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March 19, 2013

BMW

昨年は日本でもBMW 3シリーズの４０％、BMW 5シリーズの３０％をクリーン

ディーゼルエンジン（CDE）車が占めたBMWですが

以前、当ブログの t3109 BMW 尿素SCR　性能低下問題 で書いた

Urea SCR/Selective Catalytic Reduction（尿素SCR）システムの性能低下の原因

について、環境省と国土交通省の[排出ガス後処理装置検討会]は、これまで６回の

会合を開き原因の究明と対策を検討してきました

主原因は、未燃HC（炭化水素）が付着する「HC被毒」からの劣化であると考えた

ようで対策は、HC被毒した尿素SCRシステムでも400～500度40分間程度昇温すると

また

平成22年排出ガス（ポスト新長期）規制適合車については、すべての型式に

DPF/Diesel Particulate Filterが導入されていることから、DPFが

PM/Particulate Matter（粒子状物質）を燃焼処理した際の発熱（600度？）で

HC被毒が解消していると推定し、性能劣化原因である可能性が高い

前段DOC/Diesel Oxidation Catalyst（酸化触媒）は引き続き調査するとしています

自動車のエンジンからは、CO（一酸化炭素）、HC（炭化水素）、NOx、PM等が含まれ

ているガスが排出されるので各国で排出ガス規制があります

日本の自動車では、型式ごとに試験モードで運転しガソリン車はCO、HC、NOx

ディーゼル車はCO、HC、NOx、PMの排出量が排出ガス成分質量（g/km，g/test，

g/kWh）として規制されています

スタート、重量車が13モードが用いられていましたが、最近は乗用車がJC08モード

重量車がJE05モードになり、今後、２０１４年春に国連で採択される世界的な

排ガス燃費試験方法WLTP/Worldwide harmonized Light-duty Test Procedure

（乗用車排ガス・燃費国際調和試験方法）の採用を国土交通省が決めているので

乗用車は測定・表示方法が変わるかもしれません

トラック・バスは、シャシダイナモメータに試験車両をのせ専用のモニタを見ながら

人間が車両に乗り込むかロボットが試験モードを走行し、大型トラック・バスは

車両が大きいためにエンジンベンチ（E/gダイナモメータ）でエンジン単体を外部

から制御し試験モードの排出ガス試験を行います

シャシダイナモメータ

排出ガス成分質量の計測は、CVS/Constant Volume Sampling（定容量希釈サンプ

リング）法が用いられ、排出ガスの全量を装置に取り込み大気を用いて一定流量

にまで希釈し、希釈した一部をサンプルバッグに採取したり連続測定したりして

試験終了後に分析します

排出ガス流量計測なしで排出質量の算出が可能で、水分の結露やガスの遅れなどの

影響も受けにくいので、欧米でも乗用車等の排出ガス試験法として正式に採用されて

います

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シャシーダイナモメータやEUのNOx（窒素酸化物）排出量増加、JC08モードや

ディーゼルエンジンの規制対象物質であるPMの計測はについてはお時間があれば

t3109　 欧州車は排ガスと燃費値を粉飾？
http://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/201303210000/

t3109　 BMW JC08モード
http://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/201103280000/

t3109　 BMW PM2.5 （PMの計測）
http://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/201303080001/

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