物語がすきな旅人のおはなし。

住まい。

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【住まい。】cat011203

ビルマ(ミャンマー)ではヤンゴン外国語大学(University of Foreign Language)に
通っていたのですが、その大学で知り合った日本人の女性と同居することになりました。
ひとり暮らしはしたことがありましたが、
まったく知らない人といっしょに暮らすのは初めてでした。
でもひとりで借りるとけっこう高くつくので、
同じく家を探していたそのひととシェアすることにしたのでした。

家が見つかるまでは学校の近くのホテルに2週間ほど滞在していました。
ここのホテルにはわたし以外にも同じ学校の人たちが3人滞在していたのですが、
従業員のひとたちはとてもフレンドリーで、
わたしたちがそれぞれの家に住むようになってからも、
家に遊びに来たり、その従業員のひとたちの友だちの家にいっしょに遊びに行ったりして
仲良くなりました。
残念なことにこのホテルは、いまはもうありません。

前半(98年10月~99年3月)はダウンタウンの
Lanmadaw Townshipにある5th Streetという中国系の人びとが多い通りに住んでいました。
部屋が2つ、キッチン、それにバス・トイレつきの部屋です。
バホースィーというところに不動産屋があって、
前年度から住んでいる、同じ学校の日本人の人たちに協力してもらって家探しをしました。
契約の際にもそのひとたちに立ち会ってもらいました。

後半は(99年4月~8月)4月に帰国した友だちの家に移りました。
前半の同居人が停電が耐えられないというので
後半はひとり暮らしをすることになりました。
当時は毎日何時間かずつ停電がありました。
停電になると電気が点かないだけではなくて、
水浴び用の槽にも水を溜めることができません。
なぜかというとアパートの階下にある貯水槽のようなところから、
モーターで水を汲み上げて、自分の部屋の水浴び用の槽に水を溜めるような
システムになっているのですが、
そのモーターは電気で動くようなしくみになっているからです。

後半は5階に住んでいたのですが、エレベーターはありませんでした。
大学にも寮があるのですが、
ねずみがいるうえに門限もある(しかも午後10時だったと思います)のに
月50ドルもすると聞いていたので迷わずにやめました。
寮の唯一良い点は停電にならないということでした。
停電になると近所の家々の発電機(generator)の音がうるさかったです。
停電すると電気が点かないだけではなくて、
水浴び用の槽に水を溜めることもできないので、
電気が点くまで寝るか、ろうそくの灯だけをたよりに何かするしかありません。

ビルマ(ミャンマー)ではキャンドルホルダーなどという、
しゃれたものは持っていなかったので、
ろうを机にたらして、そこにろうそくを立てていました。
だからわたしの机の上には何か所も、ろうがこびりついていました。
電気が点くといつも向かいの家から歓声が上がっていました。
ビルマ(ミャンマー)では停電に備えてどこの雑貨屋にもろうそくが置いてありました。

自分の部屋で気に入っていたものはオーダーメイドの家具です。
家具つきの部屋もあるのですが、わたしたちの部屋には見事に何もなかったので、
1年しか住まないと言ってもいろいろなものを揃えました。
勉強机、椅子、ベッド、テーブル、長椅子などです。
すべてオーダーメイドです。
でも決して高い値段ではありませんでした。
とくに籐の長椅子は座り心地がとてもよくて気に入っていたので
日本に持って帰りたいくらいでした。

01/12/03



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