一年前の3月11日のことは時々思い出します。
その時は横浜にいました。
一人で歩いていました。
電話はつながらないし、電車も動いていません。
何が起こったのかさっぱりわかりませんでした。
とりあえず娘のマンションに行って見ました。
娘は留守でした。
ロビーにたくさんの人がいて管理人さんが上は大丈夫だと言っていました。
やっと家族とメールがつながってみんな無事だとわかりました。
娘は銀座にいると勘違いし思い込み、帰ることにしました。
ふっとバスで帰ること思いつきました。
(なんでだろう?乗ったこともないのに)
バス停は人であふれ、並んだのは最後のほうでした。
ぎりぎりでバスに乗せてもらい、私の後3人ぐらいで発車しました。
たぶん最後のバスです。
私は一番前の運転手さんの隣に立っていました。
乗せてもらえたし、前は見えるし、かばんはおけるし有り難いと思いました。
道は混み、なかなか進まず。
何が起こったのかまだわかりませんでした。
みんなが助け合い、声を掛け合っていました。
下車する人がいるたび、何倍もの人が乗りたがりました。
「自分じゃ動けないから、後ろから押してください。そしたらもう少し詰まるかも知れない!」
真ん中あたりにいた女性が叫びました。
泣いている赤ちゃんは周りのみんなであやしていました。
<みんなすごいな> って心から思いました。
<みんな心に宝を持っている。> って思いました。
<私にはできるのだろうか> と思いました。
もしかしたらこの方たちを見せてくれるためにバスに乗せてもらっているのではないかとさえ思いました。
バスは途中で停まり、その先は動きませんでした。
息子一家が車で迎えに来てくれました。
混んでる道を時間をかけて。
家についたら8時過ぎていました。
ちょうど停電が終わったところでした。
ずっと立っていたのに、何も食べていないのに疲れてもいないしおなかもすいていませんでした。
夜中、2番目の息子から途中までしか帰れないと電話がありました。
くたくたのはずの長男が車で飛んで行きました。
<私にはできるだろうか> と反省しました。
足りないだらけの自分を見せつけられた一日でした。
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