rikomamanekoののじるしブログ

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ノコママネコのお菓子屋さん





ネコフセ高原にある
ネコフセ森の前にお菓子屋さんがあります

オーナーのノコママネコは
良い材料が入ったときしか
お菓子をつくらないので
毎日オープンするわけではありません

材料をみてお菓子をつくるので
どんなお菓子ができるのかも
そのときにならないとわからない
ちょっと変わったお菓子屋さんなのです


ノコママネコのお菓子屋さん


村の子ネコたちは
ノコママネコのお菓子屋さんがオープンするのを
いつもいつも楽しみにしています


煙突の煙を見る子ネコたち


学校の帰りに
ちらっと耳煙突を見ては帰るのでした



耳煙突から煙がでて美味しいニオイが


さて今日はどうでしょう

ノコママネコの家の耳煙突から煙がでて
辺りにお菓子の焼ける
甘くてこうばしいニオイがたちこめています



煙が出ているのを確かめるミケにゃんとユキにゃん


いつもいっしょのミケにゃんとユキにゃんも
煙突を見上げてうれしそう
ノコママネコのお菓子のことを気にしているようです



きっといまごろノコママネコは
できあがったお菓子を
小袋につめたり
値札を付けたりと
大忙しでしょう


お菓子の甘いにおいに誘われて
子ネコたちが
お店の前に集まってきました

あれこれと
美味しい話に花が咲いています


美味しい話


ミケにゃんとユキにゃんも
家に帰ってから
大急ぎでやってきました


おいしいにおいに誘われて


「あ!ドアが開いたニャ!」


ドアストッパーが置かれて


ドアが開いて
トレードマークの寝むりネコのドアストッパーが置かれ
ドアに「オープン」の
ドアプレートもかけられました


ドアプレートがかけられて


いよいよオープンです


子ネコたちは
大喜びでお店に駆けよりました

今日はどんなお菓子があるのでしょう

ワクワクしながら
子ネコたちが中へ入ると
きれいな色の
焼き菓子や
冷たいお菓子などがいっぱいありました


飾られたお菓子たち


オーナーのノコママネコは
今年の春
裏庭の畑に
赤紫蘇の種をまきました


赤紫蘇の種まき


雑草を抜いたり
毎日水やりをして
大切に
大切に育ててきました

赤紫蘇


赤紫蘇は
どんどん大きくなって
濃い紫色の大きな葉が
たくさんできました


赤紫蘇ジュースの原液をつくる


ノコママネコは
この赤紫蘇で
赤紫蘇ジュースの原液をつくりました


原液をみながら考える


紅色の赤紫蘇ジュースをながめながら
ノコママネコは
ふと思いついたのです


この原液を使ったら
きっときれいな色のお菓子ができる

サイダーで割ってあわのきれいなジュースに
フルーツを入れてラップで包んでゼリーボールに
サイダー割りジュースを固めてきれいなゼリーに
水飴に混ぜてどんぐりあめに
シフォンケーキに
アイシングに混ぜてクッキーの飾りに
凍らせてアイスキューブに


お菓子作り


ノコママネコは
子ネコたちの顔を思い浮かべ
ニコニコしながら
お菓子をつくりました


お菓子をお店に出す準備


ミケにゃんユキにゃん
子ネコたちは

「これおいしそう!」

「あれもいいな!」

にこにこしながら
あれこれ悩んで
お菓子を選びました


あれこれ悩んでお菓子を選んで


小さな籠にお菓子を入れて
どんぐりマネーと交換です

「はい、120どんぐりです」

「ありがとうにゃ」

お菓子を買って


それぞれ
お菓子を袋に入れてもらうと

「今日は暑いので
 特別大サービスしましょうね
 みんな
 ちょっと待っててね」


ちょっと待っててね


そう言って
ノコママネコはキッチンへ入っていきました


お菓子を買って



ノコママネコのお店でお菓子を買うと
いつも何か
特別なことがあるのです

もちろん
ノコママネコの手作り

キャンディだったり
グミだったり
その時によっていろいろです


うれしいおたのしみ



子ネコたちは
顔を見合わせてとってもうれしそう

キッチンから何か音が聞こえます

ガラ! カララン!
コロロロ・・・ン

しばらくしてから
ノコママネコが
キッチンから何かを持って
もどってきました


キラキラ光るアイスキューブ




紅色にキラキラ光っています


「さあ、お口をあけでごらん」


大きなお口の中へぽいっ!


子ネコたちは
ノコママネコに言われるままに
にゃあ~~~ん・・・と
大きな口を開けると


大きなお口をにゃあ~ん


キッチンから持ってきた光るものを
それぞれの口の中へ

 ぽいっ!
 ぽいっ!
 ぽいっ!
 ぽいっ!
 ぽいっ!

1こずつ入れてくれました


冷たくって身体がしゃき~ん1


冷たくって身体がしゃき~ん2


子ネコたちは
身体がしゃき~んとなって
思わずニッコリ

とってもさわやかな味の
紫蘇ジュースのアイスキューブだったのです


 「ひゃひゃ~~~っ」
 「ひゃ~~ん」
 「はうっ!」
 「しみるにゃ!」
 「にゃひゃぁ~~んっ」

口の中でアイスキューブがとけて
その冷たさに
子ネコたちみんな
にゃひゃ~~~~~ん・・・となりました


冷たくってにゃひゃ~ん


窓から裏庭に植えた
赤紫蘇が見えています


赤紫蘇の見える窓



「あの葉っぱが赤紫蘇?」
ミケにゃんが聞くと

「そう!
 あの赤紫の葉が変身するの!」

ノコママネコは
暑い沸騰したお湯の中に赤紫蘇の葉を入れて少しすると
葉の色が緑色に変身することや
赤い色の抜けた葉を取り出して
火を止めて
レモン果汁を加えると
とっても鮮やかな紅色になることなど
話して聞かせました


話を聞いて・・・


話を聞きながら
子ネコたちが
「まるで魔法みたいだね」と言うと


魔法使いになった気分



「ほんと!魔法使いになった気分!」
ノコママネコはとても楽しそう


子ネコたちとノコママネコが
楽しく話をしていると
急に雨が降ってきました


雨がふってきたよ!


「にゃ!雨だ!」
「ほんとだ!」
「早くかえらなくっちゃ!」
「でも・・・傘が・・・」
「どうしよう・・・」


急な雨に困ってしまった子ネコたち

どうしたらいいか
困っている子ネコたちの様子を見て

「ついていらっしゃい」

ノコママネコは子ネコたちを
裏庭の畑へ連れて行きました


里芋と蕗の畑


畑を見て
子ネコたちはビックリ!
とっても大きな葉がたくさんありました


「わぁっ大きい~」
「でかっ!」
「あ!そっか!」

「ね!ぴったりでしょ!」


大きな里芋のはと蕗の葉です

子ネコたちはこの大きな葉を
傘の代わりにもらいました


「ありがとう」

「ふふっ」


大きな葉っぱを傘に


子ネコたちはノコママネコのお菓子が大好き
この次も
美味しいお菓子をたくさん作って
早くオープンしてくれるように
お願いして帰って行くのでした


葉っぱを傘にして帰ろ






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