上生的幻想

上生的幻想

2009/01/11
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テーマ: ★お菓子★(2996)

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  難波津に咲くやこの花 冬ごもり今は春べと 咲くやこの花

 『古今集』仮名序に、歌の六様のひとつ「そへ歌」の例としてあげられている歌。
 難波津に、冬の間は籠もっていたこの花が、春になり咲いた、という喜びを歌った歌。
 仁徳天皇を「この花」に「そへ(喩え)」てある。
 また、仮名序には、仁徳天皇がまだ東宮の時位を譲りあって難波津で三年即位せずにいることをいぶかった王仁(わに)が詠んで奉った歌で、「この花」とは「梅」のことであると註がある(他に、桜という説もある)。

 紅白の梅をあらわすそぼろに、新年っぽく金箔をあしらい、おめでたい雰囲気を演出している。
 たしかに、紅白梅ととるのもいいが、純白ではない白餡の白と紅というよりは西洋ニンジンのようなオレンジ色が、紅白梅を下敷きにしつつ、空想の「この花」へと想いをさそう。そこが、面白い。


 種は、黒粒餡。小豆の風味と甘みのバランスがよい。
 そぼろは、クリーミー。
 種、そぼろとも、ふっくら、すっきりとした甘み。後味はさっぱり。
 全体に素朴な風味だが、静かで落ち着いた趣で、ほっこりとする(老松も静かで落ち着いているが、老松は年を経て落ち着いた、静まったという感じ。静謐で、ここよりも澄んだ感じがする。また、逆に、ほっこりはしない)。
 これを食べると、鶴屋吉信や俵屋吉富など今っぽい風味のものが、ちょっと慌ただしく感じられた。





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Last updated  2009/01/11 08:07:44 PM
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