アスファルトの舌










風に引きずられる新聞紙

加熱した道が 落ち葉を  焼きます



この街はもう 僕らが食べてしまいました







痩せ細った 茶色い肌の家無し人が


道端で 息絶えるはずのない猫の体に 手を合わせる





狂った蝉が夜に泣いていたけれど  パタパタ落ちて


葉虫が念仏を唱えます







掛け違えたボタンを直しながら


首を傾げてる 君







アスファルトの大きな舌と 共に歩む足達は 






      とても

                 かろやか































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