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Nov 7, 2006
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カテゴリ: 日常茶飯事。
昨日、病室を出たのは丁度・・ 今頃だった・・・。

病室には、今朝福岡から来てくれた兄が居る。

どうにも落着かない私を見て笑っている・・・ 心配してないだけマシか。

面会時間は13:00~ という規則を聞かされて、律儀に外来待合室で

時間を潰していたらしい・・・ 如何にも彼らしい。


周りは、昼食を済ませたトコロ・・・ 私はと言えば、

朝食も摂れず・・ 浣腸で腸内は空になり・・ 水も飲めない・・

それだけでも充分落着けない状況なのに、『半端じゃないぞ』と散々脅された



全身麻酔は、この骨折をした時に・・ 部分麻酔は・・数知れず

幼少時に交通事故で死に掛けた事があるが・・・ その時の記憶は全くないので

おそらく、『初』であろう。


更には、『開けてみないと~』な膝の靭帯と半月盤の事もある。 

まぁ立場が入れ替われば分かるさ・・・ と、私も緊張を隠す心算もないのだが

既に、手術用の病衣に着替え・・ T字帯も装着して・・ 眼鏡は外して・・

準備は整っている。 私の前に手術を受ける同室の似たような手術の患者さんが

戻って来たという事は、あと30分後くらいだろうか・・・ 更に緊張が高まる。



『14:10オペ室に入室予定です。行きましょうか。』 お迎えである。


病室からは『歩き』で、エレベータに乗り3階へ・・ 『中央手術室』という

扉が見える。 自動扉を通って、滅菌帽を被り・・ 履物を履き替えて・・



扉の開いた、確か『5』と記されていたと思うのだが・・。


手術台に寝そべって、心電図やら血圧計など計器類が取り付けられ準備は

着々と事務的に進められていく・・ 手術室内には音楽が流れていた・・

おそらくこの部屋の中で緊張しているのは、私だけだろう・・・。

Roberta Flack の『Killing Me Softly (With His Song)』 が流れている




まずは、麻酔・・ 左を下にして、海老のような・・ ダンゴムシのような・・

丸まった姿勢になり、背中を消毒される。 どうやら脊椎麻酔用の麻酔を

するらしく、冷たいモノが入って来た。 この麻酔のおかげで、

『本番』の脊椎麻酔は、全く痛みを感じなかった。


脊椎麻酔をされ、元通り仰向けに戻される・・・ 既に麻酔が効き始めていて

自分独りでは、思うように動けなくなってきていた。

手術に向けての準備が始まる・・ 

まずは、膝にカメラをいれて関節の動きを見るらしい。

腹から下の感覚が全く無い・・ 何だか居心地の悪いオモリが付いている様に

全く動かない・・  『では、そろそろ眠くなってきますからね。』

頭の方から声がした。 早く・・早く眠ってしまいたい・・・。

現状は、私にとって余りにも居心地が悪過ぎた・・・。



カメラが入ったようだ。 医師の会話が聞こえてくる・・・ 何か

少し『予定外』の・・現状だったようだが、慌てたような空気はない。

私は、まだ眠くなれないでいる・・・ 余りの居心地の悪さから少し

パニックになりそうな自分を必死で抑え込もうとする。

それを察してか 『どうしました? 眠くなりませんか?』 先程と同じ声だ。

『薬の量を増やします。』と告げられた。

前回の全身麻酔の時は、自分でもびっくりするくらいの早さで

眠ってしまったのに・・・ 早く・・早く・・・ 目を閉じ、ゆっくり呼吸して

自分を落着かせようと・・・。




目が覚めた。

少しボヤけているが、目前の景色は何も変わっていない・・・。 

 どうなった・・。

『終わりましたよ。 予定より1時間程長引きましたが・・無事終了です。』

 終わったんだ・・・。  

その後、簡単な説明が有ったが・・覚えていない。 脇腹から下は感覚の無いまま

手術台からストレッチャーに移され、手術室を出て行く・・・


ストレッチャーが止まり、『申し送り』なのか・・『内線電話』なのか・・

は、分からないが早口に手術の報告が行われている・・・ 

2時過ぎに滅菌帽を被り、履き物を替えた場所だ。 此処を出れば・・・


自動扉の作動する音がして、ストレッチャーが動き始める。

『お大事に・・・。』そう声がする方に 上を向いたまま

『有難うございました。』と告げることしか出来なかった。

エレベータに乗り、4階に着くと兄が駆け寄って来た・・・ 何か話したか

何も話さなかったか・・・ 『お疲れ』とだけ言ったような気もする。


病室に戻り、今度はストレッチャーからベッドへ・・ 看護師さん達に

抱えられて移された。 

窓の外は、ちょうど今と同じ・・ 薄暗い景色が広がっていた。


先程まで、私の身体の一部だった『パーツ』を頂いた・・・。

手術前に『記念に』とお願いしていたので、綺麗に洗浄されてビニール袋

に入れて届けてくれたのだった。


その『パーツ』達を見つめながら・・・

『また今夜も、痛ぇぞ・・・。』 カラカラになった喉で私が言う。

『あぁ、だろうな。』 兄が答える。 前回の事を思い出したのだろう・・・。


執刀された先生が、術後のレントゲン写真と膝関節のモデルを持って病室に

来られた・・・ 手短に説明が始まる。

『パーツ』は無事取り出しました。 今は血を抜くチューブが入ってます。

カメラを入れてみると外側の上側の半月盤が飛び出してました。 

やはりアナタは、15%くらいの割合で存在する『特殊な』半月盤の持ち主

です・・・ ですから、半月盤の一部を切除して元に戻しました。

これが、その切除した半月盤です。と容器に入った小指の先ほどの大きさ

とその1/3くらいの乳白色の物体を見せてくれた。

その為に、1時間ほど長引きました。 ・・・と

そして、3ヶ月くらいは激しい運動は控えなければならない。・・・とも


私は少し困惑した(私にとっては、想定していた『フルオプション』状態だった)

が、兄は無事に済んだんなら万々歳といった感じだった。

3ヶ月・・・ 冬が来るとは言え、3ヶ月は辛い・・・ またか・・・。


陽は、とっぷり暮れてしまった・・・ 

『もう大丈夫やし・・ 帰りが遅ぉなっても・・・。』なので、

兄には帰えるように勧め‥ 

『ほな、何か有ったら連絡せぇや・・』と言い残して、兄は福岡に帰って行った。

何故か、この一年半の記憶が蘇ってきた・・・ 色んな事があった・・・。

兄にも、結構な迷惑を掛けてしまった。 

特にこの一件に関しては、最初から両親に知らせていない為に・・・。


有難う・・・世話かけたネ。 もうこれが最後・・・だったら良いのだけれど・・・。


それでも『辞める』という言葉が出て来ない自分に少し苛立ちを感じながら・・・

今晩訪れるであろう『痛み』の対処を考えることにした。

結局、今日は何も食べていない・・・ 今晩は・・・ 辛いぞ・・・。









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Last updated  Nov 7, 2006 06:06:47 PM
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