物語がすきな旅人のおはなし。

【１】　パリ編　わたしの移動祝祭日。

（↑わたしの美術館好きの火付け役になった

モダンアートの美術館。

年代順じゃなくてテーマごとの展示が画期的なのだとか。

モダンアートといえば

すべてのものがアートになりうるというような

印象を受ける。

江國香織さんの小説「ホリー・ガーデン」で

静枝の恋人で画廊のオーナである芹沢が

こんなことをいう。

「あらゆる仕事がアートだし、それが

日常に近ければ近いほど、

祝福されたアートだろう」と。

関係があるのだかないのだか

そんなことを思い出した。

たまたまMSNのHPをみていたら

ポンピドゥーセンターを設計した

建築家のひとのことが載っていたので

興味のあるひとは読んでみてくださいね。↓

http://avensis.msn.co.jp/

このなかの「ロンドン」の項目の

ところに載っています。）

２５/０１/０３～２６/０１/０３

初のパリ、とてもすてきだった。

今回は風邪をひいていたのと

お天気が芳しくなかったので

あんまり多くの場所に行けなかったのが

ちょっと残念だった。

泊まった場所はアメリが働いてるカフェのある

（という設定になっている）モンマルトルである。

実はモンマルトルは

あんまり治安がよくないというのは

知っていたのだけれど

その場所を選んだ。

でもとくに怖い目に遭わなかった。

映画「アメリ」は

日常のディテイルを大切にしている

女の子のおはなしである。

そういえば・・・

クレーム・ブリュレ食べなかったなぁ。

（アメリはクレーム・ブリュレの表面をすくって

食べるのが大すきなのである。）

マロンクリームを塗ったクレープは食べたけれど。

それからフランス料理の

スターターとプレートとデザートというコースを

食べて感激してしまった。

スターターはロブスター（初挑戦！ちょっぴりアメリカンな感じ？）

をクレープで覆ったもの、

プレートは白身魚のクリームソース添え、

デザートにはスライスしたりんごを揚げたものの

バニラアイスクリーム（もちろんバニラビーンズ入り！）

添えを選びました。

一応ギャルソンが英語で説明してくれるのだけど

英語のメニューがないのはかなりキツイ・・・。

理解できるものしか頼めないのだから。

パリにはサルトルやボヴォワールなど実存主義の人びと

（わたしは哲学のことはよくわからないのだけれど、

妹はボヴォワール夫人の本がすきなようである。）が

通ったカフェなどもあるようである。

なんだかフランス人作家の本が

読み直したくなってきた。

わたしはサガンやデュラスがすきである。

（ちなみに妹はサガンの「悲しみよこんにちは」は

筋が通ってないとこが多いと言っていた。

わたしはそんなこと、

ぜんぜん気がつかなかったのだけれど・・・。）

ガイドブックに

ヘミングウェイの「移動祝祭日」のことが

チラッと書いてあった。

確かこういうくだりだったと思う。

「青春時代に

幸運にもパリにたどり着けた者にとって

パリは残りの人生にもついて回る移動祝祭日となるだろう」と。

パリはそれほど魅力的なまちということを

彼は言っているのだろう。

（実際ヘミングウェイは

何年間かパリに住んでいたようである。）

行ってみて納得！

実は行く前はあんまり関心がなかったのだけれど。

「移動祝祭日」を読みたいけれど

日本語のものは古本以外では入手不能のようである。

英語で読むしかないのか・・・。

ふぅ。がんばるぞ！

ちなみに英語のタイトルは"Moveable Feast"

というのだそうである。

ともかく、

パリにはもう一度行こうと思った。

蚤の市にも行きたいし。

パリの蚤の市のなかにも

ロンドンのあるマーケットのように

アラブ系のひとたちが集まるところも

あるようである。

ところでわたしのアルジェリア人の友人は

「フランス人が大嫌い」と言っていた。

この友人はあまりひとのことを

わるく言わないひとなのだけれど・・・。

アルジェリアは

何年にも渡って独立闘争をしていたのだから

しょうがないのかなぁ。

その友人は学校の研修で

初めてパリに行ってきたようなのだけれど

実際に行ってみた印象はどうだったのかなぁ。

今度会ったら聞いてみようと思う。

ユーロスターはとても楽ちんだった。

ロンドンからなら３時間ちょっとでパリに着くし。

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