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鬼ごっこで目隠しをしていた少女が大名駕籠にぶつかり、連れの侍に足蹴にされる。小頭がまず助けに入り、大騒ぎになりかけたところを姫様が一両下げ渡して話をつける。態度は最悪だが、騒ぎを収めてくれた……と信じたい。彼女は藤岡藩の貴子姫、上様との見合いのため上洛してきたのだった。藩は「そんなの知らない」としらばっくれようとするが、話を聞いた田之倉の爺は既に断る気満々。上様は見合いにかこつけて、姫に説教を試みる。気の強い姫、堂々と上様に言い応えするが、内容が気に食わなかったのか結局上様に言い負かされる。「子ども扱いして!」いや、だからって、「庶民の暮らしを知らないなら直接見に行ってやる!」って子供にも程がある。「お前は優しいのう。お前がそれなりの家に生まれていれば……」姫のおつき・彦九郎は姫大好き。姫もお前なら婿に来て欲しいのに、と冗談めかして口にするが、それでも彼女には「我が子を次の将軍に!」という野望がある。そして二人は町屋に社会見学に出るのだが、それを後押しした江戸家老はとんでもない計画を立てていた。冒頭の一件で大人恐怖症になったおちか、肩を脱臼しているのに手当てもさせてくれない。あ、それ以前の母の死が既にトラウマだったのか……。せっかくの世情見学にも汚い、つまらないとぶつくさ言ってばかりの姫君、新さんの素性を確かめようとして養生所に誘導される。幸いおちかは、まだ若い姫には……ってお葉先生も同じような年だけど。働いている・いないの差かね。大人の繰言には反感ばかりの姫も、女の子たちと遊ぶのは嫌じゃなった。姫は母に死にわかれ、男所帯で育ったのでああいうきつい言い方しかできないという。今で言うツンデレっすか。新さんは彦九郎に好きなら好きとはっきりしろと嗾けるが、あんたそりゃ無責任ってもんだろう。この恋を成就させられるのは、上様くらいだ。「おちかがいなくなった?お腹が空いたら出てくるわよ」とか言っていた姫、おちかをみごと探し出すが、そのまま家老の元に連れ戻される。家老は姫と彦九郎の間に悪い噂がある、という名目で姫を閉じ込めようとするが、その姫に「彦九郎となら男女の仲になってもよい」と言われてびっくり。いや確かにそれは、色んな意味でびっくりだ。好きなら好きと素直に言えたもんではない、普通なら。おちかちゃんの大人恐怖症は治った、姫の意地っ張りも直った、でもこの先どうなることやら。上様の書状を読んだ殿は泣いたに違いない。姫を降嫁させて、親戚から養子を貰うしかないか……。
2009年08月30日
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若年寄と老中が、相次いで刺客の凶刃に倒れる。珍しくまともな奴らだったのか。惜しい。上様は、田之倉の爺に「暫く無用の外出をさけていただきたい」と言われ素直に頷くが……約束を守る気はあるのか?第三のターゲットはその田之倉の爺、助けたのはやっぱり天下の風来坊だった。お庭番をつければ済むことなのに……。刺客の剣はなんと柳生。同じく柳生の若侍が退かせるが、尾張柳生の暴走が終わったわけではなかった。同じ柳生でもそんんだけ身分が違うのか……。そりゃ「腕では負けん!」と言い出すには十分だ。上様に呼び出された江戸柳生の当主は「やっていません!」と断言、しかし尾張の当主をぶちのめしても、は流石に止められる。やっぱり全然じっとしてない上様、町を闊歩していて気分が悪くなった娘さんを拾う。彼女は尾張藩の勘定方の娘さんだった。おゆき殿の許婚は四天王の一角である平八郎、評判の剣客だね、と新さんに言われて満更でもないが、男は今、それどころじゃない状況だった。尾張柳生で「暗殺なんてよくない」と思っているのは一人だけか、終わってるな。平八郎は江戸で死ぬかもしれないから、と婚約を破棄。おゆき殿の父は「あいつがそう想い極めたのなら仕方ない」と諦めるが、彼女は江戸まで男を追ってきた。将軍様の調べは着々と進み、評定所に首魁を呼びつければ万事解決。だが上様は、働きを見届けたいと言い出す。その結果、平八郎は囚われ、人質とされたおゆき殿は自ら死を選ぶ。色恋がどうとかじゃなくて、己の信念に殉じる、これこそが侍の死に方だろう。これを見てもなんとも思わない連中って……。平八郎は結局師と相打ちに倒れる。こいつに思い切りがあれば、今回の話15分で終わってたな。尾張柳生は存続が許されたけど、主な剣士が纏めて粛清されたから当分立ち直れないだろうな……自業自得だけど。跡継ぎの息子がまともであることを祈る。
2009年05月29日
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盗人を見かけため組の若い衆、捕まえようとするが連発銃で追い払われる。その報告が南町奉行から江戸城に上がるが、常識からいえばそんな銃はありえない。短筒作りでぼろ儲けの近江屋の手先、凄腕の弥吉を連れ戻そうと殴り倒したところで新さんに持っていかれる。弥吉はめ組にも出入りしていたが、妻子を残し姿を消していた。包丁作りとかつまらない、と言っていた男なので、大きな仕事がしたくて出て行ったんだろうと思われている。やっとこさ地元に戻ってきた弥吉だが、息子の正太は他の男を父だと思っており、母は「あの子のため黙って姿を消してくれ」という。「弥吉がもし生きているのなら、どうか無事でありますように」と祈っていた母は、それでも息子より孫を愛していた。どちらかというと、孫より息子を選ぶのがありがちのような気がするが。近江屋は弥吉を諦め、彼が残した絵図面で他の職人に短筒を作らせようとするが、目をつけたのは……。弥吉の元女房お加代、彼が帰ってきたと聞いて取り乱す。弥吉のほうは新さんに説得され、自首する気になるが、せめて息子に手作りの電電太鼓を渡したいと願う。だが、様子を窺ってみればおかよは労咳で死に掛けており、老母に「お前が一番悪い!」と詰られる。そしてついつい、治療費稼ぎの道に走ってしまうのだった。お加代の今の亭主太助、金のために近江屋の元に行ってしまう。まだ、仕事が短筒作りとは知らない。母に「あいつを連れ戻す」と請合った弥吉、返り討ちになり新さんに全てを明かす。弥吉は助からず、その最後の誠意は多分身内の誰にも伝わらない。でも身から出たさびなので仕方ないんだろう。
2009年05月28日
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銀座出火の際、町火消しに遅れを取った常火消しは厳しく叱責を受け、町火消しの方はお褒めを頂く。面子ってのは武士の命だからな。辻で饅頭を売っていた男佐吉、いきなり旗本愚連隊に絡まれ、新さんに助けられる。何で絡まれたのかわからないという男には前科があり、美人の女房。お米に岡惚れの岡っ引・まむしにも付きまとわれていた。お米に礼に饅頭を貰った新さんは、それをめ組に持っていくが、今度はこっちにまむしが現れ、小頭に付け火の噂がある。と告げる。単にいい目を見た人間が妬ましい人間に思えるが、ワルなりの算段あってのことだった。
2009年05月27日
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大酒食らって帰る途中のめ組の若い衆、殺人を目撃。「人殺し!」「火事だ!」と声を張り上げて下手人を退散させるも被害者は助からなかった。その手にはご禁制の翡翠が。「成る程美しい。人の心を酔わせる美しさだが、所詮石にすぎん」人の命を奪ったのは正確には石じゃない、それが産む金だ。家出した娘を探しに江戸に出てきた、漁師の忠治。娘の八重は、寒い土地で地味な水仕事をするのが嫌になったらしい。確かに辛いわ、手が皸だらけで……。しかし江戸に奉公に出た友達が玉の輿に乗ったから、なんて言い出したら親は心配する。「もっと夢がある生き方を私探すわ!」そういって娘は黙って出て行った。同郷のやっている廻船問屋で働いているわ、と言っていた娘は、した働きは嫌だといって何処かに行ってしまったという。堅気の仕事をしているなら、と内心ほっとしていた父は愕然。忠さんは実は大岡様と昔馴染み、でも坊ちゃまがうまく出世したことは知らなかったらしい。まあ知っていても、「うちの娘をお願いします」とはやらなかっただろうけど。殺されたのは相模屋の鹿子だった。お庭番の報告を聞いた上様は相模屋の積荷の抜き打ち検査を命じるが、御船手組奉行が横槍を入れる。南町奉行はあっさり引き下がるが、それは無論表向きのことだった。いなくなったお八重は御船手組奉行の妾になっていた。厚化粧似合わない。お八重は父に多少未練があったが、妾奉公になだれ込んだ身ではとても会えない。しかも我慢してれば、いい暮らしが出来るし……。「田舎の暮らしはいや!」新さんはおとなしく引き下がったが、忠さんの弟子?は手厳しかった。「顔の洗いかたを教えてやろう」いや、下手すると通報されるんじゃね?尺がないから手っ取り早くいったんだろうけど。旦那様が塩さばの中に翡翠を入れてきてくれて、それはやっぱり若い娘だから嬉しかったのに、塩さばのほうは「臭い」と庭に放り出される。これは漁師の娘の気持ちを萎えさせるには十分だった。食い物のありがたみが分からないやつはこれだからいかん。結局お八重は考えを改め、父とともに故郷に戻った。
2009年05月25日
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可愛い看板娘・おかんのおかげで大繁盛の煮売り屋。でも自分の恋人?の若侍を横入りさせるのは好かないぞ小町娘。新さんは若い衆があの子に骨抜きで困ると言われ、おかんちゃんの母には「娘がぞっこんの千林惣十郎様について調べてください」と言われてしまうのだった。食べることが趣味で浮世離れした勤番侍の惣十郎、茶店の席を譲らなかったからといって旗本たちにぼこぼこにされる。お互いにその席に拘る理由がさっぱりわからない。旗本たちだって、最初はさほど横柄じゃなかったぞ?あれだけ殴られても急所は全部外してけろっとしていた、と新さんは彼に興味を抱く。侍ってのは面子の世界。だからって腹を斬るか旗本の屋敷に押しかけて討ち死にしてこい!はあんまりだ。若い美形がいるときくとのこのこ出かけていく田之倉の爺って一体。惣十郎には妻子がいる、と聞いて皆怒るやら呆れるやら。いや、口説いている自覚あったのか?……あったみたいだな。おかんちゃんのピンチヒッター新さん、普段はむさくるしい店が女客一色に。め組の女衆大顰蹙。つか爺さん止めろ。侍なのがよくないんだよな。運がよければ一緒になれる、でもきっと駄目よね、と最初から思ってるから浮気だとわかっても後に引かない。しかし「奥様がいても構いません!私をどこかに連れて行ってください!」いや奥方は構うよ!その齢で人の道に外れた行いをしようとするなよ!「あの方は日頃から鍛えているから、すぐに直るでしょう」何者かに襲撃された惣十郎を診たお葉先生、太鼓判を押すも不倫に突っ走ろうとする友達を案じる。「もうあの子には近寄らないで下さい。お店に来るのも困ります」おかんの母に不義を責められ、新さんには「あの辺には舟遊びの場も名店もあるのになぜ古寺に?」と突っ込まれる。故郷の妻には去り状を送られる。すっかり笑いものにされている彼の思惑は、まだ誰にもわからない。惣十郎は江戸の留守居役の贋金作りを探りに来た密偵だった。うつけもののふりも食道楽もそのカモフラージュ。利用した小娘がたまたまめ組と知り合いだったから上様にばれたが、剣だけでなく芝居も達者だった。夫婦別れも芝居のうち……。おかつ、おかん母娘には悪いがほっとした。でも一発殴られろ。
2009年05月14日
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直参旗本のどざえもんを引き上げため組の面々。死んだ石塚は羽織袴ででかけたはずが、見つかったときは着流しだった。そして懐にあったのは……阿片?呉服問屋近江屋の女将おきょう、病気の主にかわり店をきりもり。水茶屋上がりの女将さんは亭主の看病も甲斐甲斐しいが、病は重く、どーも……。だが、その女将が侍と夜舟でいちゃいついているのを上様は目撃してしまう。おきょうさんは、水商売時代から身持ちが硬いので有名だったらしい。何かおかしい、と皆思うのだが、近江屋は手首を切った状態で見つかる。一見病を苦にしての自殺、そうでなければ女房が金目当てに殺したか。世間の口は煩く、おきょうさんに肩入れするお葉ちゃんはおかんむり。しかし実際、彼女は店から大金を持ち出している。亭主の墓参りのおきょうさんはおかしな浪人たちに襲われる。それはとばっちりを恐れた愛人の手のもの。助けた新さんに、おきょうさんは「時がくればお話します」と猶予を求める。彼女の目的は義理の息子探し、だが悪い奴に騙され空き家に連れ込まれたところを梢さんに助けられる始末。おきょうさんが継子探しをしているのを聞いた頭、「亭主を安楽死させた上で、勘当息子に後を継がせようとしているのかもしれない」と予想する。あ、確かにそれは筋が通ってるな。近江屋は痛みから逃れるため、阿片を使用していた。だが阿片を入手するため、女房が愛人稼業をやっていることを知り、薬を諦め結局自殺。息子と一緒に店を建て直してくれと遺言する。おきょうさんは死ぬ前に全てを明かすが、ひょっとして汚名は(一般には)晴れてない……のか?そりゃ当人は気にしないだろうし息子も立ち直って頑張るだろうけど……うーん。
2009年05月13日
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忍び相手に「貴方様は……?」ありえない思ったが、この時代の一般人が忍び装束なんて知るわけないか。妻子を残した男が崖下に落下して半年。貨幣の相場を気にしている上様、赤子連れの女が斬り殺されるのを目撃。身元がわからないし、「この子を頼みます」と頼まれたので、とりあえずめ組で預かってもらうことにする。幸い皆、赤ん坊好きそうだ。……でもちゃんと育てたことある人いないのか。母親だけでなく子供も殺したい悪者たち、新さんの身元を調べるのは無理っぽいので、同行していたお葉先生に眼をつける。夜鳴きの赤ん坊、おしめも塗れてないし熱があるわけでもない。新米両親にはなすすべもなく、皆起き出して来る。子分のなかに八人兄妹の長男がいて、やっとなんとかなった……江戸時代は大所帯多いし、子供の世話をしたことない人間ばかりってほうが不自然だ。冒頭で襲われたのは金座の旦那、弟の手のものに殺されかけるが生き延び、こっそり江戸に戻ってくる。が、既に女房は殺されわが子はおらず、弟は寛永寺から預かった金と称して高利貸をやっていた。町方まで調べているのに、赤ん坊の身元が知れないのはおかしい。だからって「全て芝居でお頭の隠し子」なんてよく思いついたな……絵草紙でもかいたらどうだお前ら。め組夫婦はすっかり養子にする気になったが、……ごめん、もう身元がわかっちゃったんだ……。父はいい人だから諦めてくれ。女房の名無しの墓を見た亭主は暴走しかけるが、息子が無事ときいて考え直す。
2008年11月27日
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米が豊作だったら、姉ちゃんに簪をかってやってほしいと父に強請る少年三吉。その彼を、身分ありげな尼さんが迎えに来る。江戸に行くと聞いた彼は喜ぶが、それは人生の変転の瞬間だった。「オレは、女子供ではない」中の人が大スターだけあって、いいシーン貰ってるな朝右衛門さんは。侍に脅され、刀を振り上げられていた少女を助けるが、彼女は誰が敵か味方かわからずだんまりを通す。しかも、その袖には血のあとがあった。め組に保護された彼女は、早朝握り飯を作ってどこかに出かけていく。……確かに「食べたい盛りだもんなー。いいよいいよ」とは言われたけど、お櫃さらってくこたねーだろ……。八王子から逃げてきた姉弟。弟は畑が心配だから村に帰ろうとするが、姉は父の言いつけに従い、その事情を探ろうとする。侍なんて全部敵、と思っていた二人だが、新さんに再び助けられ、態度を軟化させる。畑に帰れず、おゆう姉ちゃんのために銭が欲しい三吉、肩たたきのバイトに熱中。だが彼は、最近跡継ぎが死亡した相良藩の若君だった。双子だったので、捨てられ当時藩士だった義父に託されたのだった。おゆうちゃんは、三吉が実の弟ではないこと、自分が侍階級の出身であることは覚えていたが、そこまでは知らなかった。元乳母の尼さんは「早く殿の元に」と願うが、いや父の件がはっきりするまではいかせないほうがいいだろ。誰が敵かもわからないんだぞ?躊躇いつつもおゆうちゃんは弟に真相を話すが、三吉は相手にしない。あんまり信じていないし、一万五千石より姉ちゃんの方が大事。「そんな安物いらないわよ!恩着せないで」小銭をためて子供向けの花簪を買った三吉だが、姉は彼を激しく罵る。あんたのせいで人生狂っただの、何時までめ組に迷惑かける気だとか、物凄くきついことをいっているのだが、それでも弟がわざわざ持ってきた傘を投げ返す。「私といても、いいことなんてありません」実に泣ける話だが、見ている大人たちもたまらない。双子の兄にそっくりだったおかげもあり、三吉は特に問題なく若君になりおおせる。だがおゆうちゃんは結局弟の後を追っていくのだった。迷信に惑わされて捨てたほうが悪い。病身の藩主は田之倉の爺に説教され、その後立ち直って健康体に。藩内の悪は上様に成敗されるが、三吉は姉とともに八王子に帰る。陳腐っちゃ陳腐な話なんだが、素直に感動されたのは子役が上手いのか?
2008年11月05日
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目安箱に書状を入れようとしていた何処かの藩士、暗殺されるが周囲の手で血まみれの書状が無事、箱に入れられる。以前、盛り場でやくざものに襲われた新さんは通りすがりの藩士の助力を借りた。それこそが書状の主。それをしった上様は一人姿を消す。せめて才蔵つれてけよ……。しかし、これほど外歩きが多い上様なのにどうして影武者の一人もいないんだ。上様は首尾よく、朝佐衛門とクーデター集団に紛れ込んでいた。……が、ぬいさんが忍び込んでるのを見咎められたからって、いきなり正体現してどうする。いや見殺しも嫌だけど。父は貴方を頼りにしていたのに、貴方は約束の日時を破った。だから父は亡くなったとぬいさんに責められて上様困惑。確かにそのほうが話が早かったが、その人一応上様だから、色々忙しいはずなんだ。……多分。年中遊んでいるように見えるのはきっと気のせいだ。また尾張黒幕かよ!次の番組では二人の将軍候補が遊び歩いているというのに。ぬいさんが人間不信になる気持ちもわかるけど、一生懸命やってんのもわかるけど、余計なことしすぎだよなこの人。いきなり砲撃とか杜撰なクーデターしかける連中よりはましだけど。
2008年11月04日
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化粧品で人気の小間物屋・紅屋に盗人が。母と娘だけの、こじんまりとした女所帯で狙われたようだが、たまたま通りがかった新さんにやっつけられる。娘のお糸ちゃんは生き別れの父に夢を抱いているが、その父は大目付の密偵で、昔食い物にした藩に再び災厄を持ち込む。大名から大金を脅し取る大目付。田之倉の爺のもとにも芳しからぬ噂が伝わるが、役目柄嫌われているだけだと言い逃れをされる。丹下様いい人だな。大事な書面を盗んで逃げた男の妻子を利用も罵倒もしない。江戸時代は城の改築に将軍家の許可が必要だが、その設計予定図が盗まれ、何故か大目付の手に渡る。小藩に5千両支払えとは酷い。スパイの隠れ蓑に使われたお浜さんと娘は、亭主に捨てられ藩に処罰されるところだったのを、当時国目付だった丹下様が江戸に逃がしてくれた。藩のため、丹下様のため何とか絵図面を取り戻したい。新さんとお庭番コンビの手伝いで絵図面は無事藩に戻るが、お糸ちゃんがさらわれてしまう。そんなことされても母としては絵図面を返すのはちょっと……。丹下様には命の借りがありますから。冷血の父、捨てた娘に一目で父と見破られる。最後の土壇場で親であることを優先するが、それが父と娘の別れでもあった。「心の奥で家族を思いやっているのだな」はないだろうと思うが、お糸ちゃんのためにはそれでいいか……。
2008年11月03日
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人殺しを目撃しため組の面々。被害者がしっかり抱え込んでいたのは、「あぶな絵(要するにヌード)の皿」だった。しかもオランダに売られる予定だったと思われる。やけに物腰柔らかいぼてふりの弥助、め組で新さんの顔を見てぎょっ。弥助のパートナーは垢抜けないが純真なお稲ちゃん、お葉ちゃんに針仕事を教えてくれと頼みに来る。彼女は弥助が好きなのだが、彼はお稲ちゃんに学問や花嫁修業をさせて何処かに嫁入りさせようとしていた。お庭番コンビは殺された男の身元を洗うが、中々掴めない。だが、廻船問屋を洗ううち、敵の方から引っかかってくる。顔がばれて、その上で逃げおおせたのか。凄いのか駄目なのかわからんな。偶然弥助を目撃した佐源太、昔任務中生死不明となった同僚の又七郎だと確信。しかし弥助はそれを否定する。負傷した弥助が生きていてくれて嬉しいというより、帰参しないのが許せないという佐源太。自力で逃げ出した又七郎、お稲ちゃんと爺さんに救われる。孫が山奥で暮らしていくのが不憫だと思った爺さんはお稲も江戸に連れて行ってくれというが、お庭番は役柄上外部の下の祝言を挙げられない。縁がなかったか、と一瞬諦めた二人だが、山小屋は役人に襲われ爺さんは死亡。弥助は役目を捨ててお稲ちゃんの面倒をみることを決めた。以上の理由をお稲ちゃんから聞いた上様は又七郎から手をひくことにする。上様さえ納得すればお庭番も納得、弥助は平穏な暮らしを送ることが出来る。……筈だったのだが、偶然悪の尻尾を掴んでしまう。め組を通して情報提供しておしまい、とはいかないだろうな……元々義理堅い男だからな……。「許せ」と書き残して走る弥助、上様に止められる。よかった……本当によかった。爺さんの望みは敵討ちじゃないぞ、孫の幸せだぞ全く。
2008年11月01日
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花街で人探しをする編み笠の女。彼女が忍び込んだ店では、お葉ちゃんが病の女郎を連れ出すべく強欲な女将と遣り合っていた。こんな体じゃ大して稼げないし、いたって邪魔なだけだろうに。「(死ねなんて)その言葉そっくりお返しするわ!人の怨みがどんなものか、押しつぶされて死ぬときに知るでしょうよ!」見事言い負かしたお葉ちゃんは野次馬の歓声を受ける。不機嫌な女将、今度は何やらいきりたった女に「小平治」の相手の女について問い詰められる。彼女は「小平治」が店の女に入れあげて逃げたという話の裏を取りに来たのだが、はっきりしたことがわからないまま女将は口封じに殺される。そして偽の証言が仕立てられ、お葉ちゃんが下手人として捕らえられる。幸い南の月番だったので牢に入れられただけだが、新さんに見舞いを受けたお葉ちゃんは流石に涙を流す。「小平治」が一緒に逃げたというおそのについて調べる件の女、おそのの相手は別の男らしいと聞きつける。それにしてもこの女、どういう素性なんだ。お葉ちゃんが下手人として上げられたことを知り、わざと(自分にとっても有益な)証拠を番所に投げ込むあたり、悪い人間じゃないようだが。と思ったら、斬られて川に落ちた大工を助けなかった!……気に入った人間しか助けないのか?紀州時代、八重という女のお庭番がいたが、6年前薬種問屋の倅「小平治」と一緒となり引退して国を出た。その八重こそが下手人ではないかと睨んだ上様は才蔵と梢に命を下す。誤解なんだが、助けてくれた梢に襲い掛かるような性格じゃ……と思ったら梢のほうに前科があった。そうか一度は討伐隊が出たのか……。そりゃ忍びの追っ手を掻い潜って逃げた亭主が、女を作って逃げたなんて信じられないだろうさ。でも散々大暴れした挙句、「助けて小平治!」は萎えた。くのいちものは好きなんだけどなあ……。
2008年10月31日
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通称「なまずの先生」、縁日で地震予知……じゃなくて「なまず食うべからず」の啓蒙活動をやっている。昔地震で酷い目にあったらしい。そこに飛び込んできたのは無頼の御家人と、それに絡まれた気の強いお嬢様。あれ、先生結構強い?先生は元藩士、だが地震で蔵の中のお宝が壊れたせいで藩を追い出されたという。藩主はまだ若く、江戸家老はわりと好き勝手していた。おちせお嬢さん、先生の手習い屋にやってくる。偶然にも先生と同郷だったが、こちらはずっと江戸詰めだった様子。出自を誤魔化した先生、藩の内政が旗本衆にまで知られていることを知るが、「……ま、なるようにしかならないでしょう」だが、藩内には一揆を避けるため江戸家老を暗殺しようという動きがあった。このままでは大変なことになる、と思った上様は藩主を江戸に呼びつける。若いのは疾風さんが見張ってるが、間に合うのか?藩主は若いが結構切れ者らしい。それなのに江戸家老の勝手を許しているのは解せない。誰かに密偵でもやらせているのかな、と新さんは先生に謎をかけるが、その二人の前で家老暗殺未遂事件が起きる。暗殺犯の中には先生の息子までいた。先生はこれを機に家老の配下に復帰。息子やおちせお嬢さんにも正道に立ち戻るよう説得する。藩主が既に江戸に向かっている、と知った上様は笑みを零すが、これで悲劇が防がれたわけではなかった。父が同士を斬るのを見た息子、事情がわからず父を斬ろうとする。いや、言えないよ……こんなメンタルな理由。藩主もなまずの先生もやることやってたのに、どうしてこんな結果になるのやら。
2008年10月30日
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祝い金100両を持って上州を旅していため組の若い衆、土地の地回りに金を持っていることを知られ襲撃される。金を取り返してくれたのは、何故か頭そっくりの旅烏・藤次だった。どうせならBGMは「北風小僧の貫太郎」がよかった……。その旅烏が、妹夫婦を探しに江戸に出てきたところを襲われ、たまたま通りかかっため組と新さんに救われる。祝い金は江戸の火消しのカンパ、もし紛失していたら土下座じゃすまないところだった。頭以下、全力で彼のフォローに入ることがある。彼が臥せっている間に、同郷の名主がお上に訴えに上京するが、何者かに暗殺される。江戸の生糸問屋が生糸を安く買い漁り、代官所もそれを放置しているというのだが、田之倉の爺は「知りませんでした」と堂々井言い放つ。藤次の妹夫婦、みつと定吉は名を変え武州生まれの桶や夫婦として暮らしていた。兄が大怪我したときいた妹は会いたいと泣き崩れるが、亭主は「養生所なら安心」とそれを押し留める。だが、関東代官所は「佐渡帰りが所から出るのはご法度」と藤次を引っ張っていく。敵の筋書きは「逃げたと見せかけて斬る」だったが、藤次は役人たちを返り討ちにし姿を消す。定吉は、関所破りを脅されて悪党の手先になっていた。兄貴は「おみつが惚れてる男だから」とそれを許していたが、いいのか?いいのかこんな不実な男で。藤次は妹夫婦と姪と再会、満足して死んでいき、思わず特攻しかけた定吉は頭に止められる。なんか上様あまり活躍しなかったな。悪役の描写も少なめ。北島 三郎が「ゲスト」とあればこんなもんか。……全然意味なかったけどな、一人二役。
2008年10月29日
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釣りの新さんと半次郎、騙されて売られたというおぶんというみちのく娘を助ける。みちのくの飢饉の酷さを知った上様、備蓄米を送る手はずを整えるが、問題は来年。また米が不作なら、もう備蓄米すら出せない。甘藷なら、貧しい土壌でも安定した収穫が見込めるらしい。目安箱の書面から興味を抱いた上様は、それを書いた母親思いの貧しい蘭学者青木に、甘藷について尋ねにいく。二人は意気投合、その日から新さんは甘藷普及委員に。芋は甘くて匂いがいい。が、見た目がぱっとしないので中々普及しない。江戸っ子は新し物好きだというのは思い込みか?芋の旨さを知った米問屋は、これは手強いと真っ青。青木は上様お声がかりで出世の糸口を掴むが、「母の看病がありますので」と断ってしまう。だがそれを知った母は、私のためより世の人のために生きなさいと出刃片手に諭すのだった。おぶんちゃんは、孝行息子のかわりに母のヘルパーに。芋畑のある養生所が焼き払われ、野生の種芋は全滅。おぶんちゃんは、唯一つの種芋を護って重体となる。芋一個を同心が総出で警護って、なんか凄いな。それに、この「最後の一つ」がなくなったって時間をかければまた長崎あたりから入手できるのにな。青木母を攫って「種芋と交換」といいだした敵の一味は、わんこを使いに寄越すが、お庭番がそれを追っていって人質を救出。そして黒幕が漸く特定される。甘藷先生とおぶんは祝言を上げ、甘藷は無事普及した。
2008年10月26日
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遠乗りの途中で喉が渇いた上様、通りすがりの娘、お直に声をかける。彼女は隠居して菊を作っている、老夫婦の下に通い奉公の身。元藩士らしい夫婦もいい人たちだが、彼ら三人には無残な運命が待っていた。吉原で隠れ遊びの秋吉藩藩主、女に迫っている間に頓死。共の藩士たちはどうしていいかわからず、殿様を始終諫めていた元家老の元に。……店子に口止めしてこっそり駕籠で帰ればいいだろう、と素人にもわかるがな。いきなり古巣に担ぎ出された爺さん、芸者以下に硬く口止めして、病人という体裁で殿様を下屋敷に連れ帰る。これで終わればよかったんだが、め組の面々が親切心から声をかけ、話が大きくなる。思わぬところから上様に「どっかの藩主だか大身旗本が吉原で頓死」という話が伝わっていることを知らない秋吉藩の面々、とにかく藩主急死、養子縁組というプランを組む。遊び好きの藩主を抱えて揉めていた藩はなんとか纏まるが……。太鼓持ちが川に落ちて死亡。それは藩の秘密を漏らしたくないが故の口封じだった。指図を下したのは先日までのんびり菊を作っていた爺さんだが、証人の一人・船頭の与一がお直ちゃんの恋人とは知る由もない。うわあすっかり人相も悪くなって。そして事件の臭いを嗅ぎ分けた老中も、暗躍を開始していた。目的は、自分の息子を養子として秋吉藩に押し付けること。せっかく藩がまとまったのに、と若い連中は老中暗殺を口走るが、それをこっそり見張ってる……名前覚えてないけどよくみる人。与一は辛うじて一命を取り留めるが、お直ちゃんは真相に仰天。臨時家老も可愛がっているお直の恋人を間接的に手をかけてしまったことを知るが、一度は藩のためにそのまま突っ走ろうとする。修羅街道を足止めしたのは、老妻の涙だった。だが若侍たちは暴走。警備手薄な老中の駕籠を襲うが、それは無論罠だった。おまけに吉原の店一軒が皆殺しに。老中はお直と与一、徳田新之助を殺して全てを闇に葬ろうとする。爺さんは事件の責を負い、また藩の存命を願って上様の前で自刃。藩は知行半減となる。……正直、これだけ人が死んでいると爺さんの皺腹一つじゃ足りないと思う。
2008年10月25日
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田之倉の爺の還暦祝いだというのに、め組の女の子たちは、お葉ちゃんの友達の下にお喋りに行ってしまう。迎えにいった上様は、なにやら不穏な会話を聞く。座敷の主客は、不行跡を理由に罷免された元老中だった。新さん、いきなり火付けの疑いで火盗改に引き立てられようとする。話を聞いた田之倉の爺と大岡様は仰天。南町奉行は火付けの容疑者を受けだしに行くが、まさかありゃ上様だとは言えない。かえって徳田ってのは何者かと切り返される。上様と同じ牢に放り込まれた自称錠前師、手前の牢に入れられていた女盗賊、お吉に密偵だと暴かれる。上様とお吉は手鎖で繋がれ、翌朝晒されることになるが、その前に逃げ出す。いや、晒されても五分も立たずに救援隊がくると思うけど。火盗改は唯一の手がかりであるめ組を襲うが、さすがにそこには逃げ込んでいなかった。一方お城では老中暗殺で大騒ぎ、後任を決めるはずの上様は、牢内のはずが逃亡中だった。手鎖につながれたまま事件を探る上様、何時ものようには戦えない。お吉は無法岸の「お嬢さん」だった。なんとか堅気になろうとしたが、世間の風当たりが強くてうまくいかず、結局馴染みと盗賊稼業。たまたま出合った、無実のお侍さんのため体を張る。だが、その男は江戸城に堂々と逃げ込み、将軍様に大変身。新しい法では、10両以上盗んだ者は首が飛ぶことになっている。お吉はとっくに100両以上盗んでいたが、「見栄を張るな」といわれ「9両3分」と言いなおす。久々に性格のいい恋愛ゲストヒロインきたな、老中の「人形」小紅も可愛いんだけど人形のまま終わってしまって惜しかった。
2008年10月24日
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ご赦免舟を見守る上様とお奉行様。その中に、事故を起こし五年の島送りとなったが、三年で戻ってきた花火職人の清吉の姿があった。事件じゃなくて事故で五年か……女房も死んだようだし、相当な大事故だ。おじさんが迎えに来てくれたが、もう花火を捨てる覚悟なので店には戻らず、幼馴染の半次郎とめ組に厄介になることになる。清吉は大した花火師で、上様のお声がかりとまでなった。だが、寝ぼけて火を出し、火薬が引火して大火事に。ああ……そりゃ島流しにもなるわ……。火事で死んだはずの清吉の女房、おくには生きていた。こっちは亭主が死んだと思っていて、知らずに仇の元側用人の妾になっている。火事は、将軍様暗殺の手駒を欲した連中の仕掛けだった。気の長い話だ。三年の間になんど暗殺騒動があったと思ってるんだ?そのくせ清吉ゲットはしくじり続けるし。……上様のお声がかりになったのが不幸の始まりってあんまりだ。亭主の無事を知ったおくに、眠り薬をのんだふり。さすが何年も苦労しただけある。それに比べ、「おくにはワシの妾だ」って単なる自慢としか思えない。そんな女イラネといわれたらどうするんだ。貞淑な女房の方が人質の価値が高いだろうが!爆弾を作らされた清吉、的は自分に目をかけてくれた上様と聞いてびっくり。だがもっとびっくりしたのは、爆弾のはずが花火を作られたスポンサーたち……じゃなくて、やっぱり清吉か。三年も前から上様と顔見知りだったとは。
2008年10月23日
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山道にいきなり朱敷を敷いてお茶を立てたいた尼僧、夫殺しで処刑されようとしている女に「本当のことを教えてください」と頼むが、彼女は口を開かなかった。だが、処刑場まで言って騒ぎ立てる彼女の姿に真を見た上様は、女囚をさらって逃げてしまう。たまたま編み笠・馬所有でよかった。「とんでもない話だ!」と頭から湯気を立てている田野倉の爺、……真実を聞いたら憤死しそうだ。無論北町は全力を持って女囚を探すが、お庭番コンビが身代わりを務める。「実はあれ、俺と朝佐衛門だ」あっさり田之倉の爺と大岡様に白状する上様。元人斬り役人が己の勘を語ったとはいえ、いいのかな。つかこの上様に仕える小姓は何を聞いても驚かず喋らずだから大変だ。北町奉行によると、女将おとよは自分から自首をした。が、鬼と呼ばれた岩槻同心が、何故かたびたび処刑を延期し取調べを続けたため、詮議が三月も伸びたという。その岩槻は、暫く前に病死した。無実を叫んだ尼僧、店に参りおとよさんの儘娘に追い払われる。彼女は先妻が亡くなった後、女中から手がついて後妻となったので、おみのお嬢さんには嫌われていたらしい。そのことからおとよは継子を最優先にすることを誓ったが、結果彼女の産んだ宗太は石を投げられて川に落ちる。それを助けたのも件の尼さん。呑気に激励してんじゃねえよ男ども。二人とも溺れたらどうするんだよ!彼女はなくなった岩槻同心の娘だった。まあその辺だよな……捜査内容知ってるっていったら。要するに、お嬢さんが父親殺しの下手人にしたてられる予定だったのだが、てっきり彼女が殺したと思った継母が名乗り出たのだった。継母憎しはまだおくとしても、父を滅多ざしにした男が恋しいかねえ……乙女心はよくわからん。弟もほったらかしで家に戻ってこなくても気にしないし。店の現状やら色々考えたら、真相が透けて見えるんだが。最後に義理の母子が仲直りして終わるが、正直あのまま……いやその。その、悪役でもこんなに感じ悪い子滅多にいないぜ!
2008年10月22日
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南蛮大魔術はいいけど、どう見ても昭和のマジックなのも許すけど、BGMはどう言い訳してくれるのか気になる。異国風美少女が芝居小屋で大当たりを取り、田之倉の爺もマニュアル本を入手して入れ替えマジックの練習。キリシタンのアヤシの術だと困るから、とか言ってるが、……後で見物にいくな、絶対。江戸の町を飛び回る琉球空手使いの盗賊小太郎、狙いは「翡翠の香炉」。たまたまそれに行き違った新さんは翌日魔術を見物に行き、花形の「若」ことお若ちゃんが翡翠の耳飾をしているのに気づく。手品師の親方、ぎっくり腰で舞台を勤められなくなる。多少でも替わりを勤められるのは裏方の清吉だけだが、これが極めつけのどじ、大事な舞台をしくじるどころか手品の種までばらしてしまう。「若」のおかげでくびを免れるが、彼女には盗人の恋人がいることを知り、そいつを役人に売り渡すような真似を。彼なりによかれと思ってしたことだが、まあお若ちゃんにとっては迷惑この上なかった。翌日、お若ちゃんはキリシタンの疑いをかけられ役人に引っ立てられる。こっそり見物に来ていた田之倉の爺はそれをとめようとするが、まさか身分は語れず「旗本の隠居」で片付けられる。何で娘芸人一人だけ引っ立てるんだ、おかしいだろということで目付けが江戸城に呼びつけられるが、「親がキリシタンだから」といわれると無理に解き放てとはいえない。親方以下、花形の若と運命を共にする覚悟だが、清吉は自分のせいでこんなことになったと呆然。しかも、焼餅から突き出した男は、お若ちゃんの両親の無実の証をたてるため命がけで戦う男だった。その男が捕縛されかけたときの怪我で彼女を助けに行けないので、清吉が手妻を駆使し奪還作戦に挑むことになる。「ここで死にます、小太郎さんと幸せになってください」って、一人で逃げるような女なら好きにならなかっただろ、お前……。お若ちゃんが捕らえられたのは、当時の長崎奉行の機密文書を持っていると思われたためだが、それは高価だからとパチった香炉の中にありましたオチ。無実の罪で磔となった肥前屋を再興するため、お嬢さんと手代は長崎に帰り、立派な魔術師となった清吉が一座の花形となる。ハッピーエンドだが、なんか切ないな……。
2008年10月20日
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大名家の奥向きから、幼い若君が拉致される。たまたま通りかかった新さんが別式女に加勢、若君は無事に取り返されるが、怪我をしたゆみという娘はめ組で養生することに。別式女は5、6歳から男として育てられ、武芸百般。その生活が幸福か否か、当人たちにしかわからない。組頭のりく殿は、余程の事情があるらしく、世話になった礼を言いつつも藩名を明かそうとしない。別式女なんておいておけるのは、17、8家らしい。内紛の臭いを嗅いだ上様は、お庭番に藩の特定を命じる。藩には、他の若君は居ない。だから犯人が特定できない。やっぱり男が必要ね、というわけで、新さんに白羽の矢が刺さる。りく殿の父、水澤殿に会いにいった新さん、かなりの頑固者だと聞いたがそうでもない。それより娘が(りく殿を含め)五人もいるのが気になる。若君の食事に毒が入れられ、毒見役が亡くなる。内通者がいるということで、若君は家と関係のないところに匿われることに。りく殿が頼ったのは新さんだった。新さんは小石川養生所に若君を隠すことを提案。だが、誰か特定できない内通者に居場所を隠すことなんて出来るのか?お歴々が若君に会わせろ!と押し入ってくるが、お相手役にコスさせてなんとか誤魔化す。が、肝心の若君が、跡目相続で一度会ったきりの上様の顔をなんとなく覚えていて、新さんそちらに冷や汗。大の大人が始終会っていても覚えてないというのに!しかしお歴々勢ぞろいで来られると、確かに敵が決め付けられないな。……全員か?お葉先生に「新さんが好き」と見抜かれたりく殿、周囲の反対を押し切って新さんを首にする。ちょっとまて、それこそ私情だ。そして新さんが警護から抜けた途端、刺客が養生所に押しかけてくる。黒幕は結局、親戚筋の江戸家老だった。下手すると藩潰れるんだが……それでも怨みを晴らしたいのか?ごめん浦風様、ちょっぴり疑ってた。上様を見ても驚かず自慢する若君、5歳でこれとは将来が楽しみだ(笑)。
2008年10月19日
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息子の目が見えなくなったので、検校のくらいを取るため京都に向かう河内屋と手代、大金を持っていることをうかうか喋ったことが原因で殺され、金を奪われる。それから二年。上様の御前に目通りした雲居検校、検校たちの福祉のため、祝儀のたび運上金を取り立てるよう提案。「各自の志とし、分相応を旨とし、帳簿に記し、町奉行にも話を通す」という厳しい条件の下に上様から許可を得る。若い金貸しの徳市、め組の半次郎に金を貸すも踏み倒される。そこを新さんに助けられたのが縁で、半次郎の妹のお葉ちゃんに眼を見てもらう。お葉ちゃんは「手術をすれば治る」と断言、徳の市もその気になるが、手術には点眼薬が必要。「ハシリドコロ」ならなんとかなるかも、というわけで、め組は農家参り、お庭番コンビは九州に出張。長屋暮らしの夫婦の出産の祝い金が一分!馬鹿将軍呼ばわりされた新さんは目を白黒させるが、視聴者にはこうなるとわかってたから確かに馬鹿将軍だ。無論、集められた金は若年寄と検校に9割方着服されていた。おさいさんが音頭を取って、運上金反対運動が盛り上がる。無論上様も放っておけず、廃止を脅しつけるが、敵もしぶとい。暫く様子見となるが、実にうざい展開だ。一万石の小大名、借金のかたに三人の姫の一人を検校の嫁に取られることに。末娘の梅姫は常々藩の財政に胸を痛めており、人身御供に志願する。松竹梅って雑な付け方だな。梅姫と河内屋徳助こと徳市は昔馴染み。彼女の窮地を見かねた徳市は姫と連れ立って逃げ出す。……いいけど、この後どうするつもりだ。と思ったら、証文は姫と引き換えになった後だったのか。お庭番が「ハシリドコロ」を入手、め組に向かっていた新さんが二人を保護。半次郎は「ハシリドコロ」の実験台にされてびびるが、妹が自分でやるわ、と言い出してはどうにもならず。頭は姫の無事を殿に伝えに行き、「当座の資金」を受け取らずに帰るが、その財布の中には一分しか入っていなかった。……金がないからこうなったんだもんな。姫は目の手術にも手を貸す……大したもんだ。雲居検校こそ河内屋殺しの下手人ではないかと疑う上様、証拠・証人集めは順調に進む。そしてお葉ちゃんが検校が偽盲人であることを暴くが、姫は若年寄に連れて行かれる。若年寄が上様の顔見忘れるなよ……。姫は藩に戻り、徳助は呉服屋を再興。上様は、「ハシリドコロ」を栽培させるようはからう。
2008年10月17日
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佐渡金山産の金が、大量に横流しされている様子。早速自ら越後まで探りに行く将軍様……あのだからなぜお庭番を飼っているのかと。田之倉の爺も大岡様も出かけていく。隠居、遊山だと思ってんだろ。お奉行、まさか月番じゃないだろうな?浅蜊売りの子供たち、頼りの姉代わりのおつるちゃんは倒れてばかり。空腹……じゃないな。本気で病気か?血の病か風邪か、……労咳は勘弁。周囲も貧しいが、起きていられなくなった彼女を見かねて食べ物を差し入れてくる。新さんが越後観光と聞いため組の女性陣、旅の途中でやくざものたちに絡まれる。……からかっただけ。暇な連中だ。子供のいないお金持ちが、養女を貰いにくる。だがそれは人買いだった。おつるちゃんは大火事の後七人の孤児の里親探しをし、見事四人片付けたらしいが、……なんか不安になってきた。真っ当な奉公先を探したほうがいいんじゃないか?おつるちゃんの体調不良が気になる新さん、彼女を江戸に誘うが、「生き別れの父を待っているから」と断られる。上様が孤児に構っている間も働いていた大岡様、金の現物を抑えるが、まだトップまで押さえるには至らない。すっかり成り上がっていた父、表を歩いている娘を見つけて駆け寄るも、逃げられてしまう。父に五両で売り飛ばされたおつるちゃんは、再会できなら思い切り詰ってやるつもりだったのに、実際あってみれば懐かしく思えて混乱したのだった。だが、父が自分の居場所を探し当てて尋ねてくれば、つい拒んでしまう。お葉ちゃんの見立ては血液の病で死病。江戸時代の知識ではまだわからない病気らしい。父は娘と一緒にいる江戸者の侍に、金横流しの悪事から手をひけと言われてその気になる。が、黒幕たる佐渡奉行はおつるちゃんを攫って証人の口をふさごうとするのだった。一度は捨てた娘を諦められず命を捨てる父、駄目人間には違いないが憎めなかった。恥も外見もなく泣き喚いていたからか?そして事件に巻き込まれ、命をすり減らした娘を死を遂げる。
2008年10月16日
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同心と岡っ引き、大福餅を盗んだ小娘を追って、豪雨の中寺社にまで追いかけてくるって、なんか凄い執念。ばれれば処罰されるのに。そこまでしなくともと思った新さん、彼女を拾ってめ組に連れて行く。新さんの拾い癖に慣れている面々はけろりとして飯を食わせるが、今度の居候はショックにより?口が聞けなかった。頭も小頭も留守なのに、お上の火薬庫の側で火事。女将さんが指揮を取ろうとするが、新さんが……そりゃ怒られるよ。上様が纏持って焼け死んだらどうするんだ。府中の代官所の役人が、家出娘を探して番所にやってくる。いや、同心の方が格上だろ普通。何故お前の方がえらそうにしてるんだ。名無し娘、新さんや皆に懐いているがどうしても声が出ない。彼女の父は秩父の名主だったが、謀反人扱いされて投獄中。これも上様の新政策のせいだ、と思い、目安箱にその旨訴状しようと考えている。が、将軍の悪口を書いたら処罰されるとも考えている。役人から庇ってくれたり、火事で大活躍した新さんが「将軍さまの悪口を書いたことで捕まえられることになったら、必ず守ってやる」と言ってくれて、勇気付けられた娘は段々喋れるようになる。だが無論、上様の政策を悪用しようとしている連中が彼女を見逃すわけもない。追われ隠れ、血で直訴状を書く。……不幸描写もあって、なんか必殺みたいだ。自分を庇って捕まったおりえを救いに秩父に向かう上様、途中で農民たちに襲われる。お庭番たちは「谷底に突き落とされてえのか!」と脅しをかけるが、上様は財布を渡してやるよう指示。その娘たちは、「織れば織るほど借金が増える」政策に途方にくれていた。声が出るようになったおりえとその父は、上様込みで罵倒するが、いいんだろうか(笑)。名主が功あったとして代官に取り立てってありなのか。上様の代わりに田之倉の爺が娘たちに頭を下げるってちょっと気の毒。おりえちゃんがいい子なので、不快とまではいわないがうーむ。
2008年10月15日
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ほおずきを鳴らしていた少女。気になったのは上様だけでなく、立派な駕籠に乗った女性も降りてくる。いきなり金を渡そうとするから嫌な女、もしくは変な女かと思ったが、喋ってるの聞いたら気のいい有閑夫人だった。知らない人からお金を貰っちゃいけない、とお母さんに教育されているお梅ちゃん、もう知らない人じゃないから、またねと言われてにっこり。その頃江戸では、両替商専門の辻斬りが横行していた。……そういう下調べが必要なのって辻斬りと呼ばないんじゃ?捕り物騒ぎに怯えて隠れていたお梅親子、たまたま組に帰る途中だっため組と出会い、送って貰うことに。お方様のほうのお梅は、その辻斬りに押しかけられた上、女所帯だからと舐められ居座られてしまう。「お捨屋敷」の主は、子供が死んだ挙句殿の寵愛が薄れ下屋敷を追い出された女性。周囲に当り散らしたり、ご乱行の噂があったりして評判最悪だというが、実際の姿を見た新さんにはそうは見えない。あわよくば、と「お捨て屋敷」の様子を探るめ組の若い衆、お方様が全く外出しない上、男を引っ張りこんでいるという噂を聞き込んでくる。殿様に捨てられてすっかり自棄になっていたお方様の梅乃、男の前で帯を解く。その姿を見た才三は「噂どおり強かな女」と報告を上げるが、梢が再調査、「根も葉もないこと」と結論付ける。幼いお梅ちゃんには思いやりを見せるお方様だが、世間と自分を追いやったものたちへの怨みは深い。私に取って代わった女を殺していただきたい、と言われた辻斬り、俺も取り戻せぬものを追う身だとこれを引き受ける。辻斬りは旗本滝口の元嫡男、家は金でしくじった。お方様と江戸を出たいと考え、南町奉行の暗殺を引き受ける。その後釜っていうのはめ組も周知のお初ちゃん。しかし彼女のせいで屋敷を追われた、っていうのは筋違いだろう。……どちらかというと、相当好き者らしい殿様に彼女も何時か捨てられるんじゃないかと案じたほうがいい。町方の娘が旗本の側室になっても、あまりいいことない。ドロップアウト組同士の恋は無残な終焉を迎え、滝口は捉えられる。今回の話、め組が「無意識の加害者の1人」だった。そのせいで余計後味悪い。
2008年10月12日
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幼馴染の男女三人。ヒロインAとヒーローは婚約するが、実はヒーローはヒロインBと付き合っていた。ヒロインAはお金持ちで無神経、ヒロインBは貧乏で僻みっぽい。ここまでは普通のトレンディドラマだが、問題はヒーローの家が盗品買売をやっていて、ヒロインAの父にその罪を押し付けたってこと。自分を捨てた男も憎いが、自分を目下に見る女も憎い、ヒロインBは結局男の罪を見逃してしまう。おゆきちゃんも清太郎も嫌な奴なんで、つい「もうどっちでもいいよ」と呟いてしまった。どちらかというとおゆきに本当のことをぶちまけてやったほうがいい気味なような。しかし父が躊躇っているのに、別に彼女に未練なんてありません、と蔵に盗品ぶち込む清太郎って凄い奴だな。気が咎めたおまつちゃんは清太郎を問い詰めにいくが、清太郎は話も聞かず「お前本当は喜んでいるんだろう」と言い放つ。前途を悲観した父は牢内で首を吊る。衝撃で受けたおゆきは町を放浪、すぐに次の女を作ってよろしくやっている清太郎を刺してしまう。これで清太郎が死んでたらある意味面白かったが、残念ながら掠り傷。だが、別件で入牢していた清太郎の子分がこの話を聞き、彼女を連れて逃げ出す。うわこいつ火をつけやがった!良心に目覚めたのか、何か金づるにするつもりなのか、……えええ運命感じたってのか?それだけで(じっとしていれば数日で自由になれるのに)火をつけて逃げたのか?捕まれば火炙りだぞ?おゆきを助けたおまつ、事件のことやら清太郎との経緯やら洗いざらいぶちまける。貴方を見返すために清太郎さんと一緒になりたかったのよ、は中々の汚さだが、ともかく二人は仲直り。二人で小間物屋をやっていくことにする。……今はいいけど、また二人で一つの的を争う羽目にならないことを祈る。
2008年10月10日
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取引先に無償で金を貸している呉服屋の美人女将お連、それは商売上の道徳としてどうなんだと訴えられる。大岡越前相手にびしっと「商売は戦です!」と言い切ったお連さん、親の墓の前で涙ぐんでいるのを通りがかりの侍に見られて大慌て。商売の腕を見込まれて養女入り、男以上の辣腕を振るってきたので誰にも弱みは見せたくない。奥祐筆に金は渡しても、身を任すつもりはないし、暴漢に襲われれば自力で抵抗します。でもいい男に助けられればつい縋り付きます、ってなんかむかつくな。最近、商人たちの申し開きがあまりに見事なので、誰かがカンペを渡してるんじゃないかと疑う大岡様。店を磐石にして、店を先代の息子に渡したい女将。彼は別に勘当されたわけではなく、修行に出されただけなので、それが筋と言えば筋。……でも、番頭以下は仕事が出来る人のほうがよさそうです。「そうしたら女に戻ってもいいですよね」って、旗本の三男坊の顔を思い浮かべてるが、それも中々難儀な道じゃないのか。判例を横流ししていることがばれた奥祐筆、田之倉の爺に免職を勧告される。金を随分貯めたはずだからもう隠居したら……と思ったら、花町に借金がある始末。接待受けてたんじゃないのか、どんだけ金遣いあらいんだ。しかも惚れた女に袖にされ、恋敵を襲ったところ、相手は上様でした。だから諦めろよ色々と。上様に遺恨を抱く大名に情報売ってるんじゃねえよ。いや好きだけどなパターン破り。待ち伏せくらいであの上様が討てるのかと。お連さんは色々ダーティな手段を使って仕事を取っていたが、「隠密」徳田 新之助を売れと言われて流石に断ろうとする。いや、本来の跡継ぎはもう死んだんだし店が潰れても……って従業員その他が路頭に迷うか。
2008年10月09日
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兇状持ちが娘たちを人質に、番所に立て篭もり。火盗改の若い同心・中尾はめ組と一緒にやってきた新さんに助力を求める。他にも知人の看板描きの浪人・岡島さんが助力してくれて、事件は無事解決。岡島さんが本所奉行所の役人をやめたのは、探索中部下を死なせてしまったからだった。今は死んだ岡っ引きの娘、おけいさんを引き取って二人で暮らしている。本所奉行所が潰れたとき、自主退職住みの彼にも南町奉行所お声がかかったが、断ったらしい。彼は立派だが、同じく本所出身の連中は賭けの胴元をやったり、好き勝手をしていた。中尾同心といい仲のおけい、実の父の敵を討ちたいし、今の父への恩も返したい。大事なものが沢山あると大変だな。敵討ちがしたいと私情から恋人に詰め寄るが、自分がやるからじっとしていろと言われる。なんて汚い話なんだ……奉行所をやめたくなるのも無理はない。賭け試合を調べていた娘の恋人が重体となり、父は新さんを立会人に死闘に挑む。対戦相手・速水亮って仮面ライダーXか?顔覚えてない。才蔵に「柔術の稽古をつけてやる」と言って体よく断られる上様って一体。そんなに稽古凄いのか。
2008年10月08日
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忍相手に「どなたさま」もないようなと思ったが、考えてみりゃ当時の一般人が忍び装束なんてぴんとくるわけなかった。妻も子もある男が崖下に落とされ、半年の月日がたつ。やっと戻ってきた江戸では、義理の弟と義理の母が寛永寺の名前を騙った高利貸をやり、妻子は行方知れずになっていた。妻は「旅先で重病になった」夫の看病に旅立った直後、義弟の手のものに襲われ死亡。赤ん坊も危なかったが、通りすがりの新さんとお葉先生に助けられ、め組に預けられることになる。夜鳴きが酷くて皆置きだしたりしたり、全て狂言でお頭の隠し子じゃないかと言われたりしたが、養子にしようかという流れに。やっと赤ん坊の身元を探り出してきた新さん、思わず口ごもるのだった。現状に絶望した父、死ぬ気で店に特攻しようとするが、息子が無事と聞いて考え直す。
2008年10月07日
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相談役から実質外された爺、お役御免かとがっくり。上様はもう年だから防波堤から開放しようと思ったのに、ボケたふりして出社拒否するほど欝になってしまう。何とかしてくれ、と泣きつかれた頭、天海、大久保彦左衛門なんかを引き合いに出して励ます。天海って……日光の話だからちょうどいいけど、そりゃ凄いな。鶯と雲雀が聞き分けられない狭霧さん。最終回で箍が外れたのか、日光でちょっと骨休め、とか言い始める。「お前あつかましくなったな」相棒あっけ。お庭番は皆好きだけど、結局今のところこの二人が一番好き。日光にお忍びで行くと言い出す上様。爺と二人旅ってことで、大岡様は頭に同行を依頼。爺はこのシリーズで出番終了、しかしこれだけ盛大な引退イベントって凄いな。始めは小さな企画だったから可能だったのかも。二期終了後暫くしてお亡くなりになったってことだから、撮影時にはもう体調に異変があったのかもしれない……。事件は単純明快、日光奉行が上様と承知で攻撃を仕掛けてきて、上様が応戦。後はひたすら傷心旅行。とめ組の馬鹿騒ぎ。上様がもう出立したと聞いた黒幕の老中が泡食って駆けつけてきて、「上様殺せなんてそこまで言ってない!」おいおい勇み足かよ、とこっちが焦った。事態がよく飲み込めないまま上様に乗り込まれて、このまま無礼うちされたら気の毒どころじゃなかった。
2008年10月06日
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勝手に目をつけた女を、ものにした男をフクロにする小普請組。素直に金を渡し土下座した若侍は、大身旗本の次男坊だった。絵が好きで喧嘩は嫌い、侍に向いてないのは一目瞭然で、兄も屋敷を出ることを認める。だが、その話のわかる兄が急死してしまう。残っているのは未亡人で出戻りの厳しい姉だけ。徳之助の「市井で絵を描いて暮らしたい」という夢は粉々に粉砕される。小普請組のヤンキーどもは早々に上様の手が回りみっちり叱られて退場、物語は徳之助と恋人のおたま、姉と用人の兵馬の四人が中心となる。ならず者に襲われた徳之助とお玉、そのまま姿を晦ます。疾風が調べてきた襲撃者の親分は、元小普請組の大垣。徳之助を探す新さんに同行の半次郎は、妹分のおみのに再会する。襲ってきたのは、自分に愛想を尽かした実の姉かもしれない。そう思った徳之助は、用人の妻がやってる店に匿って貰うが、江戸を出る前に第二の襲撃が行われる。土砂降りの中、罪の無い女たちが殺され、おたまを逃がした徳之助、誰何の同心たちまで殺される。この事態に上様、声もでない。何この展開。何かが違う、と思ったら、被害者より加害者の書き込みが凄いんだこれ。日陰者に恵まれた境遇から抜け出そうとするものの気持ちはわからない。逆もまた真なり。身を持ち崩した大垣にも、惚れた女を請け出してやり直すという夢があったが、おみのちゃんを殺され激怒した半次郎に道を絶たれる。「旅は上方じゃない。冥土への旅だい!」三枚目半次郎の、一世一代の晴れ舞台だが、泣いてる女がそこにもいるんだよ……。自業自得だ、自業自得だがどうしてこんなに悲しいんだ。姉上も気の毒だ。気の毒すぎる。駄目っこだが可愛い弟の死の真相を知った姉上、どうにもならず呆然としているところに上様登場。「切腹ならぬ。成敗!」兵を繰り出し手向かいしながら、叶わぬとなると切腹しようとしがやったので、わざと妨害して成敗。もう駄目だと思った姉上は自害しようとして止められ、おたまちゃんは自分が身篭っていることを知る。上様のお声がかりで跡目相続が許され、嫁っつーかなんつーかはお屋敷に入るようだが、……先々不安だ……。
2008年10月04日
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深川で辻斬りが横行。凄腕の旗本までやられる始末。飲み屋の看板娘お国ちゃん、大店の二番番頭と祝言して、支店を任されることに。新さんもお祝い金を出そうとするが、ぽいっと出した財布には小銭しか入ってなかった(笑)。め組に行くっていったらこれしかくれなかったって……そりゃそうだ、あるだけ使うんだもん。祝言前日に辻斬りにあうとは災難な……。止めをさす前に捕り方がかけつけるが、「刀に葵の御紋が」と言い残して事切れる。辻斬り騒動はこれが目的だったが、普通、関係者全員口を噤むと思う。こんなネタが使えるのは主人公が将軍家所縁の人間の時だけだ。辻斬りに間違えられた新さん、刀(の血糊)を確認させろと言われるが、葵の家紋入りの刀なんて見せられるわけない。つーかそんなもんお忍び中に持って歩くな!南町に連行されかけた新さんを助けたのは、お国ちゃんの父親代行の山田さんだった。「元」若年寄風情が、上様相手に「貴方がやったんじゃありませんか」ってありえない。下賜した御紋入りの刀は三本、うち所在が知れないのは一本。……松平だって。うわあ……。辻斬りに嵌っているのは松平の殿の御舎弟。病弱でおとなしい兄と相続争いをしたが、上様のせいで跡継ぎになれなかった。……いや、妾腹で弟っていったら普通勝てない。要するに負け組が組んでの反乱劇だった。上様に探りを入れられ、刀の在り処を確かめた兄、弟を咎めようとして逆に座敷牢に入れられる。そこには、辻斬りを探して同じく捕らえられたお国ちゃんがいた。彼女は最初「敵の兄貴!」と吼えまくるが、素直に謝られて考えを改める。「殿様は名もない女に手を突いて謝ってくださいました。きっとよいお方に違いありません」お国ちゃんの父が罪人として斬られたって、なんか意味ある設定なのかと思ったら脱獄の前ふりか。兄の殿様は切腹を止められ、お邦ちゃんの酒問屋の御用達の書面を渡して一件落着。……基本いい話だし、悪党二人の捩れっぷりも半端なかったが、「上様を辻斬りに」って設定が無理ありすぎてどーももやもや。
2008年10月03日
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文武両道の名君、矢野蔵藩の末長公が撃たれ重体に。嫡男夭逝の後まだ跡継ぎが決まっておらず、殿がなくなられれば二万石が宙に浮く。そして弟と妾腹の子、どちらを迎えるかで城代と若侍たちが反目。養生所のお葉先生、浮かれっぱなしで恋の噂あり。だからってめ組総出でつけてどうする。そりゃばれるわ。彼女のお相手は同じ養生所の若い医者(真田 弘之!)、かっこよくて腕がよくてガッツがある。当人は親の代からの浪人で、病気で死に掛けたことから医者を志したと語るが、検分にいった新さんは、「浪人と言うには品がよい」と看破。お約束どおり辻先生は「捨てられた若君」だった。父と呼んでいたのはお守役。25年の人生を否定された「若様」、私は新しい養生所を建てるという夢があるんだ、藩なんか知るかと突っぱねる。事情はどうあれ自分を捨てた、顔も知らない父のために人生設計変えるつもりはないってごもっともだが、……上様は所詮殿様だからなあ。お葉ちゃんの人生より「筋」が大事か。お頭、藩の領民のためお葉ちゃんを説得して諦めさせてほしいと言われ、きっぱり断る。……悪い家老や弟君をどうにかして、適当な養子を迎えさせるわけにはいかないのか?「しかし世の中てなうまくいかないもんだな」養生所に斬りこみって正気かお前ら。皆殺しにでもするつもりだったのか?医者だけならともかく大勢入院患者がいたぞ!若君に心を寄せる若い連中も乱入、一人が斃れる。侍はその生まれに殉じ生きて死ななくてはならない。自分が幸せなら満足か、と上様に詰られた先生は藩に戻ることを決意するが、……お葉ちゃんはそこまでついていけなかった。ついていってやれよ。個人の幸せを求めて何が悪いんだよ……。藪を突いて蛇が出た。城代と弟君は籠を襲うが、……本当にこれだけ大騒ぎして誤魔化せるつもりなのか。江戸の治安舐めとんちゃうか。「上様のお命頂戴いたせ!」こんな阿呆な命令に従わなきゃならないんだから、侍って辛いよな……。でも城代が弟君庇ってるのに萌えた。仲いいのね。
2008年10月02日
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田之倉の爺が、わが子のように思っていた普請方が、不正を働いたという疑惑をかけられ切腹。だが「切腹したのが不正の証拠」と言われてしまう。爺は上様にも内緒で、め組を抱き込んで証拠集めを始める。浪速の大金持ちに化けた爺さん、柳橋の超高級料亭に乗り込み、売れっ子芸者の梅香に渡りをつけようとする。商人演技はイマイチで、勝手に乗り込んできた上様にフォローされるが。……上様もだが、お庭番に任せようという考えは浮かばないんだろうか。思わぬ大物が出てきて、お互いびっくりとなったらどうするんだ。普請方二枚目が多いな。普請方の伊庭、梅香に情報を漏らせと唆されるがきっぱり断る。何故こんな堅物を呼び出したのか理解に苦しむ。茶屋政治の花形、梅香姐さんはしたたかに振舞うが、実は死んだ並木 大二郎の恋人だった。あ、ずっとこんなことやってるもんだと思ってた。……最近深川から柳橋に移ってきたって言ってたっけ。祝言挙げるつもりだったら「親代わり」にちゃんと紹介しとけ。伊庭と仲良しなら教えとけ。もうちょっとで巻き込まれて死ぬところだった。梅香姐さんが探り出した仇は、普請奉行、勘定奉行、目付け。さらなる黒幕は若年寄か老中か。それでも戦おうとは凄まじい覚悟だ。皆「どこかで見たような顔」としか思わなかったらしい(笑)。大身旗本が次から次から、遂に若年寄まで出てきて、爺がプッツン。先代と違って剣のほうは全く駄目だったが、上様がすっ飛んでくる。「お手を煩わし、申し訳ない」
2008年09月30日
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お忍び中、古墳の副葬品と思しき刀を見つけた大岡様。売り手はタッチの差で殺され、三日月藩の藩札が残されていた。三日月藩は一万の小藩。藩主は覇気のない男で、参勤交代のない旗本に格下げして欲しいと田之倉の爺に直訴したこともある。……そんなエピソードのある男を何故忘れてたんだろう。結構噴飯ものの大名多いのか。三日月藩は大和の側で、古墳が多いと聞いた上様は三日月藩に出立。そこでは、参勤交代の費用が工面できない藩士たちが、藩主公認の墓荒らしの真っ最中だった。いや……なんというか……。一万石の大名にしては立派な行列、と思いきや、藩を出た途端に解散。供の数を最小限にして、殿も歩き(わがまま姫だけ籠)、家老も荷物を担ぐという貧乏旅行。寺に泊まって自炊。用心棒として同行することになった上様、「参勤交代なんて……」と言われて返す言葉もない。……姫、性格悪い。この性根の悪さでは、ちょっと可愛くても婿の来手がないだろう。じゃじゃ馬姫は大抵アクティブだが、「歩くのやだ」とか言ってるし。姫に覗きと誤解された上様、殺す殺すと喚き立てられ、「こんな我侭なじゃじゃ馬に殺されるなんて、御免被る」おお、言ったぞ上様!しかしこんなのを側女に所望とは趣味悪いな大目付。姫は自分の存在が藩を窮地に追い込んでいることを知っており、父や家臣、そして己の弱さを罪だと思っていた。そして「真実」が三日月藩に牙を剥くが、既にお庭番は内偵を終えていた。
2008年09月28日
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オチュウロウ(ロウの字が出せない)の浜路に口説かれた上様、きっぱり断る。恥をかかされた彼女は呪詛を繰り返し、追い詰められ井戸に身を投げる。つーわけで今回は会談仕掛け。ちょっと気が咎めている上様、浜路そっくりの女、おこうと出会う。二人はデートを重ね、め組は綺麗な仲か汚い仲かで大騒ぎ。彼女は実は浜路の双子の妹、上様の種を宿すための大芝居だったが、本当に上様が好きになってしまう。浜路、おこうは綱吉公に滅ぼされた一族の末裔で、復讐の道具にされていた。しかし浜路はどうみても自分のプライド重視だったし、おこうは姉のことでまっっったく上様を怨んでない。逆恨みも嫌だけど、そこまで割り切られても微妙……。大番頭の養女として大奥入りした浜路の素性がはっきりせず、田之倉殿以下必死で探索。だが、上様は連れ戻されたおこうを追って一人江戸を離れてしまう。せめて彼女を自由にしてやりたい、というわけで長い戦いが始まった。しかもナチュラルに本物の幽霊が出てきた。
2008年09月27日
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質屋の次男坊が奥祐筆の水野家の跡継ぎ娘といい仲に。……なんで次男なのに徳三郎?でも父上が怖くて言い出せません。それで思いついたのが、目安箱に事の次第を訴えること。「将軍様、私たちの縁組を纏めて下さい」お前頭いいな、しかしヘタレにも程があるな(笑)。武士と町人の縁組ということで、田之倉の爺は反対、大岡殿は比較的賛成。め組の女将さんに人柄の良さを力説された上様は賛成に回る。祐筆は中々見入りのいい職だが、水野家は借金がある有様。娘は器量よしで縁談がふるようにあるが、父の条件が厳しくて全く決まらない。勘定奉行から妾に、という話もあるが、これなんかは問題外。上役の田之倉様に婿を色々紹介されてもきっぱり断る。でも、新さんに質屋の次男坊を勧められて渋々承知。主題は張り紙相場の操作。上様が見てもなんか安すぎ。勘定奉行その他は、武士は市場のことなんか変わらないしわかったって皆黙ってると思ったのに、元町人が大騒ぎしたのを聞いて仰天。それが、自分が目をつけていた娘を掻っ攫った相手だと知って嫉妬に燃える。何時ものようにめ組でだらだらしてた上様、町相場と張り紙相場が十両も違うと聞いて城に取って返す。だが、勘定奉行は奥祐筆の書き間違えたとごまかし、叶わなかった邪恋の恨みを晴らす。……こういう詐欺防止のため、一、二、三じゃなくて壱、弐、参と書くんじゃなかったっけ?時代によって違うの?
2008年09月26日
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不正を暴こうとして返り討ちになった侍、必死になって屋敷に戻る。しかし誰に事情を伝えることも文字に残すこともできず、ペットのオウムに事の次第を伝える。まだ幼いがしっかりした跡継ぎ、上様に挨拶の折ペットを持参。上様にも田之倉の爺にもウケて何より。ん?梢?何時の間にお庭番が変わったんだ……。朝鮮人参が横流しされて、薬種問屋も在庫が切れそう。病気ですっかり気力を無くしているお嬢さん、新さんから怪我をしたオウムの世話を任され元気になるが、それは例のオウムだった。田之倉の爺の癇癪が下で逃げ出したオウム、偶然預けられた薬種問屋でいらんことを口走る。それを「朝鮮人参の安売りをやめろ」と脅しに来た連中が聞いてしまう。悪い連中はオウムを買い取って証拠隠滅しようとするが、「娘が可愛がってる」以前にそれ預かりもんじゃ……。そして敵は北町の役人を繰り出し、新さんは南町奉行を駆り出す。……段々話が大きくなってきたな。打つ手がなくなった敵は結局盗みに入るが、こうなるともう張り込むが待ってるのは当然の話。安い人参を売って同業者に疎まれる若松屋、仕入れが出来なくなる。オウムと引き換えなら幾らでも放出する、と言われても娘の様子を見ては……。忠実な女中に泣きつかれた(あんた何か気づいてるのか?)新さん、城内の人参を渡すことを決意。まあ尺からいってもあと少しの辛抱だ。結局若松屋が人参座頭取に。しかしオウムを預けっぱなしっていいんだろうか。若松さんが人の親って、なんか初めてみたような気がする。
2008年09月24日
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将軍の新春は流鏑馬披露から。目安箱も空でよきかなよきかな。母上様もお元気で……嫁入りの話をふっていらっしゃる。やくざに追われた道中師のお紺姐さん、公家のお姫様と混浴。父親の主義で水戸藩に嫁ぐ予定の姫さん、山越えにびびりつつも自力で江戸に行こうとしていたが、初対面の女の、「お手伝いしましょうか?」は)(悩みつつも断る。世間知らずの娘に逃げられた父は、……気の毒にな。新さんの表の身分は貧乏旗本の三男坊。町屋の娘が夢を見るのも無理はない。……やっぱとっとと夢もらえや。水戸藩の若君、噂通りの武芸自慢で、中々の二枚目。でもなんか思慮が浅そうに見えるな、なんか。家内では、豪華主義と清貧主義が婚礼私宅を巡って大喧嘩。若君も腰元も、怒ると言うより呆れ顔。姫さんの目的は、祝言前に若君にあうこと。超ブサでもめっさ嫌な奴でも祝言取りやめは無理なんだけど、一度会っておきたいか。……それだけで箱根の山を越えたのか。襲われたお嬢さんを助けた新さん、待ち人と間違えられて「遅い!」と引っぱたかれる。人間違いとわかって慌てて謝るが、たとえ待ち人でもまず礼を言うべきだ。侍女の身を案じるあたりいいところもあるんだけどな……。「私、気に入りました、徳田様が」「俺は売り物じゃないぞ」田之倉の爺さんは、一条卿の友人だった。姫が襲われた上に、助けてくれたお武家さんとどっかいってしまったという内輪の話を聞いてしまうくらいには親しい。父のことなどすっからかんと忘れた姫は、お約束どおり新さんが好きになってしまう。爺さんと大岡様の下にお庭番の報告があがり、姫の身元が暴かれるが、まずいことに新さんも姫が好きになっていた。姫の情報が届かないので退屈な若君、お抱え絵師の地獄絵に不穏なものを感じる。「一条の姫には、既に上様のお庭番がついております」と言われたら、素直にやめるのが上策。しかしチンピラみたいな三人組に攫われた姫を、さらに水戸藩お抱えの忍びたちが襲う。舎弟たちを死なせてしまった姐さん思案顔。新さんは、姫がよりによって水戸家に嫁ぐことを知ってしまう。……上様はわりと趣味いいけど、今度は無理するほどの女じゃないと思うわ……。「姫はわしの遠縁の新之助が守っております」と言われて一条卿は安堵するが、よりによって若君がやってきて大騒ぎ。お付の女中は、襲撃事件を話すが、上様は無論手紙のことなど知らなかった。後に退けず、仇を探す姐さんは遂にその居所を突き止める。しかし一人ではどうにもならず、新さんと手を組むことに。新さんは好み、でも姫とラブラブなのもわかってるのでちょっと複雑。姫をめ組に迎えにいって、新さんに無断で勝手なことされては困る、と言われた若君の心境は余計複雑。若君は立派に振舞うが、姫は道ならぬ恋のほうを選ぼうとする。姫が親元に戻って、敵は大々的に襲撃。あ、あのな、若君もいるんだけど……!顔を知られてないからいいのか?「当家のことは、私がやります」上様の8割くらいの価値はありそうだ。若いしな。しかしタイプが似てるので(若君のほうがちょっと俺様)、比べると見劣りするのは致し方ない。立ち回りが、上様だけでなく若君と絵師、三人の見せ場なのが珍しい。しかし若君の腕を知りつつ、よく切りかかる気になるもんだ。それ以前に主君だが。……やっぱり嫌な女だと思う、姫は。分家の姫だって、会ってみればもっと綺麗で気立てがいいかもしれんのに……。
2008年09月23日
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武家屋敷が火事になり、町火消しと常火消しが喧嘩。しかし屋敷の主である若年寄は、先に来ため組の顔を立てた。その後、辰五郎のお頭が密通しているとの瓦版が出回る。有名人なんだね……。女将さんは「あたしの亭主がその程度もてて何がおかしい」と斬って捨て、田之倉の爺は天下泰平と笑い飛ばすが、大岡様は「最近の瓦版はいい加減なでっち上げ記事を書く」と渋い顔。当のお頭は、最近の火事の連続が付け火じゃないかというのでそっちが気がかり。で、例の噂のほうだが、火事で殉職した同心の妻子の見舞いだった。女房も公認でそっちには火が立たなかったが、未亡人とその子には世間が石を投げつける。……家の外から物を投げつけることは出来ても、「殴れ」という者を殴ることは出来ないのか。嫌な話だ。まさか組で匿うこともできず、こっそり出入りの船宿に預かってもらう。……が、これ以上迷惑をかけたくない未亡人は勝手に出て行こうとする。よかった新さんが残っていて。子供もいるのにかわいそう。この奥方いい人なんだけど、軽挙妄動ばっかり……。頭は黒幕に気づいていたが、相手は政府直属だし知らん顔で凌ごうとしていた。いや、あの親子を守るほうが大事じゃいのか。おまけに連続放火も根っこは一緒だった。評定所に呼び出して切腹させたい。こんなところで散らせるのは惜しすぎる……!あと火消したち殺すのは流石に気の毒だ。
2008年09月22日
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火の玉めらめら。歌声を聴いたような気がして目が覚めた薬種問屋の西国屋、そして雨戸を開けたらそんな有様。度胸がいい用心棒が飛び出すも、井戸から出てきた白装束狐男の爪にかかる。中々胆の据わった奉公人が揃っていたらしく、狐は無事追い払われた。先週初登場の才蔵、めでたくお庭番に。いかにもルーキーっぽい風貌。バ……バルイーグル?どうりでどっかで聞いたような名だと思ったが、顔は全然覚えてなかった。シャークのほうが好きだったし。特撮ヒーロー出身のお庭番が多いのは、求められるものがほぼ同じだからだろうか。左源太好きだったけど、一人で活躍してて、疾風と同格じゃないのが何か違和感あった。そのへんからも期待。薬種問屋に隠してあった薬、麻薬かと思いきや虫除けなどに使われる樟脳。新しいけど別にまずいもんじゃない。ただ、かなり高価らしい。昔滅ぼされた村の生き残りの男女が仕組んだらしいが、にしちゃ随分大掛かり。芝居小屋で修行でもしてたのか。め組にまで追いかけられた男、女房に湯浴みさせて誤魔化す。そろそろ正体ばれそうなので、そのまま高飛び。才蔵、西国代官所へ出張。しかし何故関所破りをするのかわからん。「本物」の手形が幾らでも作れるだろうに。代官所主導での樟脳つくりの何処がそんなにまずいのかもわからん。ちゃんと休憩時間もあって、強制労働という雰囲気なし。でも、一期のお庭番交代のときは、どちらも大して活躍しなかったので、正直とっても満足。背中を撃たれたら、普通即死だと思うんだけど……。事件は、天領地での共有財産の私物化と、それを訴えようとした一家の不幸だった。冤罪と言うより言いがかりで入牢させられた母は一切のものを口にせず、毎日唄を歌っていたが、7日目で力尽きる。もうお上なんて信じない、という気持ちはわからなくもない。しかし本物の素人、数年前まで堅気の暮らしをしてた夫婦がこれをやったのか……。
2008年09月21日
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未曾有の飢饉で、東北に「お救い米」が送られることになる。その一部は上様の実家、紀州家が担当。しかしおかしな動きがあるということで、上様はお庭番の左源太を上屋敷に送り込む。事件の渦中にあるのは藩の勘定奉行、吟味役、米問屋の千石屋の三人。吟味役は左源太の剣のライバルで、今は彼の元恋人の婿養子になっていた。妻の綾どのはまだ左源太に未練があり、吟味役は「元殿様とはいえ、上様のお庭番となれば藩の敵。今度藩に顔を出せばぶっ殺す(意訳)」ときっぱり言い放つ。左源太は顔が割れているから無理、と探索から身を引くことを進言。替わって千石屋に忍び込んだ疾風は、蔵がほぼ空なのにあっけ。しかも千石屋には、くず米を買い占めているという噂があった。更なる出世のため、勘定奉行の婿養子を志願、今の妻さえ殺そうとする男が事件の肝。正義感で動いているのか、我欲で動いているのか当の勘定奉行にすら読めない。綾殿と疾風が囚われ、左源太は一人救出に走る。上様も蔵米を押さえる、家老を江戸に帰らせるなどの手段を計っていたが、悲劇をとめるにはもう遅すぎた。
2008年09月19日
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誘拐事件発生。「誰か川に落ちたんじゃないの?」と思い、手代を助けにいかせた挙句にいなくなった……いい子じゃないか。何故か近くにいた御舟手先組がめ組と一緒に探すも、結局見つからない。ええとこの若い娘がいなくなったのは、これで3人目らしい。新しい踊り子を探している踊りの師匠。才能があれば素人娘でも、と思うが、今は若い子受難の時期。だからオーディションの護衛に、め組を引っ張り出す。受かればお江戸の人気者になれるかも、というわけで踊り子大募集は凄い話題に。審査員の新さんに袖の下を渡そうとするものも出る騒ぎ。しかも十組はくだらないというのでお頭嫌な顔。太夫は若い頃、許されぬ恋をして娘を産んだが、嫁入りできず養女に出した。その分一座に思い入れがある。……どうでもいいが、この時代に「審査」なんてそんな単語あるんだろうか。皆頑張って踊ってるんだけど、どんぐりの背比べ。しかし「27番取りましょう」と太夫が言って、一応基準のようなものが出来る。器量と真面目さと華やかさ、だろうね。性格の良し悪しなんて見ただけじゃわからん。さぎりさんは?潜入捜査のさぎりさんはどうなったの?器量だけなら一番手だぞ。……とうたってるけど。「女子の目利きなら誘ってくれればよかったのに!」正直すぎます田之倉の爺。芸人の事情についても随分詳しいようで。辛い修行にぶつくさ言っていた娘たち、帰り道に纏めてかどわかされる。攫われた娘の一人が水死体で上がる。親たちに責められた師匠は身投げしようとするが、新さんが言うとおり何も悪くないぞ。人質に紛れてたさぎりさんは、娘たちを保護する都合上立ち回りに参加せず。ま、町娘スタイルの殺陣が見たかったのに!親も娘もあれだけ悔やんで泣き喚いていたのに、やっぱり舞台に出る神経がわからない。元は取ろうってか?
2008年09月17日
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火消し対抗・女子駅伝か……。無茶な設定きたなあ。男でもそこそこ盛り上がるだろうに。め組は俊足の助っ人・お波を得たが、元々のライバル・は組と火花散ることになる。おくみには息子・三吉と二人暮らしの恋人・源太がいるが、悪事の相談を聞かれた悪侍三人が、聞かれた相手を源太だと勘違い、口止めに三吉をさらってしまう。慣れた新さんの尋問によって事態はあっさり明らかになるが、肝心の敵の身元がわからない。だが、実際悪事を聞いたのはお波の父親だった。元々腕のいい大工だったのに今は酒びたりの父、娘が瘤つきの畑違いと一緒になりたいという時点で激怒。悪い人じゃないが思慮がないので、子供の命を危うくしてしまう。結局「若君暗殺計画」が上様の耳に入り、幼君は助かりそうだが、この事件駅伝とどう絡むんだ……?と思ったら、は組の女将が事件を知り、嘘っこの脅迫文を拵えただけだった。駅伝の間も官民による必死の探索が行われ、さらわれた当人もあがき、三吉は無事保護される。ダメ父と瘤つきも和解。心理状態が悪く、苦戦していたお波はごぼう抜きで華やかに優勝、は組の女将も潔く敗北を認める。……娘が頑張って走りぬいたんだ、ごちゃごちゃいうのはそちらが気の毒だ。「毒を食らわば皿まで!」で上様斬ったら間違いなく藩潰れる。若君殺して藩の意のままに、よりずっととんでもない。
2008年09月04日
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キャストを大幅に入れ替えた第三部初回。田之倉の爺は好きだけど、後はえーとえーと。……伊藤つかさ声可愛いな。お墓参りの親子連れ、畑もないのに案山子が立っているのを見つける。幼い娘がそれに目をつけたのが運のつき。鉄砲の試し撃ちをしていた連中は、彼女の父母を的としてしまう。無筆の童女、二人が殺された様子を絵に描いて目安箱に。絵の意図は無事上様に伝わった。いい加減身を固めないと、って貧乏旗本の部屋住み三男坊が普通嫁なんて貰えません。まあ新さんほどの二枚目で文武両道なら、養子縁組の話が幾らでもあるはずだけど。上様を付回していた田之倉様、飲み屋で女たちに捕まっていい気分。……これで味しめたな。保護者をなくし、稲荷の軒下暮らしの童女は食べ物を盗んで生きていた。彼女を見つけ出したのはお庭番の疾風だが、同じく探し人を頼まれため組の半次郎、似たような子供が幾らでもいることを知り義憤を上様にぶつける。人間不信沈黙少女は恐ろしさのあまり家にも戻れなかったが、その判断が彼女の命を救う。……後始末に困るくらいなら人撃つな。半時もまたずにどっかいったんだから。尾張の家老が、上様の顔を見てぴんとこないのは、幾らなんでもやばいと思う……。お前の仕事は一体なんなんだ。腹を切るのも仕事のうちだぞ?
2008年08月25日
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「暴れん坊将軍」では影が薄い北町奉行、白昼のご出陣。廻船問屋の抜け荷を摘出するが、どうやら冤罪らしい。息子が引かれていって悲嘆にくれる母、瓦版書きの娘に「無実だって書いてあげる!」と嗾けられる。陰謀にお涙頂戴で瓦版がよく売れたようだが、無論奉行所も黙っていなかった。目安箱に瓦版が投げ込まれ、上様に事件が知れる。北町奉行は廻船問屋の鑑札を集めるため「抜け荷」を捕らえ続けていたが、南町奉行は「数が多すぎる」と疑惑を抱いていた。老中筆頭を頭に、偉い人てんこ盛りのお座敷。何、また料亭政治の話?そんなことより、ご禁制の品をぶっこんでくれたヤローの正体を早く早く。証人が殺されて、これで真相に一歩近づいたという新さん酷い。実行犯は先妻の息子だった。なさぬ仲か……。継母も異母弟もまともに見えるが、家庭は外からじゃわからない。齢からして、あっという間に後妻貰った感じだし。「私は、貴方にとって母親どころか鬼でした」「どんな酷い目にあっても、ぐれないやつは幾らでもいる」あ、腹割ったらあっという間に和解できた。最後の弁明シーンが、まんま政治家のそれだった。なんか溜まってたのか、脚本家。切腹プラス爺の蹴り倒しに「天の声」って……。すっきり通り越して退いた。
2008年08月24日
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島帰りの女侠客、おぶん。しかし約束は反故にされ、命を狙われる羽目になる。治安悪化中の深川が気になる上様、夜歩きしておぶんと知り合う。見るからに人相が悪い連中がどこどこ出てくるのを見て、なんか笑ってしまった。綺麗で粋でかっこいい姐さんのにぎやかしだが、ベタ過ぎてよし。蟻川さんてマジかっこいいよな……。物語の核になるのは丁子屋の一人娘、お染。おぶんは死んだ妹そっくりの彼女に肩入れ、悪い父親から救い出して堅気の暮らしをさせてやりたいと骨を折ってきた。だが、丁子屋は娘を尾張の江戸家老の妾にしようとする。お染はおぶんの舎弟に駆け落ちを強要するが、怖気づいた男は無惨な最期を遂げる。「姐さん、騙されちゃいけない」という言葉を残して。尾張の家老は最期腹を斬って責任を果たすが、……別にその心意気を買ってやる義理はないわな。上様は武士の情けで買ってやるが、これを使えば宗春公を隠居させるくらいのことはできた。
2008年08月23日
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野望家って何。野心家だ野心家!誰か気づけ!好きだぜ尾張様。かっこいい大物悪役。不行跡やなんかで、甲府金番に「山流し」になった二人の旗本。荒れていた二人のうち一人が自害……に見せかけて殺される。もう一人は、友を失い大岡様に刀を抜くほど激昂。お前さん腕がたつらしいし、心がけがよければこんな陰謀に巻き込まれずに済んだろうに。手口が尾張の伊賀ものの仕業、ということで、黒幕も今後の展開も読まれている。これをどうやって阻止するか、が問題。それはさておいて?町に遊びに出た上様、元お庭番に接触。紀州でのんびり暮らしているはずだったのに、いつの間にか江戸にやってきていた男、いきなりの再会に呆然となる。五年前、鉄砲が強奪され、彼一人が生き残った。死んだ部下の顔を焼くことで知られるような敵も、倒れた敵のとどめはささないのか……。元お庭番の恋人は裕福な未亡人。一年で亭主と死別、苦労して船宿を経営しつつ娘を育ててきた。が、舅は再婚するなら孫娘を渡せという。しかも舅は伊賀もの、しかもそのトップとも疑われる。そんな偶然ってあるんだろうか……?「あの徳田という男、お庭番の頭かも」非情の忍びの想像力も、それが限界か(笑)。舅に娘を連れ去られた後家、お前の亭主を殺したのは今の男だ、いや舅だと言われて混乱。自分が忍びの女房だったなんて知らなかった。舅は金で篭絡した旗本にクーデターをけしかけるが、彼は譜代旗本の矜持までは捨ててなかった。奪い取った鉄砲も取り返され、用済みとなった爺さんは孫諸共始末されることに。尾張様は事件の首謀者?である隠密頭を自ら殺して尻尾きりに成功。しかしお庭番めっちゃ贔屓な上様,かなりピリピリしてた……。
2008年07月31日
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凶悪な畜生働きが横行。いきなり乗り込んで皆殺しと言うので江戸中が震え上がる。お祭りですり騒動に巻き込まれため組、小頭の機嫌が悪いこともあり大騒動に。すりの元締め?は可愛い女の子、自分を追い出そうとする新しい大家を追っていくが、……直接手を出さないでよかったな。人ごみの中、一瞬で二人を倒すって、凄腕の仕事人かよ!「姿なき通り魔」の噂が上様の下にまであがってくる。殺したのは多分忍びのもの、殺されたのは無宿者らしく身元がわからない。要するに全くの手詰まり。しかしすり稼業に限界を感じた姐さんは、その通り魔の尻尾を掴んで金に換えようとする。子分たちはびびってるんだけど。半年前の御家相続の際、隠密として働いていた忍びを切腹、追放など厳しく処断した小藩。上様すら「そこまでやらなくても」と思うが、紀州と尾張を天秤にかけ、尾張に賭けてしくじったので、恭順の意思を示しましたと言われれば言い返せない。しかも追放され、江戸でひっそり暮らしていたのに殺される元忍びたち……あんまりだ。無論、中にはその流れに抵抗しようというものもいるのだが。そういや盗賊のほうはどうなった?たった25両?人殺しを命がけで脅して25両?それで3人長崎まで行けると思ってんのかいお嬢さん。一度の脅しで江戸をずらかるなら、100両は取らなきゃ元が取れないぞ。零落した藩が追放したはずの忍びに盗みを働かせて、貯めも貯めたり15,000両。しかしそれは国家老と忍びの頭領が山分け、藩復興の為と聞かされていた忍びたちは足元が危うくなると口封じに殺された。ただ一人生き残った男は、江戸で作った妻子の元に戻れないまま15年経過。今更娘に顔向けなんて出来ない……。「そのうちきっと、四人で京、大阪長崎に行こう!」悪くはないけど、なんとなく散漫な印象の話だった。
2008年07月29日
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