ぽれぽれ

入院


実は出血が1900cc…
あんまり人様に話せることではないが…
もともと貧血気味だったことも原因である。

産後はしばらく頭があがらなかった。
弱った母の横で
マイペースで、のどごしよくミルクを飲むわが子を見て
元気をもらった入院中であった。

お見舞いにきてくださった方々へ…
寝たきりのまま…甘えて対応してしまった時もありました。
この場を借りてお礼申し上げます。
『本当にありがとうございました!!』

入院が長引いたが、ほとんど自分のための
体力回復期間になった。
思うように動かない自分に、正直焦った。
夜中、泣いた事もあった。
新生児室からかすかに聞こえる瑞喜の泣き声に
対応できない自分が悲しかった事もあった。

歩行練習、貧血数値回復と正直、瑞喜のお世話はしてない。
母乳育児をあきらめたこともあった。

転倒して瑞喜に何かあってはいけないので
私ひとりの時は瑞喜と会えなかった。
新生児室へ手すりを握りながら、歩行練習中を兼ねて
暇々覗きにいったことが懐かしい。

初めて抱っこした時は感激した。

退院許可がおりたときは、看護士さんに
抱きついて泣いてしまった。

赤ちゃんの産後の1週間というのは大人が感じる時間と違うらしい。
この世に生まれて、この世界へ対応するため急速に成長する…
大事な時期なのだという。
私は瑞喜をひとりぼっちにしてしまった。
『家に帰ったら入院中の分までいっぱい抱っこしてあげたい』
お世話になった看護士さんにそう手紙に書いたよな…

たしかに産後の1~2ケ月は昼夜逆転で辛い時期である。

泣く赤ちゃんにとまどう。どうしていいか悩むことが多い。

落ち込む私にある先輩ママがいった。
『がんばりなさんな』
意外な言葉にたいへん驚いた。

焦ってはいけない。がんばりすぎてもいけない。

育児ってぼちぼち…
本当にそのとおりだと思った。

ある育児書からの言葉
『赤ちゃんが泣くのはお母さんは悪くない。
 それは赤ちゃんからのメッセージ』

ぼちぼちいこう!!


イラスト5
イラスト6




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