パクス・ジャポニカ Vol.2

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2014/05/21
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カテゴリ: 山登りと山歩き
大中寺

三毳山岩船山.JPG
岩舟駅の背後にある岩船山
さすがにこれを登るわけにはいかず、目指したのは岩舟駅から西へ4kmほどのところにある三毳(みかも)山です。

三毳山遠景.JPG
麦畑越しに見る三毳山
ここから距離はあるものの、比高は200mもなさそうで、「行きがけの駄賃」ならぬ「帰りがけの駄賃」くらいに考えていました。
(実はとんでもない見当違いだったのですが)


「とちぎ花センター」の案内標識にしたがってみたものの、アスファルトの車道を延々と歩くこととなり、南東側の山麓にある「みかも山公園」に着いた時は、ようやくの思いでした。

三毳山の南側全体が公園の敷地となっているようで、さらには普通の都市公園みたいな雰囲気があり、どこから登っていいのか見当がつきませんでした。

駐車場広場の脇に登山道らしき道があり、「←東山道→」と書かれた標識があったので、取り急ぎこの道をたどってみることにしました。



ようやく登山道らしきアスファルト道を見つけて歩き出したものの、後ろから何やら音がして、葛西臨海公園に走っているのと同じ「フラワートレイン」が近づいて来ました。

家族連れでにぎわうフラワートレインがすぐ横を通過して行き、フラワートレインを見送った後は、ただ道端に呆然と立ち尽くすだけでした。
三毳山フラワートレイン.JPG


そのままフラワートレインアスファルト舗道を行くと、ようやく途中に登山道の入口がありました。
三毳山登山道.JPG
ちょうど東側の斜面を直登するようになり、ここから稜線までの標高差100mを一気に登る感じです。


三毳山には中岳(標高210m)と青竜ヶ岳(標高229m)の2つのピークがあり、その間にある鞍部は旧東山道の三毳関があった場所とされています。
三毳山三毳関跡.JPG
三毳関跡(推定)


まずは南側の中岳のピークを目指して、三毳関跡の鞍部から稜線沿いを登って行きました。

中岳までは急登となっていて、さらには途中に岩場もあったりして、なかなか侮りがたい雰囲気です。
三毳山犬石 (1).JPG
三毳山には「三毳七石」と呼ばれる石があり、この石は七石の1つで「犬石」の名前があります。



三毳関の役人「威奴(いぬ)」がこの石の上で見張りを行ったことから、「威奴石」→「犬石」となったそうです。
三毳山犬石 (3).JPG

その先にもう1つの「犬石」があったのですが、こちらは形が犬に似ているのが由来だそうで、なんだかこちらの信憑性の方が高い気もします。



三毳山赤城山.JPG


登山道はフラワートレインの車道をショートカットする格好で、途中で何度か車道を横切って行きました。
三毳山山頂広場.JPG
普通に散歩感覚で人が歩いていたのが衝撃です


再び樹林帯の中を進んでいくと、放送用のスピーカーが上に見えてきて、中岳の山頂に到着です。
三毳山中岳山頂.JPG
中岳山頂(標高210m)
山頂もさほど広くなく、特に眺望があるわけでもありませんでした





途中には三毳七石の1つ、「花籠石」があります。
三毳山花籠石 (1).JPG
ある僧侶がこの岩の上で五穀豊穣・村内安穏を祈願し、一週間経を唱え続けたところ、村の人が競って花籠を捧げたことに由来するそうです。
(物見台の跡のようにも見えます)


三毳関跡からはアップダウンを繰り返しながらも登りが続き、青竜ヶ岳のピークへと差し掛かって行きました。
三毳山登山道 (2).JPG


三毳山青竜ヶ岳山頂 (1).JPG
青竜ヶ岳山頂にも通信設備が置かれているようです。

三毳山青竜ヶ岳山頂 (2).JPG
青竜ヶ岳山頂(標高229m)
三毳山全体での最高点となります。


青竜ヶ岳山頂から西側を眺めると、赤城山の山並みの向こうに遠く八ヶ岳も望むことができました。
三毳山青竜ヶ岳山頂 (3).JPG


反対の東側を振り返ると、西日を受ける岩船山と 晃石山 がありました。
三毳山青竜ヶ岳山頂 (5).JPG
「みかも山公園」の東口近くにはハンググライダーの着陸場があり、晃石山からはハンググライダーで飛んで来ることもできるようです。


三毳山の北側は「かたくりの里」と呼ばれ、カタクリの群生地として知られています。
春になると斜面一面にカタクリの花が咲くようですが、ここでもまた季節外れな時に来てしまいました。


関東100名山
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最終更新日  2018/03/19 09:00:54 AM コメントを書く


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