慌てで逃げ出していた。殺された沼澤は、凶賊四人組の容疑者の一人だった。第二の事件も、お絹は誰かに獲物をかっさらわれる。いやそのほうがええがな。銀次が彼女をつけていたので容疑は晴れるが、とにかく口を割らせないといけない。どうやって真実を知ったのか?よくあるのは、真犯人に教わったパターンだが。人殺しを訴えるとお絹を脅す行商の親父弥吉。そんなに若旦那が好きだったのか、若旦那はいい人だったのかと聞かれ、前科者の娘で酷い目にあったが、若旦那だけは優しくしてくれたと語る。そんなの知るか、もう危ない橋を渡るなという弥吉ってやっぱりそうなんだろうなあ……。しかし鉄拳一家って単なるにぎやかしか。お絹は情報を得るために芸者になった。そして奉行所は犯人を特定しているのに、ほったらかしていることを知る。……なんで五年も待ってたんだろう。当時の「五人組」のリーダーは、現在火盗改の長官になっていた。二人の旗本を殺したのは、兇状持ちのお絹の父だった。敵陣に連れ込まれるお絹、その前で殺される仇二人。敵の目的は、彼女を使った罪の清算だった。盗人のうわさはいつの間にか立ち消え、鉄拳一家は解散。弥吉は人殺しの罪で島送りとなり、それをお絹が見送っている。とにかく娘を罪人にせずにすんだのだ。
2010年08月19日
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大文字と大田黒、江戸の二つの極道が大激突。日々大立ち回りで庶民大迷惑。いい加減なんとかしないとあかん、ということで内偵を入れることになった。んだけど、銀次は見た目に迫力が無いので大田黒一家に中々入れてもらえない。入れてもらったけど、最初の仕事は祭りの屋台の手伝いだった。浅吉兄貴に的屋の口上を教えて貰う……って、そんなことを覚えにきたわけじゃ。見るからに善人の浅吉、美人に親しげに話しかけられて逃げ出す。身篭らせて逃げた?出入りに出るはずだった浅吉、女が大田黒一家まで尋ねてきたのでとりあえず話をつけて来いとなってしまう。女も餓鬼もそれなりに大事だが、それより男の面子が大事。とりあえず弟分の銀次に預けることにする。話の終盤しか聞いていない銀次はいずれ一緒になるもんだと思っているが、お軽のほうはとてもそんな楽観視できない。お紺姐さん、勝手知ったる銀次の長屋に身重の女が居候していて仰天。え?姐さん気があるの?もう一人の女、体を使って情報収集。上州の香具師の親玉の情婦、江戸制覇のため二つの組織をぶつけあわせている。汚いが賢い、が隠密たちの率直な意見。兄貴はてめえの女と弟分の関係を邪推。……してるふりでお軽と手を切ろうとしてるのか?しかし子供を堕胎させようとは本気でも嘘でも洒落にならない。大田黒一家はほぼ壊滅。親分は怪我で出遅れた浅吉に大文字を殺れというが……男の花道もくそもあるもんかい。ほっといたって向こうも潰されるんだ。実際浅吉がお軽と泣いている間に、大文字一家はほぼ皆殺しにされていた。後は元締めさえ殺してしまえば江戸は平和になる。「んな馬鹿な!ご老中様がなんで」なんで老中の名前で自分の成敗書がでるのか、皆そう思うんだろうなあ。
2010年08月18日
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町を行く新十郎を目で追う女中奉公のつる。この話は彼女のモノローグで構成される。故郷の家族のため出稼ぎに来たつるはときたま見かける飛脚のお兄さんに片思いしながら平和な日々を過ごしていたが、徒目付け殺しを引き金とした事件に巻き込まれる。子供時代のトラウマの一つだが、もう再会できないと思っていた。容疑者・一色は別件で50日の閉門に。普通の奉公人は出て行くが、悪い付き合いの仲間たちは残っている。殿様と気が合うから、とかいっているが、実際は後ろ暗くて行く当てがない。そして殿様が騒ぎを起したのは、わざと閉門となりそれを盾に一暴れするためだった。つるは親が交わした契約のため、死ぬまで奉公しなくてはならない。せっかく好きな相手と知り合えたのに……。隠密ってのは基本人懐っこいもんで、つるは新十郎様とデートっぽいことが出来るが、それが人生の頂点。彼女が勤める店は一色のとの様により皆殺しとなり、たまたま外出して命が助かったつるは品川の女郎屋に売り飛ばされる。一人だけ生き残った女中が姿を消した、盗人の手引きをしたと言われて新十郎はとても信じられない。つるの境遇を知った新十郎は女郎屋に殴りこんで彼女を足抜けさせる、がつるは姿を消した。「私は働き続けなきゃならないんです。弟や妹がもっと大きくなるまで」一色一味は成敗されるが、つるの居場所は知れないまま。江戸の何処かで住み込みで働いているだろう。新十郎はそう言っている。家族を食わせねばならん、という使命感があればきっと大丈夫。「何時か又、お会いできる日を」
2010年08月17日
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新さんの知り合いの羅宇屋(煙管や)がよくわからん罪でしょっぴかれる。たいしたことじゃないという話だったのに、何故か戻ってこない。新さんはたびたび奉行所に掛け合いに行くのだが、実は強引な同心・平尾のほうがイイモンで、羅宇屋の親父は盗人兼仕事人の元締めなのだった。女房と連れ子は何も知らない。牢屋からやっと出てこられた亭主が一人で旅に出るというのでびっくり。新さんは暗殺された平尾の無事を仄めかして裏を取るのだった。つまらんつまらんと言われる新シリーズだが結構仕掛けは凝ってるよな。珍しく姐さんが殺しに参加するが、やってることは成敗じゃなくて仕掛けだった。
2010年08月17日
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真夜中に響く悲鳴。若い娘による一家皆殺しは、奇妙な様式美のなかで行われた。残された振り袖から相州無宿「振り袖お玉」に容疑がかかるが、彼女はまだ殺しはやっていない。押し込みをやりそこなうような間抜けとも思えない。お玉を名乗る女は「江戸を発つ」とあっけらかんと大暴れ、挙句大芝居を打って出立。彼女に憧れる茜は大喜びだが、幾らなんでも派手すぎやしないか?彼女を追って旅に出た清さん、うっかり石見銀山入りのおにぎりをかっぱらってしまったお玉を見つける。ああこれは死ぬな、死ぬ前に全部吐いてもらわないとな、と慌てて迫るが、「あたいが百姓家のおにぎりなんて盗むかい」と笑い飛ばされる。おにぎりを盗んだのは他の、もっと貧しく憐れな女だった。その娘は憐れな最後を迎えるが、間抜けを晒した清さんはお玉のツレになることができた。娘の亡骸に手を合わせるお玉。数日前、深川小町のお袖という美しく身持ちの硬い娘が殺された。どうもふられ男の逆恨みらしい。容疑者はそうそうたる面々、中には寺社奉行までいた。枕稼ぎから始めたという女が「男には初心なの」って、酒の勢いとはいえよく言った。押し倒される清さん、だが野暮な連中が堂々宿屋に押しかけてくるのだった。彼女の江戸の仲間も殺され、その様子を見ていた連中は旦那に「やったのは女だ」と告げる。実は寺社奉行は女装趣味だった。それを探り出した新さんはあやうく男に貞操を奪われかける。自分の殺人をごまかすために無関係の質屋皆殺しって、おい……。そんなことも大して気にせず清さん相手に恋愛を楽しむお玉、祖母の下に帰り着く。だがばあちゃんはとばっちりで殺される。家を飛び出したことを今更悔やんでもどうにもならない。お玉を連れて江戸に帰った清さんは、評定所に事件を持ち込むことに決める。お玉はけりがつくならそれでいい、だが自分に清さんとの未来が残っているかどうかが気になる。だが評定所の中には、寺社奉行の息がかかったものがいた。
2010年08月06日
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旦那、夫婦心中を止めるがその二人は顔なじみの海産物問屋・成田やだった。指折りの金持ちだったが、船が沈んでどうにもならないという。その上いいタイミングで息子がかどわかされ、身代金を持っていったが金だけ持っていかれて息子は戻ってこない。子供は死んだものと諦めて死ぬ気になった。「あたしが調べてみましょう」奉行所には言えないが、丁度一緒にいた岡っ引きの小母ちゃんが手を貸してくれることになる。幸い借金は暫く待って貰えそうなので、ちょっと気持ちに猶予が出来た。手がかりである顔にあざのある40がらみの前科者は3人。だが全員居所がわからない。おまけに成田やの旦那は手代上がりで、家付き娘に頭が上がらないくせに博打に凝って2千両の穴を空けたという。岡っ引きのお種さんは引退した大物を担ぎ出し、駒蔵という名前を聞き出す。でも「変な言いがかりつけやがって!その銭返せ」要するにやくざたちはかどわかしも成田やも知らなかった。おまけに身代金が入っているはずの皮袋の中に入っていたのは……。早い話が全くの別件?息子を田舎の親戚の家にやって、借金の引き伸ばしのためにかどわかしにあったと嘘をついた。ところが口から出任せで「顔にあざのある40男」を差したら該当する大悪人がいて、そいつが御用金ドロだったわけだ。最初はちんぷんかんぷんだった連中、盗まれた御用金を取り返すため本当に息子をかどわかして交換することにする。なんだか話をややこしくしただけだった小母ちゃん、最後には決めた。折角逆玉になったのに身内に大迷惑かけた旦那も、店の看板ばかり考えていた女房も改心。そして二人は店を畳んで借金を払い、小さな店を開く。
2010年07月29日
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壁に蜘蛛の絵を大書きする盗人・紅蜘蛛一味。店のものは縛り上げられ、見回りは蹴り倒されるが殺しはしない様子。清さんは一味の女賊を偶然捕縛する。しかし二人は知り合いだった。清さんはまたしても捕らえられるが、御前がさっさと請け出してくる。さすがにその辺に突っ立っていた、だけじゃ無理があった様子。当人は、「お久が何故……」と考え込み、仲間にも何も言わない。自分が勝ってやった簪を後生大事に身につけられていたら、やっぱり気になるか。姐さんはその簪に見覚えがあるが、それが誰だか思い出せない。清さんは旗本の家を出てから隠密になる間に、大道芸人の娘と祝言を挙げようと思った時代があった。しかし中々話が纏まらない間に、向こうにふられてしまう。事情はわからずじまい。二人とも、一緒になっていたら全く違う人生を歩んでいたな。隠密は家庭もちは選ばれない。
2010年05月21日
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雨の晩、いきなり襲われた玉竜姐さん。しかしなんだこの間は。恋でも芽生えたか?それだけなら正直日常茶飯事なのだが、家に帰ったら黒猫と、知らないお嬢さんがいました。金の字は身投げした爺さんを拾ってきて面倒を見ている。こっちも仕込みか?だとしたらたいしたもんだ。まあどう転ぶかまだわからないけど。一晩で二度も狙われた姐さん、当然警戒心ばりばり。おりんちゃんがこっそりガードすることになる。しかしタイトルからして、姐さん一人を狙っているという保証はない。次々登場する、一見か弱い人々。既に姐さんがリタイアしているのに、敵の背後は全く見えてこない。凄腕の殺し屋たちも、前金100両を返してくれと言われて焦りだす。つか安いだろ、後金含めても一人50両かよ!向こうもプロだってのに……。猫つき花札娘、今回のヒロインかと思ったら呆気なく無残に死んだ、ありゃ、死体映せない。今回、露骨に清さんがいいとこ全部持ってったな。何か気に障る……。敵の狙いは老中抹殺だったが、あの四人を殺したって御前がすぐ代役を用意するよ間違いなく。伊達に人脈作ってるわけじゃないんだから。
2010年01月01日
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シリーズなのかよ!まあ滅多にない数字だから無理もないけど。で、何がスペシャルなの?短筒で的を撃ったら向こう側に人がいて、まんまと嵌められたといういつか見たような話。だが源蔵は逃げた。そして様子を見に来た娘の前で蜂の巣にされる。源蔵の死体は上がらず、事件は闇に葬られる。それから一月。清さんの下に「ご存知より」伽羅の香りつきの呼び出しの手紙が舞い込んでくる。散々冷やかされ、ついつい浮かれながら向かった先で待っていたものは?またそのパターンか。清さんは心中未遂の汚名を背負ったまま破牢。御前は評定所に呼ばれ、大目付と喧嘩するはめになる。手がかりとなるのは伽羅の香をつけた女、それはどこにいる?件の女・おしんは術にかけられ、鈴の音によって「相手は父親の仇」だと思い込み発砲するように仕込まれていた。その身を案じる男もいるんだが、常に頭がぼんやりしていてその声も聞こえない。操られたとはいえ人を殺したのに、トラウマとか全く残らないんだろうか?
2009年12月31日
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公儀御用達の秋田屋が殺される。ご用達の看板を奪ったものは莫大な利権を得ることが出来る、そして越中屋と井筒屋という評判の悪い二つの店が名乗りを上げた。さあやったのはどっちだ?井筒屋のほうには、口入屋菊乃屋の浅吉の若い衆が探りを入れていた。井筒屋を担当することになった旦那はその手伝いをするが、番頭さんは彼がろくに働かずふらふらしてるのが気に食わない。そりゃそうだ。でも女将さんもお嬢さんも浅吉の味方。「女将さんやお嬢さんの気持ちを裏切ったら承知しないぜ!」考えてみりゃ松平長七郎様あたりも似たような生活してるんだが、男を誑すほどのカリスマはないらしい。しかし女将さんだけは事情をしっているのか。「浅吉には、浅吉が進むべき道があるんだよ」お前の恋は割り込みだ、と言われても納得のいかない娘。しかし構わず男の事情に踏み込んでいく。確かに「ただの田舎もの」どころか非常に綺麗な言葉遣いをする男だが、ちょっとは退けよ……邪魔だといわれているんだから。浅吉は、水野藩の二万石の藩士・浅野新太郎の倅だった。父は旅の武芸者に斬られたというが、それが井筒屋とどう結びつくのか。そしてどうして菊乃屋の女将は彼が喋ってもいない過去を知っているのか……。越中屋は水死に見せかけて殺される。仇を見つけた浅吉、暇を申し出て番頭に殴られる。お嬢さんは泣き出すが、女将さんだけは相変わらず物分りが良くて、音さんに話したことだけじゃないだろ絶対!まさか隠し子とか言い出さないだろうな。おふみお嬢さんには、浅吉という兄がいた。しかし彼女が生まれる前に川に流されてなくなり、それがきっかけに離縁。そして一人で娘を育て、身代を作った。それともう一つ、相手が親の仇討ちをする身だということもご免状を見て知っていた。女将さんが目をかけてくれたのは偽名で、お嬢さんが惚れたのは顔か。まあ……そんなもんか。無事本懐を遂げた浅吉は、正式に武士を捨て、菊乃屋に戻ってきた。女将さんもお嬢さんも番頭も大喜びで、一件落着。個人的には色々言いたいけどな。
2009年12月30日
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定食屋の看板娘おはる、料理を褒められれば喜ぶが喧嘩を始められると水を引っ掛ける。このわかりやすさも人気の秘訣か?だが彼女の親父には裏の顔があった。油問屋和泉屋に黒子装束の押し込みが入り、それを見かけた手代と岡っ引きを殺害。清さんと飲み屋の重三親父はそれに鉢合わせ、どちらも一人ずつ取り押さえるが重三は手を離してしまった。清さんが捕まえた男は奉行所で自害。わかったのは孫六という名前だけ。孫六は自害ではなかった。功を焦った与力久坂が責め殺したという。いや、口封じに殺したというほうが早いか。彼は金で盗賊に雇われたのだが、あっという間に口を封じられる。馴染み客の新太郎はただの人足に見えたが、実は米問屋・吉野屋の跡継ぎ息子。家訓で若い自分は自力で稼がなくちゃいけないのだが、そのおかげでおはるちゃんに出会えた。そして彼女を見初め、親の許しを得て正式にプロポーズしてくる。父は大喜びだが、娘当人は同じ身分だったほうが嬉しかった。でも新太郎が嫌いなわけではない。人生の春に、過去の因縁が追いかけてくる。奉行にくっついて盗人一味が将軍様のおひざ元に、って凄い話だな。本当は腕が悪いんじゃないか、黒子の一味。娘の嫁入り先に押し込む手伝いをさせられる羽目になった重三、死ぬ覚悟で連中に立ち向かう。父の素性が向こう様にばれ、おはるちゃんは自分から破談を申し込みに行くが、ありがたいことにそれでもいいことになった。
2009年12月29日
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前々回はひな祭りだったが、それでも雪が降っているところは振っている。しかし鉄砲傷を負った死体を背負った馬は、そこから江戸まで駆けてきたのか?死体には些少の砂金が付着していた。隠し金山を巡って、殺し合いが行われたらしい。馬の走行ルートを探る隠密たち。砂金を猫糞した男を見つけるが、その清吉はその砂金で女郎のおしのとやり直そうとしていた。しかし砂金なんて、素人が売りさばけるものじゃない。あっちこっちでトラブルに巻き込まれ、そのたび隠密たちにフォローされ、結局脅され口を割らされる。彼は死に掛けた馬上の男から「これをご家老様の元に持っていってくれ。100両貰えるから」と頼まれた。しかし家老はばっくれ、追い返された清吉はそれを直接金にかえることにした。無論向こうは金を捨てたわけではなく、奴を殺して後腐れなく全てを入手しようとしている。もう清吉は、誰を信じていいかわからない。自棄になった清吉、おしのの足抜けを決行するが失敗。囚われの身となる。奴よりも、こんな陰謀に巻き込まれて死んだ藩の侍たちが気の毒だ。藩のためだと信じていたのに……おしのは清さんが借りた金で身請けされる。……返す気あるのか?確かに、功ありでお上のご褒美というにはちょっとむりがあるけど。
2009年10月30日
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清さん、富籤が当たった……と思ったら鶴じゃなくて亀でした。おまけに夢でした。女どもに「鶴だの亀だの縁起のいい夢だこと」と冷やかされるが、のんびりもそこまで。盗まれたご拝領品の香炉を取り返して欲しい、という依頼が入る。金で済むならまだいいのなら、これまで何人もの幕閣がやられ、金を取られた挙句わざと拝領品を壊されて切腹に追い込まれている。隠密たちは香炉が壊されるのを無事阻止したが、賊には逃げられた。髪結いのお雪、通りすがりの盗人庄吉に匕首を突きつけられ、清さんからそいつを庇ってやる。その肝の据わった様子を見た男はこれと見込んで脅しとった金を託す。彼女は男を知っていたから庇ったのだが、男はお雪を全く覚えていなかった。八丁堀の川辺同心、どうやらお雪を気にしている様子。お雪は盗人を売ろうと思えば売れた。清さんは、彼女がわざと庄吉を庇ったという自説に固執する。そして川辺は、賊を追っていたおりんちゃんを捕らえようとした。なにがどうなっているのか、全てお雪を中心に回っている。足を負傷した庄吉、お雪を信じていいものか確信が持てないまま彼女の元へ。彼は記憶喪失で、彼女が「佐吉」と呼ぶ当時のことはなにも覚えていなかった。川辺はお雪を呼び出し、無理やり押し倒す。でも玉竜姐さんが嘘の呼び出しをかけておじゃん。彼女は顔を覚えているかな?お雪は一文無しのみなしごから自分の店を持つまでになったのに、盗人なんかと関わったら全てふいになってしまう。しかし五年前の佐吉=庄吉への恩義を返せるなら、何でもすると彼女は言った。お雪は清さんに吹き込まれたとおり、川辺に「庄吉さんを助けてくれるなら他の一味を捕らえさせてやる」と談判。川辺は可愛さ余って憎さ100倍、庄吉にお雪を殺せと命じた。口説いた覚えはない庄吉唖然。結局庄吉は刺され、盗賊たちは用済みだと皆殺しにあう。腹刺されたのに随分元気だな。庄吉=佐吉はもう人生諦めていたが、まだまだ大丈夫だった。彼は結局、やり直すために自訴をする。島送りとなった佐吉、帰っていたらでかい髪結い所の亭主か……。「あんたのこと、今度こそ忘れねえよ」「待っています」
2009年10月29日
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3年ぶりに集まった盗賊一味。一人頭300両、と親分がいうのに500両に値上げを要求する「死神の源次」……まあいい、と鷹揚な親分は本当に金を払う気があるのか?3年もほっとかれたのに喜んで飛びついた酌女のおよう、だが死神は彼女に会いに来たのではなく短筒を取りに来たのだった。おようはそんなもの大川に捨てた、と(多分)嘘をついて引っぱたかれる。おりんちゃん、源次の顔を見てびっくり。知り合いの色事師、新吉にそっくりだった。ただそいつはろくでなしだが、腕っぷしはからっきしだった。隠密たちは、源次を捕らえて新吉を替え玉にすることを決める。その新吉、騙した女の兄貴に出刃包丁片手に追いかけられ、おりんちゃんに助けられてラッキー。でも殺し屋に化けろといわれ、義理と金と困惑から……じゃなくて脅迫で引き受けさせられる。源次は短筒撃ちの上に、曲芸みたいな撃ち肩を得意としていた。いきなり実弾入りの銃を渡した旦那、暴発されてさすがに仰天。とにかく銃の撃ち方を覚え、やくざらしい所作も覚えて、何とか替え玉が誕生する。余計もてるようになった気がするが。本物の源次は姐さんと旦那が楽々ゲット。必要になるまでしまって置かれることに。新吉は元々ノリがいい奴だけあってすっかりその気になっていたが、いきなり芝居が始まるとやっぱりびっくりする。清さんが一緒だから心強いけどね。「忍び崩れの甚兵衛」って福本先生?源次、自力で逃げ出そうとする。およう、源次会いたさと称して盗人の巣に飛び込む。本音は鉄砲を振りかざして男を連れ戻すこと。思わぬなりゆきに新吉も清さんもびっくりだが、芝居なれしているだけあって、新吉は「オレの女に手を出すな!」で上手く誤魔化した。おようはおとなしくふんじばられるが、女房を名乗るだけあって源次じゃないと気づいていた。殺し屋だと知っているが、優しくしてくれた唯一の人間なので、地獄の底まで源次についていくという。源次は遂に閂を糸鋸で切り取った。お疲れさん!奴は当然アジトに駆け込むが、おりんちゃんに新吉が双子の兄弟だといわれて唖然。言われてみれば、どちらも子供時代、誰かと一緒にいた記憶があった。そして源次は新吉を庇ってしまう。「みっともねえ死に方だぜ……およう、苦労かけたな」おようも新吉も源次に縋りつくが、奴は既に事切れている。大火で生き別れた二人は、こんな生き方しかできなかった。だが新吉は堅気に暮らすことを誓い、おようは亭主の菩提を弔うべく故郷に旅立つ。
2009年10月28日
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女の土左衛門に泣きながら取りすがる清さん。その挙句、「オレの女房じゃない」と撤退。水死体でも、まだ阿片の臭いってするのか?被害者たちの交友関係から、派手に暮らしているおこうという三味線の師匠が浮かび上がる。そして、彼女を見張るものがもう一組。絵描きなのに、玉竜姐さんを「絵にならない顔だ」とはあんまりだ。どうやって暮らしてるの。しかしおこうは二人の見張る中で殺され、絵描きがしょっ引かれる。問答無用で奉行所は死罪の達しを出し、隠密たちはやむを得ず彼を奪い取る。キーワードは「赤い百合」。玉竜姐さんの怪我と逃避行からデレが入る、ってまた分かりやすい流れだな。阿片の売人たちの目的は素人女に客を取らせること。それで妻を失った男は「赤い百合」だけを頼りに怨みを晴らそうとしていた。この手の男は何故かもてる不思議。玉竜姐さんは「お詫び」と称してちゃんとした姿絵を貰ってご満悦。二人の縁は此処で切れたが、姐さんは最後まで男の姿を見送っていた。
2009年10月27日
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今度は青頭巾の辻斬りかよ。江戸の町は広く、清さんは今夜も間に合わなかった。かけつけたのは何時もの親分、だから今回の事件とは関係ない。そして元関取だというろくでなしの亀吉がそれを捕まえると言い出す。女房のおさきちゃんは気をつけろよ、言われていい気分だったが、「お前になにかあったらオレが酒飲めなくなるじゃん」なんて正直な男なんだ。侍五人がか弱い女をめったざし。しかもそれを通りすがりに見られた上逃げられてしまう。目撃した亀吉のほうもどうしたらいいかわからない……普段からほら吹きだから女房も信じてくれない。囮役をすることになったおりんちゃん、綺麗な着物をとっかえひっかえで浮かれていたのにぼろい着物を着せられてがっかり。しかしほら吹きのダチが辻斬りの顔を見たなんて、……知っていたらあっという間に事件が解決するのに。敵は目撃者を消そうと必死だが、捕まった仲間を殺してそれで済む話なのかどうかが気になる。名もなき浪人ならともかく、旗本クラスなら調べれば身元くらいわかるだろう。実際すぐわかったのだが、部屋済みの身分で、家族は士道不覚悟だと遺体を引き取りもしなかった。自分の弟が辻斬りの一員だと知った佐野、呆然。しかも弟は詫びるどころか、事件をもみ消せと言い出す。……このツラで才能があって三千石なら、次男坊でも幾らでもいい養子の口がありそうなものだが。よっぽど評判が悪かったのか。江戸から逃げようとした辻斬りたちは全て成敗され、それぞれの家がどうなったかはわからないが事件は解決。亀吉夫婦は今日も仲良く喧嘩している。
2009年10月24日
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川の中を逃げてくる三人の男たち。二人は殺され、金座から金を盗んだものとされる。だが、金は出てこない。ただ一人逃げ延びた巳之吉が、その金を持っているというのだが……。その巳之吉の元恋人おこう、見張りがついているが当人はあんな奴は知らない、と主張。本音は?飲み屋でちゃんちゃかと楽しく働いているが、本当にこだわりはないのか?男をとっかえ引返してる、という噂は本当っぽいが。玉竜姐さん、知り合いを頼って剣突食らわされた巳之吉をうまく拾い上げる。無論初対面なのだが、巳之吉は空腹だったので、疑う余裕もない。だがそこに追っ手が現れ、二人は結局離れてしまう。酒場でおこうを巡る戦い勃発。当人は誰にも興味がないが、金にならない爺さんには気遣いを見せる。巳之吉を自分を捨てた男、と詰るが、清さんが巳之吉を追えばそれを庇った。巳之吉とおこうは巳之吉の故郷に旅立つ。留守の間に桔梗屋は酷い有様になっていたが……もともと殆ど客がこない店だからいいのか?
2009年10月16日
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おりんちゃんの幼馴染、庄助の両親が殺される。息子はその晩、おりんちゃんと音さんとよっぴき釣りをしていた。荒らされた船宿の中で庄助は号泣するが、幼い妹の小春は押入れに隠されていて無事だった。ただ、衝撃で口がきけなくなっている。押し込んだのは一人二人じゃない、息子がいたってどうにもならなかったろうが、そもそも何故押し込まれたのか?船宿ってことは客が何か隠したって可能性もある。事件には阿片が絡んでいる。そして阿片を売ってもらえなかった中毒患者が、売人を殺して逃げた。どうも流通が滞っているらしい。おりんちゃんは桔梗屋に居候することになった兄妹の警護をすることに。鞠供養で古い鞠を新しいものに変えて貰える、と聞いたおりんちゃんは小春ちゃんを連れて行く。玩具には興味があるのか……いいことだ。でも話がうますぎりゃしね?廻船問屋・駿河屋は嵐で持ち船をなくし、手首を切って自殺を図った。今でも毎日寺で念仏三昧で世間の評判はすこぶるいいが、音さんはそこがかえって気に入らない。そして小春ちゃんを囮に使うという。「清さんらしくないこというわね」でも肝心の兄貴も、敵討ちのためになにかやりたいとかいいやがるし。問題のブツは、偶然拾った鞠だった。そういや回収してたな。鞠。でもあれはおりちゃんのお古だったっけ?小春ちゃんは仇を見た衝撃で口がきけるようになるが、肝心の鞠は遊んでいてなくしたって……拾い物だけあって大事にしてなかったんだな……。無事回収された鞠の中には、阿片が詰めてあった。件の鞠が転がってきて、駿河屋びっくり。「何でも好きなものを買ってあげるから」と幼女を丸め込んで無事それを持ちかえる。このありえない偶然は、無論仕組まれたものだった。実際ありえねーよ……どんな天の配剤だ。一味は一掃され、兄弟はお上から褒美を貰ってもう一度船宿を始める。
2009年10月14日
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玉屋の新しい白粉、大人気!おりんちゃんも玉竜姐さんも買うのに一苦労、でも張り込みをサボるのは自重してください。音さんはターゲットの盗人一味の尻尾を掴むが、とり方乱入で中途半端な結果に終わるのだった。玉屋の女将、お静さんは某藩の剣術指南役の娘だったが、見初められて町人の後添えに入った。夫婦仲はよく、息子の出来もいい。しかし音さんは、彼女が盗人を匿っていると考える。要するに彼女は、昔の男に脅されていた。あの子供はタイミングからしてこの男の種?わけありだから、町人の家に嫁いだのか。お静さんの父は7年前旅の武芸者に負けた責任を取って切腹、殿は一人娘に婿を取らせようとしたがその娘は行方知れずになった。その後悪い男に騙され売り飛ばされたが、運よく初見世で今の亭主に見初められて落籍された。ただの行商人だった男はそれからとんとん拍子に出世、大店の主になって幸せに暮らしていたのに、昔の悪縁が追いかけてくる。何処をどうつついても彼女に罪はないけどなあ……。岡場所の女を女房に選んだだけあって、玉屋は本当のことを聞いてもほぼ動じなかった。そりゃそうだな。そういう稼業なら、悪気はないけどうっかり他の男の子供、って可能性は多分にある。
2009年10月13日
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怒りと焦りを秘め、大江戸をさ迷う隠密たち。その目的は若い娘たちのかどわかし犯だった。娘をいい家にお嫁にやるため、頑張って手習いに行かせる父。母はなくとも、二人は行商などやりつつ仲良く暮らしていた。しかしその、大事な娘のお俊が友達とともにかどわかされる。みかけによらず強い父は刃物を持った連中と渡り合ったが、見失ってしまう。なんて派手にやる連中だ。敵の目的は金、しかし小間物の行商人の娘なんてさらっても幾らにもならないはず。それでも父の元には、200両を無心する文が届いた。元八丁堀の同心とはいえ、よく100両持っていたな。話は内藤新宿に移る。にぎやかだが田舎臭い、そこには悪が蠢いていた。役職のため妻の死に目にも会えなかった男は命に代えても娘を助けるつもりだが、黒幕は何故か元下っ端同心に私怨を抱いていた。敵は火盗改方同心・石毛。内藤新宿で暴れ回り、おかげで女郎が味方をしてくれる始末。二人の因縁は、たかが密偵一人の身の上ことだった。石毛は腐れ外道だが、清さんと互角以上に渡り合った。なんという宝の持ち腐れ。内藤新宿の悪は一掃されたが、おりんちゃんに「おとっつあん(お俊の真似)」と言われた際の清さんの顔は結構見ものだった。そうか……けっこう年離れてるんだな……。「まだそんな齢じゃねえ!」って反応じゃなかった。
2009年10月12日
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兇悪な殺人が横行。被害者はお大尽、町方同心、前科者、か弱い女と見境なし。調べようにも狙いが定まりません。かといってじっとしてもいられないので、皆で情報収集。同心佐吉、芸者の妹に玉の腰が持ち上がるが、金持ちは嫌いだと突っぱねる。妹・〆香は近江屋さんが嫌いじゃなさそうなんだが……。その佐吉は何時も事件の直後に現れるというので、隠密たちは彼に目をつけた。最近奉行所がおかしい。前科者の喜兵次が柿を盗んだというだけでひっくくろうとし、庇った清さんと斬りあい寸前になる始末。その場は何とか収まったが、結局彼は同心四名に滅多切りにされた。世の悪を早めに摘み取るという理屈だが、彼は妻子のため真面目に暮らそうとしていた。しかしどうも、本気で自分たちを正義と思ってそうなのが気色の悪いことで。〆香=おのぶは、寺に預けられている孤児たちの面倒を見ている。佐吉も子供は好き……だが、孤児を量産する手伝いをしている。「あの子にはどんな思い出が出来るんでしょう。(父が清さんから貰った)風車だけかしら」狂信から醒め始める佐吉、だが次のターゲットは〆香が慕う近江屋。近江屋は殺されるほど悪い人間じゃなかったのに、〆香の目の前で殺されてしまう。〆香は半狂乱となり喉を刺した。幸い命は助かったが、佐吉はもう後戻りがきかない。玉竜姐さんは彼を助けたいと望むが、出発点がどうあれこれだけ罪を背負っていては無理だった。天の声とやらに従う連中は纏めて成敗されるが、人質をとったり銃を持ち出さないあたり少しはまともだったのかもしれん。いや、はっきり頭がおかしいが。しかしこの手の組織で裏なし、マジでしたって珍しいな。
2009年10月09日
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麻薬が切れて苦しむ人々。隠密たちは遂に現場を押さえるが、先に声をかけた同心たちは撃ち殺され……え、どっちも生きてる?普通あれだけ撃たれたらどちらも助からないけど。新巻のほうが怪我が重く、何時もの人(南条さん)が演じている但馬はかなり元気。売り手である大津屋はきっちり撃ち殺され、新巻は役目を外された。和泉屋のおけい、新巻の恋人だったのに何故か但馬のほうと祝言を挙げる。父が卒中で倒れたので急いだらしいが、これはどうも並じゃない。左腕をなくした新巻は奉行所を解雇され、湯治に行ったままどうなったかわからない。同じ解雇された立場とはいえ、随分違うものだ。すっかりガラの悪くなった新巻は荒れた暮らしをしている。しかしおけいは、ちらりと様子が見えた彼を追っていく。「貴方を幸せにする自信がなくなったんだ」そんなこと関係ないわ、と言われても、もう別の男の女房になってしまっている。自分の都合だけで生きられるわけじゃないが、縋りつくにはちと辛い。但馬はやっぱり同心時代から悪の仲間だった。女房が正体に気づいたので、長崎までむりやり連れて行こうとするが、無論新巻はそれを黙って見過ごしはしなかった。表沙汰になったら和泉屋潰れるな。新巻の温情に但馬は改心……したかに見せかけて新巻に切りかかる。清さんも予想してなかったのでびっくり。女房の名を連呼しつつ息絶える浅ましい姿が、その場の者たちにくっきりと焼き付けられる。切れた縁はもう戻らない。そして新巻は何処かに消えた。
2009年10月08日
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凶賊鬼面党を追う奉行所と隠密たち。傷つき逃れた女盗賊・おこんは、目の悪い娘おみつと二人暮らしの庄吉に保護される。無論正体はばれていない。だが何も知らないおみつちゃんが魚屋のお姉ちゃんに居候がいることを話してしまったため、大慌てで逃げ出す羽目に。それで縁が切れたほうが親子のためのような気がするが、どうしても気になるのか、一度逃げた長屋にまた舞い戻ってしまう。何を考えているんだか……。彼女は一応一味の頭領だが、部下の突き上げは中々容赦なかった。一味は取り潰しにあった藩の残党。しかし藩に姫君はいなかった。盗んだ5千両は藩の再興に使うつもりだろうが、それが上手くいった例を見た記憶がないぞ。おまけに庄吉の女房は、連中の盗みに巻き込まれて殺された。「鬼面党ってのは、罪なことするじゃないですか」客の清さんに自分たちの悪行を突っ込まれたおこん、母を殺した罪滅ぼしのつもりでおみつちゃんの目を治そうとする。おまけにおみつちゃんは、母の仇(の仲間)とおばちゃんと、同じ位置に黒子があることに気づく。無論、同一人物なんて思いたくないから思わない。しかし、父だってひょっとしたらと思っているのか?プロポーズは本気なんだろうか。おみつちゃんは母が殺された直後、灰が目に入って失明した。目が開けば「おばちゃん」の正体がわかってしまう。それでもおこんは店を手放して手術代を作り、ついでに盗んだ金で遊び歩いていた仲間から抜けようとするが、連中は家老の娘だからって甘い顔はしなかった。おまけに後ろにいる大物は、鬼面党に見切りをつける。「私はおみつちゃんの裁きが受けたいんです」気持ちはわかるが、おみつちゃんがそんなことを知りたいとは思えない。彼女は自首し、死罪になるところを島流しですむ。
2009年10月06日
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子供が川に落ちた。清さんが助けに走るが、それより前に川に飛び込んだのは犬だった。辰巳芸者君香姉さんの飼い犬で、名前は太郎という白い日本犬。若年寄磯村が、御前の目の前で爆殺される。その直前に見たのは白い犬だけ。姐さんは事情通の顔をして客の大目付早坂に磯村様の話を聞くが、「あれは病死」とかわされる。その後酔っ払ってるのかそのふりをしているのかわからない侍たちに絡まれるが、太郎に助けられる。そして大目付の同行を知っていて、奇妙な犬を飼っている君香に玉竜姐さんは目をつける。まさかあの女が、と思いつつ清さんは探りに入るが、君香は既に大目付が爆薬で殺されたことを知っていた。この失言大バザールは、素人としか思えない。でもおりんちゃんの見張りに気づく太郎はプロだ。第三の、最後のターゲットは老中酒井。隠密たちは一人ずつ網を張っていたが、たまたま旦那が大当たりで爆弾と君香を回収してくる。磯村・早坂・酒井の三名に怨みを持っているのは、抜け荷の疑いで職を辞した元若年寄。冤罪でないならとんだ逆恨みだな。清さんは、「殺人犬にしたてられた太郎がかわいそう」という線で君香に迫る。彼女は風魔の残党だったが、自分の後見人が同じ風魔の血筋だと騙されていた。紀州屋の人別帳を見せられ、騙されていたことを知った君香は太郎を助けるべく白刃の中に飛び込んでいく。太郎は君香の墓の前に一刻も座り込んでいる。「これからどうやって生きていくのかしら」って笑いながらいうことじゃねーよ姐さん……食い扶持くらいは自分で何とかするとは思うけど。
2009年10月02日
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夜狐の五郎蔵一味と思われる、大工の浅吉をつけているおりんちゃん。浅吉と連れの男は、一芝居打ってお静という娘に近づこうとするが、一緒にいた老侍がそれをぶち壊してしまう。お静さんは大工の棟梁の娘だそうだが、何故ご隠居と共まで居候させているのか?浅吉は二度目の芝居を成功させるが、ご老体はそれを見破っていた。浅吉は根っからの悪ではないが、妹を岡場所から連れ出すためにお嬢さんに近づく。だがその真剣さが、瓢箪から駒を出すことになりそうな雰囲気。うまく一味に潜り込んだおりんちゃんは浅吉が案じられるが、隠密としてはここで手をひかれてはこまる。知り合ったばかりの男とのデートに応じたお静、浅吉が思惑があって近づいてきたことに気づいていた。幸い一緒にいるのはおりんちゃんだけ。二人の女にせっつかれ、浅吉は目的が大口屋の見取り図であること、役目を果たせば死ぬかもしれないこと、しかし母の薬代のため岡場所に沈んだ妹のため30両が必要なことを喋ってしまう。「私、やってみるわ」しかしそんなこと父が許すわけがない。しかし何故かご隠居が味方につき、棟梁に頭を下げる。もしこれで大口屋の人々が皆殺しにされたら……皆どうするんだろう。そのことをご隠居はわかっていた。それでもその男に尽くしてやりたい、というお静に尽くしてやりたい、というご隠居は桔梗屋に話を持ち込み助太刀を頼む。「いいか浅吉、このことに何人もの人が命を賭けちまったんだ」それで酒に逃げるのは普通だと思います。素人がなんのアテもないのに平静でいられるほうがおかしい。ご隠居は浅吉を救出に盗人宿に飛び込み、斬られてしまう。町人と恋をした娘を勘当して添わせてやった老人は、孫娘の嫁入りを見届けることは出来なかった。だがその脳裏には、浅吉と祝言を挙げるお静の姿がくっきりと焼きついている。ひょっとしておりんちゃんも浅吉に気があったのかな、と思わないでもなかったり。しかし妹は身請けできないで終わるとは思わなかった。いいんだろうか自分だけ幸せになって……。
2009年10月01日
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清さんを叩き起こすおりんちゃん。しかし寝坊のおかげで、二人は行き倒れた女を保護することになる。見るからに酷い目にあった雰囲気だが、幸い命に別状はなかった。その頃江戸では、何人もの若い美女が姿を消し、神隠しとの噂が高くなりつつあった。彼女もその一人らしいのだが、記憶喪失と称して何も喋らない。「わからない。何にも思い出せない……」桔梗屋で働くことになった娘、仮に「おしの」と名づけられる。幸い当人も気に入った様子。千代松親分は「嫁を貰ったのか」と早合点。清さんは神隠しにあったという娘の家族に当たって回るが、「おしの」の家族は中々見つからない。当人はそれでも全く気にならない様子。だが、彼女をたまたま見かけた虚無僧たちは、その口を塞がんと襲撃をかけてくる。さらわれた他の女たちは、非合法に客を取らされていた。玉竜姐さんは裏長屋のおみよという娘に当たりをつけるが、幼馴染の定吉とやらに「礼金目当ての詐欺師」扱いを受ける。散々金を騙し取られたというので、全く話にならない。だが頭が冷えて桔梗屋に様子を身に来る。「おしの」はおみよだったが、彼女の記憶は戻らなかった。病の父に亡き縋られてもまだ戻らない。「怖いんです。おしのではなくなってしまった」記憶が戻らないとまずいのはわかっている、だが「おしの」は正直「おしの」を続けたい。覚えていない父や幼馴染の元になんぞ戻りたくもない。美人師匠と広告を打った玉竜姐さん、首尾よくさらわれる。だがおしの=おみよは、拉致されたおりんちゃんを助けるべく敵の前に飛び出した。おりんちゃんは玉竜姐さんと芝居を打って、自力で帰ってくる。でも事件解決にはどうしてもおみよの記憶が必要だ、というわけで清さんは彼女を縛り上げて小屋に火をかけた。憎まれるというか、100年の恋も醒めるな確かに。無論本当に焼け死ぬ前に助け出したが、もし記憶が戻らなかったらどうしたんだ。タイミング次第では本当に死んでいたぞ。売り物として不適当とされた三人の娘が焼き殺されようとしたが、一人だけがなんとか逃れた。確かに思い出したくないな、それは。そして元大目付と客たちが、まとめて成敗されることになる。客がぶち殺されるのは珍しいな。いいことだ。神隠しの娘たちは皆家に戻り、記憶を取り戻した「おみよ」も長屋に戻る。「おしのなんて娘はもういやしねえよ」
2009年09月29日
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若年寄から預かった名刀正宗を一晩だけ、と拝み倒されて貸し出したらそれが盗まれました。首をくくりたくなる気も分かるが、それでなんとかなるもんじゃないだろ。期限は三日と聞いた婿の勘助は奪還に動くが、素人になんとか出来るのか?とりあえず、よく顔が聞くらしい盗賊の兄貴に話を通すが……。容疑者・松永に接触の玉竜姐さん、口封じに殺されないようにと清さんに釘を刺される。誰に向かっていってんだ姐さんはベテランだぞ。伊達に女隠密最強と呼ばれているわけではない。勘助は島帰りだった。賊の仲間に入ることと引き換えに刀を返して貰うが、一味の者は顔に傷をつけるというわかりやすい印をつけることになっているという。しかしこれは、本当は彼を頭の替え玉として獄門台に送るための印だった。追っ手に追われ、勘助は清さんとともに廃屋に立て篭もる。清さんが思いついたのは、自分が替え玉の替え玉になるという奇手だった。「幸せになるんだぜ」清さんがそこまで勘助を庇おうとしたのは、自分が一緒に祭りに行くという約束を守れば勘助の人生が全く違うものになっていたと思ったからだった。そうか、清さんが恩返し……とは違うか。侘びだ。女房に口説かれて清さんを見殺しにすることに決めた勘助、おりんちゃんに明日打ち首だと言われて愕然。人情をとるか、家族をとるかで女房と揉み合いになる。勘助がいかなくたって別に打ち首にはならないんだが、おりんちゃんからすれば黙っていること自体が気に食わないんだろう。勘助は無罪放免となり、「終わりよければ全てよし」となる。
2009年09月24日
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松平定信邸に忍び込む4つの影。トラップを突破し、見張りをやり過ごし。最終トラップも突破して老中の寝室の上へ。だが、寝ていたのは老中ではなかった。刺す前に確認してくれよ……互いのために。てがかりは、どうやって邸内の見取り図を入手したか。しかし普請した大工の棟梁は、見取り図は殿立会いの上で破り捨てたと証言する。一味のものらしき女を見つけたおりんちゃん、旦那と一芝居打って芝居小屋に潜り込む。その小道具部屋には、大怪我した男が寝ていた。寝ていた「兄さん」は気のいい人だが、他のメンバーはよそ者を寄せ付けようとしない。元盗賊の巳之吉、なにものかに脅された上に殺される。相手はどうやら密偵らしい。同じく巳之吉殺しを探っている松平家の侍たち、返り討ちにあいそうになり旦那に助けられる。「あれが隠密か?」なんだか今日は色々入り組んでるな。おりんちゃんを手裏剣で足止めしたおさちさんは、どうも彼女を助けたような気がするし……。非常の忍者一味、おりんちゃんの「侍に無礼討ちされた父の仇を討ちたい」という嘘っぱちに心を動かされる。おりんちゃんも、彼らは悪い連中じゃないと感じた。忍者狩りというと根来忍者だが、本当に連中しか取り潰しになってないんだろうか。風魔とか飛騨とか甲斐とかはどうなってたっけ。根来忍者の後ろにいたのは若年寄・桑原。その本音をこっそり隠れ聞いたお頭は刺し貫かれるも血糊を拭って誤魔化し、別口で隠れていた玉竜姐さんに助けられるが小屋で息絶える。そして取り方が雪崩れ込んできた。父と兄を一気に失ったおさちは泣き喚くが、それどころじゃないだろう。佐助・小助兄弟はまだ子供のような齢じゃないか。庇えよ。父と長男長女・甥っ子2人の小さな一座は壊滅、おさち1人が生き延びる。しかしなんて見え透いた罠だったんだ……口先一つで丸め込まれたのかお頭。
2009年09月23日
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またしても武家時代の知人に会った清さん。彼は武士を辞めたが、道場の後輩・元八郎は同心見習いに。下っ引きを紹介してくれない?と言われた清さん、彼が自分たちと同じ阿片捜査をしていることを知り、旦那を売り込む。腕はからっきしだがいい奴なので、手柄を立てさせてやりたい。という気持ちが、嫁(しかも 筆頭与力の娘)の存在を知った後でも続いていたかは定かではない。高橋元太郎が同心ってだけでも驚きなのにいい嫁さんまで貰ってるのか……。奉行所では馬鹿にされているようだが、十分幸せそうだ。隠密たちにとっては、見習い同心はぶっちゃけカムフラージュ。着々と調べを進めながら、比較的浅い情報だけ渡してやっている。しかしこちらの動きは、何故か敵に見透かされていた。筆頭与力は根っからの悪党ではなかった。阿片で町人たちが命を落としていることを憂いている、が下手に逆らえば自分も嫁夫婦も殺される。まして娘は、本当に何も知らない。婿は舅を庇うが、問い詰められた舅は潔く罪を認めた。明日は一緒に大目付の元に行こう、となるが……「おいね、俺との縁は今日までだと思ってくれ」いや、よろしく頼むと言われただろうが!妻に申し訳ないと思ったんだろうが、そういう責任の取り方はどうかと。無理やり離縁された嫁は実家に駆け込むが、てっきり暗殺されているかと思われた父はまだ生きていた。影腹を召すというシチュがやりたかったんだろうけど、だったらミスリードはせんでくれ。元八郎は剣が駄目という設定だけど、まあこんなもんじゃね?レベルには達しているような気がする。少なくとも一の太刀は何度も交わしている。筆頭与力酒井家は取り潰しとなったが、嫁入り先は無事。夫婦は無事よりを戻す。
2009年09月22日
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魚屋が喧嘩、といってもおりんちゃんじゃなくておゆきちゃんという子だった。喧嘩っぱやくて向こう見ず、でもいきなり鉄砲で撃たれるとか普通じゃない騒ぎに巻き込まれる。おまけに敵は侍、ぞろぞろ湧いてくる。清さんに加え、おりんちゃんが駆けつけなかったらやばかったかもしれない。清さんにお嫁にいけない、とからかわれているおゆきちゃんにも、ちょっといい雰囲気の弥吉がいる。藩主が病の亀石藩、まだ跡継ぎが決まっていない。側室には7歳の竹千代がいらっしゃるが、これは不義の子との噂があり殿様はこの子があまりお好きではない。若君は普通のいい子なんだがなあ。母親はやっぱり悪女なのか。残るは、若気の至りで作った行方しれずの雪姫だけ。……とっとと養子でも貰えばよかったのに。自分がお姫様だと聞いたおゆき、大爆笑。そりゃそうだ。いきなりその気になるほうがどうかして……いや、何も知らないわけじゃなった。少なくとも藩が五万石だということは知ってる。殿は本能でか、猜疑でか、薬を飲むことを拒否。実際薬には砒素が含まれており、勝手に家に戻ったお雪ちゃん、母を頼ってやってきた農民たちに、匿ってくれと頼まれる。藩に関わりたくない彼女はそれを断るが、連中は口封じに殺される。お雪ちゃんの考えなしで、5人の善良な農民が死んだ。そして民百姓を救うため、雪姫は母の墓から身元を明かす品を持ち出す。唯一の条件は、血の繋がった弟に前もって会うこと。御前が動き、雪姫は町娘の装束のまま竹千代と対面する。幸い若君はざっくらばんな性格で、2人はあっという間に仲良くなった。いやその……あの環境で、なぜ「ちょうちょは取らないで。弱い生き物を苛めるのはよくないよ」なんていう子が育ったんだろう。行儀作法を習うことにしたお雪ちゃんは弥吉の着物を洗ってやる。それは別れの手土産だったが、弥吉はまさか彼女がもう戻らないとは気づかない。立派な姫君に化けたお雪ちゃんは、出会った父に母を捨てられた怨みを語る。ぐうの音もでない父、血塗れの訴状を投げ捨てる。殿様は我が身を弱いと諦めていたのだが、「強くなってください!」と言われて初めて娘に謝る。「これからは手に手をとってこの亀石藩を立て直していこう」そしてつまらない噂でないがしろにされていた竹千代君も、姉に呼ばれ父と向き合う。父はもう、人のいうことより娘のいうことをすっかり聞くようになっていた。雪姫にたたき出された連中は下屋敷に逃げ込む。領民から絞り上げた金を持って逐電……って、随分諦めがいいもんだな。しかし噂は噂だったようでまあよかった。そして腐っていた弥吉の元に、おゆきちゃんが戻ってきてハッピーエンド。
2009年09月20日
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祈祷虚しく、上様の御子を身篭った女・みやは死亡。「惜しいことをしました」といいつつ笑顔満面の御年寄りは、彼女のおつき・しのを法要とやらに連れて行き、そこで侍たちに襲わせる。たまたま駆けつけた清さんは連中を蹴散らすが、しのは助からなかった。そして墓場には火の玉がふわふわと……。しのの妹きく、覚悟はしていたものの怒りはくすぶっている。彼女たちの父は元御典医だというが、それがこの一件となんの関係が?御年寄りは寺社奉行とくみ、事件の揉み消しを図る。そして清さんを捕らえようとするが、ひっかかったのはたまたま留守番をしていた親分だった。……まあ、「いい目を見られるか?」と嘘をついたのが悪いんだが。生きて帰れてよかったな。大奥で幽霊騒動が起きる。そして大奥に欠員ができ、姐さんとおりんちゃんが潜入することに。でも幽霊は2人の前には出てこない。お清めのご祈祷にいくのに、皆きゃっきゃとお風呂に入って楽しそう。堅い育ちのおりんちゃんには解せない。坊主とくんずほずれずでもするのか。そのまんまだった。きくはその騒ぎの張本人として囚われるが、無実を訴えた上姿を晦ます。火事騒ぎは小火で終わったが、大奥の混乱はまだまだ続く。「もとを言えばわしが悪かった」無実の罪で御典医の座を追われたことにこだわり、娘たちを危険な目に合わせ姉娘を死なせてしまった父、悔恨のうちに死亡。正体が割れた以上姐さんたちも危ない……と思ったが、そうかもう大奥にはもう用はないっけか。怨恨なんて余計状況が悪くなるだけだ、と思ったきくは二つの遺骨を抱いて父の郷里に去った。
2009年09月19日
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「違うな。これはオレがその女に買ってやったもんだ」柄の悪い飲み屋で、怖そうな兄ちゃんにアリバイを訊ねる清さん。彼は、とある女を殺した相手を探していた。……しかし、侍の娘と飲み屋の女将が同じ簪をさしてるなんて階級的にありえない。金太の回想という形で、物語は遡る。清さんの侍時代の知り合い、粂八が桔梗屋にやってきた。彼の旧知の志津様が、殺されたという。だが物見高い金太が覗いていたので突っ込んだ話が出来ず、後々会う算段をつける。だが爺さんはお約束どおり、口封じに殺される。幸い息が耐える前に清さんと会えたが……。容疑者の男は、殺された武家の内儀との関係を聞かせろと突っ込む。おりんちゃんは個人的な興味なのかなんなのか、志津殿の女中に話を聞かせろとねじ込んだ。姐さんは酒にかこつけて、当時の同時から亭主の方の話を聞く。志津殿は清次郎=右近が好きだったのだが、惚れてくれた矢野と一緒になったほうがいいと説得。この頃から、いずれ侍を辞めるつもりだったのかもしれない。しかしこう「女を譲られた」とあちこちで言われていたら、矢野ってのが性格が歪むのも無理はない。と思ったら、家柄のせいで出世が頭打ちになったのが主原因とのこと。怪しい飲み屋の常連たちは、遂に矢野夫婦を襲い、亭主を崖下に突き落とし、妻を斬ったことを白状する。だがまだ、何故そんなことをしたのかは吐かない。誰にそそのかされたわけでもないって、殺し目当にしてはおおがかりだし金目当てなら突き落とさないし女目当てならいきなり殺さないだろう。亭主の首筋に刃物を突きつけられて、女将さんは遂に「だってこの人のお兄さんがやれっていったから」と喋ってしまう。なんか人生色々ありすぎる。しかし人に女を譲ったって誰も幸せになれない、ってストーリー本当に多すぎるわ。
2009年09月18日
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御用盗・諸刃組が跋扈。しかし岡っ引き2人に見つけられ、びびるとは人数だけかお前ら。殺さずに済ませたということは、自分なりに正義を貫いたのか?翌朝、おりんちゃんは昔馴染みの兵馬と再会する。人を殺さなかったこともあって、諸刃組の街での評判は上々。おりんちゃんはまさかあいつがなあ、と思いつつ兵馬たちのことを調べるが、町人になったらしいと聞かされ「???」藩が取り潰しになり、両親が死亡、妹は陽気だがどうやら病にかかっている。「だって、兄さんおりんさんが好きだったんだもの」江戸に出て植木屋になったという兵馬は、妹が連れてきたおりんちゃんに凍りつく。賊の一味となったことを見抜かれたと気づき、暫く黙っていてくれと頼むが、彼女はただの町人とは立場が違った。しかし、「いずれは償いをする」という兵馬の言葉を信じてやりたい。藩の再興=世直しって全然一致せんわ。大体、金だけとってあとはしらんぷりが基本パターンだしなあ。足元に火がついたことに気づいた黒幕たちは、トカゲの尻尾斬りを計画する。基本的に女の方が適応力が高い。妹に、藩の再興より私のことを考えて、と泣き縋られた兵馬は動揺するも、今更後には引けない。どうも、おりんちゃんが静観していたのが凶と出そうだな。おりんちゃんの働きで、騙されていたことを知った諸刃組は最後の仕事(という名の罠)を取りやめる。元々根はまともな連中だったので、夢が絶ち消えがっくり。藩は再興されない、金は取られたっきり、犯した罪は消えないで、今後を話し合う気力もなく桔梗屋でただ呆然としている。ただ1人桔梗屋を出た兵馬は、申し訳に自害していた。自首して出た残りの諸刃組は2年の遠島という軽い裁きですんだことを考えると、幾らなんでも早まりすぎたんじゃないか、と思われてならない。
2009年09月16日
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祭りの最中、町人姿の同心が殺される。彼は阿片組織を探っていた。売り出し中の大田黒一家があやしいということで隠密同心が動き出す。旦那は薬を求め、女郎・おようの座敷に上がるが、発作を起こした女は「お殿様」と口走る。調べは清さんにバトンタッチ、彼はおように一服盛って死んだと見せかけ、連れ出すことに成功する。息が止まっていたわけでもなかろうに。何時死んでもおかしくないと思ってたとはいえ杜撰な話だ。なんか今日は随分客が入ってるな。清さんっていい板前なのかね。金太はおように惚れた足抜けさせたと勘違い。やばそうな連中にはさすがに喋らないが、よさそうな奴には喋ってしまう。しかし大田黒一家が此処を突き止めた、ということはご注進にきた。禁断症状にくるしむおゆうは女郎屋に戻ろうとするが、清さんは許さない。自害も阻止。金太たちはその荒れっぷりにびびって外に出てしまう。しかし一晩頑張ったらよくなるってもんなのかな。進行状態にもよると思うが。悪夢の夜が明けて、おゆうはすっかり毒が抜けた顔をしていた。本職の板前が作った朝飯を前に生を実感している。彼女が「お殿様」と呼んでいたのは、領主の黒川だった。あだ名じゃなくて本物の殿様だったのか……。しかし何故、水のみ百姓の娘が殿様の腰元になってたんだろう。結局おゆうは首を吊って自害する。いや別に殺さなくても……と脚本家に文句を言いたい。
2009年09月05日
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ご赦免舟で帰ってきた人々。その中におせんという、かなりいい女がいた。いいなあ花火やりたい。花火も満足にできないこんな世の中なんて……。おせんさんは清さんの知り合いだった。花火師で、事故で死人を出したことから女の身で島送りになったという。しかも戻ってきてみれば、恋人の新吉は妹のおさきと夫婦になっていた。まあ色々事情があるんだろうけど、そりゃ素直に家に入る気にはなれないわ。玉屋、鍵屋、丸屋の三軒のうち、玉屋以外の二件が爆破され、玉屋の主が引っ立てられる。献上花火を巡る鞘当の挙句らしいが、玉屋が下手人ならあまりに見え透いている。そしてこれで、一軒が脱落したわけだ。おせんは花火を捨て、堅気の飲み屋勤めを始める。妹の婿が大変なことになっているのは知っているが、わだかまりがあってかかわる気にはなれない。そこに現れたどこぞの若旦那は、出会って二度目でいきなり彼女にプロポーズする。おせんは結局、玉屋の危難を救うために丸屋に腕を売る。しかし求められていたのは、新式の仕掛け花火ではなく上様暗殺用の爆弾だった。おまけに姉が丸屋の職人になったことを知ったおさきは、姉が自分たちを裏切ったと勘違いする。自力で花火を作ったのは評価するが、私たちは形だけ祝言を挙げただけです、なんていってくれなきゃわからない。血の繋がった姉妹より仲がいいと思っていたとはいえ、ツーカーに期待しすぎだ!おせんは妹と店のため、悪党どもと爆弾で吹っ飛ぶ覚悟だったが清さんに助けられる。おまけに人死に事件というのも、彼女の罪じゃない。知らぬはおさきばかりかい。全ての真相を知ったおさきは、若旦那と祝言を挙げている姉を奪還に行く。いや、若旦那は島帰りでもいいと言ってくれた人だぞ?こんな恥をかかせていい相手じゃないだろう。健気には違いないが、なんつーか……うーん。
2009年09月04日
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花魁道中の最中、心の臓の発作で倒れた里尾太夫の簪には、クルスが隠してあった。太夫はその場で死亡。考えられるのは直前口にした甘酒だが、皆飲んでる。病なし、傷なし。自由意志で墓参りに行った染野井太夫は、何か関連があったのか?里尾太夫は仕入れ金なしの女郎。隠れキリシタンだということを隠すため、7年前自分から吉原にやってきた。伊達藩の家老は馴染みの太夫が死んだ途端染野井太夫に乗り換えるが、今度はその染野井太夫が頓死する。見張りがついていたのに、何があったのかまだわからない。染野井も、同じ簪を持っていた。どうも、2人は姉妹らしい。信綱公が愛したいろは姫もキリシタンだった。7年前、東北の隠れキリシタン100人が処刑されるという事件があり、幻之助はその仇をうつことを姫に誓っている。2人の死化粧をした、京舟のお浜という女が怪しいと睨む幻之助。2人の妹であるいすずは「客がつかない。伊達藩のお偉いさんを紹介して!」と泣きつく。彼女たちも目的は、奪われた1万両ではなくついでに奪われたマリア像だった。正体を暴かれたお浜は舌を噛んで自害。さあその男は腹を斬れるかな。キリシタンは不殺なので当人だけは斬らない、というのもおかしな理屈だが……とにかく聖母マリア像はモニカに、そしていろは姫に渡り、幻さんは夢の中の恋人に皮肉を言われてしまうのだった。そーか、吉原住まいを内心申し訳なく思ってるのか……。
2009年09月03日
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馬に乗った笠の男が銃撃され、海に落ちる。いや、女か?銃撃した連中は追撃をかけるが……。おりんちゃんの商売の手伝いをさせられている清さん、自分だって客商売の癖に全然売れない。つーかおりんちゃん、口上抜きでも売れてんじゃん。「そういえば玉竜姐さんも好きだったね、あんみつ」久々に聞いたな姐さんの名前。一色藩とやらに潜入していたのか。若い男装の女の水死体が上がり、懐から懐剣が見つかる。しかし清さんが「ダミーかもしれない」と主張、旦那が信州の代官所に確認に向かうことに。他のメンバーは、江戸の一色藩の組屋敷を探ることになる。桔梗屋にやってきた薄汚れた少年・庄吉は、姐さんからの手紙を持ってきた。書いてあるのは有名な和歌。謎かけだろうが、意味はなんだ?庄吉は腕利きの彫金師である父を探して江戸に来た。それを聞いた姐さんが路銀と手紙を渡したという。ほっといても江戸に出るならと思ったんだろうけど、それにしても危ないな。彫金師たちは、100両と殿への謁見を餌に、贋金を作らされていた。「年齢22、3、五尺足らず……」いやそれは別人だ。とか思っちゃってごめん姐さん。旦那は死体を確認したわけでもないのに「紛れもなく拙者の妹!」と大嘘をつき、現場に赴く。そこに現れたのは、馬に乗った1人の怪人物だった。旦那、通りすがり?の旅芸人にむりやり仲間入り。此処までは、わりと予想通りの展開だが、庄吉が殿の側室?に「母ちゃん!」と呼びかけるとは予想外だった。庄吉の母は、彼が5歳のときどこかにいってそれっきりだったという。「母ちゃんより父ちゃんの方が好きだったからどうでもよかったけど」って5歳の子供に思われるって、一体どんな母親だったんだろう……。囚われのおりんちゃんを助けてくれたのは玉竜姐さんだった。何やってんだ清さん。「前から申したでしょう?私は貴方には過ぎた女だと」親の命令で好きでもない男と一緒になった女はあてつけに浪費を繰り返し、子供が出来ても素行は改まらなかった。家出した女房が江戸で家老の妾になっているとしった父は、家老と会う為上京したが、庄吉は置いてけぼりにされたことを非常に怨んでいた。お前さんにとっては掛け替えない惚れた女でも、息子にはそれだけの思い入れはなかったわけで。女房ほどではないが、困った親である。良心の欠片も見せなかった女は、斬りあいの最中家老に斬られる。庄吉は「人間違いだったんだって」で納得、父と仲良く故郷に戻っていった。
2009年09月01日
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祝言の日取りを決めるというので、気もそぞろな浅吉。相手のお里は紀州屋のお嬢さんに着物を貰い、女っぷりをあげて場に向かう……が、お約束どおり、着物のせいでお嬢さんと間違えられさらわれてしまうのだった。何度目だこのパターン。人間違いの身代金が一万両、というのはあっという間に世間に知れ渡るが、旦那様は金を出そうとしない。お嬢さんは母のお絹を励ますが、お絹だって、他人の娘に一万両出す人がいるなんて正直思えない。紀州屋は上方で商売していたときは、かなりあくどい稼ぎをしていたので、敵の10人20人はいるという。身代金の話があっという間に広まったことからしても、敵の目的は初めから紀州屋を陥れることと思われる。お嬢さんだって好意からしたことなのに、世間に糾弾される。「お父っつあん本当は優しいんです。でも……」紀州屋に、「偽物と本物を入れ替えてやるから千両持ってこい」という矢文が投げ込まれる。だがそれは、無関係の浪人たちの悪知恵だった。幸い本当の小物たちで、旦那たちに命乞いをしてぶん殴られておしまい。敵の狙いは、金ではなく紀州屋を潰すこと。だから本物の娘には手を出さない。その紀州屋は金がないあまりに女房を亡くしており、自分と娘のために金儲けにまい進してきたはずだが、その娘は金を出してくれない父を罵る。事件の容疑者はNo.2の越前屋、それに店を潰された淀屋と西国屋。しかし一家心中で死に損なったという淀屋は、仏門に帰依したという。紀州屋の周囲をうろつきまわる不審な雲水、あっさり淀屋であることを認めるが、お里を返そうとしない。捕まっているお里は紀州屋さんを苦しめないで、と頼んで淀屋に暴力を振るわれる。お嬢さんだけならわかるが、父親のほうにも恩があるのか。お嬢さんは思い余って大川に身投げ、幸い死ぬ前に引き上げられる。そして遂に父も折れた。一万両だせば紀州屋は潰れるが、それでも親子の絆は元に戻る。あとはお里が無事に戻ってくれば無問題なのだが……。「何時の世も、利用される馬鹿がいるのさ」用済みになったお里は無事に戻ってくる。「おっかさん、心配させてごめんなさい」ありえんほどいい子だな……。しかし、同じく用済みの淀屋は殺された。半月後、浅吉とお里は無事祝言をあげる。浅吉てめえ、こんないい子江戸中探しても中々いないんだから大事にしろよ……!紀州屋親子も金と評判が元に戻り、無事に暮らしていくだろう。
2009年08月27日
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暴れ馬から子供を助けたのは、清さん……じゃなくて町人の女性だった。「おめえさん、いい度胸してますね」彼女は常磐津の師匠で、清さんに頼みがあるという。右の頬にほくろのある同心が盗人を殺すのを目撃した女、遺族を見かねて奉行所に訴え出るが門前払い。そして御前にお鉢が回ってきた。しかしその男の子供は苛められていて、女房は臥せっている。「相談相手が出来たの。安心して」御前の突き上げを食らった奉行、これは奉行所に対する嫌がらせだ!と筆頭与力・佐倉を責める。奉行の娘婿である彼は、彼女の昔の男だった。あの書状は取り下げろ、と言われても師匠は困る。あれは本当のことだと言われたほうも困る。夫に悩みを打ち明けて貰えない妻も困る。幼い息子も困る……。妻の妙殿は父に似ずよさそうな女性だが、夫共々養子に入った手前、義母には頭が上がらない。南町奉行所で黒子がある同心は1人だけ。わざと入牢した旦那は、その人柄を確かめる。調べを取り下げないと、「筆頭与力の息子」である息子が困る。しかし取り下げると、無実の親子が困る。師匠の選択は、わが子のためにも己を曲げない、というものだった。口喧しい義母も、息子のことを心配している。だが、彼女には、この騒ぎが自分を怨んでいる女の復讐にしか思えなかった。明日評定所から呼び出しがかかる、というので焦った奉行は、佐倉に「女を斬れ!」と命じる。「お前が素直に従ってくれれば、こんなことにはならなかったのだ!」貴方変わったわ、とか言ってるが、元々女々しい奴に見えるが……。女にばかり面倒をかけて。結局評定所での裁きは無事に終わる。後は奉行より先に動けばいい。黒幕の目的は町奉行→寺社奉行か。どっちかというと勘定奉行じゃないか?佐倉は大阪奉行所の与力に役目換えになり、息子を伴い旅立つ。師匠は顔を出さず、息子と名乗りを上げることも無い。「それからもう一つ。……本当に、すまなかったと」二度目の美空ひばりゲスト作。前回と違って無茶なコスプレとかなくてよかった。
2009年08月26日
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賑やかな長屋に、女房もちという触れ込みで引っ越してきた清さん。ん?相手は姐さんでもおりんちゃんでもないのね。誰だよ。殿よりいきなり、若君・虎千代を連れての宿下がりを命じられた側室の鶴。兄に甥っこの顔を見せてやれ、という一見微笑ましい理由だが、実はその幼い若君が何度も藩邸内で襲われたという経緯があった。わが子と藩を守るべく笠間藩の藩主は御前に相談、そしてあらかじめ音さんたちが実家の長屋にもぐりこんだわけだが……困ったことに、兄の八五郎は妹が藩主の側室になったことを知らなかった。何処の馬の骨の子だ、と怒鳴られて若君大泣き。まあ三日も暮らせば情が移るだろうけど。そういや玉竜姐さん暫く出てないな。怪我で一時降板か。江戸家老の娘である正室には子供がいない。養子をもらう直前でお手つき女中が男の子を生んだが、これが裏長屋の女なので跡継ぎに出来るかは微妙。成る程、殿様が「わかってるけど手が出せない」というわけだ。用人三太夫、若君の様子を見にくるも、「子供はわんぱくでないと!」と鶏と大騒ぎの兄が気に食わない。でもいつの間にか長屋の衆と鍋を囲むって、そんなシーン昔にも見たな……。しかしそんな和やかかつ赤の他人が大勢いる場にも、刺客たちは突っ込んでくる。甥っ子が若君で、でもお屋敷を追い出された?と知った八五郎は、もう返さない!と大騒ぎ。彼は血のつながりを絶対視するタイプで、可愛い甥がお屋敷で危険な暮らしをするのは嫌、殿様に掛け合って虎千代を貰ってくるとまで言い出す。でも殿だって、一人っ子を手放したくはないだろそりゃ。八五郎は命に代えても守って見せると父親に啖呵を切るが、敵は長屋に火をつけて住民ごと皆殺しにしようとする。そして、虎千代を可愛がってくれた興太がとばっちりで殺された。長屋に残るか、お屋敷に戻るか、最後の決断は母親の手に委ねられる。彼女の判定は、殿様<兄。殿様を愛してはいた、が、子供を思っての判断だった。笠間藩は養子を貰って家督を継がせたというが、そもそも殿様がそんなに年じゃないのに何を焦るんだろう。後妻を貰えばいいのに。しかしこの手の話は、どっちが勝ってももやもやしたものが残るな……階級社会ってそういうものだとわかってはいるんだけど。火車おもん、台詞がちょっと……殺陣もうまいとはいえない。
2009年08月22日
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川柳を捻る金太。御前の趣味に付き合わされて、と聞いた清さんは逃げ腰になるが、捕まってしまうのだった。そしてむりやり会合に連れて行かれる。「川柳を 捻っていつか 夜が開け」御前……酷い出来ですな。まあ皆似たり寄ったりみたいだが。旦那衆の中には芸者との座敷と掛け持ちの色男もいたが、「男同士の付き合いとどちらが大事なの!」と言われて逃げ回る。喧嘩の2人は屋敷を飛び出すが、そこによろよろ芸者・春駒が転がり出てきてびっくり。彼女は斬られており、座敷の中には町人に絶大な人気を誇る大目付・服部様が刃を抜いて突っ立っていた。御前は服部様を信頼しており、手のものを動かす。しかし出てきた証言は大目付に不利なもの。松平公の名で謹慎中の大目付に接触した清さんは、松平公の名前で呼び出され罠をはられたのでとても言えないといわれてしまう。さて、嘘をついているのはどっちだ?街中に、大目付の冤罪を臭わせた川柳が張り出される。そして清さんに、服部様が冤罪かもしれないから、瓦版を紹介してくれという芸者・千代香が現れるが、これは暗殺される。千代香が清さんに余計なことを喋ろうとしたことを知っていたのは、(姐さんをのぞけば)芸者と易者の2人。さて、しらばっくれているのはどっちだ?「やっぱりお前さん、ただの鼠じゃないようだな」「それはそちららんもご同様じゃないかね」色男の易者はどうやら忍び。彼が敵の一味なら冒頭の話も納得がいく、が彼はどうも服部様を助けようとしている様子。彼は根来の忍びの出だったが、町方の忍者狩で追われて服部様の屋敷に逃げ込んだが、若き日の大目付は少年忍者を匿ってくれた。その思い出が元忍びの行動原理となり、彼は恋人に素性を明かして無理やり別れる。そして敵に名を明かして罠を張り、切腹寸前の大目付の元に真相を持ち帰った。音さん、20年ぶりの再会とかどうでもいいんだよ!死にかけてるんだからさっさと言いたいこと言わせてやれ。こういうのは、礼を言ってほしいとか報われたいとか、そういうんじゃないんだ。
2009年08月20日
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爆弾テロ事件続発。月番は北町奉行所。二、三心当たりを見つけた正蔵親分は旦那の知人で病み上がり。親分は実行犯を追い詰めるも、浪人は寺子屋に立て篭もり、爆弾を持ったまま親分ともみ合いになる。親分を慕う左官の千代松は旦那に手を出さないでくれ、と頼むが旦那は手を出し、結果親分は爆弾魔ごと川に落下。2人以外の被害者は出ずにすんだが、千代松は旦那を詰る。まあこれは仕方ないことで。親分だって不満はないだろうし、助かった子供たちの親は感謝している。親分の娘のおていちゃんも、覚悟の殉職と諦めている。それでも千代松は、親分の十手を握り(勝手に)探索を始めるのだった。まずいことに、親分が残した手がかりは千代松の手から奉行所に渡らなかった。「井坂の奴を見返すにはこれしかないんだ!」私情は捨ててくれよ……。こんなのが岡っ引きになるなんて恐ろしい。旦那が自分を庇って大怪我したのに、全然許す様子を見せない千代松。恋人もそれはちょっと……という顔。千代松は定石どおり子供時代に親分に危ないところを助けられたのだが、そのため憎しみに目がめしいていた。清さんの説教も役に立たず、おていちゃんが代わりに両手をつく。彼女の気も知らず千代松は暴走を続ける。その裏で隠密たちは、表向きの目的=幕府を狙うテロとは違う動機を探していた。そして元町奉行が浮かんでくる。千代松は信じていた相手に裏切られ、おていちゃんともども吹っ飛ばされることになる。それを這うようにして助けに行く旦那。千代松はどうでもいいけど、おていちゃんは普通にいい子なので助けてあげて下さい。流石に千代松も旦那に謝った。旦那はもう一度布団の中の住人となり、立ち回りにおいていかれたがそれだけの甲斐はあった……と信じたい。今日は姐さんも欠席なので御前が同行。と思ったら、旦那もふらふらになりつつやってきた。そりゃ酷い事件で色々溜まってるんだろうが、3人いりゃ十分成敗できるだろうというか。無理に来なくても……。大将首は普通に清さんが取ってるし。千代松は岡っ引きとなり、おせいちゃんと一緒になるらしい。でも予定は未定?サブタイトルは「めおと」なのに。山田君の声って結構独特?顔をみないでも誰だか分かったよ。
2009年08月18日
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ガッツ石松が大江戸捜査網に出るといつも似たようなキャラ……ってこの番組に限ったこっちゃないけど。偶然知り合った男と飲んで帰るかわり、天誅騒ぎに巻き込まれる清さん。その江戸は油の値は品薄で高騰、油問屋が襲われてもおかしくない下地はある。豊島屋は値上がりを見越して売り惜しみ、若旦那・与吉は父のあくどいやり方に異を唱える。花つまみの熊公にも、帰りを喜んでくれるおさよという女がいた。しかし彼女は若旦那とも親しく、熊五郎は豊島屋に敵意を抱いている。おさよの父は悪い油を純化する研究をしていたが、それをよく思わない連中に殺されてしまう。おさよの父に、母ともども世話になっていた熊は敵討を誓うが、先生に金を貸したという連中が乗り込み研究資材を諸共持っていってしまう。若旦那は父に掛け合ってなんとかしようとする。ああ、わかりやすい三角関係……。父の手のものに襲われた若旦那、店を出て熊五郎と一緒に駕籠を背負う。しかし父が改心したことをするとそれを助けに行き、おさよが彼を好きなのを知りがっかりしつつも助けに行く熊公だった。兄さんか……確かに、好きな男より兄貴のほうがわがままいいやすい相手だな。でも、清さんが来てくれなきゃ返り討ちにあうところだったんだぜ?豊島屋は御前の計らいで所払いで済み、若旦那が嫁を貰って店を継ぐ。祝言を見届けた熊公は、どこへともなく旅立っていった。何故この手のキャラは何時も当て馬なんだ、たまには報われてもいいのに。
2009年08月17日
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今回は辻斬り騒動。見境なしに町人たちを襲う……ように見えるが、全員口入や・菊乃屋の世話になっている連中。菊乃屋の女将は気風のいい大物で、御前の個人的な友人でもあった。天神一家が難癖つけて暴れている最中、飛び込んできた旅烏の空っ風。彼は女将さんを頼ってきたのだが、うちは堅気の商売だから、と断られる。そして、今度は人足の格好をして戻ってきた。「昨日は巳之吉さんを助けてくれてありがとうございました」うっかり博打で借金をこさえた巳之吉は、女将さんの娘・おいとの恋人か。なんか頼りにならなさそうだが。と思ったら、命惜しさに店を売ろうとしやがった。「お嬢さん、見逃してください!」結局「女将さんが」見逃してくれるが、新入りの佐太郎が自分が話をつけてくる、と申し出る。天神一家の壺ふりの親父、わざと佐太郎を勝たせてやり、自分が殺されかけたところを隠密たちに救出される。人情話には違いないが、中々込み入ってるな。事件の陰には金山の隠し人足問題があった。偶然逃げ出した人足を助けた親子は江戸に戻り、息子は母の元に、父は敵陣に潜入。しかしおいと坊は、2人は死んだと聞かされていた。娘が佐太郎の洗い物をしてやっているのを見た母、若い娘がすることじゃないと自分が代わる。親同士が縁を切るのは勝手だが、子供につき合わせるなよおい。こんなの美談にされちゃたまらんわ。
2009年08月16日
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銀座に送られる銀が強奪される事件が続発。清さんは腕利きの辰五郎親分を看取るが、親分も銀の一件を調べていたらしい。女連れのちんぴらが絡まれていたのを助けた清さん。しかし悪いのはその男女のほうだった。連中を見つけた清さん、説教をかますがどうも無意味だった様子。「なんだって俺たち付回すんだ」「オレはそれほど暇じゃない」そりゃそうだ。清さんが内偵に入った先々に兄妹がいるというのが(清さんからすれば)正解。2人は小間物屋に怨みがあり、あちこちで詐欺を働いているらしい。小間物屋の毒殺事件があり、薬を調合した医師が捕らえられ、無実を訴えながら獄死。おさきとたきちというのは、その先生に恩義があった。おさきは生き別れの娘を探していた有田屋の娘に見事成り代わるが、この人は比較的まともなので次第に情が移ってくる。有田屋は、「およう」が店の金に手を出しても娘を咎めなかった。「おさき」は腹を据えて正体を明かすが、有田屋は彼女を逃がす。だが、有田屋のおよう=おさき、というのは既に仲間たちに気づかれていた。義妹が大怪我をしているのを見たたきち、漸く事情を語り始める。17年前、火事で1人きりになったたきちは死んだ妹と同い年くらいの少女をみつけ、妹の名前をつけて一緒に江戸に出た。そして行き倒れになりかけたところを通りすがりの医者に拾われてそのまま育てて貰った。しかしその先生が患者に毒を盛ったとして捕らえられ牢内で病死、下手人が特定できないので容疑者3名を騙してえらいめにあわせようと思った。有田屋はもうやってられない、と自首を決める。おさきは本当に、有田屋の娘のおようだった。運命のいたずらで生き別れ、運悪く犯罪に巻き込まれた父だが、おさきは激しく拒絶……しつづけることはできなかった。有田屋は財産を没収され、娘とともに江戸を出て行く。たきちは魚屋として真面目に働きながら、彼女の帰りを待つことになった。
2009年08月15日
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久々に視聴。清さんに師事する若い板前信二、姉さんにからかわれながら頑張っている。しかし美しいおさよには、裏の顔があった。そして黒装束の集団が暗躍、油問屋伊勢屋が襲われ、これを皮切りに凶賊が跋扈するようになる。おさよは内心やりたくないのだが、弟を巻き込まないようにするしかできない。狙われた店はどこも、身代を永昌寺に預ける直前だったという。喜捨ではなく、銀行代わり。……つまり、そこの寺のCMか?この事件は。5年前の忍び狩で全滅したはずの風魔一族がこの事件の実行犯。軍資金を集めて幕府を打倒するって……いや、そんなことできるのか?そんなことと知らない信二、恋人と夢を語る。その様子をぼんやり眺めていたおさよ、清さんに尻尾を捕まれるも認めようとしない。御前は大店・鳴海屋の名を借りて永昌寺に金を預ける連絡をし、その晩鳴海屋は襲われた。そして隠密に斬られた男の代わり、仮病の信二にお鉢が回ってくる。おさよは「忍者狩が始まった」と嘘をついて信二を江戸から出そうとするが、見張りの一つもついていないのか?彼女の本心はわかっているだろうに。姉は「弟だけは花も実もある一生を」と願っていたが、弟のほうは一族に殉じる覚悟だった。考えてみりゃそれが普通だ。先代のお頭は、2人を助けて討ち死にしたそうだし。信二の恋人のお里は、いきなり別れを告げられてわけがわからない。信二はすれ違った相手にいきなり利き腕を斬られる。それはどう見ても姉のおさよの仕業。彼女はそれで弟を無理やり足抜けさせ、自分は自害するつもりだったが、この再興自体がやっぱり大嘘。そりゃそうだ、1万両2万両で天下がひっくり返るはずが無い。風魔は定法通り始末されるが、姉弟は口利きにより所払いで済む。そしてお里ちゃんと3人、旅立つのだった。
2009年08月14日
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新・隠密同心登場!その名も左文字右京だ!いや、顔は忘れてもこの名は中々忘れないわ。(この濃い顔をどうやって忘れるんだ、とかなしで)しかし結構長いことやってたんだね。音さんと人気大差ないのか。若い御家人風の男2人が、殺されて発見される。身元は判明した?が、親たちは2,3日前に当人は病死、既に養子を届けていると主張。その養子っていうのは、どちらも金持ちの町人の息子だった。御家人株が千両か。まあそんなもんだな。しかし人の命が千両は、妥当といっていいのか否か。作戦会議の最中、「御前の紹介で」桔梗屋にやってきた板前の清次郎。行きつけの店が焼けて、新しい勤め先を世話して貰ったという。料理の腕に不満は無いが、しかしここ既に一般客が全くこない店なんだよね。なにせしょっちゅう刺客が殴りこんでくるし。その清さん、芸者・静香とその息子が襲われたのを助ける。そして子供と遊んでやる、料理を作るといった口実で居座るのだが、怪しい連中が見張っているので帰るに帰れない。2人は侍の出で、母はそれを多少意識して育てていたが、息子は侍を嫌っていた。静香は船出奉行の息子の嫁にいったが、1年前に遂に追い出された。跡取り息子が生まれて6年もたったらいい加減姑も折れるものだが、肝心の亭主が弱気でどうにもならなかったらしい。その頼りない息子も鬼の姑も死亡、舅は孫の行方を捜すことにし、養子縁組の話はきっぱり断った。いや、あんたがしっかりしてれば孫を手放さずにすんだんだが。しかしこれはいい鴨だということで、諦めきれずにいる連中がいるわけだ。何せ2千石、しかも船出奉行という地味に美味しい(抜け荷ができる)ポジション。流石に毎回殺すのはまずいしな。…………船出奉行って世襲だったっけ?清次郎=左文字右京はテスト期間を終え、無事隠密同心に。しかし皆で白装束ってどうなんだ……帰るまでには返り血で真っ赤になるだろうに。「清さんは、上方に帰った。女房が急な病にかかったそうでな」見え見えの嘘をつく旦那。そうか、そういう雰囲気だったのか……。静香は嘘だと気づいたが、わが子を町人として立派に育てて生きます、と伝えて帰って行く。爺さんは孫に会えないままか。自業自得だけど。
2009年08月13日
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里見浩太朗主演・大江戸捜査網の最終回。長かった……!しかし感無量だ。場違いな場所にある人形が爆発するテロが二件。下手人・鬼首党は十万両の身代金を幕府に要求する。そして第三の事件が起きた。このままではご政道がひっくりかえる、しかし十万両なんてそうそう作れない。人形の出所を探っていた音さん、三人の悪党が女の子を盾に閉じこもっているのに遭遇。幸い奉行所の旦那は顔見知りで、音さんの誘導作戦に乗ってくれた。でも気づかれて手詰まりになったところで、思わぬ助けが入る。花火師の火薬を借りて幼女を助け出したのは、音さんの幼馴染だった。長崎で蘭学の修行の際、ついでに火薬の勉強もしたという。人形作りは獄死した彼の師匠の娘おまき、2人が組んでの犯行なら色々納得がいく。しかし音さんは女の子を助けるような奴が無差別テロを働くとは思えない。だからといって調べないわけにもいかない。おまきはただ、願掛けのためだといわれて人形を渡していた。それでも調べれば誰か作ったものかわかる、なんて迷惑な話だ。親のこともあるし、世間に知られれば間違いなく同罪扱いされるんだぞ!「私を悲しませないで下さい。この世に頼れる人は貴方だけです」憎からず思う相手に縋られた男は、「私のことは諦めてください」だったら巻き込むなよ!ことが無差別テロだけに彼女の身が案じられてられない。改心したときが運の尽き。しかしぎりぎりで、祭りの最中の爆破は阻止される。……パニックになったとしても、櫓周りの人々は避難させておくべきだったと思う。音さんは「何が何でも止めてみせる!」自信があったんだろうけど……。事件の裏にいたのは、将軍家の血を継ぐ若年寄りだった。御前は事件から手を引けと言い、幼馴染を失った音さんは隠密同心を辞めると宣言。「勝手な真似をするな。行くなら俺も行く」「どうしても行くというなら俺を斬ってから行け」音さんは1人で行くと言い張ったが、結局皆で行くことに。でも「隠密同心」と名乗っていいんだろうか。足がつかなきゃいいんだ、という理屈なら、そもそも名乗る必要自体無いぞ!しかし、標準で見ているのに二倍速のような殺陣だった。さすが手駒が大勢いらっしゃる。「ワシを斬る事は将軍家を斬ることも同然」法を守りつつ市井の人々を守る、それが隠密同心。最後の最後で後者を選んだ音さんはその場で腹を斬ろうとするが、駆けつけた御前に止められる。若年寄は病死で済ませられ、伝法時 隼人は上方で隠密を指揮することに。そうして音次郎は去った。管さん、五味さんの悪の両横綱がゲストとは豪華だった。旦那や御前のほうが好きだけど、やっぱり音さんは良主人公だったな。つか、杉様も里見さんも松方さんもあまり好きじゃないんだけど、珊次郎さんと音さんはそれでも「いいな」と思えるキャラだった。清さんはなんか違うんだよな……。
2009年07月20日
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斬られた百姓から直訴状を預かった音さん、しかしそれを受け取るはずの指南役は数日前に病死していた。届け先がなくなっては仕方ない。隠密たちは窮地の百姓たちを助けることになる。まずは、直訴状にあった彼らの味方・坂本 新之助なる人物を見つけ出すことだが……?旦那は道場破りを繰り返し、立花という師範代に目をつける。元佐久間藩の坂本も芋づる式に見つかるが、藩のお偉方と喧嘩して出て行った彼は大道芸人となり、父は肩身の狭い思いをしていた。次のご指南役は立花か坂本のどちらか。父は次の藩主に大きな発言力を持つご指南役に立花をつけることだけは避けたい、だが武士を捨てた息子は父の頼みを断る。そして父は立花に斬り殺された。盗賊のアジトだから火をつけて斬り殺せ、と言われたのに中にいたのは無辜の百姓たちだった。嫌気が差した男は生き残りの姉弟を連れて藩を抜けたが、藩内の百姓たちは今でも彼を頼りにしている。音さんはそれで誰が救われるんだ、と主張、坂本が事件に本腰を入れたことから隠し金山の存在が明らかになる。佐久間藩に入った旦那は金山に侵入、百姓たちから裏を取った後「今は連れて行けないが、必ず助けに来る」と約束。坂本は御前試合に出るべく、剣の修行を始める。御前試合、立花の部下は吹き矢を持って待機していたが、どちらも飛ぶせいか機を失ったまま音さんに捕らえられる。見事指南役になった坂本は若い殿様に直訴状を渡し、長屋に戻る。「子供たち」に真実を語り、自分を討たせるためだったが、二人は動じなかった。新しいご指南役は政を行うため国に戻り、佐久間藩の悪政は終わる。
2009年07月19日
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