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2007年01月18日
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多分書いてないと思うけれど、一つ思い出した話があります。
自作自演コンサート。

高校時代の話ですが、三年生の文化祭の時、自分で作った曲・歌を自分で演奏してみんなに披露するという試みをやったのである。
当時から音楽好きの友人が何人かいて彼らの提案であったのだが、私にも出演依頼がきたのである。

今から書くと長くなって昼過ぎまで掛かりそうだけど、あらすじだけをパパッと書くわけにも行かない。
途中休み休みしながらでも大作を書き上げよう。

中学時代から歌が好きだったというのは、すでに何度か書いてきましたが、実は歌手になりたかった。
本来ならば高校受験前に親にも先生にも言いたかったのだが、勇気が無く・・・結局高校卒業してからでもと・・自分に言い聞かせてたわけですから、高校生になっても歌はずっと好きでした。
ただ、みんなと一緒に歌う合唱などにはまったく興味が無く、自分が中心で出来れば単騎で歌いたかったので、合唱部とかの誘いもまったく受け付けずに暮らしていたわけです。


したがってボーカル専門にすぐ転身。同じく作詞作曲も流行歌やフォークソングの見よう見まねで作ったりもしました。

まあ、ギターも安いのを一本買って練習はしていたのですが、音の出るコードばかりで練習するものですから弾ける曲は少なかったし、自分の作る歌もわりとシンプルな曲が多かったです。

そんななか三年生ともなると上級生もいなくなり天下ですから、文化祭・体育祭などは名をあげるチャンスだとばかりに、各人がいろんなことを思いついてくる。
その音楽好きの(その後私とバンドを組む)友人が、先に書いた自作自演コンサートの話を持ってきたのである。

下地はある。音楽好きで風呂でも便所でも自分の部屋でも毎日歌って練習していたので、少なくとも周りの誰よりも上手かった。
ただ、楽器が弾けないので一歩踏み出せずにいたのだが、自分がギターを弾くから一緒に出てくれと、前述の友人が誘うものだから・・私も夢を見たくなったのである。
当時私の友人は頭のいい奴ばかりで、生徒会の役員がズラーッと何人もいたため、コネはすごいものがあり、とんとん拍子でこの話がまとまっていくのである。
実際にはクラブ活動とかやっている部が、出し物を出す権利を有するのだが、我々はそれぞれ音楽好きの数グループを集めて、にわか仕立てで参加意思を表明したため許可が下りるかという問題からの出発であったのだが、押しの強い生徒会長はじめ生徒会役員を団結して、参加の許可を取り付けた。
県内屈指の進学校で、そのトップに君臨するような連中ですから、頼りになる仲間たちでした。

やっぱり芸は身を助けるといいますが、頭のいい連中でも我々の一芸には感心していたようで、同等に友人としてやっていけたのも、全ては運動神経と芸の達者な事が良かったのであろう。

さて、文化祭は秋、9月の中旬だったと思う。

実はこの友人が曲者で、自分のチームをちゃっかりもう一つ持っている。
そこで主役をやりながら、この催し物の目玉グループとして企画を立てていたのである。
つまり私はその他のグループが少ないと催し物にならないということで、脇役となるグループに誘われただけの人数あわせだったわけだ。(笑)
それも単騎で楽器も弾けないわけだから、無理やり自分がギターを弾いてやるからグループを作ろうといっただけのね。
まあ、脇役扱いというのは分かっていたけれど、実力で食ってやるという自信は・・あった(笑)


当時から今でもそうだが、人前では弁が立たない。人見知りというのがあるせいか・・
しかし、要は内容だと思っていたので、喋りは隣のギター弾きを使ってやろうと逆に利用したわけです。

8月のある日、そろそろ合同練習でもやろうということになり、朝一の出演者から順に披露していく方式で目玉グループは・・さすがにトリを取ると言って来た(笑)
分かっちゃいたけど、闘志が燃えたね。
あとは適当に各グループで順番と持ち時間が振り分けられて、私は3番目、午前の部のラス前。

さて、一番のグループから歌いだしていく・・時間が計られて、もうちょっと長くしろとか短くとかいろいろみんなで話し合いながら、決めていくのだが、私の番になってまず8曲歌うと宣言。
もちろんMCは無し。ここで適当に入れてくれ程度でね。
さあ、歌い出したら・・みんなシーンとなりやがった。演じる側の人間ばかりが集まった場所で、それなりに自分の曲・歌に自信のある連中が、完全にレベルの差を感じたであろうと私は確信したのである。
その後は独壇場です。
一通り演じきって、まわりを見渡すと落胆の表情あり、羨望のまなざしあり・・・・
どうだと言わんばかりに、次の方どうぞと言って降りた。

しかしながら他人の曲を聞くというのも勉強になるもので、そのとき他のグループが歌った曲でいいものがあったので、その後、ちゃっかりアレンジして自分の曲にしたりして・・・もちろん盗作と分からぬようにサビだけ取るとかいったように・・あとは自分のオリジナルみたいに見せかけてね。

目玉グループはそれなりにMCとかも上手かったけれど、曲の良し悪しとか、ボーカルでは絶対の自信があったので、そのまま受け流しておりましたが、本番ではいかにということで・・

それで練習も進み、本番当日、事件は起こる。

スピーカーが1個しかない。コーラス部とこちらの出し物時間が重なって、アッチに取られそうだという。
ここで放送部部長の出番だ。こいつも実は出演グループの一人で午後の部1番目の奴だった。
私が1曲盗んだ奴だけどね(笑)
どうしてもスピーカーは必要だからと、ぶん取ってきた。マイクも。
それでセッティング終了。ところがこの部長も曲者で自分の出し物の時はマイクテストから何からやるくせに、私には武星君は歌うまいから・・マイクいらんだろ?エコーもかけなくていい・・・と職権乱用だ。
しかしながら、当日の流れからして、私だけ何も無いというわけにも行かず、結局使わせていただきましたが、多少ミキシング悪かったぞ。坂井・・おまえだ。

それからもう一つ、目玉グループがトリを取ると言いながら・・最後は後片付けに掛かったりして騒がしくなるから・・各自時間を短くしてくれといってきた。
大ブーイングだったね。
私は別にどうでも良かった、MCカットすれば良いだけですから。
それで揉めに揉めて、結局は午後の部でどうにかしろということになったわけで、私には実害無し。

さて、各グループが自分の知り合いとか友達を呼んでいるわけですから、各自客の入りが気になる。
私は例の生徒会連中とクラスメートぐらいでしたから、後は誰が来るのやらというくらいで・・でも、好きだった人にだけは来て欲しかった・・が、あっちはあっちで何やら出し物をやっていたようで・・結局は来なかった。
いやいや、私が誘ったわけではなくて、気を利かしてくれた仲間が・・誘ったそうなんですがね(笑)

そのときの録音テープを去年まで持っていたのだが、去年人生の大整理整頓という事があったので捨てました。
まっ、持っていても聞くことはなかったでしょうから、いいのですが。
本当はもっと歌が上手くなりまして、恥ずかしくて聴けなくなったのですがね(笑)

結局結果は時間的にも丁度良かったのか・・・大入り満員。窓は取り外すは、立ち見は出るわで大盛況のうちに私の8曲は終わり、アンコールが2回。
午後の部のトリを務めたグループも宣伝効果があったのか、いい感じで終了して、文化祭ではトップの大入り大盛況となったのでありました。

その後この文化祭がきっかけで2年後に新グループ結成。
武雄市文化会館でコンサートをやることになるのだが、私がそこにいたのである。
しかし、元来の単騎で行きたいという願望から約5年後にはすでにいないのだが・・

当時やっとカラオケというのが流行り始めた時期で、最新曲などというのはまず何ヶ月かしないと歌えないのでありました。
グループでギターを片手に生演奏で歌うのも良かったけれど、カラオケのオーケストラをバックにピンで歌う心地よさは私にとって何物にも代え難い至福の時でもありました。

ここが人生の絶頂期のスタートだったかも知れません。

歌手という夢はたぶん大学へ行く前にはなくなっていたかもしれませんが、好きな物は好きなままでいたいという気持ちから、ずっと歌い続けていた気がします。
ただ、本当に歌うことが好きだったかという気持ちも最近では解き明かされてきた。
カラオケが巷に広がり、カラオケボックスではみんなが歌う時代となり、国民のレベルが格段に上がった。
それと同時に誰も他人の歌を聞かないようになった。自分の歌う順番と楽曲ばかりが気になり、他人が歌う時はあたかも本を読むがごとく選曲にいそしむ。

いや、それでも初めて聞く人間を振り向かせる技術があったはず・・・・なんだけど。

以前なかなか歌わない友達にどうして?と聞いた事がある。
知らない人が聞いているからという返事に首をかしげたものでした。

知っている人間はなかなか振り向かない。知らない人間を振り向かせるのは簡単なんだけど。と思ってました。

もう一度、満席の場内をすべてこちらに振り向かせたい・・・と最近夢を見る事がある。

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最終更新日  2007年01月18日 08時37分49秒
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