マタニティーにて

フランスでの母乳育児指導 マタニティーにて


出産直後から泣くたびにくわえさせたものの、一向に出てこなかった私の母乳。
産婦は通常産後3日も経てば十分な母乳が出てくるようですが、こればかりは
体質もあり、遺伝も関係してくるようです。

初めての母乳育児を考えている妊婦さんは、念のため自分のお母様や出産経験のある
ご姉妹の母乳事情がどうだったか聞いておいてもいいかもしれません。

心の準備もできますし、いざという時のため入院前にミルクや哺乳瓶を用意しておくことも
可能ですのでね。
あと経産婦だから母乳がすぐ出てくるという訳でもないようです。病院で聞いた話では、
産後1週間経っても母乳が出なかった4人の子の母親もいたとのことです。


入院中はPuericultriceと呼ばれる、保健士さん(辞書には「保母」とでていますが、
役目的には日本の保健士さんに近い)が交代で、赤ちゃんが母乳を上手く吸えているか
どうかなどを確認しながら24時間体制で指導してくれました。


ここで受けた指導は

* 片側最低でも10分ずつ飲ませる、

* 乳腺を詰まらせない為には授乳間隔を5時間以上空けないように、

* 毎回同じほうから飲ませ始めない(両方の乳腺をうまく刺激するため?)

などなど。



しかし私は出にくい体質だったうえ、標準より大きめだったマプッペに必要な量には
なかなか追いつきませんでした。

それでも完全母乳育児を目指すなら、ミルクを足すのは最後の手段にとっておいたほうが
いいとの方針でギリギリまで頑張ったのですが、泣き叫ぶ我が子を見るのが耐えられなくなり、
しかもわずか50gではあったのですが規定以上の体重減少が見られたため、医者から
入院の延長を言い渡されて、もう我慢の限界!と入院4日目に初めて哺乳瓶でミルクを足しました。

その時のことは ここの日記 にも書きましたが、自分のエゴで子供をお腹空かせたままにしてしまったことで
精神的に追いつめられてしまい、恥ずかしくも人前でボロボロと涙を流してしまいました。

これがあって、病院のスタッフにはとても気をつかわれ、親切にしてもらったのですが…
母乳にとって何よりもよくないのはストレスです。
あと母子同室であったため、入院中はろくに眠れなかったことも原因だったと思います。


それから出産後最初の数日間は、赤ちゃんの吸い方が上手くないために乳首に亀裂が入ってしまい、
それをさらに引っ張られて叫びそうになることもしばしば。
この応急処置として薦められたのが、BOIRON 社から発売されている Castor Equi というポマード。
薬局で5ユーロくらいのものです。






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母乳によいとされる食べ物 フランス編

母乳育児協会(アソシエーション)



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