★No015011 恐怖体験part11 バック転…


★恐怖体験 part11


2005’(9月初旬)の残暑の厳しい夜釣りのことでした。
この日の釣行は、最初に房総最先端に入ったが、既に上げ潮が効きだし釣りにならず、布良 某磯に移動していた。
週末の20時の夜釣り絶好調の時間にもかかわらず、釣り人は自分だけ?! まだマイナーな釣り場であったこの頃。
狙いはイサキ。 夕マズメまで煩いほど居るアジ達も一部のポイントを外せば食って来ない頃だった。


一段低くなった岩場にチャランボを打ち、その上の段にクーラーボックスに腰掛けて釣るスタイル。
いわゆる大名釣りである。すぐ近くの某旅館所有のイケスの上でも釣りはできるが、
私有地であるためそこに入ることはなかった。それにこの釣り座からは、イサキの丸秘ポイントがダイレクトに狙え機会があればいつもここに陣取っていることが多かった。
(釣り人が一人入ると後から入ることが出来ないのが、特に気に入っていた)

定期的にコマセをポイントに投入すること数時間、当夜の初本命が釣れたのは23時。
こうなると現金なもので、これまでダラダラ動作も機敏な動きに変わる。
クーラーボックス代わりの腰掛けスタイルから、立ちっぱなしの釣りスタイルになる。
二匹目ゲット! は、30分後で、コマセを籠に詰めて投げ入れて、”やれやれ”と腰掛けた。

ドッコイショ~ と座ったはずが…椅子代わりのクーラーボックスが…
クシャッ! とばかりに潰れ、そのまま後ろにひっくり返った! なに?!

勢いがつきそのまま、でんぐり返しで裏の(湾内)海に  ”ドボ~~ン”
これまでバック転など出来なかったのに、なぜか海面に足から着地した。
しかし、忍者でないため『水上走り術』は使えない。。。そのままだらしなく海中に沈んでいったのは言うまではない。
磯際は浅く、ほどなくして足は海底に届き、軽く蹴飛ばすと海面に戻ることができた。



近くの岩場から這い上がり、釣り座に戻り見たところ…? 自分がクーラーボックスだと勘違いして座ったのはバッカン(小物入れ)だった。
夏の暑さでクーラーボックスが柔らかく溶けたわけでもなんでもない。

あの後方に一回転して海に落ちた時間は、2~3秒間だろうが…自分が転げ回っているのに、周りが回転して見えた。
スロー動きの中で、なぜクーラーボックスが潰れてしまったのか? 
考えていて、息が苦しくなり気がつくと海面が頭上で”ゆらゆら”と見えた。
もっと高い所から落ちた場合、その瞬間は色々なことを走馬灯のように思うのか?


勿論、この後は濡れ鼠になったため、車に着替えに戻った。 当然、釣り続行はしなかった。
時間が経過するつれ、あちこちが擦り傷でヒリヒリと痛かったのを覚えている。
今でも時々だが、この場所で竿を出すことがあるが、決してクーラーボックスニ腰掛けない  怖い~怖い~~~~








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