パクス・ジャポニカ Vol.2

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2009/09/21
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カテゴリ: 旧街道めぐり
静岡県と神奈川県の県境、足柄峠を越える 足柄古道

ちなみに足柄峠は足柄坂とも呼ばれ、ここから東が「坂東」であり、「関東」となります。
足柄関冠木門.JPG
足柄関にある冠木門。
ちなみにこの冠木門は、黒澤明監督の「乱」の撮影で使われたものだそうです。

冠木門の横には「おじぎ石」がありました。
足柄関おじぎ石.JPG
足柄関を通るためには、相模国国司が発行する通行手形が必要でした。
昔は旅人がこの石に手をつき、おじぎをして通行手形を見せたそうです。

通行手形を持たない関所破りや極悪な盗賊は、足柄関で処刑されてさらし首となったそうです。

足柄関首供養塚.JPG
首供養塚。(リアルすぎです…)


奈良時代の律令制によって官道が制定されると、足柄関を越える足柄ルートが東海道の主要ルートとなりました。
その長い歴史の中では、数多くの人がここを通っています。

新羅三郎義光もその1人で、後三年の役で奥州に向かう途中で足柄峠に立ち寄りました。
足柄峠には、新羅三郎義光の「笛吹石」が残っています。
足柄関笛吹石2.JPG
奥州征伐の途中で足柄峠に立ち寄った源義光は、豊原時元より学んだ笛の奥義を、時元の子豊原時秋に伝えたそうです。
「自分が戦死しても父豊原時元から学んだ笛の奥儀を守って欲しい」と豊原時秋に伝えたのがこの石の上だそうです。

また東国から西国警備に赴く防人たちも、この足柄山や足柄地方の歌を多く詠んでおり、万葉集の中にもその歌が残っています。
足柄峠から少し下った「足柄万葉公園」では、万葉集に記された歌碑が並んでいました。
足柄関万葉公園.JPG

802年の富士山噴火によって足柄古道が不通となり、やがては1618年に箱根ルートが開通すると、東海道の主要ルートからは外れました。

それでも足柄峠は依然として東西の交通の要衝であり、小田原城の北条氏康は、西への防御として足柄峠に 足柄城
足柄城の周囲には砦がいくつも築かれ、「足柄万葉公園」も元は「通り尾砦」と呼ばれる足柄城の砦の1つでした。
足柄関万葉公園通り尾砦.JPG
足柄万葉公園の通り尾砦
そう言われて見ると、曲輪に見えます。

箱根ルートが開通した後も、足柄古道は甲斐と相模を結ぶ物資の輸送ルートとして使われ、富士山・大山へ向かう参拝客で賑わっていたそうです。
足柄関に残る一里塚が、当時の面影を偲ばせていました。
足柄関一里塚.JPG



足柄古道→ こちら
足柄城(2007年10月)→ こちら





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最終更新日  2022/03/09 11:56:50 AM コメント(4) | コメントを書く


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