愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2019.04.03
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カテゴリ: 主張

​令和​

次代の年号が「令和」と決まった。日本中老若男女バカ騒ぎである。
できればもう少しじっくり迎えたかった気がする。
年号とは日本独特の、と言うより現在日本だけが守り続けているある時間帯の呼び名である。
その尺度は天皇の代に関係付けられ、その時代の天皇の死後のおくり名にもなる。
万葉集から引用したとされる「令和」は私を含めてほとんどの日本人が歓迎しており、
「平成」よりは違和感が少なくすんなりと身に付きそうである。

もちろん各新聞社は競って号外を発行した。群衆がたかって奪い合う光景は
祝賀気分どころではない。危惧していたら案の定稼ぎ目的の輩が多いらしく
どこかのインターネット通販のカタログが下の写真。



その時の31首とホストの一首を加えた32首の和歌が万葉集に収録されているのだそうだ。
そしてその序文に「令」と「和」を含む「初春の令月」と「風和らぐ」の文がある。
序文が大伴旅人によるものか万葉集の編集者として有力視される

今回の元号の発案者も高い確率で報道されているが、公式には発表されていない。

さらに言えばこの序文は中国の書家・王義之の「蘭亭序」がネタ本らしい。
元をたどってゆけば中国の古典にたどり着くというのは仕方がないだろう。
日本は明治までは中国文化を取り入れ、明治以降は欧米の文化を
取り入れてそれを咀嚼し、自分のものとして独自の文化を形成してきた。
万葉集にネタ本があるのは考えてみれば当然のことである。
国粋主義者ではないけれども国書初めての引用をうれしく思う。

さて「令」の字は多くの人が集まって跪き命令を聞く姿が基で出来た字と記されている。
また「令婦人」「令嬢」などのように「美しい」を表すそうだ。
「令和」の令も「早春令月(2月)」の引用だそうだ。
「和」は穏やか、仲良く、合わせる、混ぜる、日本の国などを意味する語で
柔和、和解、平和、調和、中和、数学の足し算などの語が浮かんでくる。
聖徳太子の17条憲法の第一章「和を以て貴しとなす」にも顔を出す。

下の写真は私がデザインした私自身の墓の頭石である。
50年ほど前に知り合いの2代の禅僧が重ね書きした「和」の額書をいただいて
長らく部屋に掲げていたが墓の建立にあたりこの墨蹟を頂いた。



菩提寺には戦後彫刻家の野口イサムが逗留していたとかで野口がデザインした墓がある。
そのレプリカが境内に設置されているのが下の写真。



禅僧の書額によく太筆の一筆書きの円(丸)がある。
マルはどの角度から見ても円である。どこから見ても
尖ったところのない和(輪)の概念を具象化すると思われる。
ただ平面上での丸は横から見ると線にしか見えない。
丸い地球をメルカトール図法で面に伸ばしたようなものである。
それならば墓石を球形にして世界・地球の安寧と平和の中を来生の安住の場所に
したいとの願いを込めて建立したのがわが墓である。

元号と無理やりにこじつけた話であるが最近の体調からして、もう遠くない
「令和」の時代に引っ越しするであろう我がアドレスに「和」の
一字を見つけてついはしゃいでしまった。







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Last updated  2019.04.03 17:38:27
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