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2006.04.04
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カテゴリ: 読書/小説

絨緞屋の主人が喉を噛み破られて殺された。
ダークシャと狼は行方をくらましたが、やがて街はずれの木の下からダークシャの死体が。
狼に興味を持った若き王子・アーモンは、従者ヴァシタを従えて、
シヴァ神が舞い降りるというムリカンダ山へ出かけた(表題作)。
古代インドを舞台に繰り広げられる怪奇冒険譚。


月の王

月の王

価格:483円(税込、送料別)



古代インドものの短編小説集です。
なんか夢枕ワールドという感じでイイですね~

ふと思ったんですが、この古代インドものって、平安もの(「陰陽師」とか)に似てますね。
魑魅魍魎が出てきたり、ヴェーダや呪文によって悪魔を退治できたり。。
夢枕さん、こういうの得意だよなあ

この本には、
「人の首の鬼になりたる」「夜叉の女の闇に哭きたる」「傀儡師」
「夜より這い出でて血を啜りたる」「月の王」の五つの短編がおさめられています。

「傀儡師」以外はアーモンが主役ですが、

ひとつの世界といってもいいでしょう。

しかしアーモンって面白い♪
とにかく退屈が嫌いで、危険なことがふりかかると、めちゃ嬉しいらしいんですよねえ
嬉々として目が輝きだす
その余裕ぶりがイイですね~☆
だから従者のヴァシタはハラハラし通しなんですが(笑)

タイトルにもなっている「月の王」。
ムリカンダ山には月の種族(チャンドラ・ヴァンシャ)というのがいると聞きつけて、
アーモンが退屈しのぎに出かけるというストーリーです。
月の種族というのは、人の言葉を理解する動物たちのこと。
そしてその中の月の王(ソーマ・ナータ)は、人と動物どちらにも変身できるのです。

動物たちの鳴き方とか(笑)。

あとがきにも書かれてましたが、アーモンは九十九乱蔵の原型となった人物です。
夢枕さんの人気シリーズ、乱蔵シリーズとキマイラシリーズの原型が、
この古代インドシリーズにはあるような気がしました





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最終更新日  2010.11.03 10:32:15
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