(番外編)スーツケースにつめたパンツ


もうあれやこれや言わず、すべて水に流して
「キレイ、さっぱり、すっきり」といきたいもんだ。

その点、
アメリカ人のうちの夫は気持ちの切り替えが
とぉーってもウマイ。

ほんの5分前までは、あれほど神妙な顔つきで
いたにもかかわらず、いざ「お許し」が出た途端、
まるでケンカの「ケ」の字も無かったかのように
上機嫌でしゃべりまくる。

私としては、せめてあと2,3日ぐらいは神妙に、
「僕は、反省してマース。」という態度を見せて
ほしいのだけれど。

まあ、気持ちの切り替えがものすごーく下手な
妻にとっては、うらやましい限りでもある。

「Happydays」も「Unhappydays」に改名せずに
済んだことだし、よーし、これからはがんばって
「Super Happydays」目指すぞぉ、っと気合いを
入れてたのに、そのほんの数日後、私はなんと、

スーツケースにまた荷物をつめるハメになった。

もう理由は言うまい。
夫婦ゲンカなんていうものは所詮、人に話した
ところで、決して「楽しい」お話ではないからね。

私も最近、いろいろとイライラしていたのは事実。
だから、今度はたとえ1晩でも2晩でもどこかで
独りになって考えたいと思ってしまったのである。

だから、
今度は夫にわからないように、ひっそりと自分の
物だけスーツケースにつめこんだ。

そして、
仕事から帰ったら、息子たちのゴハンの支度をし、
夫に事情を話してから出かけるつもりでいた。

それもヘンな話だが、息抜きがほしかったのかも
しれないな、私。

そしたら、会社にうちの夫から電話がかかってきた。

「ゴッ、ゴメンよ、謝るよ。」
夫は、車のトランクをチェックするのが日課になって
しまっていたのか?

「本当に悪かった、もう見ないから。」
「へっ? もう見ないって何を見ないの?」と、私。
「えっ? 何って、・・・アメリカンアイドル、でしょ?」

ぎゃはは、何で夫が「アメリカンアイドル」※を見たら
私が怒るわけぇ? (※テレビ番組です)

相変わらず、ピントがずれまくりのうちの夫。
これをギャグでやってないところが、またスゴイ!
筋金入りの天然ボケだわ。

本日の格言、
「天然ボケは、時に夫婦の危機を救う」、めでたし。


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